「ベストセラー(2010年韓国)」のネタバレあらすじ結末

サスペンス映画

ベストセラー(2010年韓国)の紹介:盗作疑惑で失墜した女流ベストセラー作家が、田舎の湖畔にある古い屋敷で執筆を始めるもののスランプで全く筆が進まない。やがて幼い娘がその家に棲むモノの声を聞くようになり、彼女は娘から聞いたその話に再起をかけるが…。2010年公開の韓国のホラー・サスペンス。「さまよう刃」のイ・ジョンホ監督の長編デビュー作。主演は「悪魔は誰だ」「TSUNAMI-ツナミ-」のオム・ジョンファ、その夫役を「カエル少年失踪殺人事件」「ファン・ジニ 映画版」のリュ・スンリョンが演じている。

予告動画

ベストセラー(2010年韓国)の主な出演者

ペク・ヒス(オム・ジョンファ)、その夫ヨンジュン(リュ・スンニョン)、その娘ヨニ(パク・サラン)、所長(イ・ドギョン)、その息子チャンシク(チョ・ジヌン)、編集長(イ・ソンミン)、ソン園長(浮浪者のような女/キム・ファヨン)、精神科医(ヨ・ムヨン)、チャンシクの同級生(チェ・ムソン、チョ・ヒボン、オ・ジョンセ)、村の顔役(キム・ホンパ、コ・インボム、キム・チュンギ)、イ・ガプチェの娘(ソ・イスク)など。

ベストセラー(2010年韓国)のネタバレあらすじ

【起】- ベストセラー(2010年韓国)のあらすじ1

女流ベストセラー作家ペク・ヒスは、彼女が審査員だった賞への応募作を盗作した疑いにより失墜します。
2年後、執筆は進まず夫とも離婚寸前となったヒスは、彼女の再起を願う編集長の勧めで、幼い娘ヨニと共に田舎の湖のほとりに立つ古く大きな屋敷”ジョン・ベイツ宣教師の家”で執筆することに。
村人は有名作家の彼女を大歓迎し、青年団事務所の所長は陽気に彼女を案内しますが、屋敷は老朽化していて屋根は修理中で雨漏りがあり、彼らが着くなり浮浪者のような女が逃げ出し、ヨニは目を離した隙にいなくなりヒスが取り乱しますが、桟橋で見つかります。
屋敷は60年前に建てられ、アメリカ人の宣教師ジョン・ベイツが孤児院をしていたもので、家具は重厚でしたが古くガタつき、天井にはシミが広がっています。その夜、彼女は進まない原稿に頭を抱え、娘は誰かと話しをし、近くの森からは逃げた女がじっと屋敷を見ていました。
翌日、ヨニと村の市場に買い物に行った彼女は、人々の写真を撮るうち「屋敷は大丈夫?オバケに気を付けな」と言われ、屋敷の庭では朽ちた歯の矯正具を見つけ、女に見張られている事にも気づき怯えます。
また、ヨニが見えない誰かと話しているのが気になり後を追うと、娘は朽ちた雨漏りのする部屋にいて「”お姉さん”と話してた」と言い、行っちゃったと床を指差します。彼女はヨニを寝かせてからその部屋を検めようとしますが、扉は開かず、鍵穴からは女が見えた気がして驚きます。
その頃、編集長はヒスの夫で大学教授のヨンジュンに会いに行きますが、彼は無意識の盗作をあえて講義で語り、彼女は再び盗作すると明言していました。

屋敷ではヒスが、来るのを先延ばしにする夫にイラつき、口述を録音しているそばで”お姉さん”が歌ってたと言う”ひな鳥の歌”を歌うヨニを叱りつけます。また、書斎では机の脚に噛ませてあった古い紙片が”チェ・スジン 1988年10月失踪 娘を見かけた方は幼稚園に知らせて”と言う人探しのビラだと気づきます。
その時、岸辺のブランコにいたヨニの隣に例の女が座っているのを見て駆けつけますが、ヨニは何も話してない!と怒り、女は逃げてしまいます。
彼女は、青年団事務所の青年会長チャンシクに抗議に行きますが、それは”幼稚園”に住んでる女で話しは通じないが無害だと笑い、村人はあなたを大歓迎してる、ここは昔交番で所長だった父はいまだにそう呼ばれてると話します。所長は湖の観光地化を推進し、1988年のベイツ屋敷の補修工事の記念写真にも写っていました。
疲れて帰った彼女は、ひとりぼっちにしている娘への思いやりから、ベッドにいたヨニにお姉さんが話していた話を聞かせてと言います。娘は何度も彼女に本当に聞きたい?と訊ね話し始めます。
「お姉さんは2階にいて、すごく悪い男の人とこの家で会った、彼は彼女の事が好きで…」それは数人の男たちが”お姉さん”を殺害し床下に埋めたと言う恐ろしい話で、ヒスはそれをリアルな幻覚で見て怯え、お姉さんなんかいないと言いますが、ヨニは「ママに1等になって笑ってもらいたいだけ」と話します。彼女は1等より愛するあなたが一番大事、もう二度とお姉さんとは遊ばないでと約束させます。

【承】- ベストセラー(2010年韓国)のあらすじ2

その頃から彼女は、盗作疑惑のトラウマに再び苛まされるようになりますが、村人たちの異常なほどの歓迎ぶり、失踪女性のビラ、屋敷の改修工事、幽霊話などから発想を得て執筆を始めます。
その頃ヨンジュンは、電話に出ない彼女を心配する一方で、彼女が出世の妨げになっている事にも悩んでいました。
ほどなくして再び行き詰まった彼女は、ヨニに話の続きをせがみますが、ヨニはお姉さんとは遊んでないと怒って部屋に逃げ込み、ヒスは扉に指を挟み爪を剥がしてしまいます。
その時、ちょうどチャンシクたちが屋根の修理に訪ねてきますが、彼は勝手に家の中をうろつき彼女の書斎を見て、父親に作家が村の事を書いてる!と知らせに走り、屋根に上っていた村人は、庭のブランコでヨニに話をせがむヒスの姿を目撃します。
その夜、村人たちは焼き肉で盛り上がり、酔った1人がなぜ一人で湖の釣り場化に反対するんだ?!と所長を責めますが、彼はあの作家がきっと村を有名にしてくれると話していました。釣り場計画は村人が資金まで提供したものの、彼1人の反対で頓挫したのです。
その頃屋敷では、”お姉さん”とはもう遊ばない!と騒ぐヨニをヒスが怒鳴って追いかけるうち、荒れた部屋で例の女を見つけ逃げられます。彼女はいなくなったヨニを必死で探し、荒れた部屋で見つけて抱きしめ、話しを聞きます。
彼女は早速、”お姉さん”が覆面の男4人に暴行され「足が折れてもソウルに行くか?」と弄られる残酷なシーンをパソコンで打ちはじめますが、知らずに笑っている自分に気づきゾッとします。

村ぐるみの陰惨な殺人事件を描いた小説「深淵」を読んだ編集長は売れる!と大喜びで出版し、実話と偽って大掛かりな宣伝を打ち、マスコミは彼女が盗作疑惑から復帰したと書き立て、舞台となった村や”ベイツの家”やベイツ宣教師の功績も話題となり、「深淵」は瞬く間にベストセラーとなります。が、一方でそれを読んだ所長の顔は曇り、ソウルに戻ったヒスはヨニに「お姉さんはどうなるの?」と聞かれ言葉に詰まります。が、そこに編集長から、「深淵」が再び盗作疑惑を掛けられているという知らせが入り愕然とします。
盗作元となった作品は1992年発行のイ・ガプチェ著「悲劇の果て」。もちろん彼女は存在すらも知らない本でしたが、編集部には記者が押し掛け、編集長はその本を彼女に突きつけ、君の本棚にあった、俺は破滅だ!もう縁を切ろう!と激怒していました。
ヒスは激怒して自宅に戻りますがヨニはおらず、ヨンジュンのマンションに押しかけヨニを出せ!と叫び、出てきた彼の胸ぐらを掴んでヨニに聞く!ヨニはどこ?!と狂乱しますが、彼に頬を叩かれた途端、失神してしまいます。

【転】- ベストセラー(2010年韓国)のあらすじ3

彼女は精神科に入院し、精神科医の分析を受けますが、医師からあの物語をヨニから聞いたのかと何度も言われ、ヨニは今どこに?と聞かれるうち、重要な事実を思い出します。ヨニは、前回の盗作騒ぎの時、1人で風呂に入りおもちゃの船で遊ぶうち、ドライヤーを浴槽に落とし、感電死していたのです。
村人たちは、彼女が誰もいないのに話しかけ、彼女がいない娘の心配をしても口を噤んでいただけで、精神科医は受け入れがたい事実を否定するため自分の信念を貫くことで問題を解決したのだと話していました。また医師はヨンジュンに、彼女は娘が生きていると思っているわけではない、盗作の口実に娘から聞いたと言っただけだと話します。
「深淵」は返本され編集長は会社を手放し、ヨンジュンも授業をボイコットされ追い詰められます。
精神科医はヨンジュンに、「1988年ベイツ屋敷の改修工事の際、チェ・スジンと言う女性が失踪し、何者かに屋敷の床下に埋められた」と言うことをヨニから聞いたと執拗に繰り返すヒスを診て、万が一事実なら盗作には当たらないが、問題は盗作行為の有無が論点だと言うことだと話します。
ヨンジュンは、それでもヨニはいたと言う彼女に、ずっと放っておいたくせにヨニを巻き込むなと責めます。
追い詰められた彼女はついに「悲劇の果て」を読み、その最後に「この本は妻が出会った少女の物語です」とあったのを見て病院を抜け出し、作者のイ・ガプチェの家を訪ねます。
家を片付けていた娘によれば、ガプチェはそもそも流浪の作家で10年前に他界しており、旅先でそれ以前に死亡した母親(の霊)と会い、聞いた話を書いたと言い残した、父親のせいで苦労の末亡くなった母親を本を売るために利用したろくでなしだと話します。整理していた荷物の中には、所長やベイツ屋敷の写真があり、取材ノートにも「チェ・スジン 失踪」と書かれていました。
ヒスは彼も自分と同様の体験をしたと知り、事件が事実だと確信します。
自主退院を決めたヒスをヨンジュンが止めますが、彼女は村に行って事件の証拠を探す、自分は盗作していないと言い張ります。彼は、結局君は盗作作家と言われたくないだけだと責め、俺も見放すと口にします。
彼女は初めて会った時、「君を信じる最後の人間は俺だ」と言ったのを憶えてる?と言い、どうせ信じてもらえないのなら放っといて、もう他人だものと言い、村へと向かいます。

村に着いた彼女は改めてガプチェの取材ノートの”幼稚園の先生”と言うメモを見て、例の女が住んでいるという”幼稚園”=かつてモンテッソーリ幼稚園だった廃屋へと向かいます。
彼女は小さな子供の影を見て、ヨニだと思い後を追いますが、子供は園長室に隠れ扉を閉めてしまいます。彼女は心からママが悪かったと泣きますが、中から出てきたのは見知らぬ子供でした。
彼女は園長室の隠し扉に気づき中に入ります。そこはソン園長の私室で、園児や先生たちの写真に混ざり、ヒスが幻覚で見た女性の写真がたくさん置いてありました。女性はソン園長の娘であり幼稚園の先生らしく、チャンシクら村の青年らとの写真もたくさんありました。
そこに例の女が戻り、ソン園長だと確信しますが逃げられます。ヒスは必死で村中を探し、道路脇に立った園長を見つけ、「娘さんの!スジンの事を聞きたいんです!」と声を掛けると、いつも大事そうに抱えていた包みからビラを出しますが、風に飛ばされ道路に出たところをトラックに撥ねられ死亡します。そのビラはベイツ屋敷にあった古い紙片と同じものでした。
その頃、ヨンジュンは、精神科医と会い、彼女の「深淵」が「悲劇の果て」の完全なコピーであることに疑問を抱き、盗作が故意だとするならば改変するなりして隠そうとするものではないかと相談していました。精神科医は、仮に彼女のいう事が真実だとしても、彼女は潔白を証明するという目的のため、まず証拠を必死で探し、見つからなければ、自らを被害者にして故意に事件を再現するだろうと予測し、彼女は患者だ、放置してはダメだと警告します。
また、彼は警察関係者の知人から、チェ・スジンは実在していて、1988年に一旦は失踪届が出ているが後に取り消され、死亡届は出ていないから生きてるはずだと聞き、彼女が録ったヨニとの会話(ヒスの声だけが入っている)の音声の途中で、ノイズに混ざって「ママ」と言う声を聞きます。

一方、青年団の事務所を訪ねたヒスは、一転して彼女を責める顔役の3人に向かって、スジンを殺したのね!人殺し!と騒ぎチャンシクに連れ出されます。彼らはスジンはソウルに行った!と叫んでいました。また、追ってきたチャンシクにスジンとの写真を見せ聞くと、彼は愛おしそうに写真を撫で、彼女は俺とソウルに行くと約束してたのに、ソウルから来た男と駆け落ちしたんだと泣き出します。また、ヤンからソウルで幸せそうな妊婦の彼女を見たと聞いた、村人はみな善良だ、これ以上迷惑を掛けないでくれと話します。
混乱したヒスは、ヨンジュンに電話をして、自分のために人が死んだ、もう自分が信じられないと泣き出します。が、その途中、園長のビラの「歯の矯正中」という特徴を見て庭で見つけた矯正具を思い出し、屋敷に向かい、荒れた部屋に入ろうとしますが開きません。
その時、チャンシクの同級生でソウルで暮らす顔役の息子たち3人も帰郷し、屋敷に入ってきます。1人は医者のパク、1人はテコンドーの選手ソンテ、もう1人は教師です。
彼女が隠れて様子を見ていると、どうやら彼らは「深淵」に死体の隠し場所があの荒れた部屋だ書いてあったため、発覚を怖れ死体を移動するために戻ったようで、作家にも気づかれてると話しています。
彼女は家の中を隠れて逃げますが、窓を開ける音で気づかれ追われます。彼女は屋根に逃げ、追ってきたソンテともみ合ううち、彼は落ちて足を骨折し、後から落ちた彼女は森の中に逃げ込みます。
彼女は必死で逃げ、何とか道路でトラックを止めますが、乗っていたのはチャンシクで、追手の彼らを見て「だから帰れと言ったのに」と呟き、同時に彼女はパクに殴られ気を失います。

【結】- ベストセラー(2010年韓国)のあらすじ4

事件の夜、チャンシクは、スジンを屋敷に呼び出しソウルに行かないよう説得しますが、彼女は全く彼に気が無くソウルでの華やかな暮らしを夢見るばかりでした。彼は彼女をその気にさせようと、悪漢に扮して襲うようその3人に頼んでいて、計画通り乱入しますが、ソンテがスジンの思わぬ抵抗に遭い逆上、彼女の歯科矯正具が暴行されるうち壊れて飛び、突き飛ばされた彼女は外壁の飾りの突起に刺さり死んでしまったのです。
1階の道具置場では、チャンシクがヒスにあんたは小説に書いたんだから知ってるはずだ、あれは事故だったと言い訳し、2階の荒れた部屋では、パクが床を壊しながら死体を移しても女に知られたと言い、骨折したソンテは女をブッ殺せ!と喚き、教師はまたかとため息を漏らしています。
その頃、青年団の事務所にはヨンジュンがヒスを探しに来ていましたが、顔役の1人にソウルに帰ったと言われ追い返されます。彼は途中で帰ってきた所長の態度に不審を抱き、廃品の束に括られたスジンのビラを目撃します。

屋敷では、パクが1人で床をツルハシで叩き壊しているそばで、教師はスジンは可愛かったなぁと呟き、ソンテは来月試合なのに!と怒っているのを見て、俺は早く帰りたいんだ!とブチ切れます。ソンテはふて腐れて1階に行き椅子に座りますが、天井のシミに怯えて転がり落ちます。が、パクと教師は死体が無い事に気づき慌てます。
一方、チャンシクはヒスにしつこく話しかけるうち、もしかしてスジンと話したのか?と言い出しますが、そこにスジンに襲われた!と怯えるソンテが来てゲンノウで彼女に襲いかかり、チャンシクともみ合いになります。そこにパクらが加わり死体が消えた!と騒ぎ始めた時、玄関にヨンジュンが訪ねて来て、一同は凍りつきます。
3人は、叫び始めた彼女を押さえますが、窓からその様子を知ったヨンジュンが編集長に電話をかけているところを、チャンシクに襲われ、気を失います。彼はヨンジュンを道具部屋に運び全員が揃いますが、パクはヒスに死体のありかを聞き出そうとイラつき、頭が空っぽの親子のせいで人生が台無しだ!と罵り始め、キレたチャンシクがパクを暴行し殺害します。
その瞬間、屋敷には不気味な気配が満ち、逃げ出そうとした教師とソンテは階段でもみあいとなり、ソンテは落ちて絶叫し、森に逃げた教師はつまづいて折れた木の幹に刺さり絶命します。

ヒスは呆然と座り込むチャンシクの側で、戒めを工具で切り必死でヨンジュンも逃がそうとしますが気づかれ、家中を逃げ回ります。彼は家中に明かりを点け、全て事故だと言い訳しながら、ヒスを探します。彼女は靴を脱いでナイフを構えますが見つかって揉み合いとなります。
彼女は必死で抵抗しトラックで逃げようとしますが、彼は窓を割って襲いかかり、何とか振り落とすものの木に追突し止まってしまいます。チャンシクが迫る中、彼女はバックで発進し、トラックをチャンシクにブチ当てそのまま止まらず、彼は屋敷の外壁の飾りとトラックに挟まれ、スジンと同じく、飾りに突き刺され死亡します。

その時、所長がバイクで屋敷に来てチャンシクの死体にすがり、俺を残して逝くな!と叫びます。彼女はその隙に屋敷に戻ろうとしますが、拉致られて気を失い、湖上のボートの上で目覚めます。
彼女はチャンシクを殺すつもりはなかったと詫び、スジンはあの4人が殺したと話しますが、所長はもう昔の事だ、みんな忘れてる、どうしてそれじゃダメなんだと呟きます。彼女は知っていたのになぜ?と聞きますが、彼は、あんたには理解できないと真実を話し始めます。
屋敷が改修工事中だったある夜、工事の用事で屋敷に行った所長は、慌てふためいて逃げる4人と鉢合わせし、2階の床下に隠されたスジンに気づき事態を知りますが、彼女は瀕死の重傷を負いながらも生きていて彼に助けを求めたのです。が、彼はそのまま彼女の首を絞め殺害したのです。
彼女は正気じゃない!と叫びますが、所長は、20年も耐えたのに無駄になった、私があんたを許せると思うか?と言いながら襲いかかり、銃を発砲して取り落とし、櫂で殴り、彼女を足に縛ったタイヤと共に水中へと投げ込みます。

彼女は水底へと沈み暴れるうち、白骨化したスジンの遺体と所長の銃を見つけます。するとスジンの囁き声がして、彼女は銃を水上のボートに向け発砲します。弾は所長の身体を貫き、彼は水中へと落ち、彼女は遠のく意識の中でヨニと遊ぶ幻を見ます。
その頃、岸辺には脱出したヨンジュンがヒスを必死で探していて、所長の銃声を聞き、彼女を助けに向かい、水中で意識を失っていた彼女を岸へと引き上げます。
翌朝早く、屋敷は警察と救急隊で騒然とし、顔役たちは我が子にすがり、駆けつけた編集長はびしょ濡れのままのヨンジュンに駆け寄り大丈夫か?!ヒスさんは?!と叫んでいました。
ヒスは1人、桟橋に立ち湖を見つめていました。

ほどなくして、2人はソウルのベンチに座り、「盗作じゃないと言ってるだろ!」と相変わらず元気に怒鳴る編集長からコーヒーを受け取ります。ヨンジュンはヒスに大丈夫か?と聞きますが、彼女はさっぱりとした顔で、あれはスジンから聞いたのだからやはり盗作だと言い、作家と娘、そしてあなたを中心にして書き直してみると言います。また、彼女は前回の疑惑の査問委員会にも出席し、正直に投稿作を読んだと言い、けれど新人作家の芽を摘む気は無く、無意識にせよ似たコンセプトだったかもしれないと認めます。
彼女の車には、再び親子3人が並んで微笑む写真が飾られていました。

みんなの感想

ライターの感想

冒頭でいきなり失墜し、終始アブナイ感じのベストセラー作家ヒスと、冷徹で愛情も薄い感じの夫ヨンジュンが、愛娘ヨニを巻き込みこの先どうなっちゃうのかが気になり続けるんですが、「カエル少年失踪殺人事件」の大学教授と同じく、ヨンジュン役リュ・スンニョンって、一見昼行燈に見えて内面に熱いモノを持ってる男で、見終わる頃には案外がんばってたなと思わせられます。
娘が実は死んでいたと言うのにもかなり驚かされたし、暴行犯4人の愚かさもよく描かれていました。
子を守る親心も解らなくはないですが、あの時、スジンを救出し、顔役たちにも我が子らの愚行を打ち明け、一生親子ともども罪を償いながら生きていくこともできたろうにと思わずにはおられません。
イ・ジョンホ監督の第1作ゆえか、空振りされる(少なくとも生かそうとした努力だけは認めたい)伏線も少なくないのですが、二転三転する展開も面白くアクションシーンもテンポよくまとまっています。第2作「さまよう刃」もチェックしたい作品のひとつになりました。

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