「ペット檻の中の乙女」のネタバレあらすじ結末

ペット 檻の中の乙女の紹介:2016年製作のアメリカ&スペイン合作映画。第49回シッチェス・カタロニア映画祭脚本賞に輝いたサイコスリラー。動物保護センターで働くセスは、同級生のホリーと偶然再会。ホリーのある秘密を知ったセスは彼女を執拗に追いまわした挙句に、動物用の檻に監禁。飼い主気分に浸ろうとするが…。

予告動画

ペット檻の中の乙女の主な出演者

セス(ドミニク・モナハン)、ホリー(クセニア・ソロ)、クレア(ジェネット・マッカーディ)、ネイト(デヴォン・マクドナルド)、エリック(ネイサン・パーソンズ)、ガンディ(ジャネット・ソング)、ホームレスの男(ゲイリー・J・トゥニクルフ)、メーラ刑事(ショーン・ブレイクモア)

ペット檻の中の乙女のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①動物保護センターで働く青年・セスは、同じ高校の1歳年下の女性・ホリーと再会する。セスはホリーの好みを調べて誘うが恋人がいると断られた。ホリーの手帳を手に入れたセスはホリーを拉致し、職場の地下室に監禁する。 ②ホリーは殺人鬼で、セスは真人間にしたくて監禁した。監禁がばれそうになって警備員・ネイトを殺害したセスはホリーの指示どおり遺体を処理するが、殺人が露呈しそうに。ホリーに逆襲されてセスはホリーに飼育されることに。

【起】- ペット檻の中の乙女のあらすじ1

アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス。
セスは動物保護センターで時給9ドル(約1000円)で働く、孤独な青年です。
動物保護センターにはたくさんの迷子の犬がいますが、セスはそれらの犬を大切に世話していました。
しかしそれにも期限があり、一定期間経過しても飼い主が見つからない場合、犬は殺処分されます。
その遺骸を焼却炉で焼くのも、セスの役目でした。

ある日セスはバスの中で、同じ高校出身の1学年下の女性ホリー・ガーリングを見かけます。
ホリーはウエイトレスの制服を着ており、手元の手帳に何やら書きつけていました。セスはホリーに話しかけます。
好感触を掴めたと思ったセスは、その日の夜、フェイスブックでホリーを調べました。あっという間に見つかります。
ホリーが白い犬を飼っているのを見たセスは「動物好きに悪い人はいない」と、また悦に入りました。デートする方法はないかと考えます。
セスは警備員の年長の黒人男性・ネイトに女性の口説き方を聞きました。しかしネイトからすると、今まで親しくしていなかったセスに、いきなりそんなことを聞かれて戸惑うばかりです。自分に聞くなと答えました。

セスはフェイスブックの写真を見てホリーの好みを分析し、鏡の前で「さりげなくデートに誘う練習」をします。
そして制服を手掛かりにしてホリーの勤務先のレストランへ行き、話しかけました。ところがホリーはセスに会ったことなど、覚えておりません。
セスはホリーに「恋人がいるから」と食事の誘いも断られました。
あきらめきれないセスはホリーを尾行し、家を突き止めます。
ホリーには現在彼氏はいません。エリックという男性と付き合っていましたが、浮気をしたので別れました。女友達のクレアに「よりを戻せば」と言われているのですが、ホリーはその気がありません(注:クレアには重大な秘密がある。後述)。

【承】- ペット檻の中の乙女のあらすじ2

翌日、ホリーの職場のレストランに大きな花束が届き、「僕のものになって」というメッセージカードが添えられていました。ホリーは元彼氏のエリックが、復縁したくて贈ったものだと思います。
断るつもりでエリックと会ったホリーは、その場について来ていたセスが贈ったと知りました。エリックはストーカーっぽいセスを殴り、「二度と彼女に近づくな」と言います。
そのもめごとの時に、ホリーが手帳を落としました。セスは手帳を拾い、その晩、家で読みます。

ある夜勤の日。セスは職場の倉庫に、地下室があるのを見つけました。
金属製の蓋がぴっちりとはまっており、それまでは気付かなかったのです。
地下室は長いこと使われていませんでした。
電力が届いているのを確認したセスは、その日から「ホリーをここで飼えないか」考えて計画を練ります。
自分の安アパートだとホリーを連れてきてもすぐ露見するので、職場の地下室でホリーを監禁し、自分だけのものにしようと考えたのです。
ホリーを閉じ込める檻を運び込み、麻酔薬(臭化パンクロニウム 犬を安楽死させる時に使用するので、セスの職場には容易に入手できるところに保管されてあった)の効き目も自分で確認しました。
ある夜部屋に忍び込み、注射を打ってホリーを眠らせると、ダンボールに入れて職場へ持ち込みます。
ホリーが目覚めた時には、倉庫の地下室に下着姿で監禁されていました。

最初の頃、ホリーは些細な抵抗をしますが、セスは食べ物と水を置き、排泄物の始末をするとすぐ立ち去ります。
セスはホリーに性的ないたずらをしたいわけではなく、「君を救いたい」と言うだけでした。また「どちらのホリーが本物かを見極めないと」と言います。
実はホリーの女友達・クレアは、ホリーが見ている幻でした。

【転】- ペット檻の中の乙女のあらすじ3

ホリーは幻影であるクレアと会話をしているのです。こっそり盗み聞きして、セスもそれを知っています。
但し、クレアは実在していました。そのこともセスは知っています。手帳に書いてあったからです。

ホリーは一見するとごく平凡な女性に見えますが、裏の顔を持っていました。
最初にそれが出たのは、クレアが生きていた頃です。
ホリーとエリックは婚約していましたが、エリックはある時、ホリーの親友のクレアと浮気しました。それを知ったホリーがやけを起こして、クレアと2人で車に乗っている時に交通事故を起こしたのです。
結果、ホリーは無事でしたが、クレアは死にました。その時にホリーは「人を殺す喜び」を味わったのです。
それ以来、ホームレスに生きたまま火をつけたりなどして、ホリーは罪を重ねていました。そのことを手帳に記しています。
セスはそれを読み「殺人鬼のホリーを救いたい」と思っていました。

セスがホリーを監禁してから、変化が起きます。
それまでのセスの勤務態度は真面目でした。犬舎は清潔に保たれていました。
しかしセスがホリーを監禁するようになると、手が回らなくなります。
結果、犬舎は汚れて倉庫に虫が湧き、セスは上司の女性・ガンディに「次さぼったら仕事を解雇する」と警告を受けます。
同じ頃、セスが頻繁に倉庫へ出入りするのを監視カメラで見た警備の男性・ネイトが不審に思い、倉庫を見回りに行って地下室の存在を知りました。
地下室にホリーが監禁されているのを見つけます。
その時セスと鉢合わせ、ネイトとセスは取っ組み合いになりました。ホリーにそそのかされ、セスはネイトを殺してしまいます。

困ったセスに、ホリーはてきぱきと檻の中から指示します。
歯を抜き取ってあちこちの川にばらまくこと、指紋をピーラーで削ること、死体をバラバラにして肉は犬に食わせること、骨は焼却炉で処分すること…。

【結】- ペット檻の中の乙女のあらすじ4

セスはそのとおりにしました。上司・ガンディへの言い訳も考えます。
人殺しにかけては、ホリーはセスよりはるかに先輩でした。檻の中に監禁しているのに、ホリーの方がセスよりも上位の立場になります。
ホリーはセスに自分を監禁することで「他者の生死を決める力を持ちたかったんでしょ」と言われました。そう言われると、当初の目的「ホリーを真人間にする(殺人鬼ではなくする)」というのではなく、ホリーを監禁して主導権を握るのが、セスの目的のように思えてきます…。

やがてネイトが行方不明だとして、メーラ刑事が職場へ聞き込みに来ました。
セスは不自然ないように振る舞ったつもりですが、メーラ刑事に「なぜ過去形で話している」と指摘されます。
入退室記録を見せられ、ネイトが勤務中にいなくなったと指摘されたセスは、窮地に立たされました。
同じ頃、ホリーが檻の中でハンガーストライキを始めます。食事をしないのです。
ホリーはセスに「檻に入れるのは愛ではなく、所有だ」と言い、「愛のあかしとして指を1本くれ」と言いました。
セスはホリーに、もし指を切れば自分を信じるかと聞き、ナイフで左手の人指し指を切ります。

痛みで思わず手をかばった瞬間を、ホリーは見逃しませんでした。
一瞬セスが手を離したナイフを奪うと、檻の中で自分の首に当て、ホリーは脅します。
そして「信じるわ。救ってくれた。もちろん愛してる」と言って、セスを引き寄せてキスしました。直後、セスの首を掻き切ります(セスは死んでない)。

…自由になったホリーは、エリックとよりを戻しました。
また手帳に書いた手記をフィクションとして、出版するそうです。
エリックはホリーとよりを戻しても、相変わらず浮気を繰り返していました。
ホリーは貸倉庫を借りて、その中に檻を用意し、喉を掻き切ったセスを飼育しています…(セスとホリーの立場が逆転した)。

みんなの感想

ライターの感想

最初は「好きな女の子を拉致・監禁したいのかな」と思うと、ちょっと違う。
序盤でホリーの女友達・クレアが出てくるのだが、そのクレアが実は幻影だった…というのが視聴者に明らかになるころから、少しずつ「ふつうの監禁ものとは違う」というのが、見えてくる。
実はホリーは女性でありながら、今までに数々の殺人をおかしていたのだと、それが露呈するに至って、セスの監禁の本当の意味が判る。
…というものだし、ラストは立場が逆転しているというのも面白い。
しかし「なんか地味」「クライマックス的なハラハラ感、緊張感がない」「ただダラダラしてるだけ」なのが惜しい!
監禁の目的が意外なものだっただけに、上手に演出さえすれば、すごくいい映画になったろうに…。

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