「ボーダー」のネタバレあらすじ結末

サスペンス映画

ボーダー(2008年)の紹介:2008年製作のアメリカ映画。ハリウッドを代表するスター、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが『ヒート』以来、2度目の共演を果たしたクライムサスペンス・アクション映画。2人が長年コンビを組んできたベテラン刑事に扮し、社会の悪に立ち向かう。

予告動画

ボーダーの主な出演者

トム・"ターク"・コワン(ロバート・デ・ニーロ)、デイヴィッド・"ルースター"・フィスク(アル・パチーノ)、スパイダー(カーティス・"50セント"・ジャクソン)、カレン・コレッリ(カーラ・グギノ)、サイモン・ペレス(ジョン・レグイザモ)、テッド・ライリー(ドニー・ウォールバーグ)、ジェシカ(トリルビー・グローヴァー)、ヒンギス警部補(ブライアン・デネヒー)、シェリル・ブルックス(メリッサ・レオ)、マーチン・バウム(アラン・ブルーメンフェルド)、エフゲニー・ムガラット(オレッグ・タクタロフ)、チャールズ・ランドール(フランク・ジョン・ヒューズ)、ジョナサン・ファン・ラッチェンス(テリー・セルピコ)、Dr.チャドレイバー(アジェイ・ナイデュ)、ジョセフ・キアンキ(ジョン・セナティエンポ)

ボーダーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①アメリカ、ニューヨークでは逮捕されても裁判で無罪になったり、減刑されたりする凶悪犯がいる。ターク刑事とルースター刑事は、逮捕した犯罪者たちが次々と野放しになるのを憂えていた。 ②ターク刑事が犯罪者・ランドールを有罪にするため証拠を捏造したのをきっかけに、ルースター刑事も道を踏み外す。ルースター刑事は凶悪犯を次々に殺す犯罪に手を染め、露見したのちターク刑事に殺された。

【起】- ボーダーのあらすじ1

アメリカ、ニューヨーク。
射撃練習にいそしむトム・コワン、通称ターク刑事とデイヴィッド・フィスク、通称るースター刑事は30年来の相棒でした。
互いに切磋琢磨する2人の刑事は、次々に事件を解決していました。
ところがある時、凶悪な殺人犯ばかりを狙った連続殺人事件が起きます。その殺人犯たちは、いずれも残酷非道な殺人をしたにもかかわらず、裁判で無罪を得たり、軽い罪になったりした者ばかりです。
やがて捜査官の間で「警察内部のことをよく知る者の犯行ではないか(警察官の仕業ではないか)」という疑いが浮上しました。
そこでニューヨーク市警は精神科医を雇い、刑事たちにカウンセリングを受けさせます。その回答によって、犯人をあぶり出そうというわけです。
ターク刑事とルースター刑事もカウンセリングを受けました。映画は、カウンセリングを受けるターク刑事とルースター刑事の答えを映しながら、その殺人犯の犯罪に触れていきます。
(というわけで、カウンセリングをカットインしながら話が進みます。最後の最後で犯人が分かる仕組みですが、今回は分かりやすさ重視で、敢えて先に犯人をばらした上で説明します)
ルースター刑事はストイックな刑事でした。独身で特別な恋人もおらず、地道にこつこつ事件を追うことだけが生きがいです。
いっぽう、相棒のターク刑事は妻を早くに亡くし、カリフォルニアに住む25歳になる娘を持つ刑事ですが、娘ほどの年齢の同僚カレン・コレリと付き合っています。
ルースター刑事は相棒のターク刑事を尊敬しており、ターク刑事のように生きたいと願っていました。ターク刑事の方もルースター刑事に敬意を払っています。
ことの始まりはランドールでした。ランドールという男性は4年ほど前に恋人の娘を殺害したのですが、弁護士が陪審員の心情に訴えかける弁護をしたため、無罪になりそうでした。
この時、裏で重大なことが起こりました。有力な証拠がないランドールに対して、ターク刑事は証拠の銃をランドールの私物に忍ばせたのです。いわば、証拠を無理やりでっち上げたのです。

【承】- ボーダーのあらすじ2

それを横で見ていたルースター刑事はショックを受けました。自分の手本だと思っているターク刑事が、罪を犯したからです。たとえそれが真犯人であるランドールを裁くためとはいえ、「デイブは正義を失った」とルースター刑事は思います。ちなみにランドールは有罪になって、投獄されました。
そしてそれがきっかけになりました。ルースター刑事も30年の警官勤めで、嫌というほど悪人が無罪放免になっていくのを見ていたので、正義感から「正しい裁きを」と思います。
そこでルースター刑事は考え直しました。法律が裁かないのならば、自分が裁けばいい…そう思ったルースター刑事は、自分が天罰を下そうと考えます。
減刑されたり無罪になったりした殺人犯を選んでは、こっそり殺しました。そして現場に韻を踏んだメモ(紙切れ)を残します。
最初に殺したのは通称・ランボーというヒモ男です。社会のクズという韻を踏んだメモを現場に置きました。
続いてサムという虐殺者を殺したルースター刑事は、昼間は何食わぬ顔でターク刑事と共に、殺人の捜査を行ないます。
最初の2回の殺人の時は、さすがに手が震えました。殺すのが怖いのではなく、発覚した後のことを考えて、です。
しかしそれも回を重ねるごとに麻痺し、やがて快感に変わっていきました。自分が裁きを下している…そう考えることで満足感を得たのです。
さらに、殺人を重ねても一向にニューヨーク市警の捜査の手は、ルースター刑事の元に及びませんでした。
ルースター刑事は、犯人が刑事である可能性を、若い同僚2人らの前で示唆します。
若い同僚サイモン・ペレズが真っ先に思い浮かべたのは、皮肉にもターク刑事でした。というのも、ターク刑事は「熱い」男だったからです。
犯人が警官ではないかという可能性を聞いたターク刑事は、怒りまくりました。警官ならば、そんなこと(殺人)をするはずがないと言います。

【転】- ボーダーのあらすじ3

裏でルースター刑事は殺人を続けていました。密輸を行なっていたトレガーをトレガー自身の銃で殺した時は、殺人は11人目に突入しています。
そして12人目は、無罪になったレイプ犯・バンライテンです。車の販売店の社長をしていたバンライテンを銃で殺すに至り、ペレズ刑事の相棒の中年男性テッド・ライリー刑事も、ターク刑事とルースター刑事を疑い始めます。
数年前にクビになった元警部補マーティン・バウムが捜査線上に現れました。マーティンは、今まで被害に遭った人物のことを知っているとされたのです。
しかしバウムの容疑はすぐに晴れました。張り込みをしていた刑事に、見張られているのを知ったバウムが接触し「ランボーが殺された日に海外にいた」証明のパスポートを提示したからです。
13番目の殺人が起きました。被害者はコネル神父です。コネル神父は多くの少年を犯していながら、無罪になった人物でした。コネル神父の直腸からメモが見つかります(肛門から突っ込まれていた)。
ここに至り、精神科医は「犯人は逮捕されたがっている。スリルを味わっている」と分析しました。
同僚のペレズはターク刑事を疑い、上司にその旨伝えます。上司はルースター刑事を呼び、ターク刑事に変わったことがないかと聞きました。
ルースター刑事はターク刑事を庇います。本当の犯人は自分だと、よく知っていたからです。
ルースター刑事が「タークは荒々しい面もあるが、市民のことをよく考えているのだ」と庇えば庇うほど、状況はタークに不利に働くようになりました。
マーカス、通称・スパイダーは若い黒人の男性で、ヤクの売人です。元銀行を改装してクラブにして、ヤクを売って得た金を資金浄化していました。
ターク刑事とルースター刑事は、クラブ404に潜入して捜査しますが、スパイダーは尻尾を出しません。
2人はジェシカという女性弁護士が、若い頃に逮捕された逮捕歴の抹消を条件にして、スパイダーの元へ向かわせます。おとり捜査です。

【結】- ボーダーのあらすじ4

しかしおとり捜査がスパイダーにばれて、ジェシカがピンチに陥りました。
2人は急いで取引現場に向かってスパイダーを逮捕しますが、ジェシカは撃たれて死にます。ジェシカが撃たれたことに怒り、ルースター刑事は逮捕したスパイダーを蹴りました。
裁判にかけられたスパイダーは、麻薬売買の事実がなく計画殺人ではないとみなされます。
逮捕時に暴力を振るったターク刑事は聴取を受け、精神科医の鑑定を受けました。何でもいいから日々にあったことを書きとめてみろと言われます。
スパイダーを薬物容疑で逮捕すれば麻薬組織の壊滅に追い込めるので、再びおとり捜査をすることにしました。ターク刑事とルースター刑事は、おとり捜査のマグロットとスパイダーの取引現場に踏み込みます。
ルースター刑事はスパイダーを銃殺すると、ターク刑事に座らせて、自分が書いた文章を読み上げろと命令します(これがオープニングの映像で、罪の告白のように見える)。
ルースターはタークに、ランドールを有罪にするために行なった悪事(証拠の銃を用意したこと)がきっかけで、自分が犯罪者を殺した連続殺人犯だと告白しました。タークはルースターに自首を勧めますが、ルースターは逃げます。
タークの恋人のカレンも真相を知って駆け付けました。ルースターはタークに発砲して挑発し、タークはルースターを撃ちます。
救急隊を呼ぶタークに、ルースターは「キャンセルしてくれ」と言いました。相棒のターク刑事に撃たれて死ぬ道を、ルースターは選んだのです。タークはキャンセルを無線で伝えました。
ルースターはランドールの証拠でっちあげの罪もかぶって死にます。
相棒が犯人だったことを心配した娘が電話を寄越し、タークは「地道にやる」と答えました。相棒のルースターがいなくなっても、タークには娘や恋人・カレンという心のよりどころがありました。
今日もタークはカレンとソフトボールを見に行き、タークは指導します…。

みんなの感想

ライターの感想

最初にいきなりターク刑事が罪を告白するシーンから始まる。しかしこれはフェイクで、終盤間際になって「ルースター刑事の指示の下、読まされていた」ということが判る。
それがなくとも「単純な話ではないんだろうな」というのが、映画の構成からも見て判る。
この映画は「カウンセラーに質問され、それに答える形式の映像」と「実際の事件を捜査する映像」とが交互に描かれて、真相に迫るタイプのもの。
アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの2大俳優が共演した作品なのに、いまひとつ売れなかったのには2つの理由があろう。
1つめは映画配給会社が倒産してしまったこと。このため、製作年は2008年だが、日本公開は2010年と大幅に遅れてしまった。
2つめは…残念なことに話のオチがありきたりであること、どんでん返しを狙ったのだろうが、簡単に読めてしまうことがあろう。
とはいうものの、話の運びは決して悪いものではなく、特に「カウンセリングで優等生的な回答をしていた筈のルースターが、なんかおかしい」「いっぽう、ハチャメチャで粗雑で乱暴的な筈のタークが、実は真っ正直に答えているだけ」と判るくだりはいいと思う。
どちらかの俳優が好きであればじゅうぶん楽しめると思う。

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