「マラソンマン」のネタバレあらすじ結末

マラソンマンの紹介:1976年に製作されたアメリカ映画で、ウィリアム・ゴールドマンの同名小説を映画化したサスペンススリラー。監督と主演は「真夜中のカーボーイ」でもコンビを組んだジョン・シュレシンジャーとダスティン・ホフマン。マラソンを愛する大学院生がナチスの残党の陰謀に巻き込まれていく。主人公を苦しめる元ナチス党員を演じたローレンス・オリヴィエは、本作の演技で第34回ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を獲得した。

マラソンマンの主な出演者

ベーブ(ダスティン・ホフマン)、ゼル博士(ローレンス・オリヴィエ)、ドク(ロイ・シャイダー)、ジェニウェー(ウィリアム・ディヴェイン)、エルザ(マルト・ケラー)

マラソンマンのネタバレあらすじ

【起】- マラソンマンのあらすじ1

舞台はニューヨーク。ハドソン川の向こうに広がる美しい摩天楼に目もくれず、一人黙々と走り込みをする青年がいました。彼はベーブという名のコロンビア大学院の学生で、アベベを尊敬するマラソンランナーです。しかし、ベーブの走りはアベベとは程遠く、近所でも変人のかけっこ男と馬鹿にされていました。それに加えて、ベーブには暗い過去がありました。幼い頃に父親を自殺で亡くしていたのです。

走り込みが終わると、ベーブは風呂に浸かりながらテレビのニュースを眺めていました。ニューヨークのユダヤ人街で爆発事故が起きたといいます。死亡したのはクラウス・ゼルという男性で、ナチスの元軍医クリスチャン・ゼルの兄でした。ベーブは何気なくこのニュースを見ていましたが、後にこの事故を発端とする陰謀に巻き込まれることとなってしまいます。

ある日、ベーブは大学の図書館で出会ったスイス人と思しき女子大生に一目惚れします。ベーブはエルサという名のその女性にアプローチをかけ、たちまち二人は恋人関係に発展。ところが、その矢先に二人は街で暴漢に襲われてしまいました。この一件でベーブは暗い気持ちになる一方で、ヨーロッパで実業家として働く兄ドクに早くエルサを紹介したいと考えていました。

ある真夜中、兄が突然帰国しベーブの一人暮らし部屋を訪れました。兄との久しぶりの再会を喜んだベーブは、早速エルサを紹介しました。ところが、疑い深いドクは巧みにエルサから話を聞き出し、スイス人ではないことを言い当ててしまいます。エルサは本当の国籍を語ることなく席を離れてしまい、ベーブはドクの失礼な物言いに激怒しました。ドクはアメリカ国籍を狙う外国人の詐欺を心配していたと説明しますが、ベーブはドクの言い訳を聞かずその場から去ってしまうのでした。

【承】- マラソンマンのあらすじ2

その夜、ベーブの部屋に血まみれのドクが現れました。ドクは最後に何か言葉を弟に伝えようとしますが、それは叶わず息絶えてしまいました。突然の兄の死にベーブはただただ動揺してしまいます。

それから間もなく、ドクの仕事仲間を名乗るジェニウェーという男がベーブの前に現れました。ジェニウェーはベーブにドクの本当の職業、CIAでもFBIでも扱いかねる案件を担当する「支局」で働いていたことを明かしました。そして、ドクが殺されたのは危険な案件に関わってしまったためで、いずれベーブにも危険が及ぶ可能性が高いというのです。ベーブはジェニウェーの求めに応じて、ドクを殺した犯人をおびき寄せるための囮役となることを決めます。

ところが、いざ謎の男たちに襲われても、ジェニウェーは助けに来てくれませんでした。結局、ベーブは男たちに監禁され、身体の自由を奪われてしまいます。すると、そこに老紳士風の男が現れました。男は見た目の上品さとは裏腹に、歯科器具を使ってデーブの歯を痛めつけ始めました。男はドクが握っていた秘密を知りたがっていましたが、何も知らないデーブに答えられるわけはなく、デーブはただただ痛みに叫び声をあげるのでした。

【転】- マラソンマンのあらすじ3

デーブが気絶しかけていると、そこにジェニウェーが現れデーブを救出しました。デーブを車に乗せ、ジェニウェーはこれまでに判明している事の経緯を説明し始めました。デーブを拷問したのは、ゼルという名のナチスの軍医で、多くのユダヤ人から金やダイヤをせしめていた人物でした。終戦後、ウルグアイに亡命しているゼルに代わり、ゼルが集めた金品はニューヨークに暮らす兄クラウスが管理し、ドクがその運び屋となっていました。ところが、先日起きた不幸な事故でクラウスが死亡、兄の死を知ったゼルは危険を承知でニューヨーク入りしました。そして、ドクは逃亡中のナチス将校の名簿を得るためにゼルの元でスパイ活動をしていましたが、クラウスの死の直後、任務を果たすことなく殺害されてしまったのです。すると、突然ジェニウェーがドクの最後の言葉をデーブに尋ねてきた。何も言っていないとデーブは正直に答えると、ジェニウェーは興奮し出し、車を引き返し再びデーブをゼルの元に戻してしまいました。裏でジェニウェーとゼルはつながっており、ジェニウェーによる救出劇はデーブにドクの最後の言葉を吐かせるための芝居だったのです。

ゼルはドクが自分の金、ダイヤの強奪計画を立てているという妄想にかられ、弟であるベーブが必ず何か知っているはずと踏んでいました。ところが、健康な歯を麻酔なしで削ってもベーブは何も語りません。ゼルはデーブが本当に何も知らないと判断し、殺害を部下に指示しました。死の危険を感じ取ったデーブは最後の力を振り絞り、ゼルの部下たちの隙をついて逃亡に成功します。そして、その数時間後にはふらふらになりながらもエルザと再会を果たしました。

エルサはデーブを落ち着かせようと、郊外にある友人の別荘という家に連れて行かれました。しかし、エルサの様子に不審な点を感じたデーブはこの家がゼルのものと確信しました。エルサはゼルから雇われたドクとは別の運び屋だったのです。エルサはデーブとの恋の終わりに涙しますが、悲しみに暮れる暇もなくジェニウェーらゼルの部下たちがゼルの家にやって来ました。

デーブはドクからもらった拳銃をエルサに押し付け、ジェニウェーらからゼルの場所を聞こうとしますが、ゼルの部下の一人が発砲し、たちまち銃弾が飛び交う状況に陥ってしまいます。デーブはジェニウェーらを射殺しますが、この銃撃戦でエルサも命を落としてしまいました。

【結】- マラソンマンのあらすじ4

デーブは最後にジェニウェーから聞き出した場所を基にしてゼルを見つけ出すことに成功します。デーブはゼルに銃を突きつけ近くの水道施設に連れ込むと、ゼルにカバンを開けるよう指示しました。その中には、銀行から引き出したばかりの大量のダイヤが入っていました。ゼルはこのダイヤが奪われることを恐れてヒステリー状態に陥り、ドクを始めとする人々を殺していたのです。

デーブはそのダイヤをばら撒き、欲しければ飲み込めとゼルに強要します。ゼルは一粒だけ飲んだものの、それ以上飲み込むことは拒否しました。そして、デーブとドクだけでなく、自殺した父親までも侮辱する言葉を吐きながら、デーブに襲い掛かってきました。デーブは一時的に劣勢となりますが、ダイヤのカバンを水道施設の水溜めに落とすと、ゼルは夢中でそれを追いかけ落ちて行きました。このとき、ゼルは隠し持っていたナイフで誤って自らを刺してしまいました。これが致命傷となり、ゼルは命を落としてしまいます。そのそばでは多くのユダヤ人から奪ったダイヤが美しく輝いていました。

その後、デーブはいつものマラソンコースに向かい、ハドソン川に向かって拳銃を投げ捨てました。波紋する水面をしばらくの間見つめた後、デーブは帰途につきました。その表情はひどく疲れきっていました。

みんなの感想

ライターの感想

歯医者にかかったことがある人なら、本作の拷問シーンはトラウマになるかもしれません。ローレンス・オリヴィエ演じるナチスの軍医は拷問だけでなく、随所で狂気を感じさせるキャラクターで、主人公よりも強い印象を残しています。主人公が本当にかわいそうに思える作品で、悪を倒しながらもなんとも言えない複雑な表情を見せるダスティン・ホフマンの演技が哀愁を誘いました。

映画の感想を投稿する

映画「マラソンマン」の商品はこちら