「ミザリー」のネタバレあらすじ結末

ミザリーの紹介:1990年製作のアメリカ映画。スティーブン・キングの同名小説の映画化。この映画の見所はアニー役のキャシー・ベイツの演技力です。アカデミー主演女優賞をいただだけ納得のできる作品です。もう、怖過ぎてインパクトがあります。ストーカーの素になったとも言える作品です。

予告動画

ミザリーの主な出演者

アニー・ウィルクス(キャシー・ベイツ)、作家ポール・シェルダン(ジェームズ・カーン)、バスター保安官(リチャード・ファンワーズ)、ヴァージニア(フランシス・スターンハーゲン)、マーシャ・シンデル(ローレン・バコール)

ミザリーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①『ミザリー』シリーズの人気作家・ポールはコロラド州のロッジにこもって執筆するのが常だった。シリーズを終わらせようとラストでミザリーを殺した最新作を脱稿し、車で下山途中にスリップ事故に遭ったポールは、ファンだという看護婦のアニーに助けてもらうが、両足を骨折していた。 ②製本化されていない作品でミザリーが死ぬと知ったアニーは豹変し、書き直しを要求。アニーの異常性に気付いたポールはアニーの命ずるまま書き直す。心中しようと襲ってくるアニーを撃退したポールだが、トラウマは残っている。

【起】- ミザリーのあらすじ1

アメリカ・コロラド州シルバー・クリーク。
ポール・シェルダンは『ミザリー』シリーズで有名になった人気作家でした。
『ミザリー』シリーズは超有名な作品で、ファンも数多くいます。
しかしポールは不満でした。『ミザリー』シリーズをかき続けるのではなく、全く違う新作を書きたいと思ったポールは、執筆中の『ミザリー』の最終話でミザリーを殺すことによって、シリーズに終止符を打とうとします。
執筆を終えたポールは、自分の決めたルールにしたがってワインを飲みながら、普段は禁煙している煙草を吸いました。
そして原稿を入れたカバンを車に乗せると、雪道を下ります。ニューヨークへ帰るつもりでした。
ところが途中で雪がひどくなり、カーブのところでスリップ事故を起こしたポールの車は、崖を落ちます。
ポールは気を失い、あわやというところで、バールで車のドアをこじ開けて救出する手がありました。

目覚めたポールは、部屋の一室で女性に介抱されていることに気付きます。
アニー・ウィルクスと名乗る中年女性は、自分が看護婦だったことを告げました。吹雪がひどくて運べず、電話線が切れていることをポールに話します。
ポールは両足の脛骨(けいこつ)が複雑骨折し、右足は腓骨(ひこつ 脛の細い方の骨)も折れていました。右腕も骨折しています。
道が通れるようになれば、すぐに病院へ運ぶと言ったアニーは、ポールの正体をもちろん知っていました。
『ミザリー』シリーズでポールのファンであれば、ポールが執筆中にコロラドのシルバー・クリークの別荘にこもることは、けっこう知れているのです。
アニーは作家のポールのファンで、愛想よく接しました。しかしいっぽうで、少しでも意にそわないことがあると、すぐにキレる癇癪持ちの一面も見せ、ポールは戸惑います。

ニューヨークでは、ポールの編集者の女性マーシャ・シンデルが、コロラド州の警察に通報していました。ポールと連絡がつかないからです。
地元の初老男性・バスター保安官と話をしますが、バスター保安官は通報がなかったことを告げ、何かあれば知らせると言って電話を切りました。
シルバー・クリークの、ポールが滞在したロッジへ行くと、「先週の火曜日にチェックアウトした」と教わります。
妻に、ひどかった吹雪が火曜の夜だと聞いたバスター保安官は、吹雪とポールの失踪が関係あるのではないかと考えました。

ポールの世話をしたアニーは、本屋に出ていた『ミザリー』の最新作を見せます。
アニーはポールのナンバーワンのファンだと自称し、実はロッジに執筆でこもっているポールを、何度も見に行っていたことを告げました。
吹雪の日もポールを尾行していたのです。そのおかげでポールの事故を知り、助けることができました。
そう話すアニーを、ポールは気持ち悪いと捉えるべきか、助けられて感謝すべきと考えるべきか悩んでいました。
過去の8作品はいずれも名作と言ったアニーは、ポールのカバンの中にまだ出版されていない『ミザリー』の原稿があることも知っています。
原稿を読んでもいいかと伺いを立てるアニーに、それでも助けてもらったのだからと、ポールは快諾しました。
最終の原稿は、まだタイトルも未定でした。なんならタイトルも決めてくれと、ポールはアニーに言います。

介護の合間に読み進めるアニーですが、ポールが感想を聞くと「文章は綺麗だけど、言葉は汚いわ。下品」と言います。
話し進めるうちに徐々に激昂するアニーを見て、ポールはおじけづきました。
正気に戻ったアニーは、「時々、我を忘れてしまうの」と謝ります。
同じ頃、バスター保安官は妻と共に、ポールの愛車である65年型の赤いムスタングを探しました。

【承】- ミザリーのあらすじ2

枝が折れているところがあり、バスター保安官は気にかかります。
本当はその先に、横転したムスタングがあるのですが、雪が積もっていてバスター保安官は見落としました。
町に通じる道は通ったものの、アニーはポールを病院へ運ぶ様子はありません。
病院の先生から聞いて教わっている、と言い、自分だけで看病しようとします。
自分が飼っている、ミザリーと名付けたメスブタを見せてくれますが、ポールとしては早くここを立ち去りたいと思います。

そして…。運命の時が来ました。
『ミザリー』シリーズのポールの原稿のラストまで読んだアニーは、ラストでミザリー・チャステインが死ぬと知ってしまったのです。
それは、『ミザリー』ファンのアニーからすると、裏切りにも近い行為でした。
ポールは必死で、ミザリーが生きた1871年の頃には、出産で死ぬ女性が多かったと訴えますが、そんなのアニーからしたらどうでもいいことです。ミザリーが死ぬなんてことは、許せないのです。
怒りまくったアニーは「言っとくけど誰も来ないよ。私に何かあればあなたも死ぬ」と言って目の前の椅子を壊すと、夜にそのまま車で出かけていきました。
こ、こわい…一刻も早く逃げ出さねば…と思ったポールですが、両足は骨折しているので動けず、ベッドから落ちただけで脳天まで響くほどの激痛が走ります。

その頃になるとポールが行方不明という話題は、新聞記事に載るほどになっていました。
クレジットカードを使った記録もなく、姿も目撃されないことから、一応コロラド州警察とFBI(連邦捜査局)も動くとのことですが、絶望視されています。
落ちて気絶したポールをベッドに戻したアニーは、ポール自身にその生原稿を焼けと要求しました。
ポールは「そんなことをしても意味がない。すでに原稿のコピーは編集者の手に渡っている」とハッタリをかましますが、アニーに見破られていました。だてにファンを名乗ってはいません。
ポールは24歳で処女作デビューを果たした時から、原稿のコピーは取らず、必ずタイプライターで打ちこんだその原稿を編集者に手渡す主義でした。それをアニーは知っていました。
ロッジで必死で書いた原稿は燃やされます。落胆するポールとは対照的に、アニーはご機嫌です。
家の上空を、捜索のヘリが飛んでいました。ヘリは赤いムスタングばかり探しています。
考えたポールは、鎮痛剤として処方されているノヴリルという薬を、ベッドのスプリングの中に隠して貯め込みました。

原稿を燃やしたご褒美として、アニーは電気カミソリと車椅子をプレゼントし、机とタイプライターも示します。
アニーの頭のなかでは、ミザリーは死んでしまっていましたから、新作を書いてこれから蘇らせろというのです。
分かったとポールは言いますが、アニーが用意した用紙を見て注文をつけました。その紙だと、印字の文字がにじむのです。
示して見せますが、アニーはキレて立ち去りました。そのまま、ポールが指定した用紙を車で町まで買いに行きます。

ポールは床に落ちたヘアピンを拾うと、部屋にかけられた鍵を開けて、家のあちこちを物色しました。
電話をかけようとしますが、通じません。電話機の中身がないのです。
車椅子で移動する時に、陶器のペンギンの置物(高さ3cmほどの小さいもの)を落として割りそうになりました。元の場所に戻しますが、向きを反対にしてしまいます。
洗面所でノヴリルを見つけたポールは、それをくすねます。

【転】- ミザリーのあらすじ3

台所への入り口はせまく、車椅子を降りて這って進みました。その時、遠くから車の音がします。
ポールは急いで車椅子に戻ると、部屋に戻りました。間一髪で間に合います。
ポールが汗をかいている理由を聞いたアニーには「薬が切れたので痛くて汗が出ている」とごまかしました。

ムスタングが見つかります。
FBIは車が見つかったことで、ポールは車から放り出されて雪のどこかに死体となって埋まっているだろうという見解を示しますが、バスター保安官だけは違う結論を出しました。
車がこじ開けられた形跡を見つけたバスター保安官は、誰かがポールをなんらかの事情でかくまっているのではないかと思います。
バスターはポールという作家を知るために、著書を買い求めました。老眼鏡をかけて『ミザリー』シリーズを読んでみます。

その頃、ポールは書き直しを命ぜられていました。不自然のないようにと厳しい検閲が入ります。
一度死んだミザリーを生き返らせる方法は「ハチに刺されて仮死状態だったミザリーが、埋葬されたものの生き返り生還した」という設定で、アニーからOKをもらいます。
ドレスアップして夕食を一緒に食べた日、ポールはアニーのワインにノヴリルを入れます。
ところが倒れそうになったキャンドルを引き戻すため、アニーがワインをこぼしてしまいました。アニーを昏睡させるプランは失敗に終わります。
(寝かせつけておいて、脱出の方法や部屋の物色をしたかった)
ポールはアニーという読者のためだけに、『ミザリー』の新作を書きます。コツさえつかめば簡単でした。
ポールは執筆に専念するかたわら、タイプライターで筋トレも欠かさずおこないます。その頃には両手も使えるようになり、足も格段に回復してきていました。

小説が進み、終わりに近づくにつれて、アニーが意味深長な顔で言います。
「本はじき完成、足もよくなる、あなたは出ていく」
そのとおりなのですが…。
「銃があるのよ。いっそこれを使ったら…。出かけるわ。弾をこめなきゃ」
拳銃を見せて言うアニーに狂気を感じたポールは、これはいよいよ本格的に脱出を考えねばと思います。
台所を這って進んで包丁を得たポールは、右腕の包帯に包丁を仕込みました。
その時に、ふとアニーの私物である『思い出のアルバム』というのをめくってみて、ポールは愕然とします。
そこにはポール関連の新聞記事もありましたが、ほかにも記事がありました。
その記事によると、アニーの銀行員の元夫・カールは転落死し、同僚の優秀な看護師も転落死していました。こんな偶然あるわけありません、アニーが殺したのでしょう。
アニーは看護婦長に昇進していましたが、小児科部長が急死したことで(殺した)アニーが小児科の責任者に就任し、その後、生後間もない赤ん坊が次々に死んでいました。
そして…アニーは逮捕されていました。
(その後裁判で無罪を主張し、釈放されて今に至る)
アニーが車で帰宅しますが、部屋の前を通過したので、ポールは包丁をベッドの間に隠して朝まで待とうと思います。

うとうとしている時にアニーが襲ってきました。ポールに注射を打ちます。
目覚めたポールは、ベッドに縛られていることに気付きました。包丁は取り上げられています。
ペンギンの置物の位置が変わっていたことで、アニーはポールが抜け出していたことを知りました。
「逃げ出さないように」と、アニーは治りかけたポールの足首をハンマーで殴って骨を折ります。

【結】- ミザリーのあらすじ4

バスター保安官はポールの本を読み進めるうちに、ある一節に目が止まります。
『人間の正義を超越した正義、私はそれを信じます』
この言葉はミザリーのセリフなのですが、どこかで聞いたことがあるように感じたのです。
町で他の車とクラクションを鳴らし怒鳴り合うアニーを見たバスター保安官は、アニーの顔に見覚えがあると思いました。
図書館で過去の新聞記事を調べ、連続殺人事件の容疑者だったこと、裁判で無実を主張するときにミザリーのセリフをそのまま引用していたことを知ります。
雑貨店でタイプ用紙を買いこんだことを聞いたバスター保安官は、アニーの家へ急ぎました。

バスター保安官の車が近づいているのを見たアニーは、ポールに薬物を注射すると、地下室に放りこみます。
保安官を迎え入れたアニーは、自分がポールのあとを継いで新作を書こうと決めた、と能弁に主張しました。
バスター保安官は家の中を物色しますが、これという決め手が見つかりませんでした。一時退却します。
その時、地下室から物音がしました。さらに、意識が戻ったポールの声を聞いたバスター保安官は、地下室へ入ろうとします。
それを背後から銃で撃たれ、バスター保安官は即死しました。

アニーはそのままポールと心中しようとしますが、ポールが待ったをかけます。
いま書いている小説をきちんと完結させてからにしたいと言うと、アニーは受け入れました。その時まで待つと言います。
地下室でライターオイル(注:ポールが原稿を燃やされた時に使ったもの)を手に入れたポールは、タイプライターで最後の章を書きつつも、何か起死回生の方法はないかと模索していました。
完成間近なので、3つのものをほしいと要求します。
アニーはファンなので、ポールが脱稿したときの儀式も知っていました。ワインとワイングラスと煙草(とマッチ)を用意します。
用意したものを見て、ポールは「間違っている」と言いました。アニーは逆上しそうになりますが、「今回は乾杯のワイングラスは2つだ(アニーも乾杯するべきだ)」と言われ、いそいそとワイングラスを取りに行きます。
そのあいだに原稿を床に置いたポールは、戻ってきたアニーの目の前で、読ませていない最後の章の原稿にライターオイルをかけ、マッチで火をつけました。

アニーは『ミザリー』シリーズのファンなので、絶対に読みたくて、燃えようとする原稿にタックルします。それがポールの狙いでした。
床にはいつくばったアニーの頭にタイプライターを振りおろします。
アニーも必死で反撃しますが、ポールは必死でした。アニーに目つぶしします。
肩を撃たれたポールですが、もう1発はアニーの腕をひねったので、明後日の方向に飛んでいきました。
揉み合いになり、ポールはアニーの口に原稿を押し込みます。
襲ってくるアニーを蹴ると、アニーは床にあるタイプライターで頭を打ちました。動かなくなります。
ほっとしたポールですが、再びアニーが襲ってきました。無我夢中でブタの金属性の置物で顔を殴り、撃退しました。

…1年半後。
ポールは『高等教育』という本を出しました。編集者の女性・マーシャに出版を祝ってもらいます。
ポールがアニーに監禁されていたことは、広く話題になっていました。
マーシャにあの体験を本にしてまとめたらどうかと言われたポールは、断ります。
体験記を書くには、もう一度あの当時の恐怖を思い出さねばなりません。そんなこと、ゴメンです。
だって…1年半経った今ですら、このレストランのウエイトレスが、ポールの目にはふっとアニーの姿に見えるくらいなのですから。
まだまだポールはアニーのトラウマから、抜け出せていないようです。

みんなの感想

ライターの感想

この映画の頃は、まだストーカーということばがなかった。けれども、内容はじゅうぶんストーカー。
大ファンとはいえ、ちょっと、いえ、かなりヒくよね。これらの言動。
キャシー・ベイツの演技がまたこれ、怖いんだ。なんとも気持ち悪い。
愛想のいい面を見せるや、次の瞬間ぱっと豹変する…この塩梅もすごい。
とにかくこの作品は、見るべき。見て、アニーの怖さを味わうべき。
アカデミー主演女優賞、納得の演技。

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