「メメント」のネタバレあらすじ結末

サスペンス映画

メメントの紹介:ストーリーを終わりから始まりへ、時系列を逆向きに映し出していく映画。主人公レナードの記憶は10分間しか持たないという、他にはない設定となっている。

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予告動画

メメントの主な出演者

レナード・シェルビー(ガイ・ピアース)、テディ(ジョー・パントリアーノ)、ナタリー・キャリー(アン・モス)、ジミー・グランツ(ラリー・ホールデン)

メメントのネタバレあらすじ

【起】- メメントのあらすじ1

(注意:この映画のストーリーは、終わりから始まりへと時系列を逆向きに映し出していく手法を取っています。
ここでは分かりやすさを重視して、時系列に並び替えて説明します。そのため、映画の順番と異なります。
また映画では「モノクロ=過去から現在へ」「カラー=現在から過去へ」という手法も取っていますが、これも合体させて紹介します)
ある日、若い金髪の男・レナードの自宅に強盗が押し入りました。レナードはベッドで寝ていたのですが、ふと最愛の妻がベッドにいないので探したところ、妻はバスルームでレイプされていました。
レナードは強盗と揉み合って転倒し、側頭部を強く打ちます。
妻は殺害され、レナードは側頭部を強く打ったことで記憶障害になりました。記憶障害…昔のことは思い出せても、事故以降の記憶は10分間しか持たないのです。
犯人はレナードによって射殺されていました。事件は解決したかに思えましたが、レナードは犯人が2人いたと記憶しています。この記憶は事故の前のものなので、レナードは確信を持っています。
しかし事件は解決したとして、警察は動いてくれません。レナードは妻の復讐のため、自分で犯人探しを始めました。
10分しか記憶が持たないレナードは、サミーという人物を反面教師として考えることで、常に理性的であろうとします。
事件が起こる前、レナードは保険会社に勤務していました。サミーはその時の顧客で、記憶障害を持った初老の男でした。そしてサミーも事故によって、記憶が2分しか保てない男でした。
保険調査員のレナードは、対面した時のサミーの「目」を見て「実は正常ではないか」と思います。サミーと何度か会ったレナードは、サミーの目の中に「知り合いを見る感情」を見つけたのです。
サミーは2分しか記憶が保てない以外は、普通に生活ができました。事故以前の記憶ははっきりしていますから、読み書きや計算はもちろんのこと、一定水準以上のことがこなせます。
サミーの妻も同じことを考えました。サミーの妻も、夫は心の病か何か一過性のもので、いつかは夫の病気が治ると信じていました。
サミーの妻は保険会社のレナードに、保険の費用を請求するというのが目的ではなく、夫の病が治ることを期待して調査してもらいます。
レナードもサミーの妻同様、サミーはいつか治るように思っていました。しかしレナードはサミーと接していくうちに「やっぱり2分しか記憶が保てないのだ」と思うようになります。

【承】- メメントのあらすじ2

レナードがサミーの目の中に見たのは「知り合いを見る目」ではなく「知り合いを見る目『を装う』目」だったのでした。
レナードはそれにやっと気づきましたが、サミーの妻は最後の賭けをします。それは文字通り、命がけのトライでした。
サミーの妻は糖尿病で、一定おきにインスリンを注射せねばなりませんでした。妻はいつも夫に注射を打ってもらっていました。
ある時サミーの妻は、時計ではかりながら2分置きに何度も「注射をお願い」とサミーに頼みます。サミーは指示どおり何度も妻に注射を打ちました。注射を打つ位置は妻が指示して変えていたので、サミーは気づきません。
サミーの妻は、サミーが本物の記憶障害だと分かりましたが、過度のインスリン投与により昏睡状態に陥って死亡しました。
サミーは妻の死を嘆きましたが、2分経過すると妻の死を忘れていました…。
…レナードは顧客・サミーの経験を元に「大事なことは必ずメモをする」「自分の筆跡を憶える」「メモを置く場所に気をつける」など、いくつかの決めごとをします。
ポラロイドカメラ(撮影した写真がすぐに現像されて出てくる写真器)を持ち歩き、行った場所や出会った人は必ず撮影して、その写真にはメモを添えました。
記憶が10分しか保てないことを悪用されてはならないので、最重要だと思われることは、自分の身体にいれずみを施すことで、消えないようにします。
こうしてレナードは常に「思い出せ(ラテン語で「メメント」)」ということを心がけました。
警官・テディの協力の下、レナードは少しずつ犯人の情報を集めます。
今までに分かっていることは「犯人は白人の男」「犯人の名前はジョン・G」「麻薬の売人」「車のナンバーはSG137IU」でした。レナードはこれらのいれずみをエマの刺青店で入れたり、自分で針を刺してインクを入れて掘ったりして、身体にきざんでいます。
胸の少し上、首よりも下のところには「妻はレイプされて殺された。復讐しろ」と自分へのメッセージを入れています。
…実はこの復讐は、すでに1年前に果たされていました。友人の警官・テディと共に犯人を追いつめたレナードは、ジョン・ギャメルという男を殺して復讐を果たします。
友人・テディは「さすがにこれは忘れないだろう」と思い、殺害の記念写真を撮ります。レナードはガッツポーズを取り、喜んでいる姿を写真に収めました。しかし…皮肉なことに、10分経過するとレナードは、復讐したことすら忘れてしまったのです。

【転】- メメントのあらすじ3

友人・テディはレナードがいつまでも犯人探しをするので、新たな「ジョン・G」を探しては提供して殺させ、殺しによって第三者から金を取るようになりました。レナードを都合のよい暗殺者として使っていました。
実際、記憶が10分しか持たなくなったレナードは、「妻を殺した相手」に復讐することを生きがいにすることでしか、残りの人生を生きられないようになっていました。
レナードが何度も反芻する反面教師のサミーとは、レナード自身のことです。レナードの記憶障害を憂えた妻は、インスリンを何度もレナードに打たせて死にました。実は強盗殺人事件など、はじめからなかったのです。
但し妻がレイプされる事件はあり、この時にレナードは記憶障害になりました。
妻をインスリン過剰投与により死なせてしまったことを認めたくないレナードは、それを「顧客・サミーのエピソード」として処理しました。
本物のサミーはただの詐欺師で、保険調査員時代のレナードは彼の嘘を暴きました。サミーに妻はいませんでした。
何度めかの殺しで「ジミー・グランツ」という麻薬の売人を殺した時、既に復讐を果たしたことをもう1度知り、テディに利用されていると知ったレナードは、テディの写真の欄に「やつのウソを信じるな」と書きこみました。
復讐のガッツポーズ記念写真は燃やして、ポケットに入れます。さらに最後の手がかりとなる資料12ページ分は抜きとり、ほかの資料も黒い線で消しました。最後に「事実6」として、テディの車のナンバーをいれずみにします。
レナードは今回殺したジミーの服を着て、ジミーの乗っていたジャガーに乗り込みました。
レナードが殺害した相手の服と車を使っているので、まずいと思ったテディが追って来て着替えを渡しますが、既に忘れているレナードは、ポラロイド写真の「やつのウソを信じるな」を見て着替えずに逃げます。
ジミーの背広のポケットには「あとで来て ナタリー」という〝ファーディーズ・バー〟のコースターが入っていたので、レナードはバーに行きました。
ジミーの服を着て車を使っているレナードを、ジミーの恋人・ナタリーは最初不審に思います。レナードは記憶障害のことを話しました。
目の前で老人とレナードと自分のつばを入れたビールを「おごりだ」と言って渡したところ、レナードがためらうことなく飲んだので、ナタリーはレナードの記憶障害を信じます。レナードは恋人・ジミーが派遣した者だと思いこみました。 この映画を無料で観る

【結】- メメントのあらすじ4

ナタリーはレナードを自分の部屋に泊め、麻薬密売人・ドッドを殺してくれと頼みます。断ったレナードの妻の悪口を言ったナタリーは、逆上したレナードに殴られますが、10分後にレナードが殴ったことを忘れたので「ドッドに暴力を振るわれた」と言い、ドッドの殺しを頼みました。
テディがナタリーの部屋の前で待ち伏せし、「ナタリーのことは信用するな」「メモしろ」と言いますが、テディの写真に「やつのウソは信じるな」とあるので、レナードはメモをしません。
ドッドはジミーの車のナンバーを知っているので、レナードはドッドに狙われました。逃げたレナードはドッドのホテルに先回りして待ちますが、シャワーを浴びている間に忘れてしまいます。
忘れる前の自分が用意した酒瓶(これで殴れという意味)でドッドを殴ったレナードは、ドッドの写真を撮ってから口にテープを貼って縛りクローゼットに入れた後、「ドッド テディに連絡を ナタリーのために消せ」とメモしました。
テディに電話をかけて呼び出した後、眠り込んでしまいます。
テディの訪問で起きたレナードは、クローゼットにドッドがいるのを見て驚き、街の外れまで連れていって解放しました。その後ナタリーに「ドッドは何だ?」と訊きます。
ナタリーは「自分と自分の恋人を脅していた相手で、あなたに助けてもらった」と告げました。代わりにナタリーもレナードに協力すると言います。
ナタリーの部屋で恋人・ジミーとナタリーの2ショット写真を見たレナードは、ナタリーのポラロイド写真の欄に「彼女も恋人を亡くし、憐れみで協力を」と書き足しました。
ナタリーは車検局の知り合いに頼んでナンバーの持ち主を調べます。そして「ジョン・エドワード・ギャメル」という男の免許証のコピーをレナードに差し出しました。
名前は覚えがありませんが、写真を見るとテディです。レナードはテディの写真欄に「やつが犯人だ、殺せ」と書き足しました。
ナタリーに教えてもらった、郊外の青い小屋でテディと待ち合わせしたレナードは、テディを殺しました。
(追記 映画途中にテディが本名を名乗るシーンはあります。決して意図して嘘をついたわけではありません。
「犯人の名がジョン・G」は事実ですが、ジョン・Gという人物は町に山ほどいる…それで、区別するために「俺はテディと名乗る」というエピソードが出てきます。
前述の通り真犯人は既にレナードによって処刑されています)

みんなの感想

ライターの感想

主人公・レナードのことを考えると、なんともせつない話です。
あらすじ本編では書けませんでしたが、レナードはいろんな相手に利用されていました。
まずモーテルの管理人・バート。
彼はレナードが10分しか記憶を保てないのをいいことに、最低2つの部屋をレナードに貸しています。
レナードにバレた時も(どうせ10分で忘れるから)飄々として「現段階では2つ」と言ってのけます。
友人・テディはレナードのために真犯人を探してきて復讐を遂げさせたわけですが、殺害を終えたレナードがそれを忘れて
再び犯人探しを始めた際から、レナードを利用し始めます。
事実の1つ「犯人は麻薬の売人」というのがありますが、本来は「麻薬中毒(DRUG単体)」だったのを「麻薬の売人(DRUG DEALER)」と改変しています。
レナードが車の中に大量の麻薬があるのを発見して「麻薬いっぱいあるのにどうして強盗する必要があるのか」「そっか、売人か」と結論づけるわけですが
レナードが混乱する理由の背景には、テディが麻薬捜査官で、本来の復讐を果たした以降のレナードに麻薬の取引相手を殺させていたからです。
但しテディだけを責めることはできません。というのも、本当に終わらせたかったら、復讐を終えた時に身体に「復讐は終わった」といれずみを入れればいいのですから。
殺しをした際に常に「復讐したことを忘れる」という選択をするのは、ほかならぬレナード自身でした。

    匿名さんの感想

    人間の記憶というのは他人と同じぐらい信用できないものですね。
    レナードにとって最も強烈な記憶は自身の罪を認めたくないがために捏造したものでした。
    人は自分に都合のいいウソは簡単に信じてしまうように、
    記憶も自分に都合のいいように捏造してしまう。
    それもひとえにショックから立ち直って生きるため。
    逆に夫の記憶障害に裏切られた妻の結末も暗示的です。

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