「ライクアキラー妻を殺したかった男」のネタバレあらすじ結末

ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男の紹介:2017年公開のアメリカ映画。パトリシア・ ハイスミスのミステリー『妻を殺したかった男』を映画化。建築家のウォルターは、パーティーで知り合った女性に心惹かれるがそれに嫉妬した妻が自殺未遂を起こす。神経質な妻との生活に息詰まりを感じていたウォルターは、ある記事を思い出し…。

予告動画

ライクアキラー妻を殺したかった男の主な出演者

ウォルター・スタックハウス(パトリック・ウィルソン)、クララ・スタックハウス(ジェシカ・ビール)、ローレンス・コービー刑事(ヴィンセント・カーシーザー)、エリー・ブレイス(ヘイリー・ベネット)、ジョン・カー(ジョン・オズベック)、トニー・リコ(ラデック・ロード)、クラウディア(クリスティーナ・ダイ)、マーティー・キンメル(エディ・マーサン)

ライクアキラー妻を殺したかった男のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①バス休憩場で女性の刺殺死体が発見される。小説を書く趣味を持つ建築家・ウォルターは事件記事を見て、夫・キンメルが犯人だと思う。妻・クララに浮気を疑われたウォルターはふとした出来心でキンメルを見に行った。 ②クララがキンメルの妻と同じ場所で自殺。死んだ場所は全くの偶然なのだがウォルターが疑われることに。キンメルにも恨まれたウォルターは、無実を晴らす方法がない。

【起】- ライクアキラー妻を殺したかった男のあらすじ1

1960年代、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク。
エリザベス・テイラー主演の映画『バターフィールド8』が映画館で上映されていました。
その夜、17歳の若者トニー・リコは、本屋を経営している初老男性マーティー・キンメル氏と、映画館で偶然会いました。ふたことみこと会話を交わした後、トニーとキンメルは別々の席に座ります。
映画が上映されると座席は真っ暗になるので、トニーはキンメルが映画の途中で席を立ったのを知りませんでした…。

サラトガ・スプリングス行きのバス休憩場にて、刺殺死体の遺体が発見されます。遺体はキンメルの妻・ヘレンでした。
ヘレンとマーティー・キンメルが不仲だったことから、当初は夫のキンメル氏が容疑者として疑われました。ところが上記のとおり、犯行当夜に劇場でキンメル氏と会ったことを、若者トニーが証言したのです。アリバイが成立し、また証拠もないことから、捜査は暗礁に乗り上げます。
しかしニューアーク出身の中年男性・コービー刑事は、キンメル氏を疑っていました。何か物証がないかと、キンメル氏を見張ります。
キンメル氏も疑われていることは自覚していました。ボロを出さぬよう、静かに生活します。実際、キンメル氏が劇場を抜け出して、ヘレンを刺殺したのです。

…中年のウォルター・スタックハウスとその妻・クララは、結婚して5年が経過する夫婦です。ウォルターは建築家ですが、小説を書く趣味を持っていました。自分の書いた短編小説が掲載されると喜び、普段から小説のネタがないかと新聞記事を見てスクラップしていました。
妻・クララは住宅販売の仕事をしており、仕事ぶりは有能です。夫・ウォルターが家を設計して作り、妻・クララがそれを販売する…夫婦はいいコンビでした。
ところが妻・クララは情緒不安定でした。たまにどうしても理性では抑えられないヒステリーを起こすことがあり、一旦疑い始めると自分でもどうしようもない事態に陥ります。
夫・ウォルターは精神科を受診しろと言いますが、妻・クララは二の足を踏んでいました。というのも「精神科に通うのが恥ずかしい」という気持ちがあるのと、ちょうど現在母の具合が悪く、母の住む町へ突発的に行かねばならないことがあるからです。
クララ自身も自分の情緒不安定さを不自由に思いながらも、精神科を受診するのを先延ばししていました。

ある日、ウォルターはひとつの新聞記事に注目します。それはサラトガ・スプリングス行きのバス休憩場で起きた殺人事件です。
そのバスは偶然ですが、妻・クララが母の具合が悪くなった時に乗るバスでした。その時はさほどそのことには気も留めず、記事を切り抜いてスクラップします。
その日の夜、ウォルターたちはホームパーティーを開きました。多くの顧客たちや取引先の人たちが参加します。
パーティーの席で、ウォルターはマーサという女性に、友人だという若い女性エリー・ブレイスを紹介されました。エリーは美しい女性で、クラブで歌手をしています。
エリーはウォルターの名前を聞いて、小説を読んだと言いました。ウォルターは嬉しくなり、ついエリーと話し込みます。
エリーとウォルターが親しげに話すのを見た妻・クララが、勝手に誤解して嫉妬をしました。パーティーの直後から、早くもクララの頭の中では「夫・ウォルターはエリーと怪しい関係になった」ことになってしまいます。いわれのないことです。

【承】- ライクアキラー妻を殺したかった男のあらすじ2

パーティーが終わった後、ウォルターは妻・クララに誤解をとこうとしますが、クララは聞こうとしませんでした。
眠れないウォルターは、書斎に行って小説を書きます。

翌日。
ウォルターが帰宅すると、妻・クララが電話の相手の母と口論していました。電話を切ったクララは不機嫌で、ウォルターに「エリーのところへ行けば」と言います。
クララは勝手にそのように思いこんでしまうのです。もちろんウォルターはエリーと浮気などしていません。
結婚して5年経過しますが、夫婦仲がうまくいっていたのは最初の1年だけでした。以後はぎくしゃくしています。
ウォルターが離婚を切り出すと、妻・クララは「捨てないで」と言い、その時だけ「精神科へ行く」と言います。しかし実際には通院しようとしません。
ほとほと疲れたウォルターは、この日も喧嘩して家を出ました。
しばらくして帰宅すると、妻・クララが家中にある薬を全部服用して、自殺未遂を図っていました。ウォルターは急いで救急車を手配します。
クララは大事をとって2日入院することになりましたが、命に別条はありませんでした。
精神科になぜ行かせなかったのかと医者に責められたウォルターは、がっくり落胆します。ウォルターは何度も精神科へ行けと言っているのです。
同僚男性のジョンに不満をこぼすくらいしか、ウォルターにはできませんでした。

クララの入院中、ランの花を持ってエリーが訪ねてきます。先日のパーティーのお礼を兼ねての訪問です。
エリーはマクドゥーガル通りの裏のモリーズという店で歌っていることをウォルターに話し、聞きに来てと言いました。エリーはお茶を飲み、昼間のうちに帰ります。
ウォルターはその日の夜モリーズへ行きましたが、下心があったわけではなく社交辞令も兼ねてです。クラブに行ってエリーが歌っているのを見て、そのまま帰ります。
ところが退院したクララがランの花を見て、また浮気を疑い始めました。こうなると、ウォルターとしては止められず、どうしようもなくなります。
浮気をしているのならばまだしも、全くいわれのないことを責められるウォルターは、外出してコーヒーを飲みながら新聞記事を見て、バス休憩場の刺殺事件が全く進展を見せていないことを知ります。
犯人は夫であることは明らかだろうと思ったウォルターは、ちょっとした出来ごころで「刺殺事件の夫・キンメル氏を見に行こう」という気になりました。
これが全ての災難のきっかけになるとは露ほども思わないウォルターは、出かけていきます。

キンメル氏の本屋に入ったウォルターは、客を装ってしげしげとキンメルを観察しました。
話しかけられたウォルターは、建築関係の本を挙げます。その本はなく、取り寄せることになりました。ウォルターは取り寄せ用紙に記入します。

【転】- ライクアキラー妻を殺したかった男のあらすじ3

帰宅すると、妻・クララに「オフィスから尾行したわ。あなたはエリーといた。浮気なんかしてもむなしいだけよ」と言われました。もう何も言う気が起きません。
うんざりのウォルターはまた離婚を切り出しました。するとクララは「離婚するなら自殺してやる」と言い返します。
ウォルターが書斎にこもり、しばらくして部屋を出てくると、使用人の中年女性・クローディアが「母の病状がよくないという電報が入ったので、クララは6時半発のバスに乗る」という伝言を持っていました。もうクララは家を出ています。
喧嘩したままなので気になったウォルターは、車で追いかけていきました。
しかしバスは発車してしまっています。仕方なしにウォルターはバスを追い、最初の休憩場に移動しました。
バスはサービスエリアに入ると、乗客は『ハリーズ・レインボー・グリル』という店へ入ります。ウォルターも妻の姿を探しに店内へ入りますが、クララは見つかりません。
困ったと思ったウォルターは、バスの運転手に「ここでの休憩時間は何分か」と質問し、15分だと聞きました。バスに残っている可能性も考えて見回りますが、けっきょくクララを見つけられませんでした。
それ以上探すのをあきらめ、ウォルターは帰宅します。
帰宅したウォルターを待っていたのは、使用人・クラウディアの「夜のうちにクララの母が亡くなった」ことと「クララはサラトガ・スプリングスに到着していない」ことでした…。

翌朝。
クララの遺体が休憩場のそばの橋の下で発見されます。
死体は、橋から落下したことによる墜落死でした。他殺か自殺かは分かりません。
ウォルターは意外な結果に茫然としました。クララが言っていた「離婚するなら自殺する」というのは本当だったのです。

ところが…事態は思わぬ方向へむかいます。
同じバス休憩場で起きた2つの事件、これをコービー刑事はこう読み取りました。「1つめの事件は夫・キンメルがやったこと。2つめの事件は、キンメルの事件からヒントを得たクララの夫・ウォルターが、模倣して行なった犯罪」と思ったわけです。
コービー刑事の事情聴取を受けたウォルターは、事件当夜のアリバイを聞かれ、つい「エリー・ブレイスと会っていた」と嘘をつきます。しかし後にバス運転手から、バスの休憩場にいたことが発覚するので、よけい疑わしく思われます。

キンメル氏はウォルターの妻・クララの事件を新聞記事で知り、驚きます。自分が行なった犯罪とまるで同じことが起きたので、あせりました。
できるならこのまま自分の妻の事件を埋没させたかったのに、同じ場所で事件が起きたものですから、否が応でもまた注目されます。

【結】- ライクアキラー妻を殺したかった男のあらすじ4

並行してウォルターも焦り始めました。最初に下手な嘘をついてしまったがために、よけいに怪しまれてしまったと気づきましたが、もう遅いです。
急いで先のキンメルの事件を「知らない」と答えたことが決定打になってしまいます。
自宅にやってきたコービー刑事が、スクラップブックからウォルターが切りぬいた記事の中に、そのキンメルの事件があることを知ったからです。
「会ったことはあるか?」と聞かれたウォルターは、とっさにまた「ない」と嘘をついてしまいました。

同僚のジョンに洗いざらい白状したウォルターは、どうしようと相談します。
ジョンは「弁護士を雇ったらどうか」と答えました。ジョンだけは無実を信じてくれます。
コービー刑事は今や、両方の事件共に夫の犯行と思い込んでいました。キンメルの周辺を洗い、執拗に捜査します。
(注:念のため書いておくと、時代設定が1960年代なので今ほど捜査方法は進歩していない)
ウォルターを連れてキンメルに会わせたりもします。キンメルは咄嗟に初対面の振りを装いますが、キンメルも「ウォルターが自分の犯罪を真似て、妻・クララを殺した」と思い込みます。
その夜、ウォルターは再びキンメルのところへ行き、昼間に初対面の振りをしてくれたことへの礼を述べました。
しかし、コービー刑事が見張っており、この行動すべてが怪しく見えます。

キンメルは書籍の取り寄せ用紙をウォルターに見せ、金を脅し取ろうとしました。
ウォルターは思い切ってコービー刑事に会いにいき、すべて洗いざらい話します。自分は小説を書いており、妻を殺した夫の顔を見たかったので会いに行ったことなどを全部言うのですが、コービー刑事には疑われたままです。
執拗な捜査を受け、若者・トニーが映画館でキンメルを見たという証言を取り下げました。これでキンメルのアリバイはなくなってしまい、窮地に立たされます。
コービー刑事がキンメルを訪れ、ゆさぶりをかけます。模倣犯のせいでお前の人生は台無しになってしまった、ウォルターの方は裕福だし若い愛人もいるし、罪も免れる気だ…など、勝手に言いました。
ウォルターが同じ場所で真似をしなければ、自分の罪が露見しなかったかもしれないと思ったキンメルは、腹立たしく思ってナイフを持ち、ウォルターを襲う決意をします。

ウォルターは休暇を取ることにしました。私物を片付け、同僚のジョンに挨拶してオフィスを去ります。
ウォルターに尾行がついていました。キンメルにはコービー刑事が尾行しています。
ウォルターはエリーを見にクラブへ行きました。そこへキンメルが現れます。
身の危険を感じたウォルターは逃げますが、キンメルが追ってきました。曲がり角でキンメルが刺した相手は、尾行していたコービー刑事でした。コービー刑事は倒れます。
キンメルはさらにウォルターを追いかけ、襲いますが、ウォルターについていた尾行の警官がキンメルを射殺しました。
襲われて脇腹を刺されたウォルターは、笑うしかありません。
ウォルターは思うのです。確かに自分は、妻・クララを殺したかったと。しかしキンメルと絶対的に異なるところがありました。
本屋の店主・キンメルも妻・ヘレンを殺したかった男です。キンメルは実行し、ヘレンを殺しました。
ウォルターも、自分を疑う妻・クララを殺したかった男ですが、ウォルターは短編小説を書くという趣味を持っているのです。
どうせ殺すなら小説の中で殺すさ…と思いながら、「殺してはないが、妻を殺すことを願ってしまったこと自体がよくないことなのかも」と思っていました。

みんなの感想

ライターの感想

なんともまあ、可哀そうな主人公…自業自得といえなくもないのだが、なんですぐばれるような嘘をついちゃうんだろ。
ウォルターはクララを殺してもいないし、エリーと浮気もしてない。なのに、変な嘘をついてしまったがために、どんどん状況が悪いほうに転がってしまう。
これはもう、無実を晴らす術はないな、というところでラスト。でもよくできてる!
惜しむらくは「華がない」地味な話だということと、「画面が暗すぎる」…なにやってるか見えない!
話自体は面白いです。殺したのか~と思わせぶりな演出とかも含めて。

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