「ラッシュライフ(2009年)」のネタバレあらすじ結末

ラッシュライフ(2009年)の紹介:2009年公開の日本映画。『フィッシュストーリー』『重力ピエロ』など、著作が次々と映画化される人気作家・伊坂幸太郎の原作を、 東京芸術大学映像研究科の面々が完全映画化。孤高の泥棒、宗教にハマる青年、不倫相手と邪悪な計画を進めるカウンセラー、リストラされたサラリーマンを中心に、交錯する人生模様を描く。

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予告動画

ラッシュライフ(2009年)の主な出演者

黒澤(堺雅人)、京子(寺島しのぶ)、河原崎(柄本佑)、豊田(板尾創路)、戸田(団時朗)、ソナ(MINJI)、高橋誠(塩谷瞬)、喫茶店の女(筒井真理子)、青山(深水元基)、佐々岡(永井努)、塚本(竹嶋康成)、刑事(近藤良平)、河原崎の父(塩見三省)、青山の妻(佐藤江梨子)

ラッシュライフ(2009年)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

河原崎…塚本に殺人の罪を着せられそうになったが、なんとか回避。但し死体処理はおこなった。 京子…離婚してくれない夫・佐々岡を殺そうと考えたが、佐々岡が離婚に応じたので、殺害せず。 青山&青山妻…不倫相手の京子を殺そうと考えたが、その前に京子にばれて逃げられた。トランクに入ったバラバラ死体は別荘の庭に埋めた。 豊田…リストラされ再就職は難航。但し人生もそう悪くないかと思いなおし、拾った犬を大事に育てようと思う。 佐々岡…戸田画廊から独立失敗、泥棒に入るとそこは黒澤の家。懐かしの親友と再会して元気をもらう。 黒澤…マイペースで泥棒家業にいそしむ。佐々岡に離婚アドバイス。 戸田…成功者だが初の挫折。

【起】- ラッシュライフ(2009年)のあらすじ1

戸田画廊を経営する戸田は、絵を芸術ではなくビジネスの投資として見ていました。それが当たるか当たらないかが大事で「生きているのに一番いらないのが芸術だ」と言い放ちます。
新進女性画家・ソナは、かつて佐々岡から『つなぐ』という自分の絵を「とてもよかった」と評価してもらったのですが、その佐々岡を裏切って戸田につきました。
戸田はソナに絵を描ける環境を与える代わりに、肉体を要求します。ソナは困っていました…。
〔河原崎〕
屋上から飛び降り自殺した父を持つ河原崎は、人生にいいことなんてないと常に思っていました。ところが雨の夜、川の中から猫を助けた男の横顔と、その背中一面を覆う赤い火傷の痕を見て「人生それほど悪くない」と救われます。
後日その男を河原崎はテレビスクリーンで見ました。男は高橋と言い、3年前に起きたバラバラ殺人事件を解決します。
高橋は救世主扱いされ、カルト教祖になりました。高橋がバラバラ事件を解決したからではなく、雨の夜に猫を助けた姿を見たことから、河原崎は高橋の教団に入ります。
特に変わらない日常ですが、河原崎は満足していました。獣医の男が「前の高橋の運転手・川口は、高橋になりたかったらしい。リストカットの痕が腕にたくさんある」と言います。
獣医は教団を抜けることを告げると、ボランティアで保護している犬を放しました。犬はそのまま立ち去ります。
河原崎は教団の幹部・塚本に呼び出されました。「高橋は神なのか確かめるために殺した」と言った塚本は、これから高橋をバラバラにするからそれをスケッチしろと言います。
部屋の中央には高橋の死体があり、塚本はそれを解体していきます。本当に高橋が神ならば復活すると言う塚本は、嫌がる河原崎に平手打ちをし、スケッチを強要しました。さらに描いた絵にはサインを入れろと言います。
スケッチを開始する河原崎ですが、途中でおかしなことに気づきました。腕にリストカットの痕があるのです。
遺体を裏返して背中に火傷の痕がないのを見た河原崎は、休憩していた塚本に「あの方(高橋)じゃない」と言います。
塚本はあせって河原崎の気をそらそうと、テレビを見ようと言いますが、テレビには普段マスコミに露出したがらない高橋が「生中継」という文字とともに出ており、「目を覚ましてください。私は、生きています」と告げました。
それを見た河原崎は、高橋の発言が自分に向けられたものと思います。
塚本は、前の運転手・川口を殺して遺体をバラバラにしていました。3年前に事件を解決して脚光を浴びましたが、最近特に話題にならない高橋を憂えた塚本は、事件をでっちあげて高橋にまた解決させようと考えていました。河原崎を犯人にするつもりで、だからスケッチとサインを強要したのです。
河原崎が塚本に選ばれたのは、絵が上手だというのと、自殺した人物の息子だから、うまくすれば自殺するかもしれないと思ったからでした。
塚本に殴られ、蹴られた河原崎は、「飛んじゃえよ」と言われて逆上して塚本にタックルすると、塚本は後頭部を打って死んでしまいます。
動揺した河原崎は着衣のまま水のシャワーを浴びて屋上に行きますが、そこで亡き父の姿と「お前も、自分でのぼったんなら、自分で考えろ。俺は俺のためにとんだ」という言葉を聞き、その場にくずおれます…。 この映画を無料で観る

【承】- ラッシュライフ(2009年)のあらすじ2

翌朝、河原崎は塚本とバラバラになった川口の遺体を処分しようと思いました。塚本の死体を背負ってドアを開いた時、隣室から出てきた男・黒澤にドアを支えてもらいます。
河原崎が去った後に落ちた宝くじ(塚本が所持)を拾った黒澤は、背広の内ポケットにしまいました。
〔黒澤〕
黒澤は黒い背広を着た30代半ばの男性の空き巣です。
その日も高そうなマンションのエレベーターに乗ると、前もって調べていた部屋のドアチャイムを鳴らし、後ろ手で鍵を素早く開け、宝石箱に入った万札の束から10万円だけ抜き取りました。
そして部屋の主に分かるように、侵入した部屋は寝室とリビングとキッチンだけと記入して、宝石箱から10万抜いた領収証を置いて去ります。
黒澤の領収証にはポリシーがあります。侵入した部屋を書きあくまで金銭目的で侵入したことを記すことで、命の危険やストーカーではないことを表し、全額盗まないことで、出費は痛いものの警察沙汰にして面倒くさい思いをさせない…という配慮からでした。
黒澤はコピーした紙を用意しており、そこへ毎回、金額と侵入した部屋と日付だけ記せばよいようにしていました。
顔見知りの刑事に喫茶店についてこられた黒澤は、このところ瞬間移動する不思議な空き巣がいるのだと聞かされますが、知らんふりを装います。
家の中で引き出しを開けた黒澤は、玄関から入って来た男に「俺の家で何してる」と言われ、肩をすくめました。
黒澤は相手の男に「お前は絶対に通報しない」と言い、泥棒には何でも見えるのだと言い始めました。その証拠に相手の男のことを当てて見せます。
次男、30代半ば、宮城出身、国立大学経済学部卒、兄と同じ学部を選んだこと、…神経質で、決めたことを曲げるのが嫌い、最初のデートコースで海に行ったはいいが、雨に振られて計画が頓挫し、しかも相手の女性が退屈に思って煙草を吸い始めたのを見て幻滅したこと、その話を友人にしたところ、もらったアドバイスは「デートは映画館にしろ、雨も降らないし、禁煙だ」。
これを聞いて男は「黒澤か」と聞きました。男は黒澤の大学の同窓生・佐々岡で、先のデートの話でアドバイスしたのは黒澤だったのです。
プロの泥棒は下調べをしてから入るので、持ち主は別人だと知っている…と言った黒澤に、佐々岡は自分も泥棒に入ったことを認めました。大手の戸田画廊に就職した佐々岡がなぜ泥棒をせねばならないのか聞き、佐々岡は独立に失敗して妻から離婚を切り出されていると告げます。
長い話になりそうだと思った黒澤は、佐々岡に風呂に入れと言います。この家の主はしばらく帰宅しそうにないと言われた佐々岡は黒澤に従い、風呂に入りました。
その間にもう一度喫茶店に行った黒澤は、マスター夫妻に借金で店を手放すことにしたと聞かされて「困った時は、口に指を当てて円を作るといい」と言って去ります。店主らが試しにやってみると、トイレの上から日本刀が落ちてきました。店主らは日本刀で借金取りを撃退します。
風呂から出た佐々岡に、黒澤は泥棒の指南をします。隣室に移動した黒澤は、佐々岡に金の隠し場所はどこか考えろと言い、探させますが、佐々岡は当てられません。

【転】- ラッシュライフ(2009年)のあらすじ3

黒澤はすぐに金庫のありかを当てると、金庫のダイヤル錠も開けてみせました。中から札束を出すと「やるよ」と言います。
実はこの家の住人は黒澤だったのです。驚く佐々岡に「泥棒だって家はあるさ」と黒澤は言いました。
あっけにとられた佐々岡は「つなぐ」という絵について語り、「今日は俺が主役になれた気がする」と言うと、渋っていた妻との離婚を決めました。その日、黒澤宅に泊まった佐々岡は、翌朝妻に電話して離婚すると告げて電話を切ります。
黒澤は通りで見かけた犬の首輪に宝くじ(塚本所持で、河原崎の通った後に拾ったもの)を挟んで、佐々岡とコーヒーを飲みに喫茶店へ行きました。
〔京子〕
京子はカウンセラーをする中年女性です。先日、車を運転している時に追突&当て逃げされ、今はむちうちで首に固定するカラーを巻いています。
あれだけ夫に離婚を渋られていたのに、あっけなく承諾されて、京子は肩すかしを食いました。京子の夫は佐々岡でした。
京子はカウンセラーのかつての患者・青山と不倫関係にあります。離婚に応じない佐々岡と、青山の妻の両方を殺す予定でしたが、佐々岡が離婚に応じたので殺す必要がなくなりました。
患者のひとり・マユミから拳銃を売るサイトがあるのを聞いた京子は、試しに購入して駅のコインロッカーに届けてもらっています。それを取りに行く途中、掃除のおじさんとぶつかって鍵をなくし、立ち去りました。
夜、京子と青山は青山の妻を殺すつもりで、別荘まで車を走らせます。ラジオから10億円が当たった宝くじのニュースが流れていました。
青山が人を撥ねてしまい、事件隠匿のために死体を車のトランクに入れます。京子は「妻も殺して埋めるんだから、1人も2人も大差ない」と言いました。
しばらく走ると、トランクから死体が落ちます。青山に命じてトランクに戻させますが、もう1度走行中に死体が落ち、京子はイライラします。青山が「死体が冷たい」発言をし、京子はそんなに早く冷たくならないと罵りました。
怒った京子が山の方へ行こうとするのを止めた青山は、車に戻ってもう一度トランクを確認します。すると死体がバラバラになっており、青山も京子もびびりました。車を離れたのは10分かそこらなので、細工のしようがありません。
別荘に着いた時には、京子は助手席で寝ていました。別荘の鍵を開けながら、青山は京子にどうして自分と結婚する気になったのか質問します。
振り向くとトランクから死体が落ち、それが歩き始めました。驚きのあまり京子は気絶します。
気絶から覚めた京子は、別荘の裏庭で土を掘りながら、青山とその妻が話しているのを聞きました。青山は妻にそそのかされて妻側に寝返り、京子を殺そうとしていました。
妻はトランクの中に乗っていて、走行途中に死体が飛び出したのは妻のせいでした。途中、バラバラ死体になったのは、死体を交換しにきた人がいたからだと妻は言います。
だまされていたと知った京子はその場を去り、山を徒歩でとぼとぼと歩きながら首のカラーを外し、携帯で電話をかけると「女がひとり、死んだわ。バラバラになって、またくっついて歩いている。世界が悪いんだ」と言いました。

【結】- ラッシュライフ(2009年)のあらすじ4

〔豊田〕
豊田は同僚をかばってリストラされ、妻子からも見放された男です。再就職に奔走しますが職はなく、困っていました。駅近くの柱で所在なく立っていたトヨタは、近寄って来た犬がコインロッカーの鍵を咥えているので手に取ります。
直前に目を通した求人雑誌の星占いで、かに座のラッキーカラーが赤になっていました。キーの鍵も赤なので、これも何かの縁かと思い、延滞金の900円を払ってロッカーを開けます。
トイレの中で開けると銃が出てきました。弾を装填した豊田は自殺しようと顎の下に銃口を向けますが、やめてトイレを出ます。犬はずっとついてきました。
かばったつもりの同僚・井口とそこで会った豊田は、井口もまたリストラされたと知りました。井口の息子は障害者で、豊田はそれを知って身代わりのつもりでリストラされたのです。
自分を切った相手・舟木は常務に出世したと聞いた豊田は、舟木に復讐を考えました。舟木のいる料亭に行った豊田は、間違って隣の部屋に入って黒澤と会います。黒澤は舟木と会っている社長・戸田に興味があると言って立ち去りました。
豊田は舟木を撃って復讐するつもりでしたが、戸田が立ち去り際に舟木が渡そうとした金を拒否され、散らばった札を必死で集めている舟木の姿を見た豊田は、すっかり毒気を抜かれます。
犬を連れて海に行き、海へ向けて銃を撃った豊田に、河原崎が近寄ってきました。河原崎は犬の首輪を自分がつけたと言い、豊田に銃を借りると1回だけ撃ち、返します。豊田は銃を海に捨てました。
河原崎に駅まで車で送ってもらった豊田は、犬をよろしくと言われます。
駅前で途方に暮れる豊田に、ソナを連れた戸田画廊の戸田が話しかけました。
戸田はその前にソナに一方的に賭けを告げていました。「人が金でどうにでもなることを教えてやる」と言った戸田は、自分が話しかけた相手の大切なものを買い取ればソナは身体を許さねばならず、拒否すればソナも自由にしてよいと言っていました。
大切なものを問われた豊田は、連れている犬だと告げます。戸田は名刺を渡し、犬をくれたら仕事を紹介すると言いますが、豊田は拒否しました。戸田は躍起になって金を積むと言いますが、それも豊田は事態します。
ソナは賭けに勝ち、自由の身になりました。
ソナは犬の首に宝くじを見つけて豊田に渡しますが、豊田は「くじはいらない。当たりか外れかは自分で決める」と言って去ります。
妻に電話して謝罪した豊田は、息子・タカシに代わってもらい、もし犬の名をつけるなら何がいいと聞きました。
(追記:京子の項目、死体バラバラについて。青山が轢いたのは河原崎が連れた塚本の死体だった。河原崎はバラバラ死体をバッグに詰め、塚本はそのままの姿で車に乗せ、山中に捨てようと考えていた。
ところが車から降りて塚本を担いで移動している時に、青山が誤って轢いてしまい、さらにトランクに入れて持ち去った。困った河原崎は追跡して塚本の死体を取り返すが、この時に誤ってバラバラ死体を入れたバッグを置いてきてしまう。
トランクに入っていた青山の妻がバッグの中身を開け、バラバラ死体を取りだした。最後に動きだしたのは、青山の妻。バッグのバラバラ死体は青山と妻が別荘の裏庭で埋めた)
(追記2:最終的にソナが手にした宝くじは実は当たりくじ。当選金10億円。高橋が番号を予言して塚本が購入したもの。)

みんなの感想

ライターの感想

原作も映画もまだのかた…迷うことなく「原作」を手にとってください。
この作品はせっかくの伊坂出世作なのに、伊坂ワールドならではの「ばらばらのパズルのピースが最後にはまっていく」のをダメにしちゃってます!
きれいさっぱり時系列に並び変えたため、魅力がなくなっちゃってます。
そもそも4人の監督でしちゃったからダメなんだよね。
仕方がない、いわゆるしろうと…東京芸術大学映像研究科…の人たちがメガホンをとった作品なので。
もしちゃんとした伊坂ワールドを体感したいかたは『フィッシュストーリー』のほうをお勧めする。
原作読んだ者からすると、河原崎の父の「屋上じゃなくて20階建てのビルの20階にいけず、18階から飛び降りする(何事も中途半端なまま終わらせる父のスタイル)」あのエピソードが好きだったのに、屋上にしちゃってる~。
ほかの部分も、なぜこんなふうにアレンジしたのか謎…と思うようなところが散見。
原作で宝くじを手にするのは豊田。ソナという女性はおらず、志奈子。正直、この作品については原作との比較…あまりにもひどくて語りたくない。

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