「劇場版MOZU」のネタバレあらすじ結末

劇場版 MOZUの紹介:2015年公開の日本映画。逢坂剛の小説『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』を原作とする、TBSとWOWOWの共同制作で放送された日本の刑事テレビドラマの劇場版であり完結編。戦後日本の犯罪史に関わってきたと言われるシリーズ最大の謎の敵“ダルマ”と、公安警察官の倉木との最後の戦いが描かれる。ビートたけしがダルマ役を怪演する。

予告動画

劇場版MOZUの主な出演者

倉木尚武(西島秀俊)、大杉良太(香川照之)、明星美希(真木よう子)、新谷和彦(池松壮亮)、鳴宮啓介(伊藤淳史)、大杉めぐみ(杉咲花)、エレナ(マーシュ)、彩村西悟(阿部力)、高柳隆市(伊勢谷友介)、権藤剛(松坂桃李)、東和夫(長谷川博己)、津城俊輔(小日向文世)、ダルマ(北野武)

劇場版MOZUのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①妻子を失った公安部の倉木は、妻の死の真相を知るべく独自に捜査をし、大杉や美希と親しくなる。美希は百舌(もず)というアイスピックを使った殺し屋を調べていた。捜査過程で都市伝説「ダルマ」が実在するのではないかという疑いが浮上する。 ②ダルマは戦後から裏で日本を牛耳って来た、今年90歳になる吉田駒夫という人物だった。倉木は東と協力して、妻を殺した男・高柳とダルマを殺して復讐を果たす。

【起】- 劇場版MOZUのあらすじ1

倉木尚武は警視庁公安部特務第一課捜査官の警部で、「公安のエース」と呼ばれています。
ある時、東京・銀座で起きた爆弾テロによって妻の千尋を失ったことから、千尋の死の謎を追い求めて行く過程で、警視庁刑事部捜査一課捜査官の大杉良太と協力し合うようになります。
爆発事件の現場にいた公安部の明星美希巡査部長は、特別任務でプロの殺し屋・新谷(しんがい)和彦を追っていました。新谷はアイスピックを武器に使う殺し屋です。
新谷和彦の双子の弟・宏美も百舌(モズ)と名乗る殺し屋でした。弟・宏美は死にますが、和彦は消息不明です。
事件を追っていくうちに、倉木、大杉、明星らは都市伝説の〝ダルマ〟なる人物が実在するかもしれないと思い始めます(テレビドラマ版『MOZU』Season1&Season2参照)…。
…都市伝説として、夢の中に〝ダルマ〟が現れるというのがあります。それは多くの人が夢の中で目撃しており、似顔絵を描かせると皆が「スキンヘッドの、左目のところに痣がある人物」を描きます。痣などの大きな特徴は非常に似通っており、人の夢の中で〝ダルマ〟が起こす現象は種々雑多でした。
多くの人が〝ダルマ〟を夢に見ていることから都市伝説となり、やがて「大きな未解決事件には、大抵〝ダルマ〟なる人物が関わっている」と言われるようになります。ただし実態は謎のままでした。
倉木の夢にも〝ダルマ〟が現れます。深夜、行きつけのバーのカウンターで居眠りをした時にも、倉木が起こしたバーテンダーは「夢に〝ダルマ〟でも出てきたか」と冗談めまして言いました。
…白昼、東京・港区のトランスタワービルで発砲&爆発事件が起きます。爆弾テロの犯人・権藤剛は散弾銃を片手にビルの42階を占拠すると、大勢の人質を盾にとって5億ドル(約510億2000万円)を日本政府に要求します。
同じ頃、その爆弾テロの一派は、南新橋にあるペナム共和国の大使館の車を襲い、車に乗っていた16歳の少女・エレナとその母を拉致しようとしました。たまたまそれを見かけた倉木がテロリストたちを撃退し、無言で立ち去ります。
権藤はペナム共和国の車を襲ったテロリストたちに連絡を取りますが、作戦が失敗したことを知り、撤収を指示しました。壁に「Qの鏡文字(注:百舌・新谷らが現場に残していたマークを真似したもの)」を残して立ち去ります。
美希は監視カメラでペナム大使館の車を襲うテロリストを退治したのが倉木と知り、協力を要請しますが、倉木は断りました。
現場にいた少女・エレナは知的障害があり、喃語(なんご 赤ちゃん言葉)と歌しか歌えません。エレナを見つけた大杉は、自分の私立探偵事務所に連れ帰ります。

【承】- 劇場版MOZUのあらすじ2

エレナ拉致の邪魔をした相手は『次の歯車』で、我々の仲間になると権藤は聞かされました。爆破テロのほうはおとりで、拉致が本命です。しかも母ではなく娘・エレナの方が狙いでした。
東京消防庁の格好で潜入した権藤は、エレナの母を殺します。
続いて権藤は女装して大杉探偵事務所を襲撃し、アイスピックで向井刑事は首を刺され、加藤刑事は胸を刺されて殺されました。大杉の娘・めぐみは誘拐されます。
津城俊輔警視正は倉木に「これ以上関わるな」「(自分は)ダルマに辿り着いてしまった」と電話で告げました。電話で津城が「奴ら」と複数形で喋ったので組織なのかと倉木は問いますが、津城は答えません。
津城に聞きに行った倉木は、津城が拳銃を咥えて死んでいるのを見つけました。但し自殺ではなく、〝ダルマ〟を知ったがために自殺を偽装した他殺ではないかと倉木は考えます。
美希も拉致され、部屋は荒らされて血文字で浴室の壁に、逆さになった足の絵が描かれていました。
倉木は自分が公安の同僚らに監視されていたことを知っていました。同僚の鳴宮啓介や村西悟、そして大杉と合流した際に、犯罪プランナーの高柳隆市が美希の携帯を使って電話をかけてきます。
高柳は倉木に、大杉の娘・めぐみと美希2人と少女・エレナを交換条件にすることと「君は我々に会わねばならない」と、ペナム共和国へ来ることを要求しました。倉木たちはペナム共和国へ行きます。
ペナム共和国はアジア系の発展途上国でした。倉木、大杉、村西の3人で行動しているうちに、エレナが人身売買組織のリーダーの金髪男に連れ去られます。ところが後に、エレナのうなじにバーコードがあることに気づいたリーダーは「まずい」と言います(後に説明)。
倉木とリーダーは肉弾戦になりますが、リーダーは高柳に投げナイフで喉を刺されて死にました。
高柳は倉木に、〝ダルマ〟は存在すると言います。
「ある人間が人々の存在意識に特定のイメージを刷り込むことで、世論をコントロールする可能性を見出し、実験をおこなった。だがアクシデントのせいで、意図していないイメージがガラスに反射して刷り込まれた。それが、人々が夢で見ている〝ダルマ〟だ」と説明した高柳は、ダルマの正体は吉田駒夫と告げて去ります。
吉田駒夫は、戦時中は武器商人として巨万の富を得て、終戦時にアメリカと誰よりも早く繋がり、戦後、右翼やヤクザのような裏の人間を使って政治家たちを手中におさめ、日本の首相を決めるほどの大物にのぼりつめた人物です。
とうに死んだと思われる人物ですが、今までも過去に多くの乗っ取り事件や経済事件の裏には、必ず吉田駒夫の名前が出てきていました。

【転】- 劇場版MOZUのあらすじ3

実在するのかどうかについては、公安部でも確認できていない人物です。
行動が常に先に読まれていると感じた倉木は、村西が内通者ではないかと疑って暴力で吐かせようとし、大杉と倉木は別行動を取ることにしました。
倉木はその後、白昼堂々街中で発砲してわざと捕まります。ペナム共和国の警察に連行されてしまうと接触が難しくなることから、その前に必ず悪い奴らが現れるだろうという倉木の読みは当たり、村西らが警官を襲い、倉木を奪取しました。
「無傷で連れて来い」と言われていないと言い、村西は前の夜の仕返しに、車中で倉木をいたぶります。そこへマスクをつけた男性3人組が、『新世界より』を大音量で流しながら襲ってきました。元公安部捜査官で現在は犯罪エージェントの、東和夫の一派です。
東は倉木を救うと、「お前を止めにきた。奴は本物だ。会ったら最後、お前は戻れなくなる」と言い、「傷ついたお前は最高だな」と言ってスマホで倉木を撮影しまくり(東は倉木が好きなのか)、吉田駒夫の居場所を記したスマホを渡します。
「用が済んでも捨てるな。(スマホで)俺といつでも連絡が取れる」と言って去りました。
同じ頃大杉は、エレナを連れて権藤と会っていました。娘のめぐみとエレナを交換しますが、去ろうとすると銃で狙われます。
大杉もそれを読んでおり、エレナのベストに爆弾を仕掛けていました。そのリモコンを盾にして、エレナもめぐみも連れて逃げようとします。
離れたところでベストだけ投げて爆破させますが、止めを刺していなかった権藤に反撃され、大杉は首を刺されます。
絶体絶命のピンチに追い込まれた大杉でしたが、自分の模倣犯であることを快く思わない新谷和彦が権藤と戦い始めます。権藤は新谷に倒され、モズのハヤニエのように串刺しにされました。
倉木は東から渡されたスマホで、吉田駒夫のところへ辿り着きます。そこは巨大タンカーで、中には高柳の姿もありました。
吉田駒夫は90歳になってもなお、生きています。生きながらえるために臓器移植できる自分の子どもを大量に抱えていました。うなじにバーコードの印は「吉田の子」という意味だったのです。
採血で調べた結果、一番の吉田の適合者はエレナでした。吉田復活のため、エレナは臓器提出を求められていました。
倉木は吉田に会わされ、「次の歯車になれ」と言われます。美希を人質に取られ、もし裏切ったり自殺したりすると、美希を殺すと言われました。
銃撃戦になりタンカーは爆発します。倉木は海にダイブして助かりました。

【結】- 劇場版MOZUのあらすじ4

…日本へ帰国後、公安部長から言われて倉木は昇進し、来月に行なわれる京都サミットの警備統括責任者を命ぜられます。上層部が決めたことなので、倉木は受け入れるしかありません。
東京都港区にあるペナム共和国大使館がロケット弾の狙撃を受けて爆発し、多数の負傷者が出ました。倉木は現場に駆け付けますが、エレナは行方不明です。
美希と現場で会った倉木は「何を命じられた」と詰問しますが、美希は答えませんでした。倉木は美希を盾に取って脅されていますが、美希の方は「倉木が暴走したら殺せ」と命令されています。
東が「化け物が復活した」と倉木に言いました。〝ダルマ〟=吉田駒夫のことです(はっきりとは描かれないが、先の大使館爆発時にエレナが拉致され、エレナの臓器を使って吉田駒夫は復活を果たしたと思われる)。
東と倉木は同じ結論に辿り着いたようでした。
倉木が待つあるビルの屋上へ高柳がやってきます。高柳は「東京オリンピックの年、この国に大きな変革が訪れる」と言い、その頃には倉木が公安部長になっている予定で、倉木はじめ国のあちこちに忍ばせた「歯車」を使って、ダルマは国を一気に変えるとのことでした。
ところが倉木は「歯車」になる気はありません。倉木が高柳に聞きたいのは、妻・千尋と娘・雫の死の真相でした。屋上のヘリ着地点を中心として倉木は火を放って退路を断ち、高柳は説明します。
千尋は「ダルマのより忠実な歯車」として働かされるために、深い絶望を味わわされました。それが娘・雫の死です(今まで雫を殺したのは妻・千尋だとされていた)。
高柳が千尋の目の前で雫を殺すことにより、千尋は完璧な歯車になったそうです。
それを聞いた倉木は完全に決裂することを決意しました。高柳は投げナイフで倉木の腹部を負傷させると、銃を奪います。
元気になったダルマが現れて倉木の腹を蹴りました。
腹部に刺さったナイフを抜いた倉木は、自分を踏みつけにした高柳の足の甲を刺し、倒れた高柳の首を斬って殺します。ダルマはヘリで逃亡しようとしましたが、操縦者は東です(倉木と同じ結論に至った東)。
…直後。国籍不明のヘリが墜落し、身元不明の遺体が3体収容されました。
(遺体は「ダルマこと吉田駒夫」「東が殺した、ダルマの手下2名」ではないか。東は生きている。)
大杉と美希はレストランで倉木を待っていました。ダルマがヘリに乗り込んだことは、鳴宮が衛星画像で確認したと美希が話します。倉木と東が手を組んで、ダルマこと吉田駒夫を葬った…という意見が一致した大杉と美希は、最後に来た人(つまり倉木)のおごりにしようと言って、高い酒と食事を頼みます。
遅れている倉木にどちらが電話をかけるかで、2人は揉めます。どちらもかけたがりません。
倉木は行きつけのバーを出た後、電話を取って歩きながら去りました。
(エンドロール)過去のシリーズの名シーン。
(ラストシーンの電話の相手は明確にされないが、東ではないかと思われる。これも明らかにされないが、東と協力した倉木は、東サイドの人間になるのではないか)

みんなの感想

ライターの感想

…あーーーっ、謎めいたラストシーン!!! でも、こういうのもMOZUらしいのかも。
ラスボスなるダルマが死んだので、たぶん完結編になると思う。…が、作ろうと思えば続編、作れそう。
長谷川博己がいかにもな演技でよかった。西島、香川、真木、伊勢谷など実力派でかためているので、このへんは演技について文句なし。
長らく続いたシリーズの完結編となると、少し淋しい気もするが、だらだら続けて質が落ちていくよりか、最良の形で終わったと思う。満足度高し。

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