「奴が嘲笑う」のネタバレあらすじ結末

奴が嘲笑うの紹介:2015年製作の韓国映画。証拠も遺体もない女子大生殺人事件の被疑者の弁護を請け負ったエリート弁護士が、背後に潜む罠を解き明かしていくクライム・サスペンス。ただの女子大生殺人事件から端を発し、広がりを見せる展開、二転三転するストーリーに目が離せない。

予告動画

奴が嘲笑うの主な出演者

ピョン・ホソン(イ・ソンギュン)、チン・ソンミン検事(キム・ゴウン)、ホソンの相棒(イム・ウォニ)、ムン・ジフン(チャン・ヒョンソン)、ハン・ミンジョン(キム・ユネ)、キム・ジョンファン(チェ・ジェウン)

奴が嘲笑うのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ある女子大生殺人事件の容疑者を無罪にしてくれと、馴染みのウス製薬のムン会長から頼まれた有能弁護士・ホソン。遺体が見つからない殺人事件で弁護は完璧だったのだが、被告のジョンファンが裁判の最中に被害者・ミンジョンの殺人の自白を始めた。ホソンは裁判に負けてしまう。 ②ジョンファンはミンジョンを殺していなかった。2人はウス製薬の新薬ロミックスの副作用を明らかにしようとしてムン会長に狙われていた。ホソンも2人に協力し、ムン会長は逮捕された。

【起】- 奴が嘲笑うのあらすじ1

韓国・ソウル。
若い男性ピョン・ホソンは有能な弁護士です。最高検察庁出身のホソンは、現在は弁護士に転職して優秀なのですが、勝つためには何でもやる男でした。
その日行なわれた裁判は新薬ロミックスの副作用によってガンが発症し、余命半年と宣告された女性が訴えたものです。
原告の女性は陪審員席に対し、情で訴えます。リウマチのせいで腕が痛くて娘を7年間まともに抱くこともできなかった女性は、いい新薬があると聞いて薬をロミックスに変えたところ、3か月後に異常があらわれてガンと宣告されたと言いました。
被告代理人をするのがホソンです。ロミックスを販売するウス製薬側の弁護をします。
ホソンは3500人に7年間投薬した臨床試験結果を挙げ、ロミックスの成分でガンに影響を及ぼした事例はただの一例もないと指摘しました。
さらに原告の女性にC型肝炎がないか聞きます(答えはイエス)。C型肝炎が現在の原告の病を引き出す可能性のほうがはるかに高いとホソンは指摘し、新薬と病気との関係性はないと言いました。
ウス製薬は勝利し、原告側は最高裁へ控訴します。
ホソンに新たな依頼が舞い込みました。そのウス製薬の会長じきじきの指名です。
ウス製薬の会長ムン・ジフンは、自分の運転手キム・ジョンファンが「新村(シンチョン)女子大生殺人事件」の容疑者として逮捕されたので、なんとか無罪にしてくれと頼みました。ホソンは引き受けます。
ムン会長は運転手のジョンファンを5年間雇っていましたが、誠実で仕事もできるのだと訴えました。ホソンはジョンファンに会いに行きます。
事件のあらましはこうです。
その日の夜、被害者女性のハン・ミンジョンは1泊2日の看護学科の研修を終えて自宅アパートに帰宅しました。アパートの監視カメラでも、キャリーケースを持って歩くミンジョンの姿が確認されています。
ミンジョンの母は幼い頃に亡くなり、父は2年前に他界していました。現場はミンジョンの自宅です。
友人のセヨンが午後11時に電話し、直後に部屋を訪問したところ、ジョンファンがミンジョンの部屋にいて、セヨンと入れ違いで逃走したそうです。これがジョンファン逮捕の決め手です。
部屋には大量の血痕と、凶器と思しき包丁がありました。包丁にはジョンファンの指紋が確認されます。
ところがここからが問題です。殺人事件ではあるものの、ミンジョンの遺体が発見されていないのです。遺体がないのに殺人事件と断定されたのは、現場に残った血液の量が致死量だったためです。
現場にはミンジョンが持ち帰ったキャリーケースが消えており、ホソンは最初「死体をバラバラにしてベランダからケースを放り出して回収し、遺体を遺棄したのでは」と考えました。
ジョンファンは10年前に暴行致死で服役し、5年前に過失致死で書類送検された前科があったのも、犯人と疑われる一因です。

【承】- 奴が嘲笑うのあらすじ2

ジョンファンはホソンにミンジョンと恋人同士だったと告げ「自分はやっていない」と言います。
事件当日は何度も電話をかけたのにミンジョンが出なくて心配になって部屋を訪問し、部屋のキーは暗証番号になっていて、知っていたので解錠して入り、凶器の包丁は現場に落ちていたのを拾っただけと言いました。逃げたのは、疑われるのが怖かったからです。
2人が恋人同士だったことを知る人がいないので、ホソンはジョンファンの友人らをうまく誘導して「恋人同士だと知っていた」ふうに思わせました。
またホソンは現場に行き、ほかに侵入手段や逃走ルートがないか確認しました。相棒の男に試させたところ、排水管を伝って部屋に入ることが可能でした。つまりジョンファン以外の者が犯行を行なうことができるということです。
扉のロックは電池式で、電池を抜いておけば鍵はかかりません。現場の血痕の跡がおかしいと気づいたホソンは法医学者を手配し、証言台に呼び出しました。
こうして迎えた裁判の日、ホソンはジョンファンが犯人ではない証拠を次々に挙げていきます。壁にかかった血液は動脈破裂でできた飛沫血痕なのに、ジョンファン自身は全く返り血を浴びていないことを挙げ、凶器から出た指紋も強く握ったものではないことを証明しました。
そもそも状況証拠だけで有罪にできるわけがない…そう締めくくったホソンは、裁判に勝ったと思いますが、次の瞬間、ホソンが弁護するジョンファン自身が一転して「私が殺しました」と裁判の席で自白し、計画殺人だったと言いました。ホソンは驚きます。
ジョンファンが自白したものの、遺体が見つからないのは相変わらずです。過去にホソンの後輩だった若い女性チン・ソンミン検事はあせります。ちなみにソンミンは昔ホソンと少し付き合った過去があります。
裁判で負けたホソンは、だからというわけではありませんが、事件に固執します。なぜ一転してジョンファンが自白したのかが納得できないホソンは、徹底的に事件を洗い直し始めました。
まず不可解なのは、目撃者が現れるまで充分時間があった筈なのに、なぜジョンファンはそれまで逃げなかったのか、です。まるでジョンファンはわざと捕まりたかったかのようです。
続いて不可解なのは罪をかぶって金をもらっているならまだしも、ジョンファンは事件の前に3000万ウォン(約270万円)の大金を引き出していました。これが事件解決の糸口になるかもしれないと考えたホソンは、金がどこに行ったか調べます。
ジョンファンの通話履歴を調べると、飛ばし携帯の持ち主キム・ナムジュンが出てきました。ナムジュンの通話履歴をさらに出してオ・ギルトンという男を突き止めてGPSで居所を探すと、火葬場にいました。

【転】- 奴が嘲笑うのあらすじ3

火葬場から何かを運んでいるところを押さえると、ギルトンは路上生活者(ホームレス)の死体を盗んでいるところでした。骨はインプラント、皮膚は火傷患者に、関節と靭帯も移植用として病院に売れるとのことです。
ナムジュンという人物は死体を買いたいとギルトンに連絡してきたのですが、ギルトンは怪しいので断ったそうです。しかし「頭だけでも欲しい」と言われ、3000万ウォン(約270万円)出すと言われたので、明日ナムジュンに頭部のみを売る予定でした。ホソンは取引現場に立ち会います。
取引はイベント会場の中央広場にあるコインロッカーでした。頭部が入ったコインロッカーを開ける人物を探してホソンは張り込みますが、イベント会場が盛りあがった瞬間を狙ってバイクに乗る黒ヘルメットの人物が取りにきます。
必死の追跡をしたホソンは、黒ヘルメットの人物を捕まえました。それはなんと、死んだはずの女性・ミンジョンでした。ホソンはミンジョンから事情を聞きます。
ミンジョンの殺害計画は、ジョンファンとの狂言でした。厳密には「ミンジョンを殺害せよとジョンファンが命令されたのですが、事情を知ったジョンファンが殺人をやめ、ミンジョンをかばうために偽装殺人をした」というのが正解です。
ミンジョンの自宅にあった大量の血液は、看護学校に通うミンジョンがいくらでも用意できました。わずか1泊の研修旅行にキャリーケースを持っていたのは、中に大量の血のりを運んでいたためでした。
ミンジョンの父は、例の新薬ロミックス(冒頭のホソンの裁判で問題になった薬)の開発者でした。ロミックスは確かに効果があるのですが、一部の人には重篤な副作用が出ることが、臨床実験で明らかになります。
ところがウス製薬のムン会長は副作用を隠匿し、それを糾弾するミンジョンの父を自殺に見せかけて殺しました。2年前のことです。
以来ミンジョンは看護学校の学生となり、証拠を探していました。ギルトンから遺体を買ったのは、それがロミックスの副作用で死んだ人の死体だからでした。
ミンジョンは「臨床実験の副作用の報告書」を持っています。
ホソンは、自分が弁護士として雇われた本当の理由を知ります。それは裁判に勝つ(ジョンファンを無罪にする)ためではなく、「本当にジョンファンがミンジョンを殺したか確認させるため」でした。
ジョファンはムン会長が起こした交通事故の罪をかぶって、5年前に過失致死の書類送検になった代わりに、運転手として雇われていました。そのこともホソンは突き止めます。
同じ頃、検察の女性・ソンミン検事もミンジョンがボランティアで言っていた場所で永登浦(ヨンドゥンボ)シェルター名簿を手に入れ、ミンジョンがこのリストの人物を必死で探していた事実を突き止めます。
ジョンファン無罪の証拠を握ったホソンは、ムン会長を脅しました。

【結】- 奴が嘲笑うのあらすじ4

ところがムン会長はホソンに薬物を盛り、クスリをやっていた証拠をでっちあげると、逆にホソンを脅します。それがもし露見したら弁護士バッジが剥奪され、ホソンは窮地に陥ります。
ホソンの所属する弁護士事務所の女性・チュ代表もムン会長の手先でした。八方ふさがりになったホソンは、とにかくなんでも言うことを聞くから仲間に入れてくれと頼みます。
ムン会長は承諾しました。ただし条件は、ミンジョンが持っている報告書を手に入れることと、ミンジョンを始末することです。
副作用の出た患者たちは仁川(インチョン)の幸福療養センターに集められ、まだ臨床実験が続いていました。
そこの療養センターの地下に捕らえられたミンジョンが留め置かれ、ホソンはムン会長の右腕・ユ室長に「ミンジョンを殺し、遺体を切断して始末しろ」と命令されます。
手下たちがそれを見張る役目でした。ホソンは遺体をキャリーケースに入れて裏庭に埋め、証拠隠滅を図ります。
ちょうど同じ時にソンミン検事が幸福療養センターの存在を知り、検察が強制捜査に乗り込んできました。手下たちは書類などの証拠を隠滅するために、停電を起こして時間稼ぎをしてその間にデータを削除します。
あともう一歩で届いた筈なのに、証拠が消されたことをソンミン検事は悔しがりました。
ジョンファンの裁判の日、ホソンは証人として被害者である筈の女子大生ハン・ミンジョンを呼びました。
ミンジョンが生きていることが判明し、殺人事件はなかったことになり、ジョンファンは即時無罪が言い渡されます。
実はホソンはムン会長の罠に陥れられた時、屈した振りをしていました。そして裏では被告・ジョンファンや被害者・ミンジョンたちと相談して、ひと芝居打つことにしたのです。
療養センターでミンジョンを殺した振りをしたのも計画のひとつです。
わざと検察に情報を洩らして突入させて、証拠を隠滅するためにムン会長の手下たちが停電を起こした隙に、あらかじめ用意していた死体(ミンジョンが3000万ウォンで購入した死体)を代わりに使って、すり替えたのです。監視カメラ映像は停電で起動していませんから、こっそりできました。
ただ、ソンミン検事に明かすと真実味が出ないということで、ソンミン検事に内緒でこの作戦を遂行していました。事実を知ったソンミン検事は、自分だけがかやの外だったことに怒り狂います。
副作用の報告書は、(冒頭の)原告らにも渡され、発表されました。
さらにホソンはムン会長からじきじきに命令を受けた時の会話を録音していたので、ムン会長は「殺人教唆、遺体遺棄教唆、暴行教唆、違法臨床試験」の容疑で検察に逮捕されます。
芋づる式にホソンの所属する事務所のチュ代表も逮捕されました。
チュ代表の法律事務所に現れたソンミン検事に、ホソンは口紅の色が似合わないと指摘してビンタされます。
ホソンは弁護士法違反(正義のためとはいえ、弁護人を裏切ったから違反にあたる)で弁護士バッジを剥奪されそうです。
失職したらどうしようと考えたホソンは、相棒と一緒に男2人で探偵業をすればいいかと考えました。

みんなの感想

ライターの感想

けっこうえぐい内容なのだが、それを軽快なテンポで見せているので、見終わった後の憂鬱な気持ちはない。
プラス、このラストからすると「続編作れるよね!?」…探偵業を開いたホソンたちってことで。
続編を強く希望!
予告はちょっとお笑いモードに走ってる。まあ、ここまではいかないが、本編のほうも軽いタッチで描かれている。
弁護が完璧だったのにジョンファンが自白を始めた頃から、ストーリーがどんどん展開していって、最後まで面白い。
韓国映画はサスペンスに限るなあと思う。まさかの、冒頭の弁護シーンが絡んでくるとは。
ところで邦題『奴が嘲笑う』は、ちょっと不満。別なタイトルにすればよかったのに…。

映画の感想を投稿する

映画「奴が嘲笑う」の商品はこちら