「悪夢探偵」のネタバレあらすじ結末

悪夢探偵の紹介:2007年公開の日本映画。他人の夢の中に入れる特殊な能力を持った主人公“悪夢探偵”が、ヒロインの女刑事と共に謎めいた殺人事件の謎に迫るサスペンス。特殊な能力を持つ探偵を松田龍平が、ヒロインのエリート女刑事を、歌手のhitomiが演じる。続編も作られた。

予告動画

悪夢探偵の主な出演者

影沼京一(松田龍平)、霧島慶子(hitomi)、若宮刑事(安藤政信)、パンク少女(猪俣ユキ)、肥枝田(村木仁)、肥枝田の妻(ふせえり)、関谷刑事(大杉漣)、0〔ゼロ〕(塚本晋也)、大石恵三(原田芳雄)

悪夢探偵のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①全身を切りつけた死体が連続して発見される。自殺と目されたが、携帯の通話履歴に「ゼロ」という名称の、共通の電話番号があると気づいた刑事・慶子は、ゼロに暗示にかけられて自殺したのではないかと推理する。 ②人の夢に入る能力を持つ男・影沼の協力を得て、慶子はゼロを退治した。自信がないながらも慶子は刑事を続けることにし、厭世感に囚われた影沼は少しだけ希望を見出す。

【起】- 悪夢探偵のあらすじ1

影沼京一は人の夢の中に入る能力を持つ若い男性です。他人の心を読む能力も持っていました。
父の恩師である資産家・大石の依頼で影沼は大石の夢に入ります。大石の依頼は悪夢の原因を探り、それを取り除いてくれというものでした。
大石の夢は古いビルの一室で昭和の匂いの漂う部屋です。
影沼は大石の座る座布団の下から出ると、部屋の隅に垂れさがっている髪の毛の持ち主は、生まれることのなかった大石の娘のものだと言いました。
それを聞いた大石は影沼に礼を言い、この娘と共に夢の中に残ると言います。現実世界での大石は、遺産を狙う実の息子や娘らに囲まれて、嫌な思いをしていました。
夢の世界に長くいると現実では廃人になるという忠告を無視し、大石は夢に留まります。
影沼が夢の世界から現実世界へ戻ると、大石の臨終が告げられるところでした。遺族らの考えることは醜悪で、病室を立ち去る影沼は「あー、やだやだ」と思います…。
このように影沼にとって、現実世界は嫌なことばかりでした。人の心の声が聞こえるために醜い面ばかり見て来た影沼は、いっそのこと死にたいと思い自殺を繰り返しますが、死に切れません…。
…パンク少女が電話の男と話をします。生きていてもいいことがないと考えるパンク少女は、一緒に死んでくれる人を探していました。ちょうど自宅のアパートの近くまで帰ってきた時に、ゼロからの電話を受けます。
「一緒に死んでくれるの。じゃああんたが一番に死んでよ」と頼むと、風呂場にいた電話の男は包丁で腹を刺しました。その旨告げます。
パンク少女も細身のナイフを取り出しますが、その時轟音と共に、見えない何かに切りつけられました。自殺のことを忘れて急いで自宅へ逃げ帰りますが、部屋のドアが開き、パンク少女は全身切りつけられて、血まみれで絶命しました。
霧島慶子はエリート組の若い警部です。出世街道に乗って順調に進むことができるのですが、一度くらいは現場を知っておこうと考え、捜査一課への配属を希望しました。
関谷刑事と共に現場入りした慶子は、血だらけの現場を見て気分が悪くなります。施錠されていたことや盗まれたものもないことから、関谷刑事は自殺と結論づけました。
ところが、慶子の相棒の刑事・若宮が「助けて、怖い」というパンク少女の声を聞いたという、隣人の証言を得ます。また死亡当時、パンク少女の携帯の着信履歴に「0(ゼロ)」という表示があったことから、単なる自殺ではない、そう慶子は思いました。

【承】- 悪夢探偵のあらすじ2

その直後、似たような事件が起こります。
今度の被害者は中年男性・肥枝田で、妻がいました。
事件当夜、肥枝田はマンションの地下駐輪場の横でアンパンを食べながら「ちょっくら先に行くんでよろしく」と電話の相手の男に言いますが、その時、急に駐輪場の照明がつき、自転車が次々に倒れます。
見えない何かに突き飛ばされ、切りつけられた肥枝田は自殺を忘れて抵抗しますが、胸といい腹といい切りつけられました。
今度の場合は目撃証言がありました。「横で寝ている夫が、眠りながら自分で自分に切りつけていた」という妻の証言です。現場で一部始終を目撃した妻は、放心状態でした。
「夢を見ているようだった。助けて、助けてと、夢の中で誰かに襲われているような」という妻の証言に加えて、肥枝田の携帯にまたもや「0」の通話履歴があります。
関谷刑事は「今度は目撃者がいるから、自殺で間違いなし」と言い、相変わらず現場で気分が悪くなった慶子を笑いますが、慶子には自殺とは思えません。
「自殺 0」で検索すると、一緒に自殺をしてくれる「ゼロ」という掲示板を見つけました。慶子らは、警察が動いているとばれないよう、自殺志願者を装ってゼロと接触しようと考えます。
「こっち(現実的な捜査)」をする関谷刑事と、「あっち(非現実的な捜査)」をする慶子らと、二手に分かれて捜査します。
慶子は、ゼロが電話で何らかの自殺の暗示をかけているのではないかと思っていました。
非科学的な現象について詳しい人はいないかと警視庁内で聞き込みをした慶子は、「夢に入れる人物」がいると聞きます。
その人物・影沼を慶子と若宮刑事は訪問しますが、当の影沼はちょうど首吊り自殺をした直後で、近所のおばさんに「起きなさい」と言われているところでした。
若宮刑事は影沼に対し、事件の詳細を説明します。携帯を切る間際に、知らない少女の声が入っていることも告げ、電話をかけた刑事の夢の中に入って捜査してほしいと頼みました。
ところが…慶子はここで「どうせ自殺する奴なんかに」ということを考えてしまいます。その思考を呼んだ影沼は黙って慶子に水をかけました。
関谷刑事の方は何度もゼロに通話しますが、繋がりません。自殺する気がないのが見抜かれているようです。
そんな折、若宮刑事が電話をかけると、ゼロに繋がりました。若宮刑事は、家にいる慶子に報告します。
ゼロに繋がった際、若宮刑事は電話を切られないように用心しつつ、少し話をしたそうです。現在地は特定できなかったものの、ゼロが暗示をかけた様子はないと若宮刑事は言いました。

【転】- 悪夢探偵のあらすじ3

通話の最後に「あ」と相手が言い「今、タッチしました」と言ったのが気になると、若宮刑事は報告します。
気になった慶子は若宮刑事にすぐ電話し直しますが、繋がりません。関谷刑事に連絡を取り、目を離さないようにと依頼して、急いで警視庁に向かいます。
向かいながら影沼に電話をかけ、留守電にメッセージを残しました。影沼は部屋にいますが、関わり合いたくないので放置します。影沼はとにかく世間と関わりを持ちたくないのです。
警視庁に着くと、若宮刑事は廊下のソファで仮眠を取っていました。1階下のソファで関谷刑事も仮眠を取っています。
安堵した慶子ですが、念のため若宮刑事を見張りました。そこへしぶしぶマントを羽織った影沼が現れます。
「これを仕事としていない。友人が苦しんでいるから夢に入っただけで、できればしたくないのだ」「夢に入るのはリスクを伴う。だからもう頼まないでくれ」と、慶子が頼む先から影沼は言いました。慶子は、影沼が心を読む能力を持つと知ります。
これが最後と約束しながら、影沼は若宮刑事の夢の中へ入りました。
夢の中の若宮刑事は、長く続く歩道橋を逃げていました。
「世界をぶち壊す一番効率的なやり方は、自分をぶち壊すこと。そうすればいいのだ」と思った若宮刑事は、瓶を割ると自分に向けます。
その時、轟音と共に何か見えないものが現れ、若宮刑事は右腕を負傷しました。歩道橋からおりて自転車で逃げ回りますが、相手も同じ速度で追ってきます。
そこへ影沼が夢に参戦しました。一瞬血まみれの赤い手とナイフが見え、影沼も切りつけられます。影沼は水に落ち、若宮刑事は襲われました。
現実世界では、若宮刑事がカッターナイフを持ち、眠ったまま自分で自分を切りつけています。慶子が止める間もなく、矢継ぎ早に切りつけ、若宮刑事は死にました。関谷刑事もショックを受けます。
若宮刑事の夢に入った影沼は、ゼロに目をつけられました。「あいつってなんだか、面白い奴だな」と思われます。
夢の中で切られた影沼も傷を負い、入院します。慶子は病院のベッドで眠る影沼に「ゼロを倒してくれ」と頼みますが、影沼は拒否しました。何度も言いますが、影沼は余計なことに巻き込まれたくないのです。
「自殺を繰り返している人間なんだから、どうせなら人を救ってから死ねと思っているだろう」と心を読まれた慶子はひるみました。「人の夢の中で死ぬのはゴメンだ」と影沼は言いました。
若宮刑事の死に責任を感じた慶子は、自分が直接ゼロと対決しようと考えます。

【結】- 悪夢探偵のあらすじ4

ゼロに電話した慶子は「ネットで見て電話した」と言い、ゼロは慶子のことを当ててみせます。
慶子は正義感や誠実さのために警察に入ったものの、心の奥底ではこの世間に対する欺瞞や憤怒でいっぱいでした。それを指摘された慶子は、今までも時たま見ていた心の中のもう1人の自分…赤と黒の服を着た、ぼさぼさの頭の自分…を自覚します。
慶子は関谷刑事に「ゼロに電話した」ということを告げ、家の中の刃物をすべて処分しました。ところがその直後に、ソファにカッターナイフが隠されているのを見て疑心暗鬼に陥ります。
眠らないよう、夢をみないよう心がけますが、不眠にも限界がありました。慶子は死にたくないと思い、影沼を頼ります。
眠りそうになった瞬間、ゼロにもう1度電話した慶子は、自分が刑事だと告げて負けを認め「どうやって人の心に入ったのか真実を知りたい」と聞きます。返ってきた答えは「共感」でした。
ゼロは本当に最初は死ぬつもりでした。死ぬつもりで掲示板を立ちあげ、パンク少女と一緒に死ぬつもりで、風呂場で腹を切ったのです。
ところがその瞬間ゼロの意識はパンク少女のところへ飛び、パンク少女に切りつけて血を吸うとケガが治り、その感情が忘れられなくて繰り返したと言いました。
少しでも自殺したいと思っている人の気持ちを引きだして、高める力が授かり、若宮刑事はそのために命を落としました。
そんなゼロには、幼少時の嫌な思い出があります。妹と一緒に先生に学校の科学室のダストボックスに閉じ込められたことがあり、しかも妹はその時に死にました。
夢に忍び込んだ影沼に見抜かれて、ゼロが自分でも忘れていた事実を突きつけられます。
影沼の方は母と確執がありました。幼少期から心を読めた影沼は母に疎んじられ、風呂場に沈められた過去があります。
慶子は…幼少期から幸福な家庭に育ちました。自分は幸福だと気づいた慶子は、影沼とゼロに「死にたくない。死んで欲しくない。私と一緒に生きて」と思いを投げかけます。
慶子の思いに光(希望)を見たゼロは手をのばし、…現実世界のゼロは死にました。現実世界のゼロは、風呂場で腹を切った時から昏睡状態に陥った、病院に入院した患者でした。
心配して電話をかけてきた関谷刑事に、慶子は事件が解決したことを告げ、今は眠らせてくれと言います。
…後日。影沼の病室を見舞った慶子は、もうすぐ退院する影沼を、強引に駅前のラーメン屋に誘います。
自信がないものの刑事を続けることを告げた慶子は、「人の気持ちで見るのは嫌なものばかり」と言う影沼に「私はそうは思わない」と繰り返し強く言い聞かせます。何度も言われるうちに、影沼もそうかもしれないと思うようになりました。

みんなの感想

ライターの感想

「あー、やだやだ」この科白がよく似合う! 松田龍平、ぴったりの役!
映画自体は心象イメージとか映像が多いのだけども、そして正直なところ無駄なシーンも多いのだけれども、松田龍平に救われている感じ。
いっぽうのhitomiさんは…うん、ごめん。演技下手だった。ヒロインとしては向いてないと思う。
悪夢探偵って名称をつけておきながら、悪夢探偵と呼ばれるのは冒頭の大石のシーンのみ。
そして…夢に入れるだけではなく、心を読むこともできる設定…もったいない!
もっといろんな使いかたができるだろうに…。
ネガティブキャラとたたずまいが『デス・ノート』のLとかぶるんだが、このダークヒーロー的な立ち位置は悪くなかった。
効果音は大きいのに科白は聞こえづらいのを、なんとかしてほしい。

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