「日本の黒い夏 冤罪〔enzai〕」のネタバレあらすじ結末

日本の黒い夏 冤罪〔enzai〕の紹介:2001年公開の日本映画。社会派の名匠・熊井啓が、松本サリン事件の真実に肉薄した意欲作。高校生がTV局に取材するという回想形式により、警察捜査やマスコミ報道の問題点をえぐり出す。

日本の黒い夏 冤罪〔enzai〕の主な出演者

笹野誠(中井貴一)、浅川浩司〔コージ〕(北村有起哉)、野田太郎〔ノロ〕(加藤隆之)、花沢圭子〔ハナケイ〕(細川直美)、神部俊夫(寺尾聰)、神部の妻(二木てるみ)、吉田警部(石橋蓮司)、永田威雄(北村和夫)、鳥尾エミ(遠野凪子)、山本ヒロ(斎藤亮太)

日本の黒い夏 冤罪〔enzai〕のネタバレあらすじ

【起】- 日本の黒い夏 冤罪〔enzai〕のあらすじ1

1995年6月、長野県松本市。
高校の放送部に所属する2人の高校生・山本ヒロと鳥尾エミは、前の年に起きた「松本サリン事件」報道の、検証ドキュメンタリーの制作を部活動で行なっていました。
NHKはじめ各局へ取材を申し込みましたが、応じてくれたのは地元のローカル局・テレビ信濃(SBC)だけでした。
ヒロとエミは個室に通されます。報道部長・笹野を代表に、当時警察担当だった記者・浅川浩司(コージ)、報道担当記者・花沢圭子(ハナケイ)、担当記者・野田太郎(ノロ)が集まり、2人の高校生のインタビューに答えました。
…11カ月前。
平成6年(1994年)6月27日深夜、有毒ガス中毒死事件が起こりました。

【承】- 日本の黒い夏 冤罪〔enzai〕のあらすじ2

死者が7名も出た事態の深刻さを受けて、翌28日、長野県警は被害者で第一通報者の神部(かんべ)俊夫の自宅を「被疑者不詳」のまま家宅捜索して、薬品を押収します。
押収物の中に青酸カリがあったことから、警察は神部が犯人だという「見込み」捜査を行ないました。また記者会見でもそれを匂わせるような、含みを持たせた発言をしたために、新聞は一斉に翌29日の朝刊に「青酸カリのガスが発生した」という内容で、神部が犯人のように書き立てます。
そんななか、報道部長・笹野は「裏を取ってからでないと報道してはならない」という姿勢を崩しませんでした。しかし他局に(特ダネを)抜かれることを嫌った上層部からの圧力がかかります。

【転】- 日本の黒い夏 冤罪〔enzai〕のあらすじ3

テレビ信濃は専門医の「有機リン系の毒物」の証言を得て報道しますが、世論は神部犯人説を信じました。
入院中から神部の聴取は始まり、犯人と決め付ける吉田警部は自供を強要します。
7月3日、毒物が有機リン系のサリンだと判明します。当時サリンという言葉は耳に馴染みがなく、記者が訊き直して警察がボードに「サリン」と書くくらいでした。
サリンは一市民に作れる代物ではないと笹野は思いますが、専門家の大学教授・藤島は「高校程度の学力で問題ない」「バケツで混ぜれば30分で作れる」と答えました。
警察もマスコミも世間も、神部を犯人と決めつけました。吉田警部は犯人ではないと思い始めますが、上層部はごり押しします。

【結】- 日本の黒い夏 冤罪〔enzai〕のあらすじ4

翌年の3月、東京で地下鉄サリン事件が起きて大量の犠牲者を出し、富士山の麓にあったカルト教団オウム真理教の強制捜索に乗り出しました。
…高校生・エミは、報道の杜撰さに幻滅したと発言しました。
その直後、逮捕された幹部が自供し、松本サリン事件がオウム真理教の犯行だという配信が入ります。神部は無実で、冤罪でした。
新聞紙は謝罪文を掲載しますが、神部は多くのものを失います。テレビ信濃は神部の特番を制作しました。
神部は笹野に対し、吉田警部が謝罪したことでわだかまりが消えたと言いました。
礼を告げて去る高校生2人を見送りながら、笹野は偏見のない若い目、後進が育つ喜びを噛みしめながら歩きました。

みんなの感想

映画の感想を投稿する

映画「日本の黒い夏 冤罪〔enzai〕」の商品はこちら