「次は心臓を狙う」のネタバレあらすじ結末

次は心臓を狙うの紹介:2014年製作のフランス映画。1978年から79年にかけて、フランスを恐怖の渦に巻き込んだ連続殺人事件を映画化したクライムサスペンス。その事件の最初の犠牲者は、車で轢かれた若い女性。続いて犯人は女性ヒッチハイカーを射殺する。地元警察は威信を懸けて捜査に当たるが…。

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予告動画

次は心臓を狙うの主な出演者

フランク・ヌアール(ギョーム・カネ)、ソフィー(アナ・ジラルド)、ラコンブ分隊長(ジーン・イブス・ベルテルート)、トントン(パトリック・アザム)、ロクレイ(アルナルド・ヘンリエット)、ノノ(ダグラス・アッタル)、大工(リエリック・トウルニア)、ブリュノ(アーサー・ドゥジャルディン)

次は心臓を狙うのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①フランクは憲兵隊に所属していながらも、若い女性への殺害を繰り返す。無防備、無警戒な女性を戒めるもので、夜遊びする女性やヒッチハイクする女性が狙われた。警察に手紙を出したことから、徐々に捜査範囲が絞られる。 ②最初は念入りに証拠隠しを行なっていたフランクだが、愛する女性・ソフィーに裏切られていたと知ってからは暴走、ずさんな犯行に走る。犯行車両に残された指紋と一致したフランクは逮捕された。

【起】- 次は心臓を狙うのあらすじ1

〝フランスで起きた奇怪な犯罪を、調書や公文書、証言などを基に再構成した。
本作品はフィクションであり、想像力を用いた実話の再解釈である。〟
1978年、冬。フランス、ピカルディ地域圏・オワーズ県。
ある夜、もう1人の女性と一緒に原付バイクで出かけた女性アリス・ジョンケが車に轢かれました。
アリスは友人と一緒に、ジェロームという男の子に会いに行こうとしていました。経済学のヴァニエール教授がいつも同じテストを出題するというので、その内容を聞こうと思っていたのです。
アリスは原付バイクの運転に慣れていなくて、女友達のスピードについていけずにいました。アリスを撥ねた車は背後につけた後、横へ突き飛ばし、アリスが軽傷しか負っていないことを知ると、もう一度、今度は正面から撥ねます。フロントガラスが割れて血がつきました。
犯人は降りて銃口を向け、アリスに止めを刺すつもりでしたが、後続車両があったので発進し、フロントガラスをワイパーで拭うと指紋を念入りに拭き、その後、運転席を開くと爆破する仕掛けを作って立ち去ります。
その犯人は…フランス国家憲兵隊の若者フランク・ヌアールでした。
フランスには3つの法執行機関があります。1つは税関・間接税総局で、税関業務を担っています。
あとの2つは「国家憲兵隊」「国家警察」で、この2つは所属する省庁が異なるため、たまに対立することがありました(2003年の法整備以降はきちんと区分けされた)。
フランクは国家憲兵隊に所属していましたが、そのせいで殺人犯になったわけではありません。フランクが鉄槌を下す相手は、フランクなりの論理があるのです。たとえそれが事件に関係のない人物を傷つけたとしても。
ただ自戒の念はあるようで、犯行をした後は必ず自らを傷つける、自傷行為をおこないます。
アリスを轢いたのが最初の犯行ではありません。その前にソニア・ファヴローという女性を射殺していました。
普段のフランクの仕事は、同僚のトントン、ノノ、カルパンチエの4人で1台の車に乗り、市内を巡回して見回りをすることです。
運転はいつもトントンがおこない、フランクは助手席で、ノノとカルパンチエは後部座席に座っていました。4人の立場とも関係しています(トントンが最上位、次がフランク、後部座席の2人は下っ端)。 この映画を無料で観る

【承】- 次は心臓を狙うのあらすじ2

翌日、無線で原付バイク事故の女性・アリスを轢いた盗難車が発見されたという一報が入りました。トントンが調べようと言い出し、後部座席の2名が車を物色します。
運転席のドアを開いたノノが爆発に巻き込まれ、軽度の火傷を負って入院しました。車は燃えて証拠も消えます。
応援を呼ばずに行動を起こしたとトントンは咎められ、フランクはラコンブ分隊長に「次に何かあればお前が指揮を取れ」と言われました。
憲兵隊の中では犯人像が全く浮かび上がっていませんでした。そこで、フランクは手紙を出します。自分が犯人だという証拠に車のナンバープレートを記載した手紙をしたため「次は脚ではなく心臓を狙う」と書き、単独犯だと主張したうえで見回りを強化しろと書き添えました。
手紙の中には、女性たちを襲った動機も書いていました。「夜道を平気でうろつく19歳の娘は格好の標的だ」…女性が夜遊びするのは許せないようです。後におこなう「ヒッチハイカーの女性を殺す」行為(後述)も、軽率な女性を戒めるための行動からきたものでした。
フランクは手紙を司法警察に宛てて出しますが、管轄区で隊員が負傷したため、憲兵隊にも知らせが入ってきました。
警察は、性犯罪者に絞って捜査をおこないます。また連続犯なので警察と憲兵隊が組んで捜査することになりました。憲兵隊員からは不満の声も上がります。
フランクは海外勤務の要請を出していましたが、却下されました。フランクを評価するラコンブ分隊長は「最高の部下を失わずに済んで嬉しい」と言いますが、フランクは落胆します。
フランクには信頼できる相手が2人いました。1人は年齢の離れた弟・ブリュノです。まだ小学生くらいの弟・ブリュノはピュアで、フランクはその純粋さをこよなく愛しました。
もう1人は同じ年の頃の女性・ソフィーです。洗濯係の仕事をしているソフィーはフランクに気があるようで、フランクも好ましく思ってレコードのプレゼントをしていました。
食堂で人目もはばからずイチャイチャするカップルを見たフランクは、腹立たしくて食堂のゆで卵を2つ割ります。卵は買い上げますが、割るだけで食べません。

【転】- 次は心臓を狙うのあらすじ3

アリスをケガさせた時には植物の枝で身体をぶち、同僚のノノを傷つけてしまった時には氷風呂で自分の身体を痛めつけました。
フランクの部屋は武器だらけです。そこに横たわりながら、自分でも処理しきれない感情をフランクは持て余していました。
ソフィーの家に招かれた時、ソフィーは母が起きるからと注意しますが、レコードをかけたので起きて来た母とフランクは会います。
休みの日は車を走らせて、めぼしい標的がいないかフランクは探しました。犯行は盗難車を使いますが、盗難車は簡単に手に入ります。たとえばサッカーコートの練習場の近くに行ってみれば、何台かに1台は鍵をかけずに置かれている車がありました(当時のフランスの防犯管理は手薄だった模様)。
ある日、フランクは大学近くでヒッチハイクする女性と出会います。
メリッサと名乗ったその女性は、警戒心もなく見知らぬフランクの車に乗り込むと、シャンティへ連れて行ってくれと頼みました。その無防備さに腹を立てたフランクは、渋滞を避けて林を通ると言い、車内でメリッサに3発の銃弾を撃ち込むと、車道脇に落として去ります。
犯行後は念入りに指紋を拭き取って車両を放置し、帰宅後は左手に有刺鉄線を巻いて自分を傷つけました。
女性を殺害するだけで犯していないことから、精神病患者の犯行かもしれないという仮説がたてられます。フランクは再び手紙をしたため「私は正常で、自分の行動を完全に把握している」「また娘を殺す。心臓を狙って」と記述しました。
再びヒッチハイクする女性を乗せたフランクは、田舎道で殺して道端に捨てますが、背後にトラックがいたことから加速して、警察車両に目をつけられました。
追跡されたフランクは急いで車を乗り捨てますが、指紋は拭えません。警察犬やヘリが出動し、大々的に山狩りがおこなわれました。フランクは警察犬をまくために葦の枝を折ってストローのように使い、「水遁(すいとん)の術」のように川の中に身をひそめます。捜索隊が確実に去ったであろう深夜まで水中にいたフランクは、明け方に家に着きました。
2通目の手紙から、警察は「憲兵隊のしわざ」と狙いを定めました。憲兵独特の言い回しが使われているというのです。女性の肉体に興味がないことで「同性愛者(ゲイ)」と絞られ、さらに似顔絵が作られました。
似顔絵はフランクにそっくりです。ただ同僚はフランクが真面目な人物なので、全く疑いませんでした。

【結】- 次は心臓を狙うのあらすじ4

ソフィー宅を予告なしに訪問したフランクは、ソフィーに夫・オリヴィエがいると知りショックを受けます。
オリヴィエは梅毒性の進行麻痺で、末期でした。あらゆる検査をしたソフィーは感染していなかったそうです。ソフィーは夫の介護に疲れており、出会ったフランクと別れたくなくて黙っていたのでした。
ソフィーに悪気はなかったのでしょうが、結果的にフランクは裏切られた想いを味わいます。そしてこの気持ちが、フランクを暴走させました。
フランクは徐々に犯行が杜撰(ずさん)になります。盗難車にナンバープレートを張りかえる時にも指紋を気にしなくなり、盗難車が見つかった時にも、張り込みの目を盗んで奪い返しに行きます(結局別の場所でまた盗難車は発見されます)。
そして見張っていた盗難車が逃げたと知った折には(注:自分で取りに行ったわけだが)、見張りをさぼっていたのを隠すため、同僚のトントンと共に被疑車両が逃走したという演技をしました。単独で走るトントンとフランクの車が他の警察車両に目撃されて露見し、ラコンブ分隊長に注意されます。
盗難車両が発見され、きれいな状態の指紋が採取されました。フランクは自分が少しずつ追いつめられていることを感じます。
ソフィーの夫・オリヴィエの施設入りが決まりました。自由の身になれるソフィーは、フランクとの結婚を期待します。
フランクもソフィーのことが好きでした…自分に隠しごとをしていると知るまでは。
フランクとソフィーはベッドインしますが、フランクにとってはもうソフィーはけがらわしいだけの存在になっていました。身体にハエがたかり、ブラシについた髪の毛さえ気味が悪いものです。
翌朝、不機嫌なフランクを見て、ソフィーは不安な気持ちになりました。
フランクは弟・ブリュノを好きな林に連れて行き、「この話を譲る」と言います。
憲兵隊員の勤務表から犯人を洗い出す作業が開始されました。そしてある日、全車への呼び出し無線が入ったフランクたちの車は憲兵隊詰所に戻りますが、そこでフランクが取り押さえられ、指紋を採取&照会されました。
フランクは自宅に連行され、自室で聴取を受けました。
〝裁判所はフランク・ヌアールに責任能力はないと判断。
その後彼は精神医療施設に収容された。
彼の隠された真実を知り、ソフィーは深く傷ついた。〟

みんなの感想

ライターの感想

最後に「彼の隠された真実を知り、ソフィーは深く傷ついた」とあるけど、ソフィーもひどいことしてる。
既婚者だったことを隠してるなんて、それはいかんだろ…と、見終わったとき、まずそう思ってしまった。
実際にあった事件をもとに作られたこの作品ではあるが、正直なところ、なぜこんな映画が作られたのかが判らない。
フランクの心情がまず理解できないので、感情移入ができない。
汚いもの、けがらわしいものを見たときにミミズを連想し、車のフロントガラスにミミズがついている幻影を見ていると潔癖症かと思ってしまう。
しかし…これは映画序盤からちらっと出てくるのだが、フランク自身の部屋は汚い。何度か細切れに見せてくれる。
(ただ「全体的に汚部屋でした」と見せてくれるのはラストの憲兵隊に連行されてのシーンで明らかになる。
…が、それまでにもチラチラと汚れた皿が溜まった流し、机周辺の食べカス、腐ったバナナ放置、武器いっぱいの上に寝てる…などヒントは出されている)
潔癖症なんだけど、でも本当の意味での潔癖ではない…こういう人間が持つ矛盾みたいなのは、描けていたと思う。
しかし犯行自体については、非常に曖昧というか、いまひとつ盛り上がりに欠ける作品だった。

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