「殺人の輪廻」のネタバレあらすじ結末

殺人の輪廻の紹介:2015年製作の韓国映画。刑事のサンウォンは婦女暴行殺人犯の娘を我が子として育てるが、娘の通う学校に被害者の婚約者が着任したことから、事件の秘密が明らかになる。特集企画『反逆の韓国ノワール2016』の一篇。

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予告動画

殺人の輪廻の主な出演者

イ・サンウォン刑事(ソン・ドンイル)、ジョンヒョン〔キジョン〕(キム・ユジョン)、ナム・チョルン(ソン・ホジュン)、カン・ユシンの父(ナム・イル)、(ソ・イェジ)、シン・ジチョル(イム・ヒョンジュ)、キジョンの母(チン・ギョン)、カン・ユシン(イェジ・セオ)

殺人の輪廻のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ジチョルは元妻と娘に会えず苛立ち、若い女性を殺害。サンウォンがジチョルを逮捕時に妻が死亡。娘・キジョンはその後行方不明に。 ②婚約者を殺された男・チョルンは死刑囚・ジチョルの娘をサンウォンが養女として育てていると知り、娘・ジョンヒョンの担任として接近する。 ③ジョンヒョンにサンウォンを殺させるのがチョルンの狙いだったが、ジョンヒョンは自殺を決意。その際ジョンヒョンの言葉に心を動かされたチョルンはかばって死んだ。

【起】- 殺人の輪廻のあらすじ1

韓国。
少女・キジョンは母と娘2人で、つつましい生活をしていました。
キジョンの6歳の誕生日、キジョンの家に男の人がやってきました。その男シン・ジチョルは5年ぶりに会う娘のためにプレゼントを持ってきていましたが、離婚した母はすげなく追い返します。
シン・ジチョルは生まれて間もない娘のオムツ代を稼ぐために罪をおかし、5年間刑務所に収容されていたのです。妻はその獄中に離婚届けを送りつけ、離婚しました。
出所したジチョルは、現在はタクシー運転手をしています。しかし訪ねても元妻が追い返し、金も受け取らなかったので、むしゃくしゃしていました。
客にそれをぼやいても、若い女の客は嫌がって金を投げて車を降り、ジチョルはやり場のない怒りに襲われます…。

結婚を間近に控えた若い男ナム・チョルンと、その恋人カン・ユシンは幸福でした。お揃いの婚約指輪をはめ、挙式も近々行なわれる予定です。
ところがチョルンはユシンの話をあまり聞かず、「あとで」と言うのが口癖でした。ユシンはそれを不満に思っています。
新居に絵を飾った後、帰宅の車中で些細なことで喧嘩になり、ユシンは車から降りると言い出しました。走行中の車からユシンが飛び降りようとするので、やむなく停車してチョルンはユシンを車から降ろします。
すたすたと歩いて行くユシンに携帯で電話しますが、ユシンは電話も無視して出ません。
そうなるとチョルンもむかっとし、車で立ち去りました。
そして、あとで迎えに来ます。
ところがその時にはユシンの姿はありませんでした。
ユシンはタクシー運転手の前科者・ジチョルに捕まり、森の奥へ連れて行かれて下着姿で監禁されます。ユシンが縄を解いて逃げようとしたため、追いかけたジチョルは顔の形が変わるほど殴り、ユシンを殺しました。

警察が遺体を発見します。挙式前の娘の死に、ユシンの両親はショックを受けて嘆き、婚約者のチョルンは呆然としました。ユシンは妊娠6週目でした。
国道の防犯カメラ映像から、口論のあげく婚約者を置き去りにするチョルンの姿も映っており、当初チョルンは責められます。
犯人がシン・ジチョルであることはすぐに露見しました。ジチョルが立ち寄る可能性も考慮し、元妻と娘・キジョンの家にも警察の張り込みがつきます。
イ・サンウォン刑事はキジョンに名刺を渡し、ママに渡せと言います。
その夜、キジョン宅にジチョルが忍び込みました。元妻に暴力を振るいます。
6歳の娘・キジョンはこっそりと電話をかけました。父・ジチョルに詰め寄られます。
そこへ銃を持ったサンウォン刑事が突入しました。ジチョルは娘を人質にナイフを突きつけます。
サンウォン刑事は銃を捨てました。
ジチョルは窓側まで移動し、娘を置いてひとり逃亡しようとしますが、窓ガラスを開けると防犯用の柵があり、出られません。
そこへ、サンウォン刑事が捨てた銃を娘・キジョンが拾い、発砲しました…。
…犯人・ジチョルは逮捕され、キジョンの母は亡くなりました。キジョンは警察署を抜け出して、いなくなります。
キジョンの家を見に行ったサンウォン刑事は、キジョンがクローゼットで泣きながら「おじさん、ママがいないの。どこにいるか知ってる?」と言うのを聞き、抱きしめました。
警察署には、キジョンはいなかったと連絡をし、自分の養女として引き取ります。 この映画を無料で観る

【承】- 殺人の輪廻のあらすじ2

その後、犯人・ジチョル立ち会いのもとで、現場検証が行なわれました。
婚約者のチョルンはジチョルに石を投げますが、ジチョルが不敵に笑うのを見て、反省の意がないと知ります…。

10年後。
サンウォン刑事に引き取られたキジョンは、名前をジョンヒョンと変えて生活しています。
サンウォン刑事は独身で仕事が忙しいのもあり、ジョンヒョンは普段、学校の寮で生活していました。ときどき親子で会いますが、親子仲は良好です。
ジョンヒョンは、自分が養女だと知っていました。でも殺人犯の娘だということを、サンウォン刑事は知らせていません。
ジョンヒョンは美しく性格もよく成績も優秀で、前途有望な娘に育ちました。
10年前の殺人犯シン・ジチョルは、裁判で死刑囚となっています。獄中で自殺未遂を何度も繰り返していました。
そして、ジチョルの娘は行方不明となっています。
雑誌記者の女性・キム記者は、殺人犯・ジチョルの娘が現在どうなっているのか、必死で調べていました。記事にしてスクープをとりたいのです。
あの現場にいたのは、犯人のジチョル、死んだ母、行方不明の娘・キジョン、サンウォン刑事しかいませんでした。ですからサンウォン刑事を追いかけまわして、キジョンのことを聞きます。
ところでサンウォン刑事は10年が経過しても、まだ「班長」どまりで、出世しませんでした。部下をこき使い、事件のたびに負傷者を出してしまうからなのですが、ほかにも「出世する者は公的財団に寄付など善行を行なっている」者と知ったサンウォン刑事は、キム記者に事実を話そうかと一瞬だけ考えますが、すぐその思いを打ち消します。そんなことをしたら、養女のジョンヒョンが殺人犯の娘だということが知れ渡り、将来に響くからです。
ある日、ジョンヒョンの通う高校に男の先生が赴任しました。その先生は高校2年のジョンヒョンのクラス担任になります。
ジョンヒョンには同級生に好きな男の子キム・ミヌがいますが、先生のことがなぜか気になります。先生は陰があり、自分とどこか似ている、同じ匂いがする…そう感じました。
その先生こそが、婚約者を殺されたナム・チョルンです。そしてチョルンは独自に調査をして、殺人犯の娘・キジョンが現在はサンウォン刑事に引き取られて、ジョンヒョンと名を変えて高校に通っていると知って、学校の先生になったのです。
ジョンヒョンを最初見た時、クラスメイトの面前でチョルンはジョンヒョンの首を絞めてしまいました。チョルンはジョンヒョンに「訴えてもいいし、警察に通報すればいい」と言いますが、ジョンヒョンは友人になりたいと言います。
そして実際、食事を共にしたりカラオケに行ったりなどして、ジョンヒョンはチョルンと親しくなりました。
チョルンもジョンヒョンと接しながら、どうすればいいのか考えます。ただ殺してしまえば自分が殺人犯となり、つまりは憎い相手・ジチョルと同じ立場になるからです。もっと効果的な方法はないかと考えます。
ジョンヒョンは好きな男子高校生キム・ミヌに告白し、デートしました。映画に行き、行列のできる店に食べに行きます。

【転】- 殺人の輪廻のあらすじ3

その頃、殺人犯シン・ジチョルの死刑執行が決まり、ニュースで報道されました。サンウォン刑事もチョルンもジョンヒョンも、そのニュースを耳にします。
その日、チョルンは担任だと言ってサンウォン刑事を呼び出しました。そして殺されたカン・ユシンの婚約者だと言います。
2人は閉店後の店で口論になりました。サンウォン刑事は「お前が許せないのは、ユシンを守れなかった自分自身だろう」と言い、ジョンヒョンに復讐するのは筋違いだと指摘します。
殴り合いのケンカになりましたが、告白してすっきりしたチョルンは「腹を割って話したら楽になった。海外に行こうと思う」と言いました。サンウォン刑事は、義理の娘・ジョンヒョンの秘密を知る者がいなくなるのはありがたいので、止めません。
死んだ女性・ユシンの両親は老いて、母の方は病を得ていました。先が長くない母は死刑執行よりも自分たちで復讐したいと考えて、塩酸を持って死刑囚のジチョルに会いに行きますが、会えませんでした。もちろん、塩酸をかけた程度で死なないのは分かっています。少しでもやり返したいという気持ちのあらわれでした。
将来を絶望したユシンの両親は、心中します。ユシンの両親の死を知ったチョルンは、海外に行くつもりでしたが、その前に両親に代わって何かしたいと考えます。
キム記者の雑誌にスクープが載りました。『殺人犯の娘を立派に育て上げた男』という美談風になっています。
サンウォン刑事はキム記者に詰めより、情報提供者がナム・チョルンだと知りました。
それと同時に、真実を知ったジョンヒョンがどう思うか心配し、急いで娘の寮に走ります。
ジョンヒョンはボーイフレンドのキムに見せられて、その雑誌の記事を知りました。キムはジョンヒョンが殺人犯の娘と知り、おじけづいています。
実はジョンヒョンは、事件当時の記憶がありました。6歳とはいえ、覚えていたのです。
ですから、自分の父親が死刑囚のシン・ジチョルだと知っていました。
殺人犯の娘と知った途端におじけづく恋人を見たジョンヒョンは、チョルンのところへ行きます。そして「先生も私を避ける気?」と聞きました。
チョルンはジョンヒョンを連れて、実父・ジチョルの死刑執行の場に臨みます。
ジチョルは絞首刑になりましたが、最後まで反省の色は見せませんでした。チョルンの腹は決まります。
その後、チョルンは雪が降る中、ジョンヒョンを森の奥にある婚約者の殺害現場まで連れて行きました。そしてここはどこかと聞くジョンヒョンに「審判を下す場所だ」と言います。
ジョンヒョンは、自分が殺人犯の娘だということは知っていましたが、死んだ女性の婚約者がチョルンだということを、この時まで知りませんでした。
その事実を知ってショックを受けますが、一方で「秘密を持つ者同士だから、自分と気が合ったのだ」と納得します。
サンウォン刑事はジョンヒョンだけでなくチョルンも連絡がつかなくなっていることを知り、死刑執行の場所へ行きましたが、入れ違いになります。
どこへ行くだろうと想像し、殺害現場に思い当たりました。現場へ行き、チョルンに拘束されます。

【結】- 殺人の輪廻のあらすじ4

チョルンはサンウォン刑事を椅子に拘束すると、刑事から奪った銃を渡し、ジョンヒョンに「君の母親を殺した男だ」と囁きました。
…実は、チョルンの言うとおりなのです。10年前、幼いキジョンは銃を手にしたものの撃てず、銃を奪ったサンウォン刑事が殺人犯・ジチョルを撃とうとしました。
ところが元妻がかばって撃たれ、そのために死んだのです。
ジョンヒョンは、サンウォン刑事が母を撃ったことを覚えていました。ですから自分の母を殺した男が、いくら刑事とはいえ自分を引き取ったことに怯えてもいました。
サンウォン刑事としても、引き取った当初は「口止め」の意味もあったかもしれません。突発的な事故(殺人犯をかばって妻が撃たれた)とはいえ、罪のない女性を殺めたのですから、露見すると処分を受けるでしょう。
ジョンヒョルは言い訳するサンウォン刑事の足に、銃の引き金を引きました。『殺人犯の娘を立派に育てあげた男』という美談の記事が許せなかったからです。
サンウォン刑事は「あの日クローゼットの中で、お前は母を探して震えていた。だから引き取った」と言いました。この言葉も真実でした。サンウォン刑事は「今まで娘でいてくれて、ありがとう」と言います。
チョルンが考えて出した結末は「ジョンヒョンがサンウォン刑事を殺して殺人犯となる」という筋書きです。自分が復讐者とならず、手を汚さずして殺人犯の娘を不幸にできる計画でした。ジョンヒョンにとっても、実の母を殺した男への復讐になります。
ジョンヒョンは、育ててもらったサンウォン刑事を撃てないと決断し、すべての解決策として「私が消える」と言いました。サンウォン刑事から奪った銃を、自分のこめかみに当てて自殺しようとします。
ジョンヒョルはサンウォン刑事に「生まれ変わったら娘になりたい」と声をかけ、チョルンには「やっぱり私と似てる。気が合った理由が分かった。(あなたも私も)反省していない」と告げました。その言葉がチョルンの胸を刺します。
ジョンヒョルは殺人犯の娘であることを知っていながら隠して生きており、チョルンは婚約者が殺されたことに対し、他者に責任転嫁をしている…その意味で「反省していない」なのです。
それに対し、サンウォン刑事は母を殺したけれども、そしてそこに多少の打算はあったかもしれませんが、その罪をあがなうかのように娘を引き取って育てていました。
ジョンヒョルは引き金を引きましたが、チョルンが間際で止めたため、弾はチョルンの胸に当たりました。ジョンヒョルの自殺を止めたチョルンは「悪い夢を見ていたんだ」と、幸福そうな顔で死にます。
サンウォン刑事は、寒さで凍えるジョンヒョルをおぶって、町まで戻ります…。

サンウォン刑事はジチョルの元妻を殺害した罪を告白し、刑務所に入りました(あるいは、チョルン殺害の告白かもしれない。詳しくは明らかにされない)。
何年か後。
出所したサンウォンを、ジョンヒョルが待っていました。ジョンヒョルはすっかり大人の女性になっていました。
黙って歩くサンウォンに、ジョンヒョルが腕を絡めます。2人はそのまま黙って一緒に歩いて行きました。

みんなの感想

ライターの感想

なんとも切ない話。三拍子のワルツのテーマソングがよく合っている。
どこかでこの負の連鎖を止められないのかと、やきもきするし、ラストも切ない。
細部を見ると矛盾している点はあるものの、言わんとすることは伝わって来る。
救いのあるラストではあるものの、本人たちにとって都合のいい結末であることも確か。

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