「裏窓」のネタバレあらすじ結末

サスペンス映画

裏窓の紹介:1954年製作のアメリカ映画。「ダイヤルMを廻せ!」のアルフレッド・ヒッチコックが製作監督するスリラーで、「幻の女」のコーネル・ウールリッチの原作をジョン・マイケル・ヘイズが脚色した。足を骨折したカメラマンが裏窓を観察するうちに、ある殺人事件に行き着く…。

予告動画

裏窓の主な出演者

L・B・ジェフリーズ(ジェームズ・スチュアート)、リザ・キャロル・フレモント(グレース・ケリー)、ラーズ・ソーワルド(レイモンド・バー)、ステラ(セルマ・リッター)、トーマス・J・ドイル刑事(ウェンデル・コーリイ)

裏窓のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①カメラマンのジェフは左足骨折でギプスを巻かれ、動けない身。向かいのアパートの住人を観察することで、退屈な時間をつぶしていた。ある夜、初老の夫婦の男性が雨の中3回も外出。しかもその日を境に妻の姿が見えなくなる。 ②ジェフは、男が妻を殺害したのではないかと推理。最初は恋人・リザも看護師・ステラも信じないが、男の様子を見ているうちに信憑性が増す。ドイル刑事の協力もあって男は逮捕されるが、ジェフは男と格闘して両足骨折に。

【起】- 裏窓のあらすじ1

アメリカ、ニューヨーク州のダウンタウン(下町)。
貧しいカメラマンの男性L・B・ジェフリーズ、通称・ジェフは、カーレースの写真を撮る時に思いあまってレース場に飛び込んで、左足を骨折しました。いい写真は撮れたのですが、7週間ものあいだ、ベッドで身動きできない生活を余儀なくされます。
6週間が経過し、あと1週間でギプスは取れるのですが、ジェフはあまりにも退屈していました。華氏94度(摂氏34.4度)で暑くてギプスは蒸れます。孫の手が離せません。
向かいのアパートには、ジェフ同様に「貧しいけれども夢のある」人たちが生活していました。プライバシーなど、あってなきがごとしの時代です。窓は開けっぱなしで、みんな好きなことをしていました。
ジェフはすることがないので、向かいの窓の人たちの生活を観察しています。
退屈なジェフの元を訪問するのは、初老の女性看護師・ステラと恋人リザ・フリーモントです。
お節介な看護師のステラはジェフに「早くリザと結婚しなさいよ」と言いますが、ジェフはためらっていました。
というのも、ジェフは金のないカメラマンですが、リザはファッション業界で成功しているモデルの女性で、住む世界が違うとジェフは思うのです。確かに最近リザは結婚のことをよく持ち出しては、ジェフを困らせていました。
その日の夕方にやってきたリザは、ジェフのためにホテルマンの出前を連れて食事を持って来ます。
雑誌を外れて独立することをジェフに勧めますが、ジェフはリザに「カメラマンとの結婚は難しい」と言いました。世界中を飛び回ってハードでワイルドな生活をするので、とてもじゃないが並みの女性では同行するのは困難だと告げます。
リザは結婚できないなら別れをと考えますが、ジェフのギプスが取れた頃に決断しようと思いました。
リザに問われるまま、ジェフは向かい側に住む住人たちの話をします。ジェフは窓から見える人たちに、勝手に仇名をつけていました。
いつもひとりで食卓を囲み、向かい側に誰か人がいるかのように乾杯などの仕草をふるまったのち、机に突っ伏して泣くのは、ミス・ロンリーハート。
すごく太った女性は、ミス・グラマー。
夜になるとたくさんの男性に囲まれているモテモテの女性は、女王蜂。女王蜂は金持ちばかりを相手に選んでいますが、誰のことも愛していないそうです。

【承】- 裏窓のあらすじ2

ほかにも、ピアノを弾く作曲家志望の青年や、人の目を気にせずに奔放に踊るバレエダンサー志望の若い女性や、飼い犬をバスケットに入れて窓からおろして遊ばせる夫人もいました。
幸福そうな新婚夫婦もいます。2階の右側に住む初老の夫婦は、いつも喧嘩ばかりしていました。初老の男性の方は、いつも行商のようなことをしているので、ジェフはセールスマンと呼びます。
向かい側の住人は、先にも書きましたがほとんど窓を開けたまま、覗かれることも気にせず行動しています。ひとつには暑いからですし、昔は本当に人目を気にする心配もあまりありませんでした。
どうしても見られたくないときのみ、ブラインドをおろします。たとえば、新婚夫婦がいちゃいちゃしたいとき…。
ジェフはギプスが外れるまでの残りの1週間も、向かい側の人たちを観察しました。これが思いのほか面白いので、双眼鏡や望遠レンズを使って覗いたりもします。
初老女性看護師のステラや恋人のリザに注意されながらも、ジェフはやめませんでした。
ある夜、ジェフはうたたねをしていて、はたと目覚めます。外を見るといつの間にか雨が降り出していました。ベランダで眠るカップル(上層階にいる)も慌てて家の中に避難しています。
その中、いつも夫婦喧嘩するサラリーマンが外出するのを、ジェフは目撃しました。サラリーマンは夜中の1時55分に外出し、2時35分に帰宅したと思うと、また外出します。
結局その夜、サラリーマンは3度の外出をしました。
翌朝、また何もなかったように向かいの住人たちはにぎやかな暮らしをしますが、ジェフはサラリーマンの夫婦が気になりました。その日から奥さんの姿がないのです。
双眼鏡を持って仔細に観察するジェフは、サラリーマンが台所でのこぎりと肉切り包丁を出すのを見ました。ジェフは考え込みます。
夜になってもまだジェフは考えていました。そして、やってきた恋人のリザにある仮説を話します。
実はセールスマンは昨晩の雨の夜、口うるさい妻を殺したのではないかと。そして、妻を切り刻んだのではないかと。雨の夜に3度も外出せねばならないのは、相当の理由があって、それは妻を殺害したからではないかと、ジェフはリザに話します。

【転】- 裏窓のあらすじ3

リザは笑って流していましたが、ジェフが話題に出したサラリーマンが帰宅しました。見ると、ロープを持って大きなトランクを厳重に梱包しています。
最初は真剣に捕らえなかったリザですが、言われてみるとサラリーマンの行動は気になりました。半信半疑ながら、リザもジェフの言い分が正しいような気がします。
そこで、リザは動けないジェフに代わってサラリーマンの調査をしました。向かいのアパートに行き、名前を調べたのです。
サラリーマンの名はラーズ・ソーワルドと判明しました(以後、サラリーマンのことをラーズと表記する)。ジェフは友人のドイル刑事を電話で呼び出し、事情を説明します。
ドイル刑事は殺人の可能性は低いと言いながらも、一応ジェフの言う通り調べると言いました。向かいのアパートの管理人と住人から聞きこみして、ラーズの妻は田舎に行ったという情報を得ます。
家の中を調べろ、今ならまだ証拠が残っている筈だと訴えるジェフですが、それには捜査令状が必要だとドイル刑事は答えました。殺害現場を目撃したわけではなく、単にジェフが推理しただけのことなので、捜査令状は無理です。
妻らしき女性・アンナの絵ハガキがラーズ宛に届いており、それが130km北の町から出されたものだと知ると、ジェフは自分の説が空振りだったかと落胆します。
それでも気になったジェフは観察を続けます。ラーズはクリーニングの箱を持って帰宅すると、荷造りをしていました。どうやら逃げる手配です。
長距離電話を何度もかけたラーズは、女物のハンドバッグをあさりました。それを知ったリザは「女性が大事な宝石を置いて旅行に行くわけがない」と言います。
ドイル刑事は駅とトランクについて調べましたが、荷受人が夫人宛で、しかも夫人が受け取ったと言いました。ジェフは「女性を見ただけで妻とは限らない」と言います。
翌日、上階からいつもバスケットで庭におろされる犬が、首の骨を折って殺されていました。犬の飼い主の夫人が嘆き、周囲の住人は顔を出して夫人に注目しますが、ただひとりラーズだけは見ていませんでした。ジェフは、犬を殺したのはラーズだと思います。
なぜ犬を殺したのか考えたジェフは、何日か前に裏庭の花壇でもめ事があったことを思い出しました。犬が花壇の花を掘り返そうとしていたのです。
たまたまジェフは花壇を撮影していました。現在の花壇と1週間前の花壇を見ると、手前2つのオレンジの花の背が低くなっています。つまり、手前2つの花は植え替えられた新たな花という意味です。

【結】- 裏窓のあらすじ4

その花壇にラーズが犯罪に関わる何かを埋め、犬に掘り返されたくないから犬を殺したと推理したジェフは、ゆさぶりをかけようと思います。
『彼女に何をした』と書いた手紙を投函してもらいます。その頃には看護師・ステラもジェフの言うことを信じていました。
ステラとリザの協力を得たジェフは、ラーズが逃亡する前になんとか証拠を得ようと考えます。
ジェフは、ラーズが戻ってきたらフラッシュで合図すると言いました。ステラとリザはスコップを持って庭を掘り返しますが、すでに証拠は隠滅されたようで、何も出ません。
リザは窓側の非常階段を使って大胆にもラーズの部屋に侵入し、証拠を探します。ラーズが戻ったら、ラーズ宅の電話を鳴らして知らせてくれと言いました。
ところがジェフは、向かいのミス・ロンリーハートが睡眠薬を飲もうとしているのを見て、少しの間、気がそれてしまいます。その間にラーズが帰宅してしまい、リザは不法侵入で警察に捕まりました。
リザは結婚指輪の合図を向かい側に寄越し(証拠があったという意味)、ラーズは向かいに仲間がいると知ります。
ドイル刑事に電話したジェフは、事情を説明してリザの保釈を頼みました。電話を切るとすぐ電話がかかってきたのでドイルと勘違いして取ったジェフは、ラーズからの電話と知ります。
ステラはリザを迎えに行って不在で、部屋にはジェフしかいません。ジェフはギプスで動けない身なので、今襲われるとピンチです。
入り口を乱暴に開ける音がしました。ジェフはカメラのフラッシュを用意し、部屋を暗くして、せめてもの時間稼ぎにと思います。
入ってきたラーズは「指輪を返せ」と要求しました。ジェフはラーズにフラッシュを焚いて目くらましをします。この当時はフラッシュを焚くたびに電球を交換せねばならず(1回切りしか使えない電球)、5回フラッシュを焚きましたが、窓際に追いつめられたジェフは窓から落とされそうになります。
落ちる前に警察が駆け付けて、ラーズは逮捕されました。ところがジェフは窓から落ちてしまいます…。
…後日。
事件は解決し、平和が戻りました。しかし、せっかくあと2日かそこらでギプスが外れる筈だったジェフは、両足の骨を骨折して、両足ギプスを巻かれています。まだ当分は、ベッドから降りられない生活です。
それでも恋人・リザは「別れない」という決断をしたらしく、献身的に看護をしながら『ヒマラヤを越えて』という本を読んでいました。ハードなカメラマンの妻になるつもりのようです。

みんなの感想

ライターの感想

2時間弱の映画。殺害シーンもなく、物騒なシーンも特にない。なのだが面白い。退屈することなく見られる。
というのも向かい側の住人がいっぱいいまして、見ているこっちも面白いのです。住人はさまざまで、飽きることもないし。
特に肝となる「バスケットで犬を上階からおろす女性」、こ、これ、今やってたら動物愛護保護法なんかにひっかかりそう!(けっこうはらはらする)
犬はおとなしくバスケットに入ったままおろされてるんですが、これ見るたんびに私は「抱いて降りればいいだけの話じゃん」と思ってました。犬は小さいのですよ。大変な作業じゃないだろうに。
「覗き」という悪趣味から始まった話ですが、意外にも話自体は暗くならず、ほんとにスリリングかつはらはらな展開。
本当に殺人事件があったのかは不明だけど、そこはどうでもよく(おい! いやでも本当なんだもん)、そういう意味では異色な作品かもしれないけど、面白いことは間違いなしです。

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