「陽気なギャングが地球を回す」のネタバレあらすじ結末

陽気なギャングが地球を回すの紹介:2006年公開の日本映画。人気ミステリー作家、伊坂幸太郎の小説を大沢たかおら主演で映画化した痛快サスペンス。奇妙な特技を持った4人の男女が出会い、銀行強盗を重ねる姿をスタイリッシュに描く。

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陽気なギャングが地球を回すの主な出演者

成瀬(大沢たかお)、響野(佐藤浩市)、久遠(松田翔太)、雪子(鈴木京香)、祥子(加藤ローサ)、地道(大倉孝二)、田中(古田新太)、国元(大杉漣)、赤嶋(中山祐一朗)、慎一(三浦知紘)、漆原(篠井英介)、鴨打(松尾スズキ)

陽気なギャングが地球を回すのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①人間嘘発見器・成瀬、演説の天才・響野、体内時計を持つ雪子、スリの天才・久遠の4人は銀行強盗のチーム。銀行強盗直後に4人の乗った車が襲われて金が奪われた。それは息子・慎一を誘拐されそうになった雪子の仕組んだ罠だった。成瀬は雪子の元夫・地道の借金取り・神崎を騙そうと考え、地道を加えて銀行強盗を考える。 ②神崎は存在せず、神崎=地道だった。さらに計画を盗聴していた、成瀬に恨みを持つ相手・朝倉も銀行強盗現場に乱入してくる。しかし成瀬はすべて計算に入れていた。久遠が成瀬を裏切り金を奪ってメキシコへ高飛び、しかし成瀬らは追いかけて世界を股に銀行強盗をしようと考える。

【起】- 陽気なギャングが地球を回すのあらすじ1

〝ロマンはどこだ〟
…あるところに、銀行強盗をする4人組の男女がいました。彼らは9か月と21時間32分11秒前に、別のとある銀行強盗に出食わしたことで出会いました。
その銀行強盗の際には、犯人・朝倉が「銀行に爆弾を仕掛けた」と言ったのですが、それを成瀬という男が「嘘だ」と見破ります。成瀬は「他人の嘘が分かる」能力を持つ男性でした。
慌てて逃げる朝倉の跡を、成瀬と響野は追います。成瀬と響野は昔からの男友達で、響野は弁舌達者な人物です。
追跡する2人を車に乗せたのは、雪子という女性でした。久遠という若い男性も志願し、一緒に車に乗り込みます。
雪子は華麗なドライビングテクと、コンマ1秒まで正確に時間が分かる体内時計を持つ女性でした。追跡した雪子は朝倉の車のすぐ隣にぴったり乗り付けたため、朝倉は車から降りられなくなります。
4人はその場を後にしました。雪子が運転した車は、その場にあった車を盗難したもので、あとは警察に任せればいいと思ったのです。
成瀬、響野、雪子に興味を持った久遠が3人の財布を掏りました。久遠はスリの天才で、動物好きの男でした。
こうして4人は出会い、「俺たち(私たち)なら、もっと上手くやれる」と意気投合して、銀行強盗を始めました…。
…「エレファント」と名付けたジャンガリアン・ハムスターを肩に乗せた久遠は、成瀬が制服警官・赤嶋を「ニセ警官」と言うのを聞きます。ウソを見抜く天才の成瀬がニセ警官と言うからにはニセなのだろうと思い、財布をスっておきます。
港洋銀行の前にスーツ姿で降り立った成瀬、響野、久遠に、雪子が「330秒後に」と言うと車を発進させました。
銀行に入った3人は、15時になったのを確認した響野が銀行のカウンターに立つと、演説を開始します。久遠は行員を追いたてて客席のほうに寄せ、久遠は支店長・国元のオペレーションカードをスって成瀬に渡すと、成瀬はオープン出納キーの鍵を一つ一つ国元に見せて確認しました。国元のウソを確認した成瀬が鍵を久遠に渡し、久遠が出納機から出した大金をトランクに詰めます。
その間響野はカウンターの上で客と行員にビッグバンについて演説を続けました。作業が終わると成瀬と久遠もカウンターの上に乗り、3人で一礼すると銀行を去り雪子の車に乗ります。
3台のパトカーの追跡を振り切った雪子は、銀行から奪った金額を聞き、成瀬は4000万と答えました。その時雪子の運転する車が接触事故を起こしそうになり、覆面を被った3~4人の接触事故相手に車を奪われました。お金も、です。 この映画を無料で観る

【承】- 陽気なギャングが地球を回すのあらすじ2

〝犬に噛みつかれても犬を噛むな〟
銀行強盗をしたものの、金を手に入れそこなった4人は日常生活に戻ります。雪子は自動車教習所の教官を、成瀬は役所勤務の公務員をして働いており、久遠は大学生でした。
金を取られた4人は、既婚者の響野が妻・祥子と経営する喫茶店『ロマン』に集合しました。テレビでは、市と警察がタッグを組んで行なう防犯演習大会の話題がニュースになっています。
成瀬を執拗に監視する男がいました。男は後に喫茶店『ロマン』の客として入り、喫茶店にあるビリヤードの9番ボールを盗聴器入りのものに交換します。
なぜあのタイミングで車と金が奪われたのかと話題になり、祥子が「裏切り者がいたのだ」と指摘しました。
「あの金はあきらめる」と言った成瀬に対し、久遠が「金を取り返したくないか」と、4000万のカバンを持って行った人物・林達夫の財布をスったことを言います。久遠が先日連れていたハムスターは、雪子の息子・慎一へのプレゼントです。
林を尾行するためにカップルの振りをしてボウリング場に潜入した成瀬と雪子は、林がガラの悪い男2人に連行されるのを目撃しました。車で追うと、林は文字通り林の中に連れて行かれ、銃声が聞こえます。
銃声を聞いた成瀬と雪子は、物騒な事態に巻き込まれまいと、その場を立ち去りました。車中、雪子は成瀬に「私が裏切った」と告白します。現れた元夫・地道が「5000万円を用意しないとならない」と言い、地道の借金取り・神崎が雪子の息子・慎一を誘拐していました。神崎が地道から雪子らの銀行強盗を聞き、雪子の車を襲う手筈をつけました。
雪子の告白を聞いた成瀬は、「あの金で用が済んだとも思えない」と言います。
響野は、成瀬と雪子をくっつけたいと思っていて、それで2人にボウリング場に行かせていました。2人きりにさせておきながらも、成瀬と雪子のあとを追った響野と久遠の車が、林から出てきた男性を轢いてしまいました。
2人はその男性…地道の携帯を見つけますが、登録している番号がありません。リダイヤルした響野は雪子と繋がり、驚きました。地道も加わり、5人は喫茶店で合流します。
神崎という相手について説明した成瀬は「全部なかったことにしよう。金はなかったことに。神崎のことはもう探らない」と一同に言いました。
「ロマンはどうするんだ」と聞く響野に「もうロマンもなくなっていた。チームは解散だ」と成瀬は答えます。
再結成する時には声をかけてくれと言って雪子は去り、久遠も立ち去りました。地道も店を出ます。
〝溢したミルクを嘆いても無駄だ〟
喫茶店『ロマン』に客として来ている少年・慎一は、大学生の久遠にクイズを出します。
「問題 象を冷蔵庫に入れるには3つの条件があります、なんでしょう」
考え込む大人たちを前に、慎一は答えを言いました。「1つめ、冷蔵庫のドアを開ける。2つめ、象を冷蔵庫に入れる。3つめ、冷蔵庫のドアを閉める」
そうして慎一は次のクイズを出します。「問題 次はキリンを入れます、キリンを入れる時の条件は4つです、なんでしょう」(答えは映画のラストに)

【転】- 陽気なギャングが地球を回すのあらすじ3

買い物帰りの雪子と慎一が駐車場で、別の車から出てきたピエロの扮装をした2人組に襲われました。雪子はスタンガンで応戦しますが、慎一が連れ去られます。
神崎から脅された成瀬が閉園後の遊園地に行き、観覧車に乗せられた慎一を見せられながら「期限は10日、1億」を要求されました。慎一は帰されますが、「期待は裏切るな」と言われます。
1億を用意するため、成瀬はチームの再結成を呼びかけました。
〝それでも地球は回る〟
成瀬は田中宅を訪問しました。田中は成瀬らにいろいろな物資を調達する名人です。
田中は成瀬に「スイッチポンで中の人間は袋のネズミ」になるグルーシェニカーという車を買わないかと持ちかけました。
喫茶店『ロマン』で打ち合わせした成瀬は、「現金を頂いた後、高飛びする」と言います。打ち合わせには地道もおり、地道にも協力してもらうと成瀬は言います。
喫茶店で話す成瀬の計画はこうです。
今回は4つのトランクを持って4人(成瀬&響野&久遠&地道)で銀行内に入り、7分かけて金を奪います。
雪子が「地道は絶対に裏切る。地球が回るように」と言いますが、それも成瀬の計算に入っていました。そもそも、前回の銀行強盗を地道が神崎に洩らしたことから金を奪われたわけだから、今回は「わざと銀行強盗の情報を流してもらおう」というのです。
銀行強盗の情報を得た神崎が、待機する雪子を襲うだろう、その際に「スイッチポンで中の人間は袋のネズミ」になるグルーシェニカーを使って神崎を捕まえよう…というのが成瀬の話した計画です。
この話題はビリヤードの9番ボールに仕込んだ盗聴器で謎の男にも聞かれていました。
…迎えた銀行強盗当日。その日は市と警察がタッグを組んで行なう防犯演習大会の当日でもあります。役所に勤務する成瀬がわざとそれにぶつけ、金を盗む銀行も演習が行なわれる帝和興亜銀行にしていました。行員たちに、防犯訓練と思わせるわけです。銀行内には防犯訓練用の偽の札束がありました。
「では、420秒後に」と示し合わせて雪子の車から降りた4人は、いつも通り響野がカウンターの上に乗って演説をし、成瀬と久遠と地道が金を詰める役目をします。
久遠は、演習用に用意された偽札を一部のトランクに詰め、本物の札束も別のトランクに詰めます。
その最中に林が現れ(殺されていなかった)「ショーは終わりだ」と言うと、本物が入ったトランクを手に取りました。
さらに銀行の外で爆発音がすると、「この日が来るのを待っていた」と警官姿の朝倉までもが乱入します。
実は神崎という人物は存在せず、地道こそが神崎でした。いえ、厳密に言うならば「地道という人物は存在せず、元から神崎という冷酷非道な男しか存在しなかった」というのが正解でした。林は地道(神崎)の手下です。
朝倉は、成瀬らが捕まえた銀行強盗犯でした。「銀行に爆弾を仕掛けた」という朝倉の言を成瀬が嘘と見破ったのを根に持った朝倉は、邪魔をする機会を狙っており、ビリヤードのボールに盗聴器を仕掛けたのは朝倉でした。

【結】- 陽気なギャングが地球を回すのあらすじ4

地道(神崎)も朝倉も、成瀬の銀行強盗の作戦を喫茶店で聞いて、その裏をかく方法をそれぞれ考えていたのです。ちなみに、地道と朝倉は共犯ではなく、たまたまかち合っただけです。
地道と林が金を持って逃げようとします。久遠が朝倉に手錠をかけますが、爆弾のリモコンボタンで脅しました。
地道と林は演習の犯人の役の振りをして出ていき、それを成瀬が追って警官に撃たれます。それを銀行の外で見た雪子はショックを受け、成瀬の元に駆け寄りました。
ここからは各自のその後を。
地道と林はそのまま逃走しますが、田中(成瀬らにいろいろな物資を調達する名人)の用意した迂回ルートを走行せざるをえません。さらに横断幕が車のフロントガラスにひっかかり、前方が見えなくなり、演習のパレードの列に突っ込みました。そのまま暴走を続けます。
朝倉の爆弾のリモコンは作動しますが、爆弾は地道らのトランクにすり替えられており、地道らの乗った車は人里離れた場所で爆発しました。朝倉は駆け付けた警官隊に逮捕されます。朝倉のトランクにはクリアファイルが詰められていました。
つまりは、成瀬は地道や朝倉のさらに裏をかいて、計画を練っていたのです(雪子だけは聞かされていなかった)。
成瀬は被弾しますが、それは田中商店印の品質保証の弾で、成瀬は傷ひとつ負っていません。
それを撃った警官は、冒頭の銀行強盗の直前に成瀬がニセ警官と見破った、赤嶋でした。久遠が赤嶋の財布をスっていたので連絡がつき、協力してもらいました。
駆け寄った雪子に、成瀬はキスをします。雪子はキスされた後、成瀬にビンタをして「うそつき」と言いますが、再びキスをします。
駆け付けた救急隊員は響野と祥子です。「制服を着ていればそれらしく見える」というニセ警官の真似で、救急隊員の扮装をしています。
どさくさまぎれで響野は白い袋に入れた現金を運ぶ手はず…でした。しかし本物の現金は、久遠に独り占めされていました。久遠は高飛びします。
…久遠は銀行強盗で得た金を使ってメキシコへ飛び、世界に20体しかいないとされる絶滅危惧種のヒカガミインパラアレキサンドロス(注:実在しない)の寄付に使いました。
メキシコで悠々と暮らす久遠が銀行に立ち寄ると、そこで銀行強盗が発生します。カウンターに乗って(メキシコなのに)日本語で演説をするのは響野でした。成瀬も雪子も(祥子も慎一も)来ています。
久遠は銀行強盗を卒業するつもりだったのですが、まだ当面無理なようです…。
(エンドロール)の間も響野の演説は続く。映画の終わりとはいつかについて。スタッフロールが流れてもまだ続きがあるかもしれないじゃないか、さらに最後の最後に悪役が生きてたなんてこともあるぞと、演説。
(エンド途中)赤いオープンカーで砂漠の一本道を成瀬、響野、雪子、久遠、祥子、慎一の6人で去る。次の行き先はスイスらしい(悪党の金が集まって来るから)。
(エンド後)キリンのクイズの解答。「1つめ、冷蔵庫のドアを開ける。2つめ、象を冷蔵庫から出す。3つめ、キリンを冷蔵庫に入れる。4つめ、冷蔵庫のドアを閉める」

みんなの感想

ライターの感想

設定は原作を活かしつつも、原作とは手口などかなり異なる。いいか悪いかは、観客の好みによるだろう。
私はというと…正直なところ、成瀬と雪子のラブ要素はいらんと思った。それ入れたために、話のベクトルが無駄な方向にいってしまった気がする。
…と書いたことから判るとおり、原作には成瀬と雪子のラブ要素はない。確かに雪子は成瀬のことを「ナル(成)さん」と気安く呼んでいるが、特別な関係ではない。
成瀬はバツイチ、雪子もバツイチ、響野は妻いるし、久遠は若すぎるから、成瀬と雪子をくっつけたいっていう気持ちは判らなくもない…。
が、伊坂原作でこのたび第3弾まで発行されたこのギャングシリーズを、勝手に色付けされると…続編作りにくいじゃん。
配役について。佐藤浩市こそが成瀬にぴったりだと思っていたのだが、見たら見たでさほど違和感なし。

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