ユージュアル・サスペクツ

「ユージュアル・サスペクツ」のネタバレあらすじ結末

サスペンス映画

ブライアン・シンガー監督が放つ、珠玉のサスペンス。密輸船爆破襲撃により消えた大量のコカインと現金。事件の生存者キントが語った、大物ギャング ソゼとは誰か?秀逸なストーリー構成そしてケヴィン・スペンシーの怪演でアカデミー助演男優賞、オリジナル脚本賞ほか、数々の映画賞を受賞しました。

映画「ユージュアル・サスペクツ」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「ユージュアル・サスペクツ」のネタバレあらすじに注意ください。

予告動画

ユージュアル・サスペクツの主な出演者

ディーン・キートン(ガブリエル・バーン)、ヴァーバル・キント(ケヴィン・スペイシー)、マイケル・マクマナス(スティーヴン・ボールドウィン)、トッド・ホックニー(ケヴィン・ポラック)、フレッド・フェンスター(ベニチオ・デル・トロ)、デヴィット・クイヤン捜査官(チャズ・パルミンテリ)、コバヤシ(ピート・ポスルスウェイト)、イーディ・フィネラン(スージー・エイミス)、ジャック・ベアFBI捜査官(ジャンカルロ・エスポジート)、ジェフ・ラビン巡査部長(ダン・ヘダヤ)、レッドフット(ピーター・グリーン)、ハンガリー語の通訳(ケン・ダリー)、カイザー・ソゼ(スコット・B・モーガン)

ユージュアル・サスペクツのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①6週間前に銃を積んだ車を襲った容疑者が5人揃えられた。「常連の容疑者たち(ユージュアル・サスペクツ)」はそこで宝石強奪の話をし実行に移す。計画は成功。しかし次の作戦で失敗する。 ②5人の男は裏世界の超大物カイザー・ソゼに脅されて、サンペドロ港の船内で行なわれるコカイン取引を邪魔するよう指示された。結果、大惨事となりキントともう1人以外死ぬ。 ③関税局のクイヤン捜査官はキートン生存を信じていた。しかしキートンは一介の犯罪者に過ぎず、無傷で生き残ったキントこそがカイザー・ソゼであった。

【起】- ユージュアル・サスペクツのあらすじ1

(この映画は「現在」と、「キントが証言した、6週間前から現在に至るまでの、過去に起きた出来事」を交互に見せるスタイルを取っています)
アメリカ、カリフォルニア州・サンペドロ。昨夜。
湊に停泊中の船が、爆発炎上する事件が起きました。
焦げた死体は15体見つかり、まだ海中にも残っています。27人が桟橋で死に、9100万ドルが消えました。
当初、これはコカインの取引の最中に、別の組織が奪おうと現れて戦いになったものと思われます。
しかし関税局の特別捜査官デヴィット・クイヤンは不審に思い、FBI(アメリカ連邦捜査局)のジャック・ベア捜査官に連絡を取りました。
サンペドロ警察のレイビン刑事は、生存者は2名で1人は重傷を負うハンガリー人アーコッシュ・コバッシュで、もう1人は無傷の障害者だと言います。
クイヤン捜査官は無傷の障害者を尋問します。彼はヴァーバル・キントと言い、足をひきずっていました。
キントは「発端は6週間前のニューヨークで、銃を積んだトラックのハイジャックだ」と言います…。
…ニューヨーク、6週間前。
銃を積んだトラックがハイジャックされました。そのトラックの運転手は、犯人たちの顔は見ないで声を聞いただけです。
容疑者として挙げられたのは、5人の男たちでした。5人は面通しで並べられ、写真を撮られました。
・マイケル・マクマナス…盗みのプロ、腕前はよい
・フレッド・フェンスター…マクマナスと組んで仕事をする
・トッド・ホックニー…爆薬のプロ
・ディーン・キートン…元刑事、汚職で退職した
・ヴァーバル・キント…詐欺罪で逮捕歴あり、郡刑務所服役でキートンと一緒だった
ニューヨーク市警とアメリカ関税局が組んで捜査を行ないますが、5人の「常連の容疑者たち(ユージュアル・サスペクツ)」の目玉はキートンでした。
拘置所に移された5人は一堂に会しますが、「面通しはやばい」とキートンは警戒します。
どうせ出会った悪人同士だから一緒に仕事をしないかと、マクマナスとフェンスターのコンビは、ある犯罪にホックニーを誘いました。ホックニーは乗り、キントとキートンにも打診が来ます。
その犯罪とは南米の運び屋が密輸するエメラルドの宝石を横取りするもので、最低5人の頭数が必要でした。
キートンは既に引退し、現在はイーディという女性弁護士と一緒に「真面目な暮らし」をしようとしているところです。しかし他の4人におされる形で宝石強盗の仲間に入りました。

【承】- ユージュアル・サスペクツのあらすじ2

サンペドロではまだ悪習が残っていました。警察がワイロをもらって悪事に目をつぶるのです。以前に比べ幾分減ったとはいえ、タクシー感覚で警官の乗るパトカーで、南米の運び屋はエメラルドを運びます。
そのパトカーの四方を車で囲み、ストッキングをかぶって銃で脅した5人は、血を流すことなくエメラルドを盗みました。マクマナスが面白半分でパトカーに火をつけますが、キートンの通報で警察よりも先にマスコミが来て警察内部の汚職が露見し、50人以上の警官が逮捕されます。
宝石はロサンゼルスで宝石仲買商のレッドフットという相手に渡して、終わりのはずでした。しかしこの時、レッドフットが新たな話を持ちかけます。
それはホテルに宿泊している、テキサスの宝石屋を襲ってくれという内容でした。5人は受け、言われた相手を駐車場で襲いますが、手違いでキントが宝石屋を、ボディーガードをマクマナスが殺してしまい、しかもケースを開けると宝石ではなくヘロインでした。
困った5人はレッドフットを締め上げ、裏にいる人物の名を吐かせます。それはコバヤシというイギリス人で、コバヤシは伝説の悪の大物カイザー・ソゼの右腕でした。
カイザー・ソゼは裏の社会では名を知らぬ者がいないほど有名な大悪党ですが、誰もその顔も声も知らない謎だらけの人物です。もっと言うと、いるかどうかすら怪しい存在でした。
ともあれ、裏に控えているのは大悪党カイザー・ソゼです。5人はさすがにまずいと思いました。
コバヤシが5人に接触し、「借りを返してほしいと言っている」と告げます。
なんでも5人は過去に別々ではありますが、カイザー・ソゼの商売の邪魔をしていました。
カイザー・ソゼは5人を顔見知りにさせようと、ニューヨークの事件で5人の面通しをさせたと言います。出会いは偶然ではなく、カイザー・ソゼが仕組んだものだと知り、5人はショックを受けました。
カイザー・ソゼの最大の商売である薬物業界で、数年前からアルゼンチンの組織が介入してソゼの邪魔をしています。
今度アルゼンチンの組織は、サンペドロの停泊中の船内で9100万ドルのコカインの取引をする予定です。その取引現場に乗り込み、取引の邪魔をしてコカインを焼けというのが、カイザー・ソゼの依頼内容でした。
断ることはできないと、コバヤシは言います。すでに5人の個人データは調べ上げられており、逃げることはできないと脅しました。

【転】- ユージュアル・サスペクツのあらすじ3

5人は躊躇します。大物とはいえすべてが謎に包まれている大悪党ですから、本当にいるかすら怪しいものです。
翌朝、フェンスターがヤマから降りると言って消え、海辺で死体が発見されました。カイザー・ソゼの依頼を断ることは死を意味しました。
キートンは「コバヤシこそがカイザー・ソゼじゃないか」と言い、コバヤシを狙って追いつめます。
しかしコバヤシは先手を打ち、キートンの恋人・イーディをホテルに人質にとっていました。他の連中も同様で親族を人質にとられており、4人は引き受けざるをえなくなります。
迎えた取引当日、キートンとキント、ホックニーとマクマナスは遠くから船を見張りました。「生き残ったら、金を持って逃げろ」とキートンはキントに言います。
マクマナスは遠くからの狙撃係で、取引が行なわれる船に接触する係はキートンでした。キートンを見つけて、見張りの男たちが10人ほど近づいてきますが、その時、船内にしかけてあった時限爆弾が爆破します。
爆破の混乱に乗じて船に乗り込んだ4人は、手当たり次第その場にいる人物を殺していきました。
ホックニーが撃たれますが、計画は成功しかけていました。
しかしキートンが探しても、焼けと指示されたコカインがありません。船の中の人たちは「カイザー・ソゼが来た」とてんでに言い、そのうちにマクマナスが首をナイフで切られて死にました。
キートンも銃弾に倒れました。キントはそれを甲板で目撃しました。背広姿の男…おそらくカイザー・ソゼ…が船に火をつけて立ち去ったと、キントは言います。
…現在。
キントの話を聞いた関税局特別捜査官デヴィッド・クイヤンは、「なぜ友だちが撃たれて助けなかった」と聞きました。
「怖かった」「相手は悪魔のソゼだ」とキントは答えます。
最初はカイザー・ソゼという人物は架空の存在ではないかとクイヤンは思っていましたが、重傷のもう1人の生存者のそばに付き添っているFBIのジャック捜査官は、その名を知っていると電話でクイヤンに告げました。
クイヤンは、キートンこそがカイザー・ソゼだという結論に至ります。
実は以前キートンは、自分の死を偽装したことがありました。今回の手口はそれと同じなのではないかとクイヤンは考えます。恋人の女性弁護士・イーディも、ホテルで殺されていました。
すべての黒幕はキートンで、目的はコカインを燃やすことではなく密告屋・アルトゥーロを消すことだと、クイヤンは推理しました。

【結】- ユージュアル・サスペクツのあらすじ4

そうなると、事件を目撃していたキントの身が危なくなります。クイヤンはキントに、警察の保護を求めたらどうかとアドバイスしました。
しかしキントはそれを拒否し、釈放されます。
ひとり残ったクイヤンは、いま一度自分の推理を見直していました。
何かが気になる…しかしそれがクイヤンには分かりません。立ち去り際にキントが言った「刑事(デカ)の考え方は現実的」「距離を置いてみると分かる」が気になります。
キントと向かい合って話していたクイヤンは、ふと振り返って壁を見ました。そこにはサンペドロ署刑事課の人間が貼った、過去の事件がらみの新聞記事がびっしりあります。
そして…キントがしゃべっていた内容は、記事にあった単語を繋ぎ合わせた話だったと気づきました。
ショックを受けてマグカップを取り落とすと、裏面には「コバヤシ陶器」のロゴマークが描かれていました(勘のいい人なら、明らかに日本苗字なのに「イギリス人のコバヤシ」と言われた時点で疑うことが可能な仕組みになっている)。
…同じ頃。
もう1人の生存者はハンガリー人のアーコッシュ・コバッシュで、全身火傷を負った重傷患者です。コバッシュには、FBIのジャック捜査官が付き添っていました。
コバッシュの意識が戻ると、病の床で「カイザー・ソゼ」「カイザー・ソゼ」と連呼します。あとの言葉はハンガリー語で意味が分からず、ジャック捜査官はハンガリー語の通訳を手配しました。
そこで怪我人のコバッシュに聞き取り調査を行ないながら、カイザー・ソゼなる人物の似顔絵を作らせます。コバッシュはカイザー・ソゼを目撃した船員でした。
ジャック捜査官はカイザー・ソゼなる人物の似顔絵をクイヤンにファックスします。それはつい先ほどまで話していたキントそっくりでした。慌ててクイヤンは席を立ちます。
警察署を出たキントは、署から離れるにつれて足取りがしっかりします。片足に障害がある「振り」を装っていたのです。
キントは自分の存在を消し、徹底的に謎にすることで、分からないように仕向けたのでした。詐欺師の本領発揮です。
クイヤンが警察署のドアを開けた時には、キントはもう「コバヤシ」と呼ばれていた人物の車に乗り込んだ後でした。

みんなの感想

ライターの感想

名作と言われるだけあって、本当にうまい作り。最後にあっといわせる手管に長けている。
映画序盤の、5人の面通しのシーンからしてもうこれ「ひとくせありそう」な輩が5人。
なかでも…フェンスターのチンピラ感が笑ってしまうほど。
うさんくささがよく伝わってくるシーン。
オープニングから、すでに細かな細工がなされている。
キートンは結局死んでいるわけなのだが、「死んだシーンを見せない」ことにより、観客は「クイヤンの推理にのっかってしまう」。
6週間前から現在に至るまでの顛末の詳細が語られるが、これもあくまで「キントの言」。
日本人としては、割れたマグカップの裏に「コバヤシ陶器」のロゴがあるので嬉しい。

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