悪の法則

「悪の法則」のネタバレあらすじ結末

サスペンス映画

悪の法則の紹介:ビュリッツァー賞作家の書き下ろした脚本を、巨匠リドリー・スコットが映画化。若くハンサムで、美しい恋人との結婚を控えた弁護士が、出来心で手を染めた裏社会のビジネスがきっかけで、危険にさらされ、転落していく姿を描く。

映画「悪の法則」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「悪の法則」のネタバレあらすじに注意ください。

予告動画

悪の法則の主な出演者

カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)、ローラ(ペネロペ・クルス)、マルキナ(キャメロン・ディアス)、ライナー(ハビエル・バルデム)、ウェストリー(ブラッド・ピット)

悪の法則のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①弁護士〝カウンセラー〟は恋人・ローラにプロポーズするため高価なダイヤを購入。金欠になったカウンセラーは軽い気持ちで麻薬ビジネスに投資する。ところがビジネスを紹介してくれたライナーの恋人・マルキナが曲者で、麻薬を横取りしようと狙っていた。 ②麻薬はマルキナが奪ったのだが、重なった偶然でカウンセラーが疑われる。仲買人・ウェストリー、ライナー、カウンセラーの婚約者・ローラも殺された。マルキナは安全地帯で、次の行き先を決めている。

【起】- 悪の法則のあらすじ1

アメリカ、テキサス州エル・パソ。
前途有望な〝カウンセラー(弁護士さん)〟は、恋人・ローラとの仲も順調でした。オランダ・アムステルダムに出張する日の出発の直前まで、ベッドでローラといちゃいちゃしています。
アムステルダムで仕事を終えたカウンセラーは、本命の用事である、ローラへのプロポーズ用の指輪の買い物をします。
気兼ねなく嵌められるダイヤの指輪をと希望しますが、「女性は欲張りなものだ」と宝石商は言い、今流行りのアッシャー・カットの4カラット弱のダイヤの指輪を勧めました。
結局その指輪を購入しますが、カウンセラーが予定していた額よりも高めの買い物になってしまいました。
カウンセラーとライナーは長年の友人です。ライナーはレストランやナイトクラブを経営していました。
ライナーが開いたパーティーに、カウンセラーが顔を出します。ライナーはメキシコのある麻薬カルテルが、625kgのコカインをシカゴまで運ぶ計画を知っており、そこへ出資するつもりでした。指輪を買って金欠のカウンセラーにも、ライナーは一口乗らないかと誘います。
一方でライナーは「もしこの道に入るなら、どこかで道徳的決断を迫られる時が必ずくるだろう」と言いますが、カウンセラーは「本格的にする気はない」と言い、ライナーの忠告を聞き流しました。
ライナーは、裏稼業で暗殺に使われる『ボリート』という小さな装置の話をします。それで、スチール製のケーブルを巻き取る輪っか状のもので、ボリートが作動すると頸動脈が切られ、絶対に助かりません。
その話をすることによって、麻薬の卸元の連中は仕事に厳しい、裏切りを許さない、生半可な気持ちで入るなということを告げます。それでもカウンセラーは「少しだけ稼いですぐ足を洗えばいい」という安易な気持ちのままでいました。
さてカウンセラーはレストランで恋人・ローラに指輪を渡して、プロポーズをします。ローラは感激し、結婚するとすぐ答えました。
ローラは美人で純粋な女性です。カウンセラーは2度目の結婚になりますが(バツイチ男性)、それでもローラはカウンセラーとの結婚を喜びました。
カウンセラーはメキシコ・フアレス市にあるライナーのところへ婚約者・ローラと共に訪問します。
ライナーは今までいろんな女性と付き合ってきましたが、現在はマルキナという女性と暮らしています。マルキナは2頭のチーターを飼い、自分の肩から背中にかけてもチーターの模様のタトゥーを施しています。

【承】- 悪の法則のあらすじ2

マルキナはローラと女同士、プールで寝そべりながら、ローラの婚約指輪を見ていくらの価値があるか教えようかと言います。しかしローラは聞きませんでした。
カウンセラーとライナーは男同士で話をします。カウンセラーが「やる(取引の出資に参加する)」と答えると、ライナーはウェストリーという男を派遣すると言いました。ウェストリーは仲買人の男です。
ところでライナーは今付き合っているマルキナに、いつになくぞっこんでした。ライナーは自分でもちょっとおかしいと自覚しているようです。
またマルキナは頭が切れる女性だと分かっていました。下手をすると自分よりも賢いかもしれなくて、いつか騙されるかもしれないという危機感を持ちつつも、物事をあまり深く突き詰めて考えたくないライナーは、そこで思考停止していました。ここに少々問題があったのです。
ライナーの見立て通り、マルキナは非常に賢い女性でした。奔放な面を出しながらもライナーがしようとしていることを観察し、ライナーたちが麻薬カルテルに出資することを突き止めます。
カウンセラーはウェストリーに会いました。ウェストリーはカウンセラーに取引についての説明をした後に、およそ2000万ドル(約22億2000万円)の儲けが出るので、それを出資者間で分けると話します。
一方でこのビジネスのリスクも充分にカウンセラーに言い聞かせます。麻薬で少しでも不正を行なった者は消されること、去年フアレス市だけでも3000人が麻薬絡みで殺されたことなどを忠告し、「やるなら根性を据えろ」と言いました。
テキサス州立刑務所を訪問したカウンセラーは、自分が弁護する女性・ルーシー(本人は本名を嫌い「ルース」呼びを希望)に頼まれごとをされます。ルーシーは今度裁判を受ける身の中年女性です。
息子が面会に来る途中フォート・ハンコックでスピード違反で捕まり、保釈金1万2000ドル(約130万円)が必要なのだそうです。どれだけのスピードを出していたのかと聞いたカウンセラーに、206マイル(時速330km)と答えます。どこの国のバイクだったらそこまでスピードが出せるのかと苦笑するカウンセラーに、日本製だとルーシーは答えました。
カウンセラーは息子の保釈金1万2000ドルを出してやることを承諾します。
カウンセラーは2~3週間後に新たなバーを出店予定のライナーに会いに行きました。ライナーはマルキナが自分の車・黄色のフェラーリとやりたいと言って、車にまたがった話をします。

【転】- 悪の法則のあらすじ3

マルキナに夢中すぎる自分が恐ろしい一方で、甘美な死に魅入られているようだとライナーは言いました。
さて麻薬の取引ですが、予定では『デザート・スター 下水処理会社』のバキューム・カーが、コカインを入れたドラム缶を運ぶ予定です。シカゴ入りしてからは、運び屋の男がヘルメットの中に入れて運ぶ手筈になっています。
ところが実際に蓋を開けてみると、車道に張られたワイヤーに運び屋のバイクの男の首が切断され、運び屋の男・ジェイナーは即死しました。後に判明することですが、ジェイナーはカウンセラーが保釈を頼んだルーシーの息子でした。
卸元は当然カウンセラーを疑います。カウンセラーが今回から加わったこともマイナスに働き、信用問題としてカウンセラーを紹介したライナーも、そして仲買人のウェストリーも窮地に陥りました。
カウンセラーは真相を究明しようとしますが、ウェストリーは「こういう事態に陥ってしまうと、もうなにをしても無駄なのだ」と言います。麻薬犯罪組織にとっては、真犯人が誰かなどという問題は瑣末なことで、疑われてしまった段階で終わり、打つ手はないのです。
ウェストリーは、組織の手段の一つとして「殺す様子を動画におさめ、それを商売とする」スナッフ・フィルムがあることをカウンセラーに告げ、自身は早々にイギリス・ロンドンへ高跳びします。
バキューム・カーがパトカーに停められました。運転手は停車しますが、パトカーは偽のもので、銃撃戦が展開された後、何者かに車ごと奪われます。
どんどん悪い方向に転がっていくので、ライナーもカウンセラーの周囲にスパイがいるのではないかと聞きます。本当はライナーにマルキナの盗聴器が仕掛けられており、ほかならぬライナー自身から情報が漏れているのですが、それには気づきません。
ウェストリーと連絡が取れなくなり(高跳びしたから)、カウンセラーも婚約者・ローラと一緒に逃げようと考えます。先にローラを空港へ向かわせ、アイダホ州に行くよう指示して、後に連絡すると告げます。
赤いドレスを着たローラは空港に向かいますが、駐車場で拉致されました。直接的な殺害のシーンはありませんが、後日、無造作にゴミ捨て場に廃棄されたローラの遺体が映されます。
麻薬組織の手はライナーにも伸びます。マルキナは早々に見切りをつけて(というか、本当はマルキナが黒幕なのだが)「最後の時を迎える頃、私はいないわよ」と告げます。

【結】- 悪の法則のあらすじ4

ライナーは組織の者から狙われ「生きたまま捕まえろ」と指示されますが、追跡の最中に手下の1人が思わず頭部を撃ってしまい、ライナーは即死しました。
ライナーと連絡が取れなくなったカウンセラーは、いよいよまずいと思います。
そこでローラを呼び寄せようとホテルのロビーで待ちますが、先に着いた筈のローラはいつまで待ってもやってきません。本当はこの頃すでにローラは殺されています。
絶体絶命になったカウンセラーは、同業者のエルナンデス弁護士に電話をかけ、助けを求めました。そしてエルナンデス弁護士の事務所を訪れます。
エルナンデスは「私をこれ以上巻き込まないでください」と答えました。麻薬犯罪組織を敵に回すと、もう駄目なのだと、このエルナンデスの態度ひとつとっても身にしみるカウンセラーですが、気づいた時にはもう手遅れでした。
エルナンデスはローラについて「努力はしますが、ローラが助かる見込みは少ない」と言います。
イギリス・ロンドンに高跳びしたウェストリーは、ホテルで会ったニューメキシコ出身のセクシーな女性にしたたかに酔わされ、全財産の入った口座の番号とパスワードを盗まれました。
女性はマルキナの手先で、しぶしぶ参加していました。USBを渡すとマルキナから謝礼も受け取らずに立ち去ります。
さらにウェストリーは衆人環視の中、ボリートを首にかけられて絶命しました。マルキナはウェストリーの金も手に入れます。
カウンセラーは場末の安ホテルに泊まり、逃げ回りました。少年が小包を届けに部屋へやってきます。
中を開けるとDVD-RWでした。そこに収められている映像を想像し、カウンセラーは崩れ落ちます(ローラを殺した時の一部始終が納められた、スナッフ・フィルムという意味)。
いつでも殺せるぞという、組織側からの威嚇でもありました。
レストランでマルキナは、投資アドバイザーのマイケルという男性に会います。これから香港へ行くつもりのマルキナは、金をダイヤに替えて持ち込もうと考えていました。
マイケルがチーターの様子を尋ね、マルキナは「シルヴィアは死んだ、ラウールは生きている」と答えます。
「美しい姿とその習性は表裏一体。臆病者など残酷よ。これからの戦いは凄惨を極める」と言うマルキナは、獲物と狩人の関係を話しているように見せかけながら実は人間の本質を語っているのでした(麻薬組織とこれから戦うぞという意味ではなく、「臆病者ほど残酷である」ということを言いたい)。

みんなの感想

ライターの感想

非常に難解な作品。過激なシーンはさほどなく、一見すると淡々とストーリーが進んでいるかのようであるが、けっこうそら恐ろしい内容を扱っている。
マルキナがいちばんの悪者というのは、けっこう序盤から見えてくる。
今作品が伝えたいことは「知ろうとしない恐ろしさ」「安易な考えで乗っかったら大変な目に遭うぞ」「人間まっとうに生きようね」といったところか。
ライナーは、とんでもなく頭が回る才女(であり悪女)・マルキナに虜になり、マルキナが持つ残忍さを感じている、不安を覚えているにもかかわらず、そこで思考停止してしまっている。
より一歩踏み込んで考えるということをすれば、死という結末を迎えなかったかもしれない。
安易な考えに乗っかるとまずいというのは、主人公・カウンセラーにそのままあてはまる。
本当はそんな高い指輪を買わずにいればよかったのに…分相応の生活をしていればよかったのに…軽い気持ちで飛びついたビジネスにしっぺ返しを食らった。
ウェストリーは、早期の段階で高跳びを決め込んだので生存可能かと思われたが、やっぱダメだった。いちばん残酷なのがウェストリーの死。
分相応に生きていればバッドエンドに向かわなかったのに…という作品。

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