「BUG/バグ」のネタバレあらすじ結末

サスペンス映画

BUG/バグの紹介:アメリカ南部オクラホマの安モーテルを舞台に”虫”に浸食される男女を描く、2006年公開のアメリカのサスペンス・スリラー映画。監督は「エクソシスト」「クルージング」で知られるウィリアム・フリードキン。原作/脚本は「キラー・スナイパー」でもタッグを組んだトレイシー・レッツの舞台劇で、ピーター役のマイケル・シャノンは舞台から同役を演じています。暗喩をどう読み解くかで評価が分かれる作品ですが、ご鑑賞の際にはぜひエンドロールの最後までご覧になるようお勧めいたします。

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予告動画

BUG/バグの主な出演者

アグネス・ホワイト(アシュレイ・ジャッド)、ピーター・エバンス(マイケル・シャノン)、RC(リン・コリンズ)、アグネスの夫ジェリー・ゴス(ハリー・コニックJr)、スイート医師(ブライアン・F・オバーン)など。

BUG/バグのネタバレあらすじ

【起】- BUG/バグのあらすじ1

アメリカ南部、オクラホマの荒野にぽつんと建つ安モーテルの住人アグネスは、引っ切り無しにかかってくる無言電話が、早期に仮釈放となった夫ジェリーの仕業と思い、出るたび怒鳴っています。
彼女はレズビアン・バーのウェイトレスで、煙草とコカイン中毒者です。スーパーでも缶詰と酒を買い込むだけで、玉ねぎとカートを見るといやなことを思い出すようです。
モーテルは古く、空調はたびたび止まり、他の客も見かけませんが、車の出入りはあるようです。

その晩はバーに出勤し、同僚でレズ友のRCにパーティーに誘われますが断ります。RCはブロンドの社交的な女性で、レズの恋人ラボイスと養子の親権を取るため裁判で抗争中ですが、同性愛カップルのため難行しています。
その日のパーティーの前、RCは彼女のモーテルに寄り、男性を紹介します。
彼はピーターと名乗る地味な男で、アグネスをきれいだと褒め、パーティーをキャンセルして残りますが、すぐに帰ると言い出します。そして自分は勘が鋭く見抜く力があるため嫌われやすい、父親は牧師で母は亡く、性的不能であると打ち明け、結局部屋で話すことに。

部屋に戻って間もなく、彼が虫の音がするとしつこく言うため、2人は部屋中を探し、故障した火災報知器の音だとつきとめ、彼が8番ボールでそれを壊します。彼はそのボールには放射性物質が含まれているから危険だと言い、見ると裏に「まだ知らない方がいい」と入っています。
彼はほどなくして帰ると言いますが、泊まる先がないとこぼし、結局アグネスが引き止めソファで寝ることに。彼は歯が痛いとか、床に寝ていいかと言いだし、2人は眠れぬ夜を過ごします。

翌朝には、ピーターはおらず、出所した夫ジェリーが来ていました。彼はマッチョで夫然とした威圧的な態度で、ピーターは10時に出て行ったと言い、アグネスに彼との関係を問い質しますが、無言電話はしてない、野暮用があるから数日は戻れないと言います。
また、2年間会いたかったとよりを戻そうとしますが、酔った彼に暴行され殺されかけた彼女は拒否し、息子のロイドの名を口にした途端、顔面を拳で殴られます。
怒ったジェリーが息子を失ったのはお前のせいだと罵っているところにピーターが帰宅、彼は彼女の金を持って出て行きます。

ピーターは彼女を気遣い、身の上話を聞き、人には強要されたり正気を奪われたりする、地球も危険なテクノロジーや汚染物質で危ないと話しますが、彼女は聞き流します。けれど、危険な連中が危険な装置を動かしているのが不安で夜が怖い、こんな考えの僕を嫌いだろう?と言われ、彼女は嫌ってないし、友達だから誠意を尽くすと言い、息子の事を泣きながら打ち明けます。
彼女の息子ロイドは、10年前、6歳の時にスーパーで行方知れずとなり、2年前にようやく探すのを諦めたが、今でも夢で探し続けていて見つからない、だから夜が怖い、今夜も泊まってほしいと。2人はその日、互いの寂しさを埋めるように結ばれます。 この映画を無料で観る

【承】- BUG/バグのあらすじ2

深夜、突然ピーターが起き出し「虫に咬まれた」と騒ぎます。
明かりを煌々と点け、眠そうな彼女を追い立てて探し何かを潰して、アリマキだと言いますが彼女には見えません。が、彼女が協力して探すとようやく彼は落ち着きます。
女性と付き合うと自分の中心の聖域が曇らされ不安になると言う彼を、アグネスは愛おしく思います。その時、無言電話がありますが、ピーターが出て切ります。

彼は、その後も虫を探し続け、殺虫剤を買ってくると言いますが、それは管理人のすることだと言う彼女に突然キレ始め、ある連中に追われている自分を危険にさらす気かとイラつきます。不審を抱き怒る彼女には答えず、彼は部屋を逃げるように飛び出します。

ほどなくして戻った彼は、軍とトラブルになっていると告白します。
彼は、湾岸戦争中、医者に注射や投薬をされた大勢の兵士の1人で、彼らはその後異常を訴え、自分は強迫観念に取り憑かれて帰国させられ、軍の病院で実験台にされたが逃亡したと。国家機密だが君を信じて話した、いっしょにいたいと泣きます。
アグネスは彼に同情し、固く抱き合った時、部屋の電気が消えて大きく揺れ、ヘリのプロペラの音が間近に聞こえ、強烈なライトで照らされ、爆風が吹き荒れます。

翌日、部屋の壁はビニールで覆われ、無数のハエ取りテープがぶら下がり、段ボール1箱分の様々な殺虫剤が増えています。ピーターは自分の血を絞り小型の顕微鏡で覗いています。そこへジェリーが帰宅、部屋の有様に呆れ、アグネスは?と聞きます。ピーターは酒屋に行ったと言いますが、ジェリーには目もくれません。

彼は、俺が荷物運びで稼いで買ってやったTVが無いなどとこぼし、足元に散らばっている子供の玩具と三輪車に掛かった子供用のシャツに気づきます。そのシャツのにおいを嗅いで「あの坊主…」と愛おしそうに微笑み、アグネスが帰ってくる前に片付けとけと言いますが、ピーターは生返事です。

そして彼の顕微鏡を覗き、何も見えねぇ、一人遊びだろ?と笑い、アグネスと寝たら許さねぇと凄みます。ピーターはようやく彼に向き直り、この部屋は虫だらけだから出た方がいいと返します。そこへ買い物袋を抱えたアグネスとRCが帰宅、アグネスが下品にはしゃぐジェリーを怒鳴って追い出します。

が、アグネスもRCそっちのけで顕微鏡を覗き、ピーターと真剣に話し始めます。RCは警察に電話をし、ジェリーを訴えようとしますが、ピーターにいきなり電話を切られ唖然とします。
ムカついたRCは大量の殺虫剤を言及し、血液に虫がいるなら保健所に提出すべきで、管理人にも報告したと責めますが、彼は自分を危険にしたと激怒し、アグネスを激しく責めて「虫はいる」と言わせます。アグネスがRCたちが勝訴し親権を得た話を振っても収まりません。

2人は不審がるRCに掻き傷だらけの彼の身体を見せますが、RCはアリマキは咬まないし、アグネスの傷は皮膚科で虫ではなく自傷の傷と言われた、彼を連れてきた事を後悔してる、あんたを探してたスイート医師に報告する、精神科の治療を受けろと怒ります。

その名を聞いた彼は、そいつは軍の医者だと動揺し、戦闘態勢のRCに、自分は招かれてここにいるだけで、彼女が決めればいいと穏やかに言いますが、突然自分の身体を激しく叩き、ベッドにもんどりうって倒れ込み、騒ぎ始めます。
アグネスは彼に泣きながら駆け寄り、必死に押え込んで落ち着かせますが、狼狽えるRCをいきなり平手で叩き、「私の大切な人を奪う気?!」と叫びます。頬を押え呆然とする彼女に、私にはもうこの人しかいないのよ!と怒鳴り追い出します。

夜、RCを貶し、一緒に西海岸の妹のところへ逃げようと言うアグネス。そこへはロイドと逃げるはずだった、過去の辛い話をするより、あなたと虫の話をしている方がいいとこぼします。

と、突然、ピーターは実は虫は自分が持ち込んだと言い出します。軍の生体実験で体内に仕込まれた虫の卵嚢が孵った、卵嚢は奥歯の詰め物に仕込まれてると言い、ペンチで奥歯を抜こうとします。絶叫して彼を止めるアグネス。けれど彼は顔中血塗れにして咆哮し抜歯に成功。それをペンチで潰して顕微鏡で眺め愕然とします。続けて覗き込んだアグネスは「虫の塊…」と呟き絶句します。

【転】- BUG/バグのあらすじ3

深夜、ピーターを探している者だと言って、誰かが部屋をノックします。
部屋は隙間なくアルミ箔で覆われ、無数に吊るされた防虫ライトの青い光に満ちています。ネグリジェ姿のアグネスが、掻き痕だらけの身体をときおり叩きながら恐る恐る玄関に向かい、様子を伺いますが返事はしません。

突然ドアが破られ、2人の男が侵入、1人が暴れる彼女を抑え込み、もう1人はスイート医師と名乗ります。部屋にはスイート医師だけが残り、室内を見渡し「虫かな?」と言います。アリマキがうようよしてるでしょ!とアグネス。虫自体が発信機で、アルミ箔で攪乱していると説明する彼女に、彼は納得した様子でした。

彼は彼女を正面から見据え、ピーターの話をし始めます。
ピーターの病名は”分裂症的妄想性偏執病”で4年間病院に監禁されていた、自分は彼の主治医ではなく首席医で、彼の病気は他人や自分に対し危険性があるためそうしていたと。

彼はあんたをナチのように残酷な医者だ人体実験されたと言ってた!と怒鳴る彼女に苦笑し、彼は軍に追われているんだろう?と続け、コカインを一服したいと言い、布で覆われた箱のような物に腰掛けますが、アグネスにガソリンだから気を付けて!と言われます。彼が腰かけたのは2個のポリタンクで、彼は何に使うかわかってると言います。

彼は、その病気はよく虫の妄想を抱く、だから彼を連れ出せば虫はいなくなる、と続けます。
アグネスは、もう卵嚢は切り離したし虫との戦いに勝てそうと言いますが、彼は、しまいには彼の身体が無くなると笑います。

これは自分のプロジェクトで、自分たちは過ちを犯した、ピーターの卵嚢は腕のいい医者に手術で切り離させる、虫にも命令して引き揚げさせる、彼は必ず私が診る、彼を助け君らを引き離したりはしないと約束するから連絡をくれと彼女の手のひらに連絡先を書き、出ていこうとします。
その背中に向かって「信用できない」と呟くアグネス。彼は振り返って詳しいことは言えないがロイドの事も協力しようと言い、狂喜して何度も聞きすがる彼女に頷いて見せます。

が、その時、奥の部屋から血塗れで目をギラつかせたピーターが現れ、スイートの首にナイフを当て「よく出来たロボットだ」と言います。傍らでは必死にアグネスがロイドのことを説明し、彼が気を取られている間に、スイート医師は薬液の入った注射器を構え、チャンスを待っています。
けれど、ピーターは振り向きざま彼の腹をナイフで深くえぐります。「ロイドを探してくれるって言ったのに!」とアグネスの絶望の悲鳴が響く中、彼はこのロボットが!と叫びながら何度も何度もナイフを突き立て、スイート医師は息絶えます。

【結】- BUG/バグのあらすじ4

ピーターはその傷口をアグネスに触らせ、ほら偽物だろう?と言い、ベッドに座らせて黙らせ、凄まじい勢いで語り始めます。
これは世界的な悪の組織の陰謀で、1984年以降に生まれた全人類にはバイオチップが埋め込まれている、その組織は軍をも配下に置き、人民寺院やユナ・ボマーはそれを暴こうとして消された、けれどチップは日々開発され進化し、自分は連邦ビルを爆破したティム・マクベイと同じ脳内に細胞化されたチップを刷り込まれた実験体で遠隔操作された暗殺者だった、自分はその接続を切り逃亡したと。
奴らはついに自ら繁殖する生けるバイオチップ、生物兵器を開発したんだ!それがこの虫だ!とカプセルに入れた奥歯の破片を見せます。何度もうなずき憎々しげに奥歯を罵るアグネス。

ピーターはなおも続けます。奴らは僕の身体に繁殖力の強いメスを仕込み、それを君に感染させてしまった、僕は来るべくしてここに来た!思い出せ!考えろ!記憶のパズルを嵌めろ!と彼女に迫ります。

彼女は狼狽えながらも記憶の糸を必死で手繰り、ロイドを連れだしたのは金に困ったジェリー、組織の手先である警察は探そうともせず、友だちとして近づいたRCは親権と引き換えにスパイとして加担、驚異的な繁殖力のメスのバグを奥歯に仕込まれたピーターを紹介し、自分に感染させたと思い至ります。
さらに、そもそもそれはさらったロイドのDNAを分析研究適合させた上での計画で、自分の身体で孵化したスーパー・マザー・バグは、ピーターに仕込まれたオスと結合し、繁殖したのだと。結論に至った悦びに打ち震え、両手を突き上げ叫ぶアグネス。

けれど、子供は親から離れない、虫も親の私たちから離れないから、外部には繁殖拡大しない、実験は失敗だった、それが真相だと固く抱きあう2人。

そこへ突然、宅配ピザが届けられます。怯えながらもピザを受け取った2人は、顕微鏡で毒が入っていると確認、実験が失敗したから消されるのだと確信します。
続いてジェリーが帰宅、玄関ドアを激しく叩き怒鳴ります。2人はベッドでバリケードを張り、クギ打ち機で撃退しますが、部屋は戦場のように激しく揺れ、強烈なライトに照らされ、爆音が響いています。その中で彼らは天井を仰ぎ、虫が現れた!虫だらけだ!!と叫び狂笑します。

そして部屋中にガソリンをまき、互いにガソリンをかけ合い、愛してると言いあった後、火を放ちます。
部屋は一瞬で炎に包まれ、場面は暗転、虫の声と、はるか遠くにへりのプロペラ音が聞こえます。

エンディングロールの半ばに、子供の玩具と三輪車に掛かった子供用のシャツが、最後にアルミ箔の部屋に横たわるスイート医師の遺体が映ります。

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