「LUCY(ルーシー)」のネタバレあらすじ結末

サスペンス映画

LUCY(ルーシー)の紹介:2014年制作のフランス映画。リュック・ベッソン監督最新作。ある新種の物質の影響で脳が覚醒して、驚異的な力を発揮するようになったヒロインが起こす騒動を描くサスペンス・アクション。2014年8月28日公開。

予告動画

LUCY(ルーシー)の主な出演者

ルーシー(スカーレット・ヨハンソン)、サミュエル・ノーマン博士(モーガン・フリーマン)、マフィアのボス・チャン氏(チェ・ミンシク)、ピエール・デル・リオ(アムール・ワケド)、ライミー(ジュリアン・リンド=タット)、リチャード(ピルー・アスベック)、ジー(ニコラ・フォンフェット)

LUCY(ルーシー)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①台湾に留学中の25歳の女性・ルーシーは強制的に腹に麻薬を埋められ、運び屋にされる。蹴られた時に中の袋が破れ、薬物が洩れてルーシーの脳が覚醒する。 ②脳の覚醒で能力がアップしたルーシーは、そのせいであと24時間以内に死ぬことを悟り、脳科学者・ノーマン博士に協力を申し出る。他の運び屋の麻薬も回収して摂取したルーシーは、約束どおり覚醒後の知識をUSBに入れてノーマン博士に渡した。

【起】- LUCY(ルーシー)のあらすじ1

ルーシーは台湾に留学中の、25歳のアメリカ人女性です。両親は健在で、アメリカに住んでいます。
ある日ルーシーは、1週間前に知り合って付き合い始めたばかりの恋人・リチャードに、頼まれごとをされました。
その内容はうさんくさいものです。『リージェントホテル台北』にいる、チャン氏にアタッシェケースを渡してくれというものです。
リチャードはルーシーのご機嫌を取るかのように「こないだ博物館で、人類最初の女性とされる、ルーシーを見た」と言いますが、月曜から試験が始まるので勉強しなくてはならないと、ルーシーは断りました。
すると、リチャードはいきなりルーシーの手首に手錠をかけ、もう片方をケースに繋ぎます。
ケースの中身は何なのかと問うても「知らない、何かの書類だと思う」だし、アタッシェケースを開ける番号はチャン氏しか知らないとのことでした。リチャードは本当にケースの中身を知らないようです。
報酬が1000ドル(約10万円)と聞いたルーシーは、やっぱりうさんくさいと感じて、早く切り上げようと考えました。フロントに行ってチャン氏を呼ぶと、ロビーにチャン氏の手下が現れます。
チャン氏の手下の黒ずくめの男たちは、ガラス越しにホテルの外にいるリチャードを狙撃し、リチャードは即死しました。
手下たちはフロントに口止め料の札束を置くと、ルーシーを部屋に連れていきます。
ルーシーは部屋で必死に弁解しますが、英語を理解してくれる者はいません。またルーシーも、チャン氏の手下たちが話す韓国語を理解できません。
(台湾は中国語。チャン氏は韓国マフィアなので韓国語を話している)
奥からチャン氏が現れますが、顔には血しぶきが散っており、明らかに人道にもとる行為をしてきたようでした。チャン氏は通訳の男を呼ぶと、140という番号を伝え、ケースを開けろとルーシーに言います。
手下たちは爆弾物だった時に備えて透明の盾に隠れますし、チャン氏も開けろと言った後は、隣室に避難しています。
こわごわ開けると、そこにはパープルっぽい青い粉末の袋が4つ入っていました。
チャン氏は韓国のマフィアのボスで、麻薬王です。中の青い袋は新種のドラッグ・CPH4でした。
ヤク中の男に吸わせて効果を試したチャン氏は、男を射殺すると、ルーシーに仕事を頼みます。
ルーシーは断りますが、勝手に引き立てられ、殴られて気絶しました。
〔1%〕
…フランス・パリの大学に呼ばれて、脳科学の権威である科学者・ノーマン博士が熱弁をふるっていました。人間の脳のうち、実際に使われている部分は10%足らずだそうです。
イルカだけは脳の20%を使用し、中でも反響定位(エコーロケーション)という機能は、人間の作ったいかなるソナーも太刀打ちできない優秀なものだと言います。
人間は脳を使用できない分を道具に頼って進化してきたと、ノーマン博士は言いました。
進化を続けるには不死になるか繁殖するかしかなく、動物は繁殖の道を選び、知識を伝達することで進化していっていると話します。
もし仮に…ここからはノーマン博士の持論です。脳の40%が使えたら、他者を意のままに操ることができるでしょう。但しこれ以上はもうSFの世界になり、脳の100%を使えるなどということは想像の範疇の外にあるとノーマン博士は言いました。
…目を覚ましたルーシーは、腹部に包帯が巻かれていることに気づきます。ルーシーが気絶している間に、腹部にCPH4の袋を入れられたのです。
ルーシーは強制的に運び屋にされていました。袋は4袋あったので、ルーシーの他に3人の運び屋がいます。

【承】- LUCY(ルーシー)のあらすじ2

反抗的なルーシーに怒ったチャン氏の手下が、ルーシーの腹部に蹴りを入れました。ルーシーは再び気絶しますが、この時、腹部の中に埋め込まれた青い袋が破れ、CPH4がルーシーの体内に洩れ出ます。
〔20%〕
体内に洩れ出たCPH4が吸収されるのには、痛みが伴いました。
ルーシーは壁や天井を這い、苦しみのたうちまわります。宙に浮いているのですが、本人にその自覚はありません。
やがて目覚めたルーシーは、五感がフルに作動していると感じます。
ルーシーを地下牢に閉じ込めた男がやってきますが、ルーシーはその男をあっという間に倒し、地上に出ました。
地上は変哲もない飯店(食堂)ですが、そこにいた人たちも倒します。被弾してもルーシーは全く痛みを感じず、いとも簡単に男たちを倒すと、銃を手に入れます。
そこにあった食事を食べたルーシーは店を出て、タクシーに乗ると、銃で脅して「病院へ行って」と言いました。
移動中も、遠くで携帯電話を使って話す人たちの声が聞こえます。外国語の文字もすべて理解できます。
手術室に入りこんだルーシーは、カルテを見ると銃で手術中の患者を殺しました。
「この患者は無理。脳に腫瘍が転移している」と告げると、代わりに手術台に乗り、医者に「腹部に埋め込まれた袋を取り出してくれ。洩れ出している」と告げます。
痛みは感じないので、麻酔は必要ないと拒否しました。
手術中に医者の携帯を借りて母に電話します。父はジムに行って留守でした。ルーシーは今まで母に大事に育てられたことのお礼を言いますが、その記憶はルーシーが1歳になるかならないかまでのものも含まれていました。
医者が袋を摘出すると、1kgあった袋の半分、500gがルーシーの体内に吸収されたと判明します。
薬の正体がCPH4と聞いた医者は血相を変えました。ルーシーが聞くと、それは妊娠6週目の妊婦の胎内で作られるもので、胎児にとっては原始爆弾並みのパワーの源でした。
違法薬物なので当たり前ですが、人工的に使用するのは本来は御法度です。
ところで、500gのCPH4を摂取して生きているのは、不思議なくらいだと医者から聞かされたルーシーは、自分の命はもう長くないと腹をくくりました。急速な細胞分裂で死んでしまうのです。
ルーシーは残りの3袋が埋め込まれた3人の運び屋の行き先を知ろうと、チャン氏のところへ戻りました。
チャン氏は両目にキュウリパック(キュウリのスライスを目の上に乗せている)をしながら、タトゥーを入れてもらっていました。
そこを襲い両掌にナイフを刺してチャン氏を動けなくすると、ルーシーはチャン氏の額に両手の親指をつけて、チャン氏の脳内にアクセスします。
そして3人の運び屋の行き先が「ベルリン、パリ、ローマ」と読み取りました。チャン氏を殺さずにその場を去ります。
自宅に戻ったルーシーは、女優志望のルームメイトの女性・キャロラインとハグした時に、キャロラインの体調不良に気づきます。
自宅のパソコンを超高速度で検索し、ネットで全ての資料に目を通したルーシーは、その筋の専門家であるノーマン博士の存在を知りました。
ノーマン博士のいるホテルに電話をすると「研究資料は全て読んだ。会って下さい」と言います。
ノーマン博士は冗談だと思って笑いますが、その時部屋のテレビがついて、ルーシーの顔が表示されたので驚きました。

【転】- LUCY(ルーシー)のあらすじ3

ルーシーは「あなたの理論は初歩的だけど、間違ってはいない」と言い、自分が24時間以内に死ぬことを告げ、現在脳内の覚醒が28%だと申告します。
他にも他人の肉体操作が可能で、電磁波も基本的なものは操作できると言います。テレビを操作してみせたことが証明になります。
「自分はどうすればよいのだろう」と聞いたルーシーに、ノーマン博士は少し考えた後「学んだ知識を伝えるのが、細胞の役目だ。時の流れを生きる細胞のように」と答えました。
ルーシーはノーマン博士の答えが気に入りました。そして自分の脳が100%になった時に何が起こるかということと、それまでに得た知識を全てノーマン博士に与えることを約束し、12時間以内に博士のところへ行くと約束して電話を切ります。
ルームメイトのキャロラインには、別れ際にプリントアウトした処方箋を渡して「腎臓と肝臓の機能が低下しているから、医者にかかれ」と言いました。
病院で問題を起こしたルーシーは、指名手配されています。
自分を黒髪ロングストレートに変化させたルーシーは、フランス警察のデル・リオ警部に電話をかけました。
デル・リオ警部は見知らぬ女性からの密告電話を取り合いませんが、カメラもないのに自分がいま机の上に腰かけていて、脇に赤いペンがあることを指摘されて、本腰を入れます。
〔30%〕
ルーシーはデル・リオ警部にてきぱきと指示を与えます。
これから腹部に違法薬物を入れた運び屋が3つの地域の空港に降り立つから、速やかに逮捕してクスリを回収しろと言い、「ドイツ・ベルリン」「フランス・パリ」「イタリア・ローマ」3か所に降り立つ運び屋の顔写真を、デル・リオ警部のパソコンに送信します。
デル・リオ警部はその顔写真を元に3人の運び屋を逮捕しました。
〔40%〕
飛行機でパリに向かうルーシーは、機内でもまだパソコンを高速度で操って学習していました。あまりに速く操作する様子に、隣の席の中年男性はあぜんとしています。
CA(キャビン・アテンダント)に機内でのパソコンの操作はおやめ下さいと注意されても、ルーシーは気に留めず「鼻が垂れてる。シャンパン持ってきて」と言いました。
直後、CAの鼻から鼻血が出て(ルーシーがやった)、別のCAがシャンパンを運びます。
シャンパンを飲んだルーシーは、グラスに自分の歯が落ちて驚きました。さらに咳をすると、てのひらに3つの歯が落ちます。これも隣の男性が見ていて、仰天しています。
手の甲の皮膚が剥がれ、爪も塵化していくので、ルーシーはトイレの個室にこもりました。異常を感じたCAがトイレをノックします。
個室にこもったルーシーの顔の皮膚も溶け始めていました。取り出した袋の残り500gを摂取することで元に戻りますが、そのままルーシーはトイレで倒れます。
〔50%〕
トイレで倒れたルーシーは、パリの病院で目覚めます。
鎮静剤を大量投与したので、あと何日かは目覚めないと思われていたルーシーが目覚めて座っているので、看護師は驚きました。
デル・リオ警部はルーシーに事情を聞こうと銃を向けますが、一瞬で自分以外の者が一斉に倒れ、さらに自分の銃の弾も抜け落ちたので驚きます。
既に他の3人も逮捕して移送していると聞いたルーシーは、回収しに行くと言ってデル・リオ警部を連れていきます。
その様子をチャン氏の手下・ジーが見張っており、チャン氏に電話で報告しました。

【結】- LUCY(ルーシー)のあらすじ4

ルーシーは携帯電話の通話が細い糸のように見えるようになります。糸をかき分けてジーの通話を聞いたルーシーは、移送先の病院にチャン氏の手下が集まるのを知りました。
半ば強引にデル・リオ警部と運転を代わったルーシーは、パリ市内を高速で運転し、周囲に多大なる迷惑をかけつつ病院に到着します。
病院ではチャン氏の手下たちが、運び屋の腹部から薬物を取りだしているところでした。そこへルーシーが現れます。
〔60%〕
チャン氏の手下・ジーはルーシーをなめてかかっていました。薬物を入れたカバンを持って逃走しようとしますが、目の前に見えない壁ができます。
銃は全て天井に浮かび、ルーシーに拳で立ち向かおうとした部下たちは、次々に宙に浮いてしまいます。ルーシーはまっすぐジーのところへ行き、カバンを受け取りました。ジーは身体を動かせず、悔しそうです。
ルーシーは3人目の腹部から薬物を取りだすと、デル・リオ警部を連れて病院を去りました。チャン氏とジーは車を追跡します。
デル・リオ警部は、自分の手伝いはいらないのではないかとルーシーに言いますが、脳の覚醒と共に人間らしい感情が欠如してきているルーシーは、デル・リオ警部にキスをして「思い出に」と言いました。
ノーマン博士にルーシーが電話をかけると、博士は同じ分野の研究者たち4人を集めていました。そこへルーシーが現れます。
にわかにはルーシーの能力を信じられない連中ですが、ルーシーが研究者の1人の肩を触り「娘さんは6歳で交通事故死」と言って死の時の車中の様子を話すと納得します。
ルーシーは研究者たちを前に、時が物質の存在を明かすことを説明しました。一本の道を車が走行する映像を見せ、車の速度が速くなると見えなくなることを例に挙げて「時なくして物体は存在しない」と言います。
研究室はチャン氏と手下に包囲され始めました。突破されそうだと感じたルーシーは、研究室で残りの薬物を一気に摂取して、100%になった瞬間にコンピューターを作り、全知識をダウンロードして渡すと、ノーマン博士に約束します。
残りの薬剤が点滴で投与されました。ルーシーはプラズマ波のような白い光を口から吐きます。
〔70%〕
ルーシーの腕が黒くなり、エネルギーと物質を取りこみ始めました。コンピューターとパソコンを取りこみ、接続します。
〔80%〕
研究室が背景のない白一色の世界になりました。そこへ、次世代コンピューターが作られていきます。ノーマン博士と4人の研究者たちは、黙ってそれを見ていました。
〔90%〕
ジーがロケットランチャーを研究室に撃ち込みます。ルーシーの意識は地球各地を巡り、さらには過去に遡っていました。
人類最初の女性とされるルーシーと会い、人差し指を互いに付き合わせます(映画『E.T.』のパロディ)。地球の始まりも見ました。
〔99%〕
銃を携えたチャン氏が、ルーシーの背後に迫っていました。ルーシーは宇宙の果て、銀河系、銀河の創生も見ています。さらに減数分裂も見ました。
〔100%〕
チャン氏はルーシーの頭部に銃弾を撃ち込みましたが、ルーシーはいなくなっていました。チャン氏は動揺します。
「女はどこだ」とノーマン博士らに詰め寄るチャン氏を、デル・リオ警部が銃殺しました。
コンピューターは動き続け、やがて大きめのUSBをノーマン博士に差し出します。
デル・リオ警部が「彼女はどこに?」と質問すると、警部の携帯電話の液晶画面に「I am everywhere.(私はどこにでもいる)」という答えが返ってきました(ルーシーはコンピューター内部の世界に入りこんだ)。

みんなの感想

ライターの感想

とにかく展開の速い映画。無駄にだらだら見せず、思い切って89分に凝縮されたぶん、濃度が高まって作品の品質向上にひと役買っている。
覚醒前と覚醒後のスカーレット・ヨハンソンの演技の使い分けも上手。
スタイリッシュでとにかくカッコいい!
覚醒された能力をばりばりヒーロー(いや、ヒロインか)のように発揮するのではなく、ひたすら知識の吸収…なんだが、どっこい、ちゃんとカーアクションなど魅せてくれる。
能力が増せば増すほど抽象的な概念の話になって、ともすれば「ん? 何の映画見てた?」という気持ちになる。
そこも踏まえての短さ。すばらしい作品。

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