「ぼけますから、よろしくお願いします。」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ドキュメンタリー映画

ぼけますから、よろしくお願いします。の紹介:2018年製作の日本映画。数々のテレビドキュメンタリーを手がけてきた信友直子監督が、自らの両親の老老介護を娘である「私」の視点から丹念に見つめる劇場映画初監督作。2014年、80代後半の母がアルツハイマー型認知症と診断され、90歳を超えた父が母の介護をする日々が始まった……。プロデューサーは「園子温という生きもの」の大島新と「放送禁止 劇場版 密着68日 復讐執行人」の濱潤。撮影・ナレーションを信友直子監督が兼任する。

ぼけますから、よろしくお願いします。の主な出演者

監督、語り、撮影:信友直子 実景撮影:南幸男 編集:目見田健 ライン編集:池田聡 音響効果:金田智子 プロデューサー:大島新 プロデューサー:濱潤 共同プロデューサー:前田亜紀 共同プロデューサー:堀治樹 共同プロデューサー:山口浩史 整音:富永憲一

ぼけますから、よろしくお願いします。のネタバレあらすじ

【起】– ぼけますから、よろしくお願いします。のあらすじ1

ぼけますから、よろしくお願いします。のシーン1

画像引用元:YouTube / ぼけますから、よろしくお願いします。トレーラー映像

広島県呉市は、「私」こと信友直子が生まれ育った港町です。「私」はふだん、東京で暮らしています。

【監督・撮影・語り 信友直子】

「私」は帰省のたびにあなご弁当を両親のために買ってきます。

「私」の帰省を出迎えてくれたのは、高齢の母です。

【母 信友文子 昭和4年(1929年)生まれ】

あなご弁当を見た母は、「ご馳走じゃ」と喜びます。

【父 信友良則 大正9年(1920年)生まれ】

早速父も弁当を食べて「おいしい」と喜びました。父親はもう90歳を超えています。食欲旺盛な父を見て100歳まで生きそうだと「私」が言うと、父も笑顔で応えます。

父親の髪の毛がはねていたので、母親がヘアスプレーをかけて髪をとかします…。

(映画タイトル)

【2014年1月】

帰省した「私」は、撮影当時85歳になった母親と道ばたで出くわしました。母は外で出会ったことに驚き、これから買い物に行くと言ったので「私」もついていくことにしました。

母は最近物忘れが多いとこぼしながら、渡辺鮮魚店で買い物をしました。そのあと牛乳を買いに行きます。

「私」が母と帰宅すると、93歳になった父は和室で正座していました。元気かと「私」が問うと、元気だと答えます。

夕食用にヒラメを買ったのですが、帰宅すると家にもヒラメを買っていました。煮つけと刺身の両方が食卓にのぼります。

食後に母が、刺身が入っていたプラスチック製の皿をまじまじと見ているので「私」が質問すると、母はそのプラスチックがなんなのか理解できないようでした。台所のみかん箱のなかには、何度も重複して買ってきたらしくリンゴが15個近くもあります。母に聞くと、買っていたことを忘れてまた買ったのだと話します。

父親は和室で歌を口ずさみつつ、布団を敷いていました。

翌日。

「私」は父親に、母の異変について話題にしました。父も感じていたようで、「すぐ前のことも判らなくなっているときがある」と答えます。

父親は耳が遠く、それを気にしていました。母を病院に連れて行っても検査結果が聞こえないというので、「私」が母に付き添って検査へ行くことにします。

【呉中通病院 岡崎慎哉院長】

呉中通病院で検査をすると、岡崎院長が脳のスキャン映像を見せながら「私」と母に説明をします。

海馬の萎縮が顕著なため、症状が進行していることが判りました。2014年1月8日、母はアルツハイマー型認知症と診断されました。投薬による治療を始めます。

「私」がなによりもショックだったのは、横でいっしょに説明を聞いていたはずの母が、落ち込んだ様子もないことでした。その事象により「私」は母の病気を確信しました。

帰宅すると、父は家で待っていました。私は父親に検査結果を見せながら母の病状を説明します。投薬治療をすることを告げ、薬による副作用をチェックしてくれるかと父に頼むと父は頷きました。「私」は東京から呉へ戻ってきたほうがよいか打診しますが、父は「自分でみる」と答えました。

父親がコーヒーを淹れて、母といっしょに飲みます。「お互い頑張りましょうね」と父は母に声をかけました。

その後、東京へ戻る「私」を母親がバス停まで見送ってくれます。道中、母は「私」に「仕事を頑張りすぎるな」と言いました。バスに乗って去る「私」を、母は手を振って見送ります。

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