「ぼけますから、よろしくお願いします。」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ドキュメンタリー映画

【転】– ぼけますから、よろしくお願いします。のあらすじ3

ぼけますから、よろしくお願いします。のシーン3

画像引用元:YouTube / ぼけますから、よろしくお願いします。トレーラー映像

【2001年】

2001年の頃に撮影した父親の映像が映ります。このころは父だけでなく母も元気です。

父親は活字ばかり読んでいる本の虫で、「男子厨房に入らず」を地で行く男でした。

90代になってからも父の知識欲は衰えず、英語の勉強を行なっていました。戦争で大学進学を断念することがなければ、大学で文学を勉強したかったそうです。

「私」は東京大学に進学し、大学卒業後は好きな映像の仕事を続けています。それは父の誇りでもあります。父は「私」に、思い通りの道を進んでほしいと思っているそうで、それをしたためた父からの手紙は「私」の宝物です。

映像は再び2016年のものになります。曲がった背中で歩く父は、財布を片手にスーパーへ時間をかけて行きます。膝が痛いのか、途中何度も歩くのをやめて休憩をします。

スーパーで買い物して帰宅した父親は「私」に、「わしが元気で動けるあいだは帰ってこなくていい。あんたはあんたの道を考えろ」と言って、「私」に呉の親元へ戻ってこなくていいと言ってくれました。それを聞いた「私」は、認知症の母親を老いた父親が介護する老々介護の様子の記録を残すのが「私」の使命だと思うようになりました。

介護保険をかけているのだから、いざというときはそれを使えばよいと「私」は話しますが、父尾は「男の美学がある。そこまでしてもらうことじゃない」と話します。

また母本人は、ひとが家に入ることに消極的で「却って忙しない」と言います。

とはいうものの、母親も父親も状態はよくありません。「痙攣が起きて起きられない」と話す母を見た「私」は、呉市の介護担当者に来てもらう決断をします。

相談窓口の高橋という女性が家を訪れると、両親に説得を行ないます。特に父親に対して「よく頑張っている。頑張りすぎている。頑張りすぎると無理がたたる」「倒れて連絡を入れても、娘さんが来られるのは半日先」と説明します。父親は高橋さんの言い分を聞いて、なるほどと思いました。

高橋さんが帰ったあと、父親はコーヒーを淹れました。「年とったら迷惑かける」と母親は困惑しますが、父親は考え込んでいます。

【元主治医 佐々木達裕】

元主治医の佐々木氏がやってきて、両親を説得します。佐々木氏の説得でようやく両親は安心しました。それを見て佐々木氏は去っていきます。

母の介護サービスが始まることになりました。

「私」が帰省すると、家には父親ひとりでした。母は弁当を買いに行ったそうで、「私」は父とともに近所まで見に行きます。母親はゆっくり歩いて戻ってくるところでした。

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