「ぼけますから、よろしくお願いします。」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ドキュメンタリー映画

【結】– ぼけますから、よろしくお願いします。のあらすじ4

ぼけますから、よろしくお願いします。のシーン4

画像引用元:YouTube / ぼけますから、よろしくお願いします。トレーラー映像

【ヘルパー 道本久美子さん】

ヘルパーの道本さんがやってくると「少しお出かけしたほうがいい」と言ってデイサービスへ通うことを勧めます。そのときは上機嫌で対応していた母ですが、あとで「行きたくない」とごねます。父と「私」は「そのときに断るべきだ」と主張しますが、母は納得できません。

それでも翌日、母は出かける支度をして待っていました。迎えに連れられて出かけていきます。やってきたのは3人のヘルパーさんで1人は母を連れて出かけ、あとの2人は風呂場の掃除、洗濯を行ないます。自分がすると主張する母に「それをやって具合が悪くなったら却ってよくない」とヘルパーさんが説得しました。母も最終的に折れます。

デイサービスについていった「私」は、母親が楽しくやっているのを見て喜びました。先に帰宅して父親に告げると、父も喜びます。

デイサービスのスタッフとの連絡帳を記入するのは、父の係です。父親はそのノートに書き込みます。

「私」は大晦日に帰省しました。

【2017年】

年が変わって2017年になりました。呉市では年越しの瞬間、港に停泊する船が汽笛を鳴らすのです。それを聞いて小さな万歳をしていた母は「今年もぼけたらお願いします」と「私」に言いました。横で父親は裁縫をしていました。家事をしなかった父は、いまでは裁縫もばっちりです。

「私」が次に帰省すると、母親の左の眼が紫色に腫れていました。どうしてそうなったのか本人は知らず、父親も「傘立ての傘の上に転んでいた」と話します。

実は打ったのは眼だけではなく、こめかみのところにも内出血がありました。検査に連れて行きます。医師は、足腰の衰えを指摘しました。

翌日はヘルパーさんが来る日でしたが、母はなかなか起きられません。父親に「起きられない」とこぼしますが、父は相手にしません。ヘルパーさんがやってきても母はぐずっています。どうやら父親に構ってもらいたいようです。

その次の日の朝も母親は起きません。いっぽう父親は相手にしません。機嫌が悪くなった母は癇癪を起こし、「死ぬから包丁を持ってきてくれ」と「私」に言います。「死にたい。邪魔になるから」と話す母に、父親が叱ります。両親が喧嘩になったので「私」が仲裁に入りました。母親はまた寝るから襖を閉めろと「私」に言います。

昼過ぎに起きてきた母親は、父がむいたりんごを食べながら「いいことがない」と静かに泣きました。「私」は慰めます。父親もあとでこっそり「私」に「我が強いけん、くたびれる」とこぼします。

別の日、母は元気そうに布団をあげますが、また不機嫌になりました。泣き始める母をヘルパーさんがなだめて、鍋のなかにあった芋を食べさせます。

父と衝突することもある母ですが、別のときには父親の背中をかいてあげます。そして2人は「長生きしたね」と互いに言い合いながらお茶を飲みます。

いまよりも若いころ(2001年ごろ?)の両親が連れ添って歩く姿が映し出されたあと、2017年の両親の歩く姿が映されます。

「私」の両親は今年、連れ添って60年になります。彼らは今日も寄り添って暮らしています。

父親がうどんを作り、先に母親に食べさせます。母の前には父が剥いたりんごが置かれております。父が自分の分のうどんも作り、母の横で食べ始めます…。

次のページで映画の感想を見る

次のページへ
1 2 3 4 5

「ぼけますから、よろしくお願いします。」と同じカテゴリの映画

関連記事はこちら

×