「ぼけますから、よろしくお願いします。2~おかえり お母さん~」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ドキュメンタリー映画

【承】– ぼけますから、よろしくお願いします。2~おかえり お母さん~のあらすじ2

ぼけますから、よろしくお願いします。2~おかえり お母さん~のシーン2

画像引用元:YouTube / ぼけますから、よろしくお願いします。2~おかえり お母さん~トレーラー映像

「人生は一度きり、やりたいことをやりなさい」そう両親から励まされて、私は映像作家の道を志します。それから40年、仕事が恋人と言い訳をしながら結婚もせず、「私」は東京で独り暮らしを続けてきました。

そんな「私」にも人生で最大のピンチがありました。乳がんの発症です。このとき「私」は45歳、母は78歳です。母が東京へ駆けつけて、「私」の看病をしてくれました。気落ちする「私」を慰め励まし、手術のときも病院で付き添いました。

母が認知症の診断を受けたのは2014年です。

【2016年(母が認知症になって2年)】

認知症の進行が進むと、母は家事ができなくなりました。「私」が帰省すると、洗濯物がたくさんたまっていたのです。

その頃から、父が少しずつ家事を手伝うようになっていました。

歩くのに時間がかかる父親ですが、坂の上のスーパーへ時間をかけて買い出しに出かけます。休憩を挟みつつ往復しました。買い物だけでなく、父親は少しずつ家事を覚えていきます。

【2017年】

年越しを迎えた瞬間、母は小さく万歳をして「今年もぼけたらよろしくお願いします」と言いました。

母が88歳の誕生日を迎えました。母が「元気でおしゃれな88歳になりたい」と言ったので、「私」と父は話し合って母を美容院へ連れて行こうと決めます。

父は留守番をし、「私」が母を連れて美容院へ出かけます。

母は外に出るのが久しぶりだそうです。伸び放題だった髪を美容師さんの助言をもらいながら、美容院で短く切ってもらいました。髪は染めないままです。母はカットしてもらった髪型をいたく気に入りました。綺麗になって帰宅すると、父も喜びます。

【2017年4月】

認知症の進行で不機嫌なことの多い母が駄々をこね、父と喧嘩になりました。布団から起きられない母は、包丁を持って来てくれ(それで死ぬから)とぐずり、父と口論になります。

「私」があいだに入ってとりなしました。母が寝ている部屋の襖を閉めます。

あとで落ち着いた母にミルクを飲ませると、母はさめざめと泣きます。そんなふうに口論することもある両親ですが、本来はすごく仲の良い間柄でした。

「私」は東京と広島を往復しながら、そんな両親を見守っていました…。ここまでが、映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』の内容です。

【2018年9月30日 夜10時 母が救急搬送】

母が救急車で運ばれたという知らせを受けた「私」は、急いで広島へ来ました。タクシーで家に戻ると、父が和室にいました。倒れたときの様子を「私」に教えます。

夕食の最中に母が、突然机につっぷして左側へと崩れ落ちたのだそうです。病院での診断は、脳梗塞で、左半身が不自由になるかもしれないと言われたそうです。

父と「私」が病院へ行くと、母は酸素マスクをしてベッドで仰向けに寝かされています。身体にはたくさんのチューブが繋がれており、「悪いね。手がかかるようになってごめんね」と言いました。「私」はそんな母の右手を握ります。

帰宅して家の母が寝起きしていた布団を見ると、そばには「私」の映画のチラシがありました。直前までそれを見て封切りを楽しみにしていたのだと知った「私」は、胸が詰まりました。

97歳の父は家に一人残された状態で、さびしくご飯を食べます。

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