映画:ギフト僕がきみに残せるもの

「ギフト僕がきみに残せるもの」のネタバレあらすじと結末

ギフト 僕がきみに残せるものの紹介:2016年製作のアメリカ映画。NFLのスター選手だったスティーブ・グリーソン。引退後に難病ALSと診断され、同時期に妻の妊娠も判明する。生まれくる子のためにスティーブが撮影を始めたビデオ日記と闘病の日々を、ユーモアを交えながら綴った感動のドキュメンタリー。監督は『プリント・ザ・レジェンド』のクレイ・トゥイールで、25以上の映画賞を受賞・ノミネートした。

あらすじ動画

ギフト僕がきみに残せるものの主な出演者

スティーブ・グリーソン、ミシェル・ヴァリスコ、エディー・ヴェダー、スコット・フジタ

ギフト僕がきみに残せるもののネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ギフト僕がきみに残せるもののあらすじ1

NLF (アメリカンフットボールリーグ)のニューオーリンズ・セインツの選手だったスティーブ・グリーソンは小柄な体格ながら、捨て身で相手に攻撃するトリッキーなスタイルで活躍しました。

2005年8月。セインツの本拠地があるニューオーリンズの街をハリケーン・カトリーナが襲います。通常の生活がしばらく困難になるほど被害は甚大で、ニューオーリンズのホームであるスーパードームも激しい損傷を受けました。信じがたい状況に、住民は心を痛めました。
2006年9月。セインツがハリケーン後にスーパードームに復活した日。その試合でスーパープレーを決めたスティーブは、傷ついた住民たちに勇気を与え、一躍英雄となりました。
一方スティーブの私生活では、飾らず自由奔放で、家庭には収まりそうもないミシェルという女性に出会い、のちに結婚。2008年に現役を引退しますが、スティーブとミシェルはニューオーリンズの自宅に住み続けました。

2011年。体にチクチクとした痛みを感じたスティーブは、病院で検査をした結果、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されました。認知能力が残るものの、歩行や会話、呼吸さえできなくなるALSは、平均余命が2~5年と言われています。スティーブは大きなショックを受けながらも、病に打ち勝つと心に決めました。
診断から6週間後。ミシェルの妊娠が判明します。2人にとって初めての子。ミシェルはスティーブの介護と子育てを担うことを決意。一方のスティーブは生まれてくる子供に、自分の存在を知ってもらうために、ビデオ日記を残すことにしました。子供へのメッセージだけではなく、スティーブとミシェルの他愛もない日常生活を、日々映像に収めるのです。

診断から4ヶ月後。まだ普通に生活が出来ていたスティーブは周囲にALSだと告げず、トライアスロンに参加します。これまで泣かずにいたミシェルは、ぎこちないスティーブの動きを見て初めて涙をこぼし、病気は事実なのだと実感するのでした。
病気になって、負けん気に火が付いたスティーブ。周りの反対を押し切って、身重のミシェルと共に2ヶ月間のアラスカの旅に出ました。スティーブは徐々にろれつが回りにくくなり、体を動かすのも辛くなってきています。子供が話せるようになる頃には、自分は話せなくなると想像すると、胸が詰まる想いがしました。

【承】- ギフト僕がきみに残せるもののあらすじ2

診断から7ヶ月。スティーブは人間関係の修復をしたいと考え始めました。まず一番それに該当するのは、父・マイクのこと。仕事人間だったマイクは、家庭でも非常に厳しい存在でした。いつも言い争いをしていたマイクと妻は、スティーブが15歳の時に離婚。スティーブと弟は母に引き取られ、1人になったマイクはセラピーを受け、仕事への依存や不安を解消しました。
病気の判明後に初めて父に会ったスティーブは、熱心に宗教活動する父に勧められ、信仰治療を受けるために教会へ。しかしこの治療を受け入れられないミシェルは「インチキだ」と反発します。父子のわだかまりは消えませんでした。

診断から9ヶ月後。スティーブがALSと公表してから、初めてカメラの前に立ちました。スティーブはスーパードームのフィールドを歩き、ファンから鳴りやまない歓声を浴びます。目的は、ALSの啓蒙活動のため。スティーブは財団『チーム・グリーソン』を設立します。医療サービスや機器の提供を容易にし、患者に夢を与えるという目標をスティーブは掲げました。

2011年10月19日。ミシェルが無事に男の子を出産します。スティーブも立ち会って、分娩作業を手伝いました。子供にはリヴァースと名付けました。川こそが火の源と考えたスティーブが、自分という「火」に対し、生きる原動力を与えてくれる子供は「川」であるというのが由来です。これまで“君”と呼んできたビデオ日記は、この日からは名前で呼ぶことになりました。

2012年。ミシェルは育児と財団の活動で慌ただしい日々。スティーブが発信した「白旗を掲げない」とのフレーズは、多くの人に浸透し、彼が敬愛するバンド『パール・ジャム』のマイク・マクレディも賛同してくれました。スティーブは不自由な体ながら、積極的に広報活動を続けます。
一方でスティーブは会話が可能な今のうちに、音声合成機器に自分の声を録音しました。音声合成機器とは、目でキーボード画面を追うと文字が入力され、事前に録音した本人の声で様々な発音を合成する機械です。この頃スティーブはやる気に充ち溢れていて、リヴァースが独り立ちするまでそばにいると、ビデオ日記で宣言しました。

【転】- ギフト僕がきみに残せるもののあらすじ3

スティーブの症状は徐々に進行し、1人で外出することが難しくなりました。着替えや食事などほとんどの行動に、すでにミシェルの介助が必要な状態です。スティーブの食事が流動食になるのと同じくして、リヴァースも離乳食が始まりました。ミシェルの忙しさは増していきます。スティーブはミシェルの負担を少しでも軽くしたいと思い、介助者を依頼することに。白羽の矢が立ったのは、ミシェルと幼少期からの知人であるブレアです。介護の資格はないながらも、近所に住んでいて何より体格がいい。ミシェルに半ば強引に依頼されたブレアでしたが、彼にとってもスティーブはスーパースター。断る理由はありませんでした。
ブレアが来てからは、電気車椅子を使ってのスティーブの外出が増え、自然と笑顔になれる日も多くなりました。家庭、財団ともに素晴らしいメンバーに囲まれたスティーブは、毎日を明るく過ごします。

マイクにリヴァースの顔を見せに行きました。離れて暮らしているためかマイクはALSについての理解が浅く、スティーブはいら立ちを隠しきれません。スティーブは信仰を押し付けてくるマイクに、回らないろれつで必死に「僕の魂は救われている!」と、溜めていた感情を涙ながらに訴えました。するとマイクも「お前を失うことを思うと、どれほど怖いか分かるか」と泣きながら本音を零しました。スティーブはこんなマイクとのやりとりも映像に収めました。なぜならビデオ日記の大きなテーマが、“父と子の関係”だからです。

スティーブはALSの症状を永久に安定させる方法を探していて、進行が止まった実例がある幹細胞治療に挑戦しました。治療の時間が長いため、かつてアーティストを夢見ていたミシェルは、待ち時間に絵を描くようになりました。作業に没頭できたのです。結局、治療のよい結果は出ず、スティーブは強い副作用に苦しみました。
その後病状の進行は早まり、排泄の制御が出来なくなりました。浣腸してもうまく排泄できなかったので看護師に依頼し、何とか対処します。こんな時もスティーブは周囲を笑わせました。しかしスティーブは、みんなに不快な思いをさせたと感じ、本当は深く傷ついていたのです。その夜のビデオ日記では「自分では叫ぶことしか出来ない」と、もどかしい想いを爆発させました。

スティーブがスーパープレーを決めた歴史的なシーンが銅像になり、スーパードームでセレモニーが行われます。華やかな場所から帰宅したスティーブは、排泄が間に合わずに車椅子を汚しました。ヒーローと呼ばれる自分と、今の自分とのギャップにスティーブは虚しさを感じました。程なくしてリヴァースは1歳に。すくすくと元気に育っています。

【結】- ギフト僕がきみに残せるもののあらすじ4

2013年、診断の2年後。リヴァースが初めて「パパ」と呼びました。ミシェルの介助つきですが、まだ息子をスティーブの膝の上に乗せることが可能です。しかし発声が非常に厳しくなってきており、この頃からスティーブは音声合成機器を使って自分の意思を伝えるように。スティーブは多種のリハビリと様々な活動をこなし、ミシェルも治療の待ち時間は一心不乱に絵を描きました。
リヴァースが動き回るようになったことでミシェルの手間は増え、彼女の寝不足が続きました。それでもスティーブの介護は自分の仕事だと思い、ブレア以外の手は借りていません。またこの頃から、啓蒙活動に力を入れるスティーブと、家庭を大切にしたいミシェルの考えが反発し、2人はすれ違い始めます。政府が音声合成機器の購入を保険適用外にしたため、多くの患者は財団に頼ったのです。財団の資金が底をつきました。そこでスティーブは大掛かりなイベントを催し、寄付金を募りました。音声合成機器を保険適用させるための運動は“スティーブ・グリーソン法”と呼ばれ、議会で議題にも挙がるまでに。スティーブはCM撮影、取材、パール・ジャムへの夢のようなインタビューなど忙しい日々。スティーブが活動に夢中になるあまり、ビデオ日記を後回しにしていることにミシェルは不満を感じていました。

2014年、診断の3年後。
財団の活動は実績を残しているものの、ミシェルの体力やビデオ日記が滞っていることを懸念したスティーブは、財団の仕事を控えめにすることにしました。
やがてスティーブは、自力で痰を出せなくなりました。手術をしなければ、余命はあと数週間です。人工呼吸器を取付けると24時間の介護と莫大な費用がかかるため、患者の95%はそれを拒み死を選びます。しかしスティーブの考えは発症当時から変わらず、家族のために生きることを選択しました。白旗は掲げない…と。

2015年、診断の4年後。
リヴァースは4歳になり、音声合成機器を使ったスティーブと会話が出来るまで成長しました。マイクにも再びインタビューを行ったスティーブは、長い年月を経て、父と分かり合うことが出来ました。
スティーブの今の一番の目標は、いい父親になること。一方のミシェルは、失った明るい自分を少しずつ取り戻そうとしています。描き溜めた絵を披露する個展の開催も検討中。また、スティーブ・グリーソン法は承認され、彼らの活動は国をも動かしました。スティーブが起こした運動は彼から独立し、新たに動き始めています。

みんなの感想

ライターの感想

映像は膨大だったはずですが、鑑賞者の心をグッと掴むような見事な編集がされているように感じました。無理に感動を強いられたわけではなく、誰しもが感じるような苦悩や笑いもあって、自然とストーリーに没頭していた気がします。
選手としても患者としてもスティーブはスーパースター。それに対し、ミシェルの献身と逞しさも尊敬の念を抱かざるを得ません。彼女もスーパーウーマンです。でもきっと彼女はそう言われることを望まない。それこそが、まさにスーパーウーマン。
つきなみな表現ですが、この映画にて学んだことがたくさんありました。

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