「ストレイ 犬が見た世界」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ドキュメンタリー映画

ストレイ 犬が見た世界(STRAY)の紹介:2020年製作のアメリカ映画。2004年以降、路上動物の殺処分と捕獲を禁止したトルコ、イスタンブールに暮らす野良犬たちの姿を描いたドキュメンタリー。ほぼ全編にわたって、犬の目線に近いローアングルで撮影している。10万匹以上の犬たちが人間と共存生活する環境から、現代の人間社会を間接的に描きだす。

あらすじ動画

ストレイ 犬が見た世界の主な出演者

キャスト:ゼイティン、ナザール、カルタル 監督、製作、撮影、編集:エリザベス・ロー 製作:シェーン・ボリス 製作総指揮:イナ・フィッチマン 共同製作:セイラン・カルホグル、ゼイネップ・キョプリュリュ 音楽:アリ・ヘルンヴァイン 音響効果:エルンスト・カレル 日本語字幕:岩辺いずみ

ストレイ 犬が見た世界のネタバレあらすじ

【起】– ストレイ 犬が見た世界のあらすじ1

ストレイ 犬が見た世界のシーン1

画像引用元:YouTube / ストレイ 犬が見た世界トレーラー映像

〝人間の生き方は不自然で、偽善的だ。犬に学べばいい。

 シノペのディオゲネス 紀元前360年〟

(この作品の映像の殆どは、犬の目線の高さで撮影されています)

トルコの首都・イスタンブール。現在。

街のなかを、1匹の犬が当然のような顔をして歩いています。芝生や花が咲いているところを、構うことなく通行していきます。

すぐ横の車道には車が行き交っていますが、犬も車も互いを邪魔することなくいます。

砂地で寝ている犬が目を開けると、向こう側には水のなかを歩いている男の姿がありました。

ほかにも左右の目の色が違うオッドアイの犬がいます。複数の犬が街のなかを闊歩しており、犬同士で遊んでいます。

ゆっくりと車道を渡った犬は、街のなかを当然のように歩いています。

(映画タイトル『STRAY』)

(『STRAY』=『迷っている』という意。『STRAY DOG』=『野良犬、捨て犬』という意味)

〔トルコ当局は1909年から野犬の排除に乗り出し、イスタンブールで大量殺害を招いた。

抗議の声が広がった結果、現在のトルコは野犬の安楽死や捕獲を違法とする稀少な国の1つだ〕

【ゼイティン ZEYTIN】

ゼイティンと呼ばれる犬は、大型のメス犬です。全身がクリーム色(薄茶色)で、垂れ耳です。ゼイティンは街のなかを悠々と歩き回ると、公園にある水がたまった場所で飲みます。人が通りますが、ゼイティンは全く気にも留めません。

階段をのぼっていくと、向こう側から同じくらいの大きさの犬がやってきました。ゼイティンはじゃれる感じで相手の犬を挑発し、いっしょに遊びました。相手の犬には首輪があるので、飼い犬のようです。

ゼイティンが街を歩いていると、黒い犬がいました。黒い犬には耳にタグがついています。このタグは、トルコ政府が管理している印です。

歩くゼイティンを見た男が「いい犬だ。綺麗だ」と話します。「連れて帰ったらどうだ」と声をかけられますが、男は「すでに1匹(飼い犬が)いる」と答えました。女性がカップルの男性と別れ話をしていますが、そんな街のひとたちのあいだをゼイティンはすり抜けていきます。

ベラという名の小型犬を連れて、飼い主が散歩させています。ゼイティンはその横で我関せずに、なにかを食べています。骨を手に入れたようです。

〝私は善人に鼻をこすり、強欲に吠え、悪党にかみつく

 ディオゲネス 紀元前363年〟

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