映画:同じ遺伝子の3人の他人

「同じ遺伝子の3人の他人」のネタバレあらすじと結末

同じ遺伝子の3人の他人の紹介:2018年にアメリカで製作されたドキュメンタリー映画。生後6か月で生き別れ、自分に兄弟がいることを知らずに育った三つ子が再会したことから動き出した3人の人生を追った作品となっている。当人とその周囲の人物のインタビュー映像と再現映像を交えながら作品が進んでいく。次第に明らかになっていく事実を当人が知っていく様子が記録されている。監督を務めたのはティム・ウォードル。

あらすじ動画

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同じ遺伝子の3人の他人の主な出演者

ボビー・シャフラン、デビッド・ケルマン、エディ・ガーランド

同じ遺伝子の3人の他人のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 同じ遺伝子の3人の他人のあらすじ1

同じ遺伝子の3人の他人のシーン1  ボビー・シャフランは19才になったときのことを振り返ります。

 19才になったボビーは、短期大学へ入学しました。初登校の日、車を運転して学校の寮に到着したボビー。車を降りて入口へ向かいますが、周囲の人にやたら話しかけられることに気づきました。「やあ、元気かい?」「夏休みは楽しんだ?」馴れ馴れしい生徒たちに、大人しい性格のボビーは困惑していました。遂には、女子生徒が駆け寄ってきて「また会えると思わなかった!」とキスされました。明らかに何かがおかしい。自分の部屋に向かう途中も、周りの人から「エディ!」と話しかけられるのです。「僕はボビーだ」と言っても、笑われるだけ。部屋に入ると、一人の男が立っていました。その男は呆然と立ち尽くしていました。ボビーを始めて見たときのことを、マイケル・ドムニッツはこう振り返ります。

「エディは休学してた。なのにエディがいたんだ。全く、エディと同じだった。コピーか何かだと思った。『誕生日は?』と聞くと『1961年7月12日』。『養子か?』と聞くと『そうだ』。大変なことが起きたと思ったんだ」

 マイケルはボビーに「君には双子の兄弟がいる」と説明。急いで電話ボックスへ二人で走っていきました。マイケルは興奮しながらエディに電話をかけ、大声で受話器に向かって「大変だぞ!君の双子の兄弟が現れた!」と言いました。そしてボビーに受話器を渡しました。ボビーが「エディかい?」と訊ねると、「そうだよ」と、自分そっくりの声が聴こえました。ボビーはエディに誕生日と養子かどうかを聞いた後、養子縁組業者を訪ねました。エディは「ルイーズ・ワイズ・サービス」と答えました。自分と同じでした。ボビーとマイケルは確信し、そのまま車に飛び乗りエディの自宅へ向かいました。

 夜。エディの自宅で二人は対面を果たしました。玄関先で対面した二人はただ驚いていました。目の前に自分が立っている。マイケルも興奮していました。二人はまるで、鏡合わせのように同じ動きをするのです。

 ニューズデイで新聞記者として働いていたハワードは当時をこう振り返ります。
「嘘だと思ったね。でも、一応部下を現地に送ったんだ。そしたら興奮気味に電話があってね。『嘘じゃない!本当だ!』って」
19才で再会した双子のニュースは新聞に掲載され、瞬く間に話題となった。エレン・セルボーンもその新聞を地下鉄で見かけましたが、眠かったため細かくは見ずにいました。翌朝、エレンは母から新聞を見せられました。そこには19年振りに再会した双子のニュースと写真が掲載されていました。その写真を見たときのことをエレンはこう振り返ります。
「信じられなかったわ。顔もそうだけど、手に驚いた。見覚えがある手なんだもの」
アラン・ルクスも同じように「手が特徴的だからね。まさかと思ったんだ」と言います。

「エレンから電話があってね。急いで新聞を見たんだ。そしたら、二人の自分が肩を組んでいる写真が載っていて驚いたんだよ。手の形も一緒だ。すぐに思ったよ。僕は『3人目』かもしれないって」とデビッド・ケルマンが振り返ります。デビッドはすぐにボビーの自宅の電話番号を調べて電話をしました。電話に出たボビーの母にデビッドは「僕は3人目かもしれません」と言うと、受話器を落とす音が聴こえました。

 ハワードが「もう信じられなかった。もう一人現れたんだ!」と興奮します。ボビーとエディ、デビッドが肩を組んで写真を撮ります。3人は会ったばかりにも関わらず、まるでずっと一緒にいたかのように息ぴったり。笑いながらじゃれ合います。もう一人増えた写真が掲載された新聞は大きな反響を呼び、3人は一気に話題になりました。

【承】- 同じ遺伝子の3人の他人のあらすじ2

同じ遺伝子の3人の他人のシーン2  新聞だけではなく、テレビ番組にも出演し始めた3人。インタビュアーは3人の共通点を聞いて驚きます。離れて暮らしていたにも関わらず、趣味・嗜好が同じなのです。煙草の銘柄も同じ、レスリングをしているのも同じ。年上の女性が好みという点も一致。3人はテレビ出演の為に髪型と衣装も合わせました。ある日、3人で街を歩いていると、一人の女性が興奮気味に話しかけてきました。「あなたたち、あの三つ子でしょ!ずっと会いたかったの!私の映画に出てくれない?」と。ボビーはこう振り返ります。
「驚いたよ。その場で承諾したんだけど、後からその女性がマドンナだって気づいたんだ」と。3人は『マドンナのスーザンを探して』のワンシーンにカメオ出演まで果たしてしまいました。
 
 3人が有名になっていく頃。3人それぞれの両親は憤慨していました。その家庭も、引き受ける際に子供が三つ子であるということは知らされていませんでした。一体なぜそんなことが起きたのか。6人はルイーズ・ワイズ・サービスの本社へ出向いて説明を求めました。社長と数名の社員は「三つ子は受け取り手が見つかりづらいのです。申し訳ありません」と説明されました。それからいくら質問しても同じことが繰り返されます。6人は諦めて帰ろうと建物を出ましたが、ボビーの父モートが部屋に傘を忘れ、取り戻りました。すると先ほど対面した社員たちがシャンパンを開けて喜んでいました。危機を乗り越えたことを喜ぶかのように。モートは落ち込み、傘を取らずに出ていきました。

 3人は趣味・嗜好が同じでしたが、育ってきた環境は違っていました。ボビーは父が医者で母が弁護士。富裕層の家庭で育ちました。エディは父が教師で、中流層の家庭で育ちました。そしてデビッドの家は所謂ブルーカラーの家庭。あまり裕福ではありませんでした。それでも3人は仲良くなり、特にデビッドの家によく集まっていました。デビッドの父は大きな体で優しい人物で、周囲からブバラと呼ばれ、慕われていました。

 3人の両親が憤慨している一方、そんなことを知る由もない3人は毎晩ニューヨークで遊んでいました。有名になった3人には常に新聞記者が付きまといます。デビッドは、ある日母から新聞を叩きつけられ、「あんたの夜の行動は、新聞を見れば全てわかるのよ!」と言われたと、笑って回想します。

 3人はニューヨークで共同生活を始めました。エレンはその部屋を「普通の独身男性の部屋を3倍にした感じ」と例えました。共同生活は順調に進んでいました。しかし、その共同生活も何年かで終わりを迎えます。ボビーが結婚したのです。ボビーの妻アイリーンは「3人の中でボビーが一番魅力的だった。人柄に惹かれたの。最初は3人の見分けもつかなかったんだけど」と言います。次にデビッドが結婚しました。デビッドの妻ジャネットも「私はデビッドが一番素敵だと思ったわ」と言います。そして最後に残ったエディも、ブレンダと出会い結婚しました。「一人だけ独身で、遊んでるのかしらと思ったの。それでも明るい性格に惹かれたわ」とブレンダは振り返ります。3人にも性格に若干の違いはあり、ボビーは大人しく、エディは明るい。デビッドはその中間でした。3人とも結婚してしばらくしてから、3人でレストランを立ち上げました。三つ子が始めたレストランということで大きな話題となり、最高のスタートを切りました。

【転】- 同じ遺伝子の3人の他人のあらすじ3

同じ遺伝子の3人の他人のシーン3  作家であるローレンス・ライトは、90年代半ばに双子に関する論文を書いていました。その調査の中で、一人の精神科医の存在に辿り着きました。ヌーバウアーというその医師は、双子の成長に遺伝は関係あるのかを調査していたと言います。そして、意図的に双子を引き離して調査していたということが発覚しました。
 
 ボビー、エディ、デビッドには共通した記憶がありました。幼い頃から、度々調査員のような人物が家を訪れてテストをしたり映像を撮影したりされていました。3人の両親は、「一定期間内に養子に出された子供全員に行っている調査だ」と説明されていました。ライトがその事実に気づいた頃、初めて対面した双子の姉妹がテレビに出演していました。状況が3人と似ていることから、関係があると感じ、調査を進めました。

 レストランの経営は順調でしたが、ある時デビッドの父ブバラが亡くなりました。3人から慕われており、兄弟のまとめ役のような存在だったブバラが亡くなり、少しずつ3人にズレが生じていきました。次第にレストランの経営方針で揉めるようになり、遂にボビーが経営から退きました。その出来事は、兄弟の絆に大きな亀裂を生じさせることとなってしまいました。2人でレストランを続けていたエディとデビッド。しかしエディは悩み始めていました。3人それぞれの家族の合同パーティーなどを開催し、誰よりも家族としての絆を大切にしていたのがエディでした。常に明るく振る舞っていたエディでしたが、心の奥では悩みが大きくなっていきました。次第に情緒が激しくなっていくエディを心配した妻ブレンダは、エディを病院へ連れていきました。そこでエディは躁うつ病と診断されました。

 3人は出会う前、それぞれが精神科に通っていた経験がありました。ボビーは殺人事件との関与をでっちあげられたことによるうつ病。デビッドも進路に迷いが生じたことによる悩みから精神科に通っていた時期がありました。エディもその明るい性格の反面、情緒不安定だった時期もありました。それを乗り越えた3人でしたが、一連の出来事で再びエディが精神病院に入院したのでした。

 ライトが調査を進めると、あの双子の姉妹も、それぞれ精神科にかかっていた時期があったことが判明しました。この調査の影響に違いないとライトは確信しました。

 エディが退院して職場に復帰してしばらく経ったある日、レストランで準備をしていたデビッドは、中々エディが店に来ないことを不思議に思いました。当時エディと向かいの家に住んでいたデビッドは、妻のジャネットにエディの車があるか見てほしいと電話で頼みました。そして数分後、ジャネットが震えた声で電話をかけ直して来ました。デビッドはこう振り返ります。
「妻が『戻ってきて』と言うんだ。震えた声でね。どうしたのか聞いても『帰って』というばかり。ただ事じゃないと思って家に帰ると、パトカーが数台、救急車が停まっていた。入ろうとすると、警官に止められたんだ。『見ない方がいい』って」

 エディは、自宅で銃を使い自ら命を絶ったのです。デビッドはすぐにボビーに連絡しました。連絡を受けたときのことをボビーはこう振り返ります。
「デビッドから話を聞いたんだ。だけど、なんとなく気づいてたんだ。本題に入る前に感じたよ」

 エディの父エリオットはこう振り返ります。
「ボビーが連絡をくれたと思う。『座ってください』と言うボビーに『大丈夫だ』と答えた。ボビーから話を聴いた私は、傍に座っていた妻に『エディが自殺した』って言ったんだ。そして二人で泣いたね」と。

【結】- 同じ遺伝子の3人の他人のあらすじ4

同じ遺伝子の3人の他人のシーン2  ライトは研究を進めました。ヌーバウアーは既に他界しており、本人から話を聴くことはできません。そんな中、ヌーバウアーの関係者に接触することに成功しました。ヌーバウアーは、成長は遺伝が関係しているのか、育った環境はどのように影響するのかを双子で実験したと言います。しかし、ボビー、エディ、デビッドが再会したことにより計画は中止になったのでした。

 ライトはそのように語る映像をボビーとデビッドに見せました。二人はとても複雑な表情を浮かべます。そして「今でも、この調査のことは忘れようと努力しながら生活している」と二人は語ります。

 新聞記者ハワードは、3人のことをこう語ります。
「みんな、3人の共通点を見ようとした。煙草の銘柄、女性の好み。でも、3人は違ったんだ」

 デビッドは「今の自分があるのは、両親のおかげだ」と語り、ボビーも同意しました。

 その後、子供サービス委員会は、調査に関する資料を開示。しかし研究結果はそこに含まれておらず、3人以外の被験者の名前も非公開となりました。ライトはこう語ります。
「具体的な名前がわからない。今でも、自分が双子だと気づいていない人もいるはずだ」

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みんなの感想

ライターの感想

フィクションのようなノンフィクションで、引き込まれました。エディの顛末には胸が痛みます。

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