映画:猫が教えてくれたこと

「猫が教えてくれたこと」のネタバレあらすじと結末

猫が教えてくれたことの紹介:イスタンブールの街でのびのびと生きる猫たちの姿を追ったドキュメンタリー。メガホンを取ったのはイスタンブール出身の女性監督チェイダ・トルンで、本作が初の長編映画となった。2016年サイドウォーク映画祭ではベストファミリーフィルム賞を受賞した。2016年トルコ・アメリカ合作。

あらすじ動画

猫が教えてくれたことの主な出演者

イスタンブールの猫たち(サリ、ベンギュ、アスラン、サイコパス、デニス、ガムシズ、デュマン)

猫が教えてくれたことのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 猫が教えてくれたことのあらすじ1

猫が教えてくれたことのシーン1 舞台はトルコ、イスタンブール。この街は猫の街として知られ、人々は古くから猫とともに暮らしてきました。

サリは子猫を産んだばかりのトラ猫で、最近では子猫を育てるため、街のカフェ、レストランの客から食べ物を恵んでもらうのに忙しくしています。子猫たちはお腹を空かせて母親の帰りを待っており、サリはせっせと餌を運んでいました。その一方で、サリはときおり一休みすることも忘れていませんでした。サリはブティックで休憩し、店員の女性になついて穏やかなひとときの時間を過ごすこともありました。

灰色の毛色のベンギュは甘え上手のメスのトラ猫で、港町で働く男たちを夢中にさせています。ベンギュは男たちになでられると気持ちよさそうな顔を見せますが、実は子猫を抱えた母親でもありました。ベンギュは人知れず子猫たちを育て、外敵を追い払い、港町の男たちに子猫たちを見せようとはしませんでした。

港の外れでは、ある中年男性が野良の子猫たちに餌を与えていました。男性に話を聞くと、男性は過去に猫に人生を救われたことがあるといいます。今から15年ほど前、男性はすべての財産を失い途方にくれていたところ、一匹の猫と出会いました。その猫の近くには男性が必要としていた金額がちょうど入った財布があったといい、この出来事以来、男性は猫の世話をするようになったといいます。

【承】- 猫が教えてくれたことのあらすじ2

猫が教えてくれたことのシーン2 港のレストランでネズミを退治する用心棒猫の名前はアスランといい、長い白黒の毛がチャームポイントのオス猫です。このレストランのオーナーはネズミ退治を諦めていましたが、そんな中、アスランは救世主のごとく現れ、どこまでもネズミを追い詰め退治してくれました。オーナーはそんなアスランを小さなライオンと呼び、感謝するのでした。

サイコパスは白黒の毛のメス猫で、夫のオス猫とともにこの街に暮らしています。サイコパスは気が強い猫で、夫のオス猫をいつも怯えさせていました。餌を食べるのはサイコパスが先で、夫のオス猫はその残りを食べる、というのが日常の風景でした。一見、サイコパスは夫に冷たいように見えましたが、嫉妬深い一面も持っていました。夫に別のメス猫が近づいてきたら、サイコパスはものすごい勢いで威嚇し、喧嘩を売るのです。サイコパスは相手が犬でも容赦なく襲いかかるほど凶暴でしたが、近所の男性はそんな気性こそがサイコパスの魅力と語るのでした。

【転】- 猫が教えてくれたことのあらすじ3

猫が教えてくれたことのシーン3 街の市場の看板猫として活躍するのは、デニスという灰色と白の毛色のオス猫です。市場の商人や、訪れる客たちは皆デニスを慕い、ちょっとした粗相も気にしません。市場にはデニスの他にもたくさんの猫がおり、猫たちは思いのままに市場で行き交っていました。その一方で、人々はこのところの街の再開発を心配していました。多くの高層ビルが建築され、街に緑が失われ始めたことで、猫たちの住処がなくなりつつあったのです。人々は自分たちのことよりも猫の将来を心から心配していました。

イスタンブールには猫に餌をやるボランティアもおり、ある女性は毎日10kgもの鶏肉を煮て餌を作っています。この女性が猫の餌やりを始めたのは、最愛の猫と死別した悲しみを癒すためでした。女性は猫たちを幸せにしようと、街を歩いて一匹一匹に餌を食べさせるのでした。

ガムシズは白黒のオス猫で、名前はお気楽という意味です。幼い頃から病弱だったガムシズは菓子店の店主の世話になりながら育ち、今ではこの周辺を仕切るまでになりました。そんなガムシズの日課は、近所を渡り歩いては食べ物をもらうこと。ガムシズが窓をノックすると、人々は家に迎え入れ餌を与え、ガムシズをかわいがりました。ところが、最近新入りの猫がガムシズの縄張りをうろつくようになりました。ガムシズは何度も威嚇しますが、相手の猫も負けずに反抗してきます。街の中で静かに始まる猫たちの縄張り争いを人々は見守るのでした。

【結】- 猫が教えてくれたことのあらすじ4

猫が教えてくれたことのシーン2 イスタンブールの人々が猫を家族のようにかわいがるのは、イスラム教の教えが背景にありました。人間は神の代理人であるという教えに基づき、人々は猫に幸せを与えようとしているのです。ある男性は過去に精神を病んでしまったとき、猫に救われたことを告白しました。薬を飲んでも治らなかった症状が、餌やりを通じで猫と交流したことで気分が楽になったといいます。それ以来、男性は10年以上猫たちに餌をやり、欠かさず猫との触れ合いを続けていると語りました。

灰色と白の毛色のデュマンは高級レストランを住処にしているオス猫です。デュマンはお腹が空くとレストランの窓をコンコン叩きます。すると、ウェイターはすぐに餌を持ってきます。餌となるのは、豪華な食事ばかり。デュマンはすっかり舌が肥えてしまい、店特製のスモークターキーばかり口にしているといいます。

イスタンブールは、今大きな問題を抱えています。街の象徴となっている猫たちの居場所が減り続け、街の特別さが失われつつあるのです。「以前のような共存の道を模索することで、人間が抱えている問題の解決策を見出せるかも。むしろ、私たちが失いつつあるユーモアの感覚や、人生に対する喜びを取り戻せる気がする」…ある女性はこう語り、人間の問題と猫の問題をともに解決する必要性を訴えました。イスタンブールの街で伸び伸びと暮らす猫たちの姿を映し、映画は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

猫たちのかわいらしい姿に終始癒される作品でした。また、イスタンブールの美しい街並みを見せつつ、街が抱える問題も随所で描かれていることも印象的でした。共存というテーマを考えさせられる作品であり、優れたドキュメンタリー映画だと思いました。

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