「真珠のボタン」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ドキュメンタリー映画

真珠のボタンの紹介:2010年のフランス、ドイツ、チリ合作映画。監督はチリのドキュメンタリー映画の巨匠として知られるパトリシオ・グスマン。前作「光のノスタルジア」の続編で、パタゴニアの海で見つかったボタンから、先住民の大量虐殺や独裁政権下で命を奪われた人々の歴史を紐解いている。日本公開は2015年。

あらすじ動画

真珠のボタンの主な出演者

パトリシオ・グスマン(声のみの出演)、ラウル・スリータ、ガブリエル・サラサル、クラウディオ・メルカド、マルティン・G・カルデロン、ガブリエラ・パテリト、クリスティナ・カルデロン、エンマ・マリグ

真珠のボタンのネタバレあらすじ

【起】– 真珠のボタンのあらすじ1

真珠のボタンのシーン1

画像引用元:YouTube / 真珠のボタントレーラー映像

最初に、チリの詩人ラウル・スリータの言葉「私たちは誰もが同じ水から生まれた川だ」が表示されます。

世界で最も乾燥しているチリのアタカマ砂漠で、3000年前にできたとされる四角い水晶の原石が発見されます。この中には、一粒の水滴が閉じ込められていました。

地球のほかにも水をたたえる惑星があり、水蒸気が発生する星雲も存在します。

水も宇宙空間からやってきたといわれており、地球に衝突した彗星が海を作って生命をもたらしたのです。

チリ最南端の西パタゴニアは、氷河と群島の地域です。

かつてここには「水の民」と呼ばれる先住民族が暮らしていました。彼らは街を作らず小型のカヌーで島々を行き来し、水の中に潜り魚介を獲って食べるという生活を、一万年前から続けていたのです。

水の民には5つの部族がありました。カウェスカル、セルクナム、アオニケン、ハウシュ、そしてヤマナです。

カウェスカル族の男性マルティン・G・カルデロンは、インタビューをおこなう本作の監督に向かって、言葉を選びながら「海が好きです」と言いました。

しかし、現在では制約が多すぎて海に出られないというのです。海軍はマルティンが造る小さな舟を敬遠しており、私たちを守るためというのは言い訳に過ぎないと、彼ははっきりと言います。

マルティンは12歳のときに父親とホーン岬を渡ったときの思い出を語りました。そこは19世紀頃には8000人の住民がおり、300隻のカヌーで広大な群島の周辺を旅していたそうです。

カウェスカル族の女性ガブリエラ・パテリトは、監督から「自分をチリ人と思っているか」と質問され、全く思わないと即答します。

ガブリエラは7~8歳の頃に海に潜る方法を学びました。

プエルト・ナタレスの近くの島にいた少女時代、水を手に入れるために海に出て、激しい風に覆われたそうです。しかし、生き延びるためには舟を漕ぎ続けるしかありませんでした。

水の民にとって海は恵みを与えてくれる家族の一部で、常に危険と向き合いながら育ったのです。

監督は自身の少年時代のある出来事が、海に憧れると同時に深い恐れを抱く要因となったと言います。

一緒に海に出かけた学校の友達の一人が、岩から岩へ飛び移ろうとした際に荒波に呑まれてしまったのです。

その後も彼の遺体は見つからず、現代を生きるチリ人は水の民ほど海を近い存在には感じていないと語りました。

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