映画:アパッチ

「アパッチ」のネタバレあらすじと結末

アクション映画

アパッチの紹介:名匠ロバート・アルドリッチによる初のカラー作品で、アメリカ先住民アパッチ族の戦士を主人公とした西部劇。原作はポール・ウェルマンの小説で、誇り高く生きようとする戦士の戦いと葛藤を描いていく。主演はバート・ランカスターが務めた。1954年アメリカ製作。

あらすじ動画

アパッチの主な出演者

マサイ(バート・ランカスター)、ナリンリ(ジーン・ピータース)、シーバー(ジョン・マッキンタイア)、ジェロニモ(モンテ・ブルー)

アパッチのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- アパッチのあらすじ1

物語の舞台は19世紀末のアメリカ。このとき、西部の地では先住民アパッチ族がアメリカ騎兵隊と激しい戦いを続けていました。しかし、長い戦いの末にアパッチ族は全面降伏し、住み慣れた故郷を離れ居留地への移動を決断します。そんな中、若き戦士マサイは一人反抗を続けていました。マサイは最後まで戦い続け、名誉ある死を望んでいました。しかし、圧倒的な兵力差を前にマサイは捕らえられてしまい、族長ジェロニモとともにフロリダに移送されることとなりました。

列車の中で、白人たちはアパッチ族を見世物にしようと手錠に繋がれたジェロニモやマサイを撮影し、笑い声をあげていました。マサイは長い間大人しくしていましたが、白人たちが油断したわずかな時間を見逃さず、列車から脱走を図りました。

マサイは一人逃げのび、長い道のりを越えてある町にたどり着きました。その町は大勢の白人で賑わっており、新聞社、レストランなど様々な店が軒を連ねていました。白人が築き上げた科学技術にマサイが驚いていると、白人の男たちに先住民であることがバレてしまいます。マサイは急いで町から逃げ出し、再び厳しい道のりを行くのでした。

雪が降り始めた頃、マサイはオクラホマ準州の小さな牧場にたどり着きました。そこで盗んだトウモロコシを食べていると、牧場主と思しき男が入ってきました。マサイはとっさに牧場主に襲いかかりますが、よく見ると、その男は先住民チェロキー族でした。男は白人と同じ格好をし、白人のように牛や作物を育てていました。マサイはナイフを突きつけ警戒心を解きませんでしたが、男はマサイに友好的な態度で接し、家の中に迎え入れて食事を与えました。

マサイは、男とその妻が生活だけでなく価値観も白人流に染まっていることに驚きました。男の妻は、夫にも当たり前のように家事を手伝わせていたのです。それは、家事や畑仕事は女がやるものと教えられてきたマサイにとって、考えられない夫婦関係でした。

【承】- アパッチのあらすじ2

その夜、男は故郷へ戻ろうとするマサイにトウモロコシの種を渡し、戦士の世が終わったことを受け入れるよう諭してきました。白人のように作物を育て、一年中食糧を得られる生活を送るべきだというのです。マサイはそんな男の思いを胸に、故郷へと戻って行きました。

長い道のりを越えた末に、マサイは故郷にたどり着きますが、故郷には若い男の姿はほとんどありませんでした。マサイは新たに族長になったサントスのテントに忍び込み、サントスとその娘ナリンリと再会を果たします。マサイと恋人関係にあったナリンリがこの再会を喜び、酒をマサイにふるまいました。マサイはサントスとナリンリにトウモロコシの種を見せました。マサイはチェロキー族のようにトウモロコシを育て、白人と対等な関係を築いて誇り高く生きようとサントスに持ちかけました。しかし、すでにアパッチ族の若者は道路作りに駆り出され、この地には女子どもと老人しか残っておらず、マサイの提案は非現実的なものでした。

マサイは話しているうちに酒が回り、眠ってしまいました。その間にサントスは白人に密告し、マサイはただちに捕らえられてしまいます。マサイは密告したサントスを睨みつけ、娘ともども殺してやると叫びました。しかし、ナリンリはこの件に関わっておらず、すぐに騎兵隊にマサイの釈放を願い出ました。白人に与えられた酒に溺れてしまい、族長の役割を果たさないサントスとは異なり、マサイがアパッチ族の未来を真剣に考えていることにナリンリは感動していたのです。しかし、ナリンリの思いは届かず、マサイは再びフロリダに移送されることとなってしまいました。

移送の道中、マサイは再び脱走に成功しました。その後、橋の爆破、騎兵隊の基地への襲撃など、マサイは次々とテロ行為に及びました。その後、マサイはサントスを苦しめようとナリンリをさらい、逃亡の旅に出ました。マサイはナリンリを手荒く扱い、ろくに水も与えませんでした。

【転】- アパッチのあらすじ3

逃亡する途上においても、マサイは白人への奇襲を続けました。逃亡の旅は長く続き、ナリンリの体力は限界に近づきつつありました。そんな中、ナリンリはマサイが仲間のためにトウモロコシの種を持って戻ってきたとき、誇りに思ったことを明かしました。しかし、今のマサイは憎しみだけで人を殺しており、ナリンリはそんなマサイを痛烈に批判しました。

その後、ナリンリは火を起こすための薪を探していると、騎兵隊の一行が近づいていることに気づきました。マサイはその事実に気づいておらず、ナリンリは危険が迫っていることを教えました。騎兵隊を撹乱させるため、マサイは自分の馬を放し、ナリンリを連れて走って逃げるのでした。

マサイはナリンリの行動が理解できずにいました。これほどひどい仕打ちを受けているにもかかわらず、ナリンリは騎兵隊の接近を警告し、殴られてもマサイの後をついて来ようとしました。マサイは心を鬼にしてナリンリに接しますが、這いつくばってでも後を追ってくるナリンリの姿に心を打たれ、ついにナリンリを抱きしめ、介抱するのでした。

マサイの解放を受けながら、ナリンリはマサイと家庭を築きたいから後を追ったと明かしました。それに対して、マサイは自らを愛に無縁な男と語り、いずれ殺されることになるとナリンリに警告しました。ナリンリは「その日まで二人で」と返答し、マサイに抱きつきました。

その後、二人は結婚の儀式を済ませ、夫婦となりました。マサイはナリンリに笑顔を見せ、二人は幸せな時間を過ごすようになりました。季節が冬に移りゆく中、ナリンリは妊娠しました。身重のナリンリのため、マサイは山奥の寂れた小屋で冬を越すことを決めます。マサイは子の誕生を心待ちにしていましたが、戦士としての誇りを忘れられず、騎兵隊と最後まで戦うつもりでいました。マサイは冬を越したらナリンリを居留地に送る考えでいましたが、ナリンリはマサイのそばを離れるつもりはありませんでした。

【結】- アパッチのあらすじ4

ナリンリは自分なりにマサイと生きる道を模索し、チェロキー族のようにトウモロコシの種を植えました。すると、荒れた大地にもかかわらず種は芽を出し、ナリンリはさらにトウモロコシの種を植えました。持っていた種が尽きると、ナリンリは町から種を盗み、懸命に種を植え続けました。そんなナリンリの姿にマサイは心打たれ、やがて種まきを手伝うようになりました。しかし、ナリンリが種を盗んだことがきっかけで、騎兵隊にマサイたちの所在をつかまれることとなってしまいます。騎兵隊のシーバーはマサイがトウモロコシの種を持っていたことをナリンリから聞いており、種盗みの話を聞いて怪しいと睨んだのです。

雪が溶けた頃、騎兵隊はマサイの山小屋近くに現れました。騎兵隊の気配に気づいたマサイは、出産を間近に控えるナリンリに最後の別れを済ませました。ナリンリはマサイに逃げて欲しいと望みましたが、マサイはナリンリと産まれてくる子どもを守るため、騎兵隊に戦いを挑みました。

マサイは岩陰から次々と騎兵隊を攻撃しますが、すでにあたりは包囲されており、腹に銃弾を受けてしまいます。マサイは生い茂るトウモロコシ畑に身を隠しますが、すぐに騎兵隊の隊長シーバーが迫ってきました。トウモロコシ畑の中で視界が不良になる中、マサイはシーバーの隙をつき、ライフルを向けました。

その瞬間、山小屋の方から赤ん坊の泣き声が聞こえてきました。マサイは突然戦いをやめ、山小屋にゆっくりと戻って行きました。シーバーたちはその後ろ姿を見て、アパッチとして初めてトウモロコシを育て上げたマサイに感心し、戦いが終わったことを確信しました。ライフルを捨て、山小屋に入るマサイの姿を映し、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

戦士として誇り高く生きようとする主人公の姿が冒頭からじっくりと描かれていきますが、終盤に近づくにつれ、家庭の幸せに気づいて葛藤する心情へと変わっていき、バート・ランカスターが見事に主人公の複雑な内面を表現しています。特に感動的なのは子どもの誕生で主人公が戦いをやめるラストシーンで、このときの主人公の緊張しながらも幸せそうな表情はとても印象的でした。

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