「アンビュランス（2022年）」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

画像引用元：YouTube / アンビュランス（2022年）トレーラー映像

（原題『Ambulance』＝『救急車』）

幼い黒人の少年・ウィリアムが、荷物を背負って道を歩いていました。荒れたダウンタウンを歩いていると、ウィリアムの前に白人の少年・ダニーが立ちます。ふたりは笑顔で仲良く歩きます…。

〔ロサンゼルス（LA）〕

ウィリアム・シャープは幼少期に、養子縁組で兄ダニー・シャープと兄弟になりました。ふたりの父・LTは銀行強盗を繰り返す悪者で、ウィリアムはその反動もあり真面目に生きようと決意します。長じて海軍に所属したウィリアムは、妻のエイミーと幼い子・テイトと暮らしています。兄のダニーは父・LTと同じく、銀行強盗を繰り返していました。

ウィリアムは負傷して退役したあと、傷病保険もおりず仕事も見つかっていませんでした。さらに妻のエイミーに腫瘍が見つかりました。エイミーの治療には実験的な手術で保険が適用されず、23万1000ドルもの高額な医療費がかかることになります。

ウィリアムは保険の窓口に電話をかけますが、たらい回しにされた挙句、「休憩時間になりましたから」と電話を切られてしまいました。落胆の色を隠しつつ妻のエイミーに安心しろと言うと、フォークリフトの運転手の面接に行くと出かけます。

妻のエイミーには「連絡を取らない」と言いましたが、ウィリアムは兄のダニーを頼るつもりでした。面接は嘘で、車に乗り込むとダニーと通話して会いに行きます。

同じ頃。

救急救命士のカミーユ・トンプソン、通称：キャムは相棒になる新入りのスコットと3号車の消防車に乗り込みました。スコットはこの日、初の出場です。スコットが運転する救急車で現場へ行くと、キャムは交通事故で柵が身体に串刺し状態になった少女・リンジーを救出します。手早く措置を行なうと、小児病棟へ送り届けました。すべてを終えたあと、所要時間が12分だったとキャムは確認します。

スコットは初出場に興奮し、リンジーが助かると小児病棟で聞いてキャムに教えますが、キャムは病院へ送り届けた先のことは気にしていませんでした。その冷淡な様子を見て、スコットは「噂どおりだ」と言いました。同僚のあいだでキャムは「どんな容態の傷病者でも20分は生かし続ける」という評判を持つものの、薄情な人物と噂されているのです。キャムとスコットのあいだに険悪な空気が流れました。彼氏の存在を聞かれて、キャムは元カレがマウントサイナイ病院の医者だと答えます。

ウィリアムはダニーの事務所に行きました。そこにはダニーが集めたらしい高級車が、ずらっと並んでいます。ダニーはウィリアムを笑顔で迎え入れました。兄のダニーは白人で、弟のウィリアムは黒人で肌の色が違うため、きょうだいといっても血が繋がっていないことはすぐに判ります。養子できょうだいになったダニーとウィリアムですが、幼少期にはとても仲良しの2人だったのです（映画冒頭で示されているとおりです）。

ウィリアムが「助けてほしい。金に困っている」と言うと、ダニーは今日これからフェデラル銀行を襲う計画を話すと、襲撃者の人手が足りないので手伝ってほしいと言いました。ウィリアムは犯罪に手を染めたくないのですが、「家族のために男を見せるときだぞ」とダニーに言われ治療費のためにやむなく加わることにします。

ウィリアムはダニーといっしょに、フェデラル銀行に行きました。ダニーは手下たちをあちこちに配置していました。駐車場から入り込むと銀行へ入り、開店直後の銀行を襲って現金3200万ドルを奪おうとします。

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