映画:コードネームUNCLEアンクル

「コードネームUNCLEアンクル」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(2件)

アクション映画

コードネームU.N.C.L.E.の紹介:2015年製作のアメリカ&イギリス合作映画。『シャーロック・ホームズ』シリーズのガイ・リッチー監督が、1960年代に人気を博したテレビシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を映画化したスパイ・サスペンス。CIAとKGBの敏腕エージェントが手を組み、世界の破滅を企む謎の国際犯罪組織に戦いを挑む姿を描く。

あらすじ動画

コードネームUNCLEアンクルの主な出演者

ナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)、イリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)、ギャビー・テラー〔ガブリエラ〕(アリシア・ヴィキャンデル)、ヴィクトリア・ヴィンチグエラ(エリザベス・デビッキ)、サンダース(ジャレッド・ハリス)、アレキサンダー・ウェーバリー(ヒュー・グラント)、アレグザンダー・ヴィンチグエラ(ルカ・カルヴァーニ)、ルディ(シルヴェスター・グロート)、ウド・テラー(クリスチャン・ベルケル)、オレグ(ミシャ・クズネツォフ)、映写技師(デヴィッド・ベッカム)

コードネームUNCLEアンクルのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①東西冷戦下1963年、CIAスパイのソロとKGBスパイのイリヤが東西の壁を越えてチームを組むことに。イタリアのヴィンチグエラに拉致された博士と研究データの奪回が任務。博士の娘・ギャビーと共に2人はヴィンチグエラに潜入。 ②ギャビーはイギリスMI6のスパイだった。核弾頭を作った博士は射殺されたが任務は遂行。活躍を買われソロ、イリヤ、ギャビーはギャビーの上司・ウェーバリーとチームU.N.C.L.E.を組み活動を続けることに。

【起】– コードネームUNCLEアンクルのあらすじ1

(オープニング。第二次世界大戦後から東西ドイツの分裂、ソ連が核兵器を開発し、アメリカとソ連が冷戦に突入。ベルリンの壁が建設される歴史映像が流れる)

第二次世界大戦後、武器を使っての戦争はなくなりました。

しかし今度は、資本主義や自由主義の国・アメリカと、社会主義や共産主義のソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)が対立します。

2つの大国の争いは、武器を用いて行なうものではないので「冷戦」と呼ばれるようになります。

戦後直後から、両国はどう線引きするかで揉めており、ドイツは東ベルリンと西ベルリンというふうに、二分されました。両国の間には高い壁が築かれます。比喩ではなく、本当の意味での壁が張りめぐらされるのです。

両国を行き来する者は、検閲所で厳しい検査を受けねばなりませんでした。

それはアメリカに続きソ連も核兵器を作るようになってから、より厳しいものとなります。両陣営の均衡を保つためです。

この映画は、そんな、まだ冷戦下における時代の話です…。

…1963年、ドイツ国境検閲所。

アメリカCIA(中央情報局)諜報員の男性ナポレオン・ソロは、検閲所で荷物をひとつひとつ確認されました。その後、東ベルリンへ潜入します。

検閲後、ソロはすぐにスパイ仲間から新聞を受け取ると、東ベルリンで自動車の整備士をしている若い女性ギャビー・テラーに接近しました。壁を抜けさせてやろうと、話を持ちかけます。

貧しくて規制の多い東ベルリンでは、西ベルリンへ亡命したがる者がたくさんおり、この話は魅力的です。壁ができたことで、一族や家族が別れてしまうこともままありました。

ギャビーもその例外ではなく、ルディ伯父は西ベルリンに住んでいます。

なぜそんな話を持ちかけるのかと露骨に警戒するギャビーに、ソロは事情を説明しました。

ギャビーの父ウド・テラー博士は、ナチス・ドイツ時代にロケット科学者でした。戦後はアメリカに渡り、アメリカの核兵器の開発に尽力し、そのためにアメリカでは厚遇されています。

ところがそのウド・テラー博士が2年前、忽然と姿を消しました。

以後ずっと行方不明だったのですが、つい先週、ローマでその姿が目撃されたのです。

どうやらルディ伯父が博士の事情を知っているそうなので、姪であるギャビーに「協力」してもらいたい…というのが、CIAの提案でした。

協力してもらう代わりに、逃亡を幇助するというのです。

話をしている最中で、ソロは自分のカバンの中に、KGB(ソ連国家保安委員会)の盗聴器が仕込まれているのに気付きました。検閲をした若者イリヤ・クリヤキンが怪しいと思いつつ、ソロは瞬時に「会話をやめるよりも、急いで退散する方が得策だ」と考え、話をし終えると共にギャビーが整備していた車で逃走を開始します。

イリヤはすでに整備工場まで迫っていました。ギャビーが運転する車の横につけると、イリヤはギャビーを凝視します。

カーチェイス…というよりも、2台の車は並走しました。イリヤは車が壊されてもトランクにしがみつき、素手で引き留めようとします。トランクの蓋が取れてしまっても、食らいつこうとしました。

東ベルリンの警察に追われながらも、イリヤはずっと追跡します(イリヤもKGBでスパイなので、地元警察はイリヤの正体を知らない)。

車がビルの間に挟まったので、ソロは両ベルリンの間にはだかる壁を、ビル間にロープを渡してフックをひっかけ、移動します。西側にはジョーンズ諜報員が待機しており、逃亡の手助けをしました。

イリヤもマフラーをひっかけて移動しましたが、先に着いたソロがロープを外したので、イリヤは落下します。

…さて、ここでしばし説明を。

ナポレオン・ソロは普通のスパイとは異なります。

18歳で陸軍に入隊して、第二次世界大戦時にはヨーロッパ戦線に送られました。

ドイツ敗戦後は占領軍として現地に駐屯したのですが、この時に美術品や骨とう品を盗んで売る犯罪に手を染めます。スリの腕前は一流です。

独学で数ヶ国語をマスターしたという、いわば天才犯罪者でした。逮捕されたのも、たまたまです。

逮捕後、CIAがソロの才能に目をつけ、ただ服役させているのはもったいないと思い、スパイに仕立て上げたのでした。結果、ソロはCIAで一番有能なスパイになりました。

もう1人の男、イリヤ・クリヤキンについても。

イリヤの父はスターリンの友人で、イリヤは本来特権に恵まれた高官のはず、でした。

ところが父が党の金を横領したために、一族は失脚します。

父はシベリアに流され、母は男たちの慰み者となり、イリヤは10歳か11歳で労働収容所行きになりました。

一時は精神を病んだものの、逆境を克服したイリヤは最年少でKGBに入り、3年で一番の腕ききになりました。

ソロはアメリカ側(西側)CIAのスパイで、イリヤはソ連側(東側)KGBのスパイです…。

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