映画:ザファブル

「ザファブル」のネタバレあらすじと結末

ザ・ファブルの紹介:「フツーに生きろ」と指令を受けた伝説の殺し屋ファブルの風変わりでハードな日常を描いた2019年公開のアクションコメディ。原作は南勝久の同名コミック。監督は数々の賞に輝くCMディレクターであり「めんたいぴりり」「ガチ☆星」などでも知られる江口カン。主演は受賞作「永遠の0」「散り椿」「蜩ノ記」などの他、「木更津キャッツアイ」「タイガー&ドラゴン」などコメディでも高く評価されているV6の岡田准一。

あらすじ動画

ザファブルの主な出演者

ファブル/佐藤アキラ(岡田准一/少年期:南出凌嘉)、ヨウコ/佐藤ヨウコ(木村文乃)、ボス(佐藤浩市)、オクトパス社員/清水ミサキ(山本美月)、真黒カンパニー:会長(組長)/浜田(光石研)、社長(若頭)/海老原(安田顕)、小島(柳楽優弥)、クロ/黒塩(井之脇海)、専務/砂川(向井理)、松沢(粟島瑞丸)、風間(加藤虎ノ介)、2人組の殺し屋:フード(福士蒼汰)、コード(木村了)、デザイン企画オクトパス:社長/田高田(佐藤二朗)、社員/貝沼(好井まさお)、バーのマスター(六角精児)、鉄板焼き屋ちっちの店長(モロ師岡)、河合ユウキ(藤森慎吾/オリエンタルラジオ)、ジャッカル富岡(宮川大輔)など。

ザファブルのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①絶対的な殺傷能力を誇る伝説の殺し屋ファブルが、師匠で育ての親でもあるボスから「1年間、人を殺さずフツーに生きろ」との指令を受け、パートナーのヨウコと共に大阪の真黒カンパニーことヤクザの真黒組に世話になる事に。②幼少時から殺し屋として生きてきたファブルは、フツーの生活に戸惑いながらも組の若頭海老原や街の住民ミサキらと親しくなるが、組の乗っ取りを企てる砂川、彼をつけ狙う2人組の殺し屋、海老原の弟分小島などによる騒動が勃発。③ファブルは、その要因となった小島と巻き添えとなったミサキを救出すべく砂川のアジトへと向かうが…。

【起】- ザファブルのあらすじ1

ザファブルのシーン1 ファブルは凄腕のプロの殺し屋です。所属する組織や本名素性は不明、その仕事は正確無比で、ただ”ファブル”と呼ばれて怖れられる伝説の殺し屋なのです。
彼は今宵もとある料亭のヤクザの宴会に、黒づくめに黒の目出し帽姿で乱入し、愛用の銃ナイトホークとサバイバルナイフで「どんな敵も6秒以内に殺す」というルールに則り、瞬く間に全員を殺害します。
しかし偶然その姿を捉えたスマホが、庭の植え込みに落ちた事に気づかないというミスを犯してしまいます。
その間、彼の運転手兼サポート役=ナイスボディで超美人のヨウコは、バーでナンパしてきた河合をオモチャにして暇をつぶしていました。彼女はテキーラ20杯でも易々イケるケタハズレの酒豪なのです。
仕事を終えたファブルは、ヨウコと車で合流して目出し帽を取り、大好きなお笑い芸人ジャッカル富岡の「なんで俺もやねーん!」をかけさせて大爆笑し、深夜の埠頭でナイトホークの銃身を海に投げ入れ、新品と交換します。
その海底には、彼がそれまで捨てた夥しい数の銃身が沈んでいます。

その後2人は隠れ家居酒屋の個室でボスと会い、アユの塩焼きを食べながら打ち合わせをしますが、ファブルは超猫舌のためヨウコに「フーフーして」と頼みます。
ボスは、ファブルの育ての親であり、殺しの技術を教え込んだ男です。元殺し屋という以外素性は不明ですが、いわば2人の司令塔であり絶対の信頼関係で結ばれています。
けれどその日の指令は「このところ派手に殺りすぎた。1年間休業して潜れ。その間、絶対人を殺さず、フツーの暮らしをしろ」という意外なモノでした。
ボスは2人にそれぞれ”佐藤明(アキラ)””佐藤洋子(ヨウコ)”という偽名の免許証と保険証を渡し、兄妹となって大阪大平市のヤクザ真黒(マグロ)組に身を寄せるよう言い渡し、餞別としてカラフルな中型のインコを預けます。
「焼き鳥?」と首を傾げるファブルに、ボスは「育てるんだ」と言い、「フツーに生きるってことを学んだら、お前はもっとプロになる」と微笑みます。
ファブルはそれをスキルアップのための訓練と受け止めますが、ボスは「フツーに生きるってのは難しいもんだ。揉め事を起こさず、人殺しなんかやったら俺がお前を殺す」と釘を刺します。
(※ちなみに”ファブル”というのは個人のコードネームではなく、彼らが所属する謎の組織の俗称ですが、本作ではボス、ファブル、ヨウコ以外の組織関係者は登場しないため、佐藤アキラ=”ファブル”で統一させて頂きました。映画では相手により”ファブル””アキラ””佐藤”など呼び名が変わります)

同じ頃、料亭の殺害現場には、フードとコードという2人組の殺し屋がやって来て、先を越されたと悔しがる一方で、その見事な殺しのテクニックに感心していました。2人は若いイケメンで、フードはその名の通りフードを目深にかぶった病んでる系、コードはクレージーなストリートギャング風の男です。
フードは「ファブルの仕業かも」と言いますが、コードに「それ都市伝説っしょ?」と笑われます。フードは生き残って怯えていた仲居を平然と射殺し「都市伝説倒したら、俺たちが都市伝説になれるって事じゃん。カッコよくね?」と目を輝かせ、ファブルを追う事に。

ボスから「一切武器を持つな」と言われたファブルは、アジトのアパートで、所々に隠した銃を集めて指示通り電子レンジに入れ(後に組織が回収予定)、ラジカセに隠したナイトホークを1丁とインコを持って出ます。
2人は車で一路大阪を目指しますが、その間ファブルは眉間をつついて標準語から流暢な大阪弁へと”切り替え”ます。

2人が世話になる真黒組は、大阪府大平市で表向き”真黒カンパニー”という会社を装ってはいますが、会長(組長)の浜田、社長(若頭)の海老原、専務の砂川を筆頭とするイマドキのヤクザです。
浜田は、海老原だけに「いつも助けてもらってる組織の凄腕の殺し屋を、やむなくうちで預かる事になった」と打ち明け、2人の世話を任せますが、それが伝説のファブルである事は極秘とされます。
海老原は、折悪しく出所する弟分で問題児の小島の件と合せて頭を抱えます。
2人はその社長室で初めてファブルとヨウコに会いますが、ファブルのケタ外れの度胸と技術を見せつけられて納得し、受け入れる事に。
海老原は、2人を住宅街にある家具付きの2軒続きの戸建てに案内します。
うち1軒は古い平屋ですが、もう1軒は車庫と屋上付の2階建てで、海老原は車庫に大事にしまってあった愛車のハコスカ(スカイラインGT-R)には、絶対乗るな触るなと厳命しますが無視されます。
ファブルはインコと共に屋上から街を見渡し「これから1年…プロとしてフツーに生きる」と呟きます。

その夜、2人は街のバー”バッファロー”で飲んだ帰り道、2人組のチンピラに絡まれます。
ファブルはヨウコを帰し、チンピラの能力を見抜いてわざと殴られて鼻血を流し、ダメージを与えた上でウソ泣きをキメ「まさにフツー」と心の中で呟きます。
チンピラは満足して去っていきますが、ファブルは同情した女性にハンカチを差し出され断ります。
そのチンピラは海老原の差し金で、手引きした手下のクロ(黒塩)は「佐藤のヤツ、鼻血出して泣きながら謝ってました!」と報告を入れます。
その晩もファブルは、殺し屋のセオリーに則りベッドをヒト型に膨らませ、自身は全裸でバスタブで眠ります(※自宅に一人でいる時はほぼ全裸 海老原に見られても動じない)

同じ頃、フードとコードは、料亭の後始末を請け負った会社を襲撃して全員を殺害し、ファブルが映っているスマホを回収します。
また海老原の試しはさらに続き、ファブルは倉庫で極悪の元レスラーと引き合わされ「殺せ」と命じられます。彼はしぶしぶ目出し帽で仕事のスイッチを入れ3秒で倒しますが、止めを刺さず、海老原とクロに銃を向けられ「最後までや(殺)れ!」迫られます。
ファブルは素早くクロを倒してその銃を奪い、海老原と睨み合いになりますが、先に銃を下し「できればこの1年、誰も殺さずにフツーに暮らしてみたい。この街で過ごさせてくれ」と頭を下げます。

海老原はそれでも銃を下さず「お前にとって命ってなんや?」と問い掛けます。
彼は昔ながらの硬派で人情家のヤクザで、理不尽な殺しや売春などを嫌っており、ファブルの性根を試していたのです。
ファブルはため息をついて目出し帽を取り「最近インコを飼い始めた。初めて動物を飼ったが大事に育てたいと思ってる。今はこんなカンジの事しか言えん」と答えます。
海老原はファブルの鼻先で撃鉄を起こしますが、射殺したのは元レスラーで、クロを立たせて「1年ほどこっちで暮らす事になった佐藤君や」と紹介します。
その晩、海老原はファブルに馴染みの鉄板焼き屋”ちっち”で焼き肉を驕り、目を掛けている弟分=小島が近々出所する件を打ち明けます。

【承】- ザファブルのあらすじ2

ザファブルのシーン2 一方、出所した小島は、砂川の手下風間を襲撃し、服役前の借金を返せと迫り、いたぶった挙句に射殺し、快感に打ち震えます。
風間は組に内緒でデリヘルやAVなど売春絡みの裏稼業を営んでおり、小島は彼の部屋にあったグラビア写真集を見て、ある女性に目をつけます。
また手下の松沢からこの一件を聞いた砂川は、「風間の仕事(売春等)を快く思っていなかった海老原が、弟分の小島に風間を始末させた」事にして海老原を失脚させ、会社を乗っ取る事を思いつきますが、「会社側には凄腕の殺し屋(ファブル)がいるらしい」という噂が気がかりで踏み切れません。
また砂川は、大手企業の巨大なゴミ焼却場を牛耳っていて、始末した死体をゴミと共に処分させています。それは街外れにある巨大な施設で、円形の投棄場の上に張出した鉄骨のブリッジは、密談にも最適の場所でした。

一方、海老原と共に街を流していたファブルは、チンピラと揉めた晩、彼にハンカチを差し出した女性を見かけて目を留め、海老原に「あの子は、病気の母親を助けていくつもバイトしてる良い娘で、俺らみたいんが絶対絡んだらいかん女や。トラブルになったらケツ持たんぞ(後始末はしない)」と釘を刺されます。
またその際「フツーの人間は仕事をしてる」と言われたファブルは、古着屋や運送屋に面接に行きますが断られます。
ところが偶然道でその女性と会い、”虐められて鼻血出して泣いてた人”と言う第一印象を訂正せずに同情を買い、彼女の勤め先である”デザイン企画(有)オクトパス”に面接に行き、社長の田高田に気に入られ、時給800円で採用されます。

彼女の名は清水ミサキ。飾り気のない素直な美人で、病気の母親と父親の借金を抱え、オクトパスの他にもバイトを掛け持ちしています。またグラビアモデルの経験があり、その際風間にAV出演を迫られたため、辞職した過去があります。小島が風間の部屋で見つけた写真集は彼女のモノで、小島も彼女に目をつけていました。
ファブルはそういった事情を全く知らぬまま、彼女と同僚として親しくなっていきます。

風間を始末した小島は、ようやく会社に出所の挨拶に寄り、浜田から当面の金として500万を受け取ります。また海老原は彼を抱きしめて心から喜び、労います。
しかし事務所にいた砂川と手下たちは、小島を見るなりいきり立ち、風間の一件を問い質しますが、トボけられた上に海老原にも庇われ、しゃあしゃあと出て行く小島に怒り心頭でした。
砂川は、組での順位も稼ぎも小島のはるかに上ですが、小島には海老原という後ろ盾があるため手出しができないのです。

その晩海老原は、小島を自宅に呼んで得意の手料理を振る舞いますが、”組”が”会社”になった事に馴染めず、支度金にも不満そうな彼に不安を感じます。
一方、オクトパスでは居酒屋での歓迎飲み会があり、ファブルは根暗な社員貝沼がミサキを盗撮している事に気づき、密かに枝豆で阻止します。
皆は枝豆を皮ごと食べ、スイカは皮も食うというファブルに唖然としますが「ナイフ1本渡されて山に放置され『自力で帰ってこい』と言われた事がある。トカゲや虫も食った」という過去は、幼児期の悲惨な思い出と解釈し、同情します。ファブルにとっては、彼らの一言一言が”プロのフツー”のための学習でした。

帰宅した彼はインコに「ただいま」を言い、牛乳パックに隠してあったサバイバルナイフを取り出し、幼い頃に想いを馳せます。
彼の話は実際に少年時代に行われた殺し屋の訓練で、期間は1ヶ月、彼は山中で一人サバイバル生活を送り、虫や小動物などあらゆる物を食べて生き延び、ボスが待つ車に辿り着いたのです。
その際ボスは、叩きのめした処分対象の男を拉致しており、ファブルに銃で見張らせますが、隙を見て反撃され殺されかけます。
ボスは衒いなく男を射殺し、肩を撃たれたファブルを抱きしめ、「いい判断だった」と褒め、「俺の許可なく死ぬな!」と言ったのです。

その後、自宅の鍵を忘れたミサキがヨウコの家に泊めて欲しいとやって来て、酔ったヨウコにオモチャにされます。
ファブルは海老原の家に、ミサキと同僚になった事を報告に行きますが、応対した小島にいきなりナイフを向けられ凄まれます。
ファブルは「海老原さんに世話になっている佐藤です」と言って切り抜けますが、海老原が風呂で倒れていたため、救急車を呼んで立ち去ります。海老原は心筋梗塞疑いで入院を余儀なくされます。
彼は小島に「佐藤の事は良く知らんが気にせんでええ」と言いますが、小島は彼が凄腕の殺し屋だと見抜いており、”セレブ相手の花屋(売春)”をやると言い出します。
売春は組でのご法度で、海老原は「以前砂川がやって大問題になった」と止めますが、小島は平然と「砂川がやってた”花屋”は、社長やらせてた風間がトンだ(遁走した)らしいで」とトボけます。
海老原はチューブだらけの身体で起き上がり「小島ぁ、ともかく俺が退院するまで待っとけ。俺がお前らしい仕事考える」と凄み、小島も了承しますが当てにはなりません。

一方、ファブルは田高田とミサキに自由過ぎるイラストが気に入られて採用され、時給が100円上がります。
以来彼は、小さなメモ帳にサインペンでイラストを描くようになり、初めてジャッカル富岡のギャグ以外の楽しみを見つけます。
一方、ミサキの元には小島が現れ「グラビア時代、あんたがAVを断わった事で友人が負債を抱えた。”セレブ相手のサービス業”で儲けよう」と持ちかけて拒否され、脅迫しますが、その件は砂川の動きと合せてすぐにクロから海老原に報告が入ります。
同じ頃、ヨウコはバーで2人組の殺し屋フードとコードに遭遇してその凶悪さを見抜き、ナンパしてきたコードを「私強いから、やめといた方がいいですよぅ」とやり過ごします。
彼らはファブル探しのついでに、砂川の仕事を引き受けたのですが、砂川から「会社を転覆させようと思ってるが、どうやら凄腕の殺し屋がバックにいるらしい」と聞き、目を輝かせます。
また小島はミサキのバイト先の店長を襲い、隠し撮りした母親の写真を送りつけるなどしてミサキを追い詰め、強引に承諾を得ます。

ミサキはひどく落ち込みながらも覚悟を決め、イラストで助けられたお礼にと、ファブルを飲みに誘います。
ファブルはその変化にすぐ気づきますがわけは聞かず、相変わらず妙な食べ方して「森での生活はキツかったが大きな木が計らいをしてくれるし、満天の星空や生物の声に励まされ寂しくはなかった」と打ち明けます。
ミサキは十分に癒され、帰りがけ、ファブルに私の似顔絵を描いてと頼みます。
その晩ミサキは、小島のヤサを訪ねて品定めされ、契約書を書けと迫られますが、砂川の手下が現れ小島もろとも拉致されます。

小島の異変に気づいた海老原は、病院を抜け出してファブルの家に行き「ハコスカをやるから小島を調べてくれ! こういう話は”フツー”受けるもんや!」と頼みます。
ファブルはそれを2つ返事で引き受け、黒装束で小島のヤサを調べ、小島が2人組の殺し屋に叩きのめされ、ミサキと共に拉致される光景を極めて正確に思い浮かべ、海老原に「小島は多分生きてるが、その2人に心当たりはないか」と連絡を入れ、砂川一味の仕業と知ります。

その頃小島は、ゴミ処理場の投棄場のヘリに椅子に括られて座らされ、砂川に「風間を殺したのは海老原の指示だ」と言うよう脅されていました。
ミサキはあくまでも偶然居合わせた”オマケ”でしたが、”花屋”にはうってつけの上玉です。
松沢は嬉々として小島を殴りつけて脅し、レコーダーを向けますが、小島は血まみれになりながらも一歩も引かず「こんな事してタダで済むと思うなよ、ボケぇ!…殺し屋が来るぞ…海老原のアニキが面倒見とる殺し屋や!タダモンやないでぇ!俺殺してみ?お前ら皆殺しやァ!」と嗤います。
それを聞いたフードは、小島に料亭のスマホを見せて確認し、ファブルだと知って喜びに打ち震えます。
ファブルが殺しの天才だと聞いた砂川は「ほなここで殺しとかんと後で殺されるなぁ!クーデターはもう始まっとるわ!兵隊(手下)もっと呼んどくか!」と嗤います。

【転】- ザファブルのあらすじ3

ザファブルのシーン3 一旦家に帰ったファブルは「身近にあるモノを生かせ。大概の事は知恵と工夫で乗り切れる」というボスの教えに則り、手製の弾丸や武器の準備を始めます。
それに気づいたヨウコは「フツーの生活をしろってボスの命令だよ!人殺したらボスに殺されるんだよ!」と怒りますが、「ミサキちゃんには世話んなった。助けるのがフツーや」と言われてしぶしぶ手伝う事に。
ヨウコは何よりボスの命令に背く事を怖れて止めようとしますが、手製の武器はファブルにとって、殺傷能力はおろか命中率も期待できないただのオモチャでした。
つまり攻撃はこけおどしの武器のみで、優れた判断力と身体能力だけで防御して敵を殺害せず、尚且つ人質を救出するという超難題なのです。

同じ頃、入院中の海老原は、拘束された状態で目覚め、ファブルのボスに「どうして契約を破ってアキラを巻き込んだ?」と責められます。
ファブルにフツーの暮らしをさせる理由を聞かれたボスは、「ダヴィンチ級の天才画家と言われた少女がいたが言語障害で、両親が時間をかけて言葉を教えたところ、引き換えに才能が失われた。おそらくサヴァン症候群の類だったんだろう」と前置きし、「アキラに1年間フツーの暮らしをさせてみて、少しでも殺しのスキルが落ち、一般社会に馴染めるようならそうさせてやりたかった…馴染めなかったら殺す…それが育てた者の責任だ」と打ち明けます。
そして海老原の首にナイフを当て「アキラを殺したら…次は君だ」と脅して、去っていきます。
ボスの脳裏にはあの日の事が過ぎります。
処分対象の男に反撃され、負傷したアキラは、倒れても泣きもせず、澄んだ眼で彼を見つめ「ミスしてごめんなさい。すぐ殺さなくてごめんなさい。言う事を守れなかった?ダメだった?僕の事、殺す?」と聞き、ボスはただ首を振り「ダメじゃない。殺さない。俺の許可なく死ぬな」と言い、彼を抱きしめたのです。

ファブルとヨウコは、クロの車でゴミ処理場に行き、ヨウコはクロと車に残って指示を出し、ファブルは黒ずくめに目出し帽の仕事モードに切り替え、1人建物に侵入します。
彼は瞬く間に見張りを倒して壁伝いに内部に侵入し、宿直室でミサキを襲おうとしていた松沢を倒して彼女を救出し、ジャッカル富岡のギャグで笑わそうとしますが、怯えられただけでした。
監視室のモニターに目を凝らしていたフードとコードは、順に消えていくモニターでファブルの侵入に気づき、宿直室に駆けつけますが、2人は消えた後でした。またその際、残った弾丸を見てオモチャだと見抜きます。
ファブルはミサキを地下の透かし階段の下に隠し、小島の救出に向かいますが、小島は投棄場に突き出したブリッジの先端で椅子に括られ、大声で叫んでいるという分りやすい囮にされていて、その周囲のドアや壁の隙間からは大勢の手下が銃で狙っています。
またブリッジにはフードが出てきて「ファブル!お前を殺して俺が都市伝説になる!早く殺し合いしよぉ!」と煽っていました。
ファブルはその状況をものともせず、鉄板を盾にして現れ、手下の弾切れを待って数人倒し、奪った銃でブリッジのワイヤーを切断します。
その際、フードとも撃ち合いになりますが軽くかわし、落下する小島の椅子の足を掴んで、途中階の大きな窓の中に投げ込み救出しますが、通信用のイヤホンが壊れ、ヨウコとの連絡が途絶えます。
フードはファブルを追って投棄場に飛び込みますが、その生死は分りません。

それを監視室から見ていた砂川は、歯噛みして手下に探させますが、内部は鉄骨が入り組んだプラントになっていて見つかりません。
ミサキはその間、床下を這って移動し、ファブルも小島を連れて移動していましたが、小島がヘマをして見つかり、狭小の鉄骨プラント内での多勢に無勢のバトルになります。
ファブルはその際も「殺害禁止」の命を守りますが、かまわず殺そうとする小島も止めなければならず、また目視で追っていたミサキが、コードに追われている事も把握しており、同時に全てをこなさねばなりません。
ファブルは的確に手下にダメージを与えて動きを封じますが、いくら倒しても埒が明かず、ついには小島と共に追い詰められた体で狭所に数十人の手下を引きつけ、天井の透かし床を破壊して脱出します。

その直後、砂川が現れて小島とのタイマンバトルとなりますが、ファブルは左腕を負傷しており、2人を放置してミサキの救出に向かいます。
その頃、ミサキはコードに追いつめられ、高い鉄骨階段と壁の隙間に飛び降り、壁にしがみついていました。
やがて小島vs砂川のバトルはクライマックスを迎え、小島が撃たれそうになりますが、ファブルは砂川の銃を別な階から撃って弾き飛ばし、小島は砂川を殴り倒し、自身も気を失います。

ファブルは次に、ミニスカにカーディガンで壁にしがみつくミサキ見て爆笑しているコードに狙いを定めますが、飛び出してきたフードに阻止され、透かし床を挟んでのバトルになります。
一方コードは、突然現れたヨウコに驚き「ぶっ殺すぞ!」と怒鳴りつけます。ヨウコは「私ぃ強いから、やめといた方がいいですよぅ」と囁き、コードをたった2発で倒します。
ミサキはその間、壁からパイプに飛び移りますが、パイプは今にも折れそうです。ヨウコも焦りますがなす術がありません。
ファブルはミサキの危機にも気づいていましたが、フードとのバトルが長引いてついには撃ち合いになり、2人同時に倒れますが、そこに何者かが現れ、フードの銃を奪います。
その時、ついにパイプが折れてミサキが落下しますが、すんでのところでファブルに救われ、気を失います。

【結】- ザファブルのあらすじ4

ザファブルのシーン2 その後ミサキは、目出し帽をかぶった男の車で目覚め「ここは?」と聞きます。目出し帽を取ったのはクロで、ぼそりと「自分ち」と言っただけで去っていきます。
ミサキはとりあえず家に帰ろうとしますが思い直し、ファブルの家を訪ねます。
迎えに出たのは一杯機嫌の”佐藤ヨウコ”で、居間ではいつも通りの”佐藤アキラ”が座って飲んでいました。
アキラは彼女に、描きためたミサキの似顔絵を差し出し「好きなの選んでくれ」と言います。それにはミサキと彼のささやかで幸せな思い出が描かれていて、ミサキは大粒の涙をこぼし、笑い出します。

その後ファブルは、その家の車庫で、ハコスカのトランクの中で拘束され、口を塞がれていた小島を、退院していた海老原に引き渡します。
2人は小島を車庫の中の椅子に座らせますが、海老原はファブルに「水、くれるか」と頼んで席を外させ、小島の前にしゃがんで口のテープを外し「俺が退院するまで、待ってろって言うたよな?」と言います。
小島はボコボコで血だらけの顔で「俺はただ…昔みたいに…」と言いかけますが、海老原は優しくその血をぬぐい、「今回の件は、やり方がマズかったな」と呟いてその頬を軽く叩き、背後に立ちます。
小島は「俺はもう、時代遅れなんかなぁ?足洗うてフツーに生きるわ!…アニキ…すまんッ…」と言い、頭を下げます。
海老原はその背後で「大丈夫や…俺がついてる…」と呟き、ホッとしてニヤつく小島の頭に銃を向けます。
車庫には軽い銃声が響き、居間にいたヨウコは少し寂しそうに、そして無表情に聞き流します。ソファでは、疲れ果て、似顔絵を手にしたミサキが眠っていました。
海老原はドアの影にいたファブルに「どう思う?」と聞き、「まぁ、どっちにしろ、俺がおらんかったら殺されてた」と言うファブルに、「お前は…誰も殺せへんかったか?」と聞きます。

その頃ゴミ処理場では、倒された手下たちが次々と起き上がり、床に倒れていたフードも、コードに声を掛けられ起されます。
フードは「惜しかったぁ!あいつわざと急所外しやがった!『次は絶対殺す』ってか!」と大笑いしていましたが、ふいに現れたボスに2人とも射殺され、ファブルが映ったスマホを回収されます。
またその夜、海老原は車で砂川に会い、小島の射殺死体のポラロイド写真を見せ「今回の件は、これで全部チャラや」と言い渡します。
海老原はその後、鉄板焼き屋”ちっち”に寄り、影膳の小島とビールを酌み交わし、肩を震わせます。

翌日、出社した貝沼は、パソコンに貼られた無数の付箋の中に「本人に気づかれる前に盗撮はやめろ」と書かれた付箋と、倉庫に盗撮用のカメラを仕込んでいる貝沼自身の写真を見て蒼褪めます。
オクトパスは天下泰平で、田高田社長は相変わらず愚痴っぽく、ミサキはファブルのイラストに癒され、ファブルはせっせと雑用をこなしていました。
またヨウコはバー”バッファロー”に偶然立ち寄った河合を捕まえ、遊んでいます。海老原は浜田に深々と頭を下げて全てを報告します。
そして”佐藤アキラ”はと言えば、家の屋上の七輪でサンマを焼き「平和だなぁ」と呟き、一箸食べては「アッツ!」と叫んでいました。

みんなの感想

ライターの感想

原作コミックは始めの数回分読んで大ウケしたんですが深読みはしてないので、注釈等は分かる限りで。また2020年2月現在も完結してないので、今後登場人物の関係性にも進展があるかも。前半のキャラ説が少々長く感じるかもですが、これこそが要だし端折ってないのも好感度高かったし、クライマックスのスカッと感もその分アップしています。
とにもかくにも笑って泣ける超娯楽作品です。ファブル役岡田准一は言わずもがな、海老原役の安田顕、小島役柳楽優弥もサイコーでしたし、砂川役向井理のワルっぷりにも大ウケでした。 そこにボス役佐藤浩市がさらりと絡みバッチリグレード上げてます。
また脇を固める若手俳優陣やアクションシーンも実に見事で鮮やか。ゴミ処理施設の狭所モブアクションでは、手下役の俳優さんたちまでもがみな表情豊かで大満足でした。
「俺の許可なく死ぬな」「大丈夫や…俺がついてる」の泣かせは江口監督ならでは(ちなみに海老原はかなり原作とイメージ違います)。これにグッと来た方には「オキナワノコワイハナシ2014」の同監督作品「チエコの霊」もおススメです。

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