映画:ソードオブアサシン

「ソードオブアサシン」のネタバレあらすじと結末

ソード・オブ・アサシンの紹介:2012年にベトナムで製作されたアクション・ファンタジー。一族の汚名を返上するため、宮廷の陰謀の謎を解こうとする青年の闘いを描いていく。

あらすじ動画

ソードオブアサシンの主な出演者

グエン・ヴー(フィン・ドン)、スアン(ミドゥ)、皇后(ヴァン・トラン)

ソードオブアサシンのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ソードオブアサシンのあらすじ1

ソードオブアサシンのシーン1 物語の舞台は数百年前、皇帝による統治が行われていた時代のベトナム。グエンという名の官僚が皇帝殺しの罪を着せられることから、物語は始まります。皇帝の死を受けて、皇后はグエン一族の斬首を命じますが、グエンの孫の幼いヴーはその苦難を生き抜き、グエンの親友の僧によって寺院でひそかに育てられました。僧はヴーに武術を教え、青年になる頃にはヴーは武術の達人となっていました。しかし、ヴーは僧のように気を使って自在に物を操ることはいまだにできずにいました。

そんなある日、皇帝の衛兵が寺院に突然やって来ました。衛兵たちは何かを探していたようでしたが、結局見つからずすぐに帰っていきました。このとき、ヴーは衛兵を率いていた役人の顔を見て、幼い頃の記憶を取り戻しました。その役人は、両親が処刑されるときに斬首の合図をかけた男だったのです。

ヴーが僧に自らの出自を尋ねると、僧は12年前に起きた悲劇について語り始めました。それは、皇帝がヴーの祖父グエンの屋敷に滞在したときに起こったことでした。皇帝はグエンの屋敷に滞在中に急死し、このとき皇帝の世話をしていたグエンの側室に皇帝殺しの疑いがかかったのです。側室の罪はグエンとその親族にも及び、逃亡したヴーを除き全員が処刑されました。さらに、グエン一族が処刑されたとき、この寺院にも異変が起きていたことを僧は明かしました。巨大な獅子の石像が突然動き出したというのです。僧はなんとか荒ぶる石像を封印しましたが、その直後、僧は石像のすぐ近くに無実を意味する文字を目撃したといいます。

この話を聞いたヴーは、グエン一族は何者かに罪を着せられたのではないかと考え、一族の汚名をそそぐことを心に誓いました。ヴーは寺院を出て、あの役人を探し始めました。街で聞き込みを始めて間もなく、ヴーは町娘スアンとぶつかりました。少しぶつかっただけですぐ怒り、文句を何度も言ってくるスアンは、ヴーに強烈な印象を残しました。

その直後のことでした。すぐ近くで街の人々の様子を視察していた上流階級の青年とその護衛一行が、大勢の刺客の襲撃を受けたのです。護衛が次々と倒れる中、ヴーはとっさに青年をその襲撃から守り、刺客をすべて撃退しました。

その後、青年は傷の手当てをするためにヴーを自らの屋敷に招きました。ヴーはしばらくしてからこの屋敷の主が前皇帝の甥ザーの家であることに気づきました。ヴーは急いでこの屋敷を出ようとしますが、ザーはすでにヴーの正体に気づいていました。ザーはヴーの左腕のアザを見て、ヴーが幼い頃の学友であることを思い出していました。アザを理由にいじめられていたヴーに唯一手を差し伸べたのが、ザーだったのです。

二人は久しぶりに会話する場を持ちますが、その話題は自ずと前皇帝の死に向けられました。ヴーと同様、ザーもまた前皇帝の謎の死に疑問を抱いているといいます。そんな中、ザーの屋敷にヴーが探していたあの役人が現れました。役人の名前はレーといい、ザーの無事に安堵している様子を見せていました。

その夜、ヴーはレーの後を追い、宮廷に潜入しました。すると、レーはザー暗殺に失敗したことをある女性に謝罪していました。その女性は、前皇帝の妻であり、現在は宮廷の権力を一手に握る皇太后でした。会話を聞くと、皇太后はザーが謀反を企んでいると疑い、暗殺を指示したようでした。さらに皇太后は「血の手紙」というものを追い求めていることが判明しますが、ヴーにはそれが何かまったくわかりません。また、髪を丸剃りにし、濁った左目を持つ剣士が皇太后の側に控え、不気味なオーラを放っていました。ヴーが三人の様子を窺っていると、突然外で騒ぎが起きました。皇太后を狙う暗殺者が現れたというのです。ヴーが現場に行くと、暗殺者の正体はつい先ほど街で出会ったばかりのスアンでした。

【承】- ソードオブアサシンのあらすじ2

ソードオブアサシンのシーン2 ヴーはすぐに加勢し、スアンを連れて宮廷からなんとか逃げ出し、山奥の廃屋にたどり着きました。ところが、スアンは助けられたことに素直に感謝できず、ただ悪態をつくばかり。そんなスアンにヴーは呆れ果ててしまいました。

その後、ヴーとスアンの元にスアンの姉が駆けつけ、一行はなんとかスアンを隠しながら宮廷から遠ざかることに成功します。ヴーはスアンの姉になぜスアンが皇太后の暗殺を試みたのか理由を尋ねました。すると、スアンの姉は家族を襲った悲しい過去について打ち明けました。

スアンとスアンの姉にはもう一人姉がおり、その姉が12年前に発狂したことが悲劇の始まりでした。姉は、王朝は滅びると不吉な言葉を叫ぶようになり、やがて当時皇后だった皇太后の命により捕らわれの身となってしまいました。その最期は、口は縫い付けられ、喉は切り裂かれた状態で縛り上げられたまま絶命するという壮絶なものでした。その後、すぐに両親も皇太后の刺客によって殺されますが、スアンたち姉妹はヴオンという青年に救助されたといいます。スアンの姉はヴオンに武術を習い、皇太后への復讐の時を待っていました。しかし、スアンの姉と愛し合うようになっていたヴォンは、単身皇太后の暗殺に向かってしまいます。ヴォンはあと一歩のところまで皇太后の元に迫ったものの、暗殺を果たすことなく帰らぬ人となったといいます。

この話を聞いたヴーは、自分もまた家族が皇太后によって殺されたことを明かし、お互いの目的は同じと語りますが、スアンの姉はヴーやスアンとは違う考えを持っていました。スアンの姉はヴオンの死によって復讐が「痛みと悲しみしか生まない」ものと気づき、すでに皇太后への復讐は心にはなかったのです。

その後、ヴーはスアンの元を去り、ザーの屋敷に戻りました。ヴーはザーに宮廷で得た情報を明かし、血の手紙について尋ねました。すると、ザーは血の手紙に関わる情報をヴーに教えました。それは、前皇帝の宦官だった男が書いた手紙と考えられていました。宦官は皇帝が夜をともにした女性の記録をつけており、その中である疑惑に気づいたといいます。それは、当時産まれて間もない現皇帝が前皇帝の血を継いでいないのではないか、というものでした。皇太后の妊娠時期と皇帝の夜の記録が一致しないというのです。しかし、前皇帝の死の直後にこの宦官は追われる身となり、逃亡先で死ぬ直前、自らの血で現皇帝の出自の疑惑を記したといいます。その手紙はとある老人の手に渡りますが、身の危険を恐れた老人の家族は老人を手紙とともに山深い寺院に追放した…それが血の手紙をめぐる噂話のすべてでした。ヴーは前皇帝を殺したのは皇太后なのではないかと疑い始め、その真相の鍵を握る血の手紙を探すことを決めます。

その矢先のことでした。ヴーは衛兵の動きが騒がしいことに気づき、すぐにスアンたちに危険を知らせに行きました。しかし、そのときにはすでに遅く、あの不気味な剣士とその部下がスアンたちの家に迫っていました。

【転】- ソードオブアサシンのあらすじ3

ソードオブアサシンのシーン3 ヴーはスアンたちとともに応戦しますが、あの剣士は手強く苦戦を強いられてしまいます。そこで、スアンの姉は単身あの剣士に立ち向かい、ヴーとスアンを逃しました。なんとかヴーとスアンは剣士たちの追走を振り切りますが、その後家に戻ると、無残に喉を切り裂かれ息絶えるスアンの姉の姿がありました。スアンは姉の死に大きなショックを受け、再び皇太后への復讐を決意します。しかし、ヴーはなんとかスアンの気を沈め、皇太后の地位陥落の決め手となる血の手紙探しに協力するよう求めるのでした。

旅を進める中、スアンはあるかどうかもわからない血の手紙探しを続けることに苛立ちを隠せずにいました。しかし、ヴーがグエン一族の生き残りであることを明かされると、スアンはヴーもまた辛い過去を持った人間であることに驚き、それ以来態度を改めるようになりました。

それからすぐのことでした。近くを流れる川に、数体の死体が次々と流れてきたのです。その死体はスアンの姉と同様、喉を切り裂かれていました。二人は川の上流にある村に着くと、何十人もの村人の死体があたりに散らばっていました。二人はあの剣士の仕業と考え、山を越えた先にある寺院を目指しました。しかし、すでにこの寺院の僧たちも皆殺しにされていました。ヴーは、この場所こそが血の手紙を納めていた寺院であり、すでに血の手紙はあの剣士が持ち去ってしまったことを確信します。

ところがその夜、ヴーとスアンはあの剣士が山奥の小屋にいるのを発見します。ひそかに血の手紙を盗み出そうと試みるヴーでしたが、そこにレーが現れました。レーは剣士から手紙を受け取ると、その直後ただちに数人の刺客が小屋に侵入し、剣士に襲い掛かって来ました。ヴーはこの混乱に乗じてレーから手紙を奪おうとしますが、隙を突かれレーに背中を刺されてしまいました。なんとかレーを倒し手紙を奪ったヴーでしたが、傷は深く意識を失ってしまいました。

その後、スアンはヴーを近くの村で介抱しました。スアンの懸命な介抱のおかげで、ヴーは徐々に体力を回復します。その後、武術の鍛錬を続けた結果、ヴーはついに気を操る技を会得します。ところが、その夜、ヴーは不吉な夢を見ました。夢の中でヴーは皇太后の暗殺に成功しますが、その直後、グエンが現れ、強張った表情で「血の手紙は死を招く」と口にしたのです。すると、争い合う兵士たち、逃げ惑う村人たちの光景がヴーの目に飛び込んできました。ヴーはこの夢が正夢になることを恐れ、罪なき人を巻き込んでまで復讐すべきなのか、わからなくなってしまっていました。

ヴーはこの不安な気持ちをスアンに打ち明けますが、スアンは皇太后への復讐を強く望み、ヴーの心の迷いを許そうとしませんでした。傷の治療を通じてスアンと愛し合うようになっていたヴーは、スアンの考えを尊重し、血の手紙をザーに引き渡すことを決めました。

血の手紙を引き渡したヴーとスアンはザーの屋敷に身を寄せることとなりました。しかし、スアンはヴーとの心のすれ違いに傷つき、ヴーの前から姿を消してしまいました。その直後のことでした。ヴーは屋敷内に怪しい影を見つけ、その後を追うと、屋敷の武器庫でザーがあの剣士と密会する場面を目撃してしまいます。

【結】- ソードオブアサシンのあらすじ4

ソードオブアサシンのシーン2 剣士は自らを殺そうとした皇太后に激しい怒りを覚え、ザーに接近を図っていたようでした。すると、ザーは自らの思惑を剣士に明かしました。それは、皇族を皆殺しにし、その罪を皇太后にすべて押し付け、その混乱を利用して自らが玉座に座る、というものでした。このとき、ヴーはあの不吉な夢が意味するところを理解しました。血の手紙で皇太后を追い落としても、その後にはザーによる混沌とした戦争の時代が待っている…ヴーはあの夢が正夢になることを阻止するため、武器庫に乱入しました。

ヴーはザーを「邪悪な人間」と批判しますが、ザーは気にする様子を見せず、むしろ純粋すぎるヴーを哀れんできました。ヴーは血の手紙を取り返そうとしますが、あの剣士が立ちはだかりました。剣士はヴーを圧倒し、絶体絶命の危機に追い込んできました。

そのときでした。スアンが現れ、ザーの首に剣を押し付け人質に取ったのです。スアンはヴーに「あなたが正しい」と語り、復讐のために罪なき人を巻き込んではいけないと涙ながらに語りました。しかし、この発言が隙を生み、スアンはザーの反撃を受け、腹を短刀で刺されてしまいます。すぐにヴーは助けに向かおうとしますが、再び剣士はヴーに攻撃を加え、ヴーは吹き飛ばされてしまいます。

吹き飛ばされた瞬間、ヴーはスアンと過ごした短くも穏やかな日々を思い出しました。その後、ヴーは気を集中させ、一気に剣士に強力な気をぶつけました。このときヴーが放った気は、寺院の獅子の石像と同じ形状をしていました。この攻撃で剣士を倒すと、ヴーは逃げようとするザーに狙いを定めました。ヴーは再び気を操って槍を動かし、ザーの胸に突き刺しました。

それと同じ頃、皇太后は悪夢にうなされていました。グエン一族含め、これまで手にかけてきた人々が夢に現れ、皆一様に皇太后を恨めしそうに見つめてきたのです。皇太后は恐怖で眠ることが困難になり、「これ以上苦しめないで」と涙を流していました。

それからすぐのことでした。皇太后はある人物から謁見を求められ、普段通り冷徹な顔で謁見の場に向かいました。謁見を求めてきたのはヴーでしたが、ヴーは素性も明かさず、血の手紙を皇太后に引き渡しました。皇太后は血の手紙に満足し、どんな褒美が欲しいかヴーに尋ねました。すると、ヴーは大勢の衛兵に囲まれながらも堂々とこう口にしました。

「何年もの間あなたの権力のために多くの命が奪われました。あなたを憎む者や逆らう者もいたでしょう。もしその手紙が彼らの手に渡れば、犠牲者を増やすこととなる。それをお渡ししますので、どうかもうやめてください」

ヴーはそう言い終えると、謁見の場から去ろうとしますが、皇太后はそれを許さず、素性を明かすよう迫りました。すると、ヴーはグエン一族の生き残りであることを明かし、皇太后をひどく驚かせました。皇太后はしばらく迷った末にヴーを解放するよう指示し、去り行くヴーの後ろ姿をただ眺めていました。

その後、ヴーはザーから受けた負傷から生還したスアンと再会を果たし、抱きしめ合いました。「憎しみや争いのない世界で生きてゆくのだ」…ヴーはそう心に誓い、スアンとともに小さな船に乗って旅立ちました。

みんなの感想

ライターの感想

壮大な物語や激しいアクション、そして意外なラストなど、本作を通じてベトナム映画の勢いを見せつけられたような気がします。大きな戦争を乗り越えた国だからこそ、憎しみや争いのない世界で生きるという主人公のセリフが強く印象に残りました。

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