「タイガーマスク（2021年・韓国）」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

画像引用元：YouTube / タイガーマスク（2021年・韓国）トレーラー映像

故郷にやってきたコンピョンは、久しぶりに話題になったテッキョンの道場へ足を延ばします。道場にはコンピョンの恩師シン・ジュンホがおり、コンピョンとの来訪を喜びました。ジュンホは病に侵されているらしく、咳き込むと血を吐きました。

コンピョンがそれを見て心配すると、ジュンホはコンピョンに「昔、獣の仮面をかぶった男のことを覚えているか」と話し始めました。それはコンピョンが自分ひとりの秘密にしていることだったので、恩師のジュンホが話題にしてコンピョンは驚きます。

ジュンホは、獣の仮面は虎なのだと言いました。タイガーマスクだとコンピョンは呟きます。その昔タイガーマスクが悪人たちを退けたのを目撃したコンピョンに、タイガーマスクは「テッキョン秘法」という秘術書を渡しました。それを受け取ったことで、コンピョンは興味を持ってテッキョン道場に通い始めたのです。

ジュンホは、そのときのタイガーマスクの正体は自分だと告白しました。コンピョンは驚きますが、それを聞いたところでもう大人なのでどうすることもありません。翌日に仕事もあるのでソウルに戻ります。

コンピョンを見送ったジュンホは、道場に飾った先代の師匠の写真を見ながら「後継者が現れると言う夢を見たが、あの子ですか」と語りかけます。

数日後。

ソウルに戻ったコンピョンは、すっかり日常の生活に戻ります。外のベンチに座ってコンピョンが昼食を食べていると、部長が横に座ってタバコを手に「火あるか？」と聞きました。コンピョンは喫煙者ではないのですが、ライターを持っていたので貸しました。ライターの火力が強くて部長のまゆ毛が焦げ、慌てた部長は最新のスマホを置き忘れてその場を去ります。

コンピョンがそのスマホをスクロールすると、2つの記事が目に留まりました。1つめは韓国で日本料理店のフランチャイズ化に成功した女性経営者ユン・ソンウン会長の記事です。もう1つは、つい数日前に会ったばかりのテッキョン無形文化財の恩師・ジョンホが亡くなったという記事でした。コンピョンはショックを受けます。

ジョンホに会った時に聞いたタイガーマスク発言を思い出したコンピョンは、ジョンホが死んだら誰がタイガーマスクを引き継ぐのだろうと気になりました。

ジョンホにはコンピョンよりも少し年齢が下の若い孫娘のシン・ボミがいました。ボミは兵役に行っていたのですが、祖父の訃報を聞いて道場を都合と除隊して戻ります。

ジョンホの生前、ソンウン会長がしつこく道場を売れと迫っていたことをボミは知っています。道場にコンピョンがやってくると、ボミと再会します。ボミとコンピョンは幼馴染でもあり、ボミは「祖父がコンピョンに渡せと言っていた」と紙切れを渡します。

そこには「44　80　82　03」という数字が書かれていました。その数字を手がかりにして道場の鍵のついたロッカーを開けようとしますが、ロッカーは古くて引っ張ると開きました。中には木の箱が入っており、ボミは「ひとりの時に開けてくれと言っていた」とコンピョンに持ち帰らせます。

家でコンピョンが箱を開けると、なかにはタイガーマスクが入っていました。木彫りのお面のような代物で、なかに手紙が入っています。ジュンホは「この力はお前のものだ。人知れず真薬師を守れ」と書いていました。「国」レベルではなく「信薬師（道場）」だと読んで拍子抜けしながらも、「お前が正義の道を進め」というのを読み、コンピョンは気を惹かれます。

マスクをつけると、外で女性の悲鳴が聞こえました。外の路上で暴力男にひどい目に遭わされている女性を見つけたコンピョンは、タイガーマスクで向かいます。男はタイガーマスクを見て怖いというよりも「気持ち悪い化け物」と思って逃げました。コンピョンが女性を助けようと手を差し伸べると、女性は有り金を握らせて逃げました。「すごい威力だ。指1本動かしていないのに、金までもらえた」とコンピョンは感心します。