映画:チザム

「チザム」のネタバレあらすじと結末

チザムの紹介:1970年にアメリカで製作されたジョン・ウェイン主演の西部劇。1878年に起きたリンカーン郡の闘いを題材にしたアンドリュー・J・フェナディの短編を映画化。フェナディ自ら製作・脚本に携わり、ジョン・チザムら牧場主と冷徹な経営者マーフィー一派との戦いを描いていく。

チザムの主な出演者

ジョン・チザム(ジョン・ウェイン)、ローレンス・マーフィー(フォレスト・タッカー)、ヘンリー・タンストール(パトリック・ノウルズ)、ビリー・ザ・キッド(ジェフリー・デュエル)、サリー・チザム(パメラ・マクマイラー)、パット・ギャレット(グレン・コーベット)、アレクサンダー・マクスウィーン(アンドリュー・プライン)、ダン・ノディーン(クリストファー・ジョージ)

チザムのネタバレあらすじ

【起】- チザムのあらすじ1

舞台は19世紀のアメリカ、ニューメキシコ準州リンカーン。ジョン・チザムはこの地域で長く牧場主として生計を立ててきましたが、あるときからマーフィーという男が率いる新興勢力が街でビジネスを始めるようになります。マーフィー商会は街の人々に法外な価格で物を売りつける悪徳経営者でした。違法行為を取り締まるはずの保安官も買収され、マーフィー商会による搾取は留まるところを知りませんでした。チザムはマーフィー商会のことを快く思っておらず、一方のマーフィー商会もチザムが所有する広大な土地を狙っており、両者は緊迫した関係となっていました。

そんな中、チザムの姪サリーがリンカーンに遊びにやって来ました。美しく成長したサリーとの再会を喜ぶチザム。すぐに街ではサリーの歓迎会が開催され、サリーはそこで若く勇ましい青年ビリーと出会います。ビリーは別の街でビリー・ザ・キッドと呼ばれた荒くれ者でしたが、今はリンカーンでまっとうな生活を歩み始めていました。二人はこの出会いをきっかけに、恋愛関係へと発展していきました。

そんなある日、マーフィーの手下の男がチザムの牛を盗もうとし逮捕される事件が発生。マーフィーは自らに疑いが及ぶことを防ぐため、保安官に牛泥棒の男を脱獄させますが、チザムはこの一件でマーフィーと全面対決することを心に決めます。南北戦争、先住民族との戦いと、様々な戦場を経験してきたチザムにとって、マーフィーは恐れるに足りない人間だったのです。チザムはマーフィー商会による富の独占を阻止するため、銀行の設立を思いつきます。

【承】- チザムのあらすじ2

その後、マーフィーに雇われていた若き弁護士マクスウィーンもチザムの仲間に加わりました。マーフィーのやり口の汚さに絶望し、顧問弁護士を辞職したというのです。ビリーら街の人々もチザムの動きに協力し、たちまち街には新たな銀行と雑貨店が完成します。雑貨店ではマクスウィーンの経営の下、適正な価格で商品が売られるようになり、再び街には活気が戻るかに見えました。

それから間もなくのことでした。雑貨店の商品調達のために街を出たビリー一行がマーフィーの手下の男たちに襲撃される事件が発生します。ビリーの奮戦により商品は奇跡的に無傷で済んだものの、ビリー自身は重傷を負ってしまいました。チザムはマーフィーに対して暴力によって復讐しようとしますが、これを制止したのはチザムの古い友人の老紳士タンストールでした。タンストールはビリーがリンカーンに流れ着いて以来、ビリーの更生を支援してきており、今回の一件にも心を痛めていましたが、あくまでも合法的な手段で対抗すべきとチザムを説得。自ら都市部に赴き、判事に救済を訴えると申し出ました。

【転】- チザムのあらすじ3

出発の直前、タンストールはビリーに聖書を手渡しました。その中には、「神の教えを求めて教えに従って生きなさい」と直筆のメッセージが書かれていました。ビリーの更生を心から望むタンストールの思いにビリーは深く心を打たれるのでした。

しかし、その道中でタンストールはマーフィーの手下によって殺害されてしまいます。タンストールの墓の前でビリーは一人聖書の言葉を口にしていました。「悪のともし火は消せ」…タンストールの意思に反して、ビリーは暴力という形でマーフィーに復讐することを心に誓います。

葬式の後、チザムの部下パットらはただちにリンカーンの街を出発し、タンストール殺しの男たちを遠く離れた街で捕まえることに成功します。しかし、その帰り道でパットたちはビリーに護送を乱入され、ビリーはタンストール殺しの男たちを殺害、そのまま姿を消してしまいます。マーフィーはこれをチザム潰しの絶好の機会と見て、ただちに知事に働きかけを開始。この頃チザムは判事に接近を図っていましたが、知事はビリーによる殺人を傍観していたことを理由にこの判事から権限をはく奪してしまいます。

そんな中、ビリーがサリーの前に現れました。しかし、チザムはすぐに二人を引き離し、ビリーに事の重大さを告げます。ビリー自身は自らを若い頃の勇ましいチザムと重ねていましたが、チザムはビリーの考えを否定しました。かつて愛する女性がいたものの、その女性の幸せのために身を引いたことを告白するチザム。ビリーはこの話を聞いてサリーとの恋を諦め、その場から姿を消しました。一方、その話を盗み聞きしていたサリーは、チザムがかつて愛した女性が自分の母親であることを確信します。母親のように最高の男性を選ぶことを心に誓うサリー。そんなサリーにパットは優しく語りかけ、二人は少しずつ距離を縮めて行きました。

【結】- チザムのあらすじ4

ビリーはその後仲間を集めマーフィーへの復讐の機会を窺っていましたが、マーフィーもビリーに多額の賞金をかけ、さらに凄腕のガンマンを雇っていました。男の名前はノディーン、かつてビリーに足を撃たれたことがあり、ビリーに深い恨みを持っていた男でした。

そんなある日、両者が衝突する事件が起きます。それは、ビリー一行がマーフィーに対抗するためにマクスウィーンの雑貨店にダイナマイトを盗みに入ったときに起こりました。ノディーンはビリーの動きにいち早く気づき、雑貨店の向かいから集中砲火をビリーたちに浴びせ始め、やがて激しい銃撃戦に発展。逃げ出したマクスウィーンの妻から銃撃戦のことを知らされたチザムは仲間を引き連れて街へと出発します。

一方、街では危険を承知で仲介役を買って出たマクスウィーンが射殺され、雑貨店には火が放たれていました。ビリーたちが絶体絶命の危機に瀕していると、そのとき大量の牛が街へと乱入してきました。チザムが事態を打開するために牛を街へと放ったのです。チザムはこの混乱に乗じて多くの人の死の原因を作り出したマーフィーの退治に向かいました。激しい格闘の末にチザムはマーフィーを打倒し、雇い主の死に直面したノディーンは街から急いで逃げて行きました。街はマーフィーの支配から解放され、その後ビリーは一人孤独な旅に出発しました。

それから間もなく、パットはサリーと幸せな生活を送り始め、街の新たな保安官に任命されました。チザムの自宅では久しぶりの穏やかな時間が流れていました。そんな中、仲間の一人が無法な西部において争いのない平和などありえないと口にすると、チザムはこう返しました。「人がどこへ行こうと必ず法律ができる、そして必ず神は既にそこにいる」…チザムはそう語ると、一人外へと出て行きました。そして、馬に乗り広大な草原を見渡しました。

みんなの感想

ライターの感想

監督のマクラグレンと撮影監督のクローシアは本作の前年に製作された「大いなる男たち」でも組んでおり、そのときは何頭もの馬の大移動を迫力たっぷりに描いていましたが、本作ではラストに牛の大乱入が圧巻の映像で映し出されます。勧善懲悪の物語も心地よく、ジョン・ウェイン演じる主人公の勇ましさと不器用さがとても魅力的な作品です。

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