映画:テレフォン

「テレフォン」のネタバレあらすじと結末

テレフォンの紹介:「ダーティハリー」で知られるドン・シーゲル監督が手掛けたスパイ映画。ウォルター・ウェイジャーの小説を映画化した作品で、寡黙なKGB諜報員がアメリカ各地でテロを引き起こすソ連急進を追う姿を描く。主人公の諜報員をチャールズ・ブロンソンが演じた。1977年アメリカ製作。

あらすじ動画

テレフォンの主な出演者

ボルゾフ少佐(チャールズ・ブロンソン)、バーバラ(リー・レミック)、ダルチムスキー(ドナルド・プレザンス)

テレフォンのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- テレフォンのあらすじ1

物語の舞台は、米ソ冷戦対立が緩和し始めた時代。かつてソ連がアメリカに送り込んだスパイたちはアメリカ社会に溶け込み、現地で平凡な生活を送っていました。ところが、最近になってこのスパイたちは次々と各地で自爆テロ行為に及び、全米各地で死者が出ていました。テロの対象となったのは、かつてアメリカ軍が軍事拠点としていた施設でしたが、その多くはすでに軍事利用が終了しているものばかりでした。

ソ連KGBはこのテロ行為の黒幕にダルチムスキーという人物が関わっていることに気づきまいた。ダルチムスキーは急進的な考えを持っており、このところの米ソ接近を快く思っていませんでした。そこで、ダルチムスキーは過去にアメリカに送り込んだスパイ54人分の名簿を盗み、彼らに自爆テロを行うよう電話で指示。スパイたちはある暗号を伝えさえすれば、自爆テロに及ぶようあらかじめ洗脳が施されていたのです。これは「テレフォン」という名で呼ばれていた極秘の作戦でしたが、すでにこの作戦が必要とされていた時代は終わっており、KGBはこれらスパイの存在を放置していたのです。

KGBはダルチムスキーの暴走を止めるため、ボルゾフ少佐というベテランの諜報員を呼び出しました。ボルゾフは抜群の記憶能力と明晰な頭脳を持ち、ダルチムスキーに顔を知られていなかったため、この任務には適任の人物でした。任務を聞かされたボルゾフは米ソのトップ同士で問題を共有して解決すべきと主張しますが、KGBにはそれができない理由がありました。現在のソ連書記長にはこのスパイの存在を隠しているため、書記長はもちろん、アメリカ側に察知される前にKGBは内々にこの問題を処理したいと考えていたのです。ボルゾフはKGBの実態に呆れながらも、やむなくこの任務を引き受けるのでした。

ボルゾフは早速アメリカに飛び、現地の工作員のバーバラという女と合流し、偽の夫婦になりすましてモーテルに滞在しました。バーバラは極秘任務について何も知らないと語り、親しげにしてきましたが、ボルゾフは信用する気にはなりませんでした。

【承】- テレフォンのあらすじ2

ボルゾフがアメリカに着いてまもなく、ダルチムスキーが背後にいると思しきテロ事件が起こりました。テロの首謀者はディラー神父というスパイの老人で、電話センターを爆破したというのです。ディラーが警備員に撃たれて入院中だと知ると、ボルゾフはすぐに搬送先の病院に向かいました。その目的は、ディラーの口封じでした。

ディラーは意識不明の重体で、病室はFBIによって厳重に警護されていました。そこで、ボルゾフはバーバラに看護婦に変装し、ディラーの血管に空気を注入するよう頼みました。バーバラは殺しに巻き込まれることに反発し、ディラーを殺す理由を問いただしますが、ボルゾフからは「核戦争が起きかねない」と抽象的な言葉しか返ってきません。バーバラはやむなくその頼みを聞き、緊張しながらもディラーに空気を注入し、死に至らしめるのでした。

バーバラはディラー殺しをきっかけに、以前に増してボルゾフの任務を詮索するようになりました。ボルゾフはすべてを隠すことが困難となり、標的の名前がダルチムスキーだと明かしました。そのダルチムスキーが次にどのスパイを使ってテロを起こすのか、ボルゾフは見通せずにいました。

そうしている間に、再びテロ事件が発生、マリーという主婦が犯人で、犯行後にソ連製の薬を使って自ら命を絶ちました。CIAも一連の事件を通じてダルチムスキーの動きに気づきつつあり、ボルゾフは早急にダルチムスキーを見つけ出す必要に迫られます。

そんな中、ボルゾフはバーバラとの会話の中で、テロ事件にある法則性があることに気づきました。それは、テロ事件が起きた街の頭文字を最初の事件から辿っていくと、「DAALC」となることでした。失敗したテロ事件を除けば「DALC」となり、あと「HIMSKY」を加えれば、ダルチムスキーのスペルになることにボルゾフは気づきました。ボルゾフは次の標的が「H」から始まる街にいるスパイだと確信、その条件に当てはまるのは、ヒューストンにいるカレンダーという男でした。

【転】- テレフォンのあらすじ3

ボルゾフはバーバラとともに早速ヒューストンに向かいますが、そのときすでにカレンダーはダルチムスキーから電話でテロの指示を受けた後でした。ボルゾフはカレンダーの異変に気づくと、カレンダーを射殺。同じ頃、バーバラは近くでダルチムスキーの姿を目撃します。ボルゾフは次にダルチムスキーが向かうのはハルダービルにいるスタークというスパイの元だと確信、現地に急行しました。

一方、バーバラは難しい立場に置かれていました。バーバラの正体はCIAの指揮下にある二重スパイであり、CIAからはKGBにうまく取り入った手腕を高く評価されていました。しかし、ボルゾフの件をめぐってバーバラはKGB、CIA両者からボルゾフ暗殺の指令を受けていました。KGBはテレフォン作戦を知る人物を全員排除したいと考えており、一方、CIAはボルゾフからスパイの情報を聞き出せさえすれば、あとは用済みと考えていたのです。ボルゾフに少しずつ好意を抱き始めていたバーバラは、その指令を素直に受け入れることはできませんでした。

ハルダービルに向かう道中でのことでした。バーバラはボルゾフの人間的な面を知りたいと望みますが、ボルゾフは任務に集中したいと語り、バーバラの言葉に応じませんでした。その一方で、ボルゾフはバーバラの有能さを評価し、良いチームが組めていることに満足していました。

その後、ボルゾフとバーバラはハルダービルに到着、スタークが経営するバーに向かうと、まもなくスターク本人も釣りから戻ってきました。ボルゾフはダルチムスキーの先を行くことに成功したのです。ボルゾフは外の物置近くで一人魚をさばくスタークの元に行き、テレフォンの暗号を口にしました。すると、スタークは突然虚ろな表情になり、物置に隠していた爆薬を取り出し始めました。バーバラが洗脳の恐ろしさに驚いていると、ボルゾフはスタークに任務が取り消しになったことを伝えました。しかし、スタークは聞く耳を持たず、黙々とテロの準備を続けました。ボルゾフはやむなくスタークの首を絞めて殺害、その死体を物置に隠しました。

【結】- テレフォンのあらすじ4

その直後、ダルチムスキーがその場に現れました。ダルチムスキーはボルゾフをスタークと勘違いし、テレフォンの暗号を口にしてしまいます。しかし、ダルチムスキーは人違いをしたことに気づくと、一気に表情を強張らせました。ダルチムスキーはボルゾフがただの客ではないことに気づき、バーの電話ボックスにそそくさと入っていきました。ダルチムスキーが別のスパイに電話していることは間違いありませんでしたが、バーの中には地元の警察官がおり、ダルチムスキーをこの状況下で殺すことは困難でした。

そこで、ボルゾフはバーバラとアイコンタクトをとりました。ボルゾフの意図に気づいたバーバラは、店内にあった蛇が飼育されているガラスケージを転倒させ、ひと騒動起こしました。警察官たちが蛇に大混乱する中、ボルゾフは電話ボックスに突入、ダルチムスキーを絞殺し、自殺に見せかけるために持っていた毒薬を噛ませました。

その後、ボルゾフとバーバラは逃亡の旅に出ました。バーバラは二重スパイであることをボルゾフに明かし、ボルゾフのためにその両者を裏切ることを決心しました。バーバラはKGBとCIAそれぞれに電話をかけ、ボルゾフからのメッセージを伝えました。「我々に構うな。すべてを忘れろ。我々を追ったら、また電話が鳴り出す。そして今度は電話が世界中で鳴り響く」…バーバラはそう語ると、一方的に電話を切りました。その横では、ボルゾフがスパイの名簿を破り捨てていました。

その後、ボルゾフはバーバラの肩を抱き、カップル向けのモーテルの看板を指差すと、バーバラはボルゾフの提案に喜びました。早速車に乗り込むバーバラでしたが、ふと先ほどのKGBやCIAへの脅迫が本気かどうか気になり出しました。ボルゾフはそんなバーバラに優しく微笑みかけ、目的地へと車を走らせるのでした。

みんなの感想

ライターの感想

洗脳されたスパイが淡々とテロ行為に及ぶ姿が恐ろしく、派手なアクションシーンも見応えがありました。また、和やかな雰囲気を漂わせるCIAとは対照的に、チャールズ・ブロンソンが冷静沈着な諜報員になり切っており、黙々と任務をこなしていく姿がかっこよかったです。そんな演技が続いた末に最後に見せる笑顔はとてもかわいらしく、シリアスな物語の最後を飾る素敵なラストシーンになっていたと思います。

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