「ドラッグウォー毒戦」のネタバレあらすじと結末の感想

ドラッグ・ウォー 毒戦の紹介:「エグザイル/絆」などで知られる、香港映画界の巨匠ジョニー・トーによる、監督50作目作品。現代の中国を舞台に、公安警察が巨大麻薬組織と熾烈な戦いを繰り広げる姿を描く。日本公開は2014年。

予告動画

ドラッグウォー毒戦の主な出演者

ジャン警部(スン・ホンレイ)、テンミン(ルイス・クー)、ベイ刑事(クリスタル・ホアン)、チェンビャオ(リー・ズェンチ)、ハハ(ハオ・ピン)、チャン(ケビン・タン)、聾唖の兄弟(グオ・タオ、リー・チン)、ドン(ラム・ガートン)、サー(ミシェル・イエ)、スー(エディ・チョン)、チュエ(ロー・ホイパン)

ドラッグウォー毒戦のネタバレあらすじ

【起】- ドラッグウォー毒戦のあらすじ1

中国公安警察の麻薬捜査官であるジャン警部は、腸内に麻薬を詰め込んだ運び屋たちが乗るバスに潜入しています。状況を不審に思い逃げ出した首謀者を、ジャンはその場で逮捕します。運び屋たちは病院に連行され、麻薬を尻からひねり出すのでした。
一方、自身が経営する覚醒剤の密造工場で爆発があり、車で逃走していたテンミンは、衝突事故で意識を失います。テンミンはジャンたちがいる病院に運び込まれ、ジャンはテンミンの体臭や携帯電話の履歴などから、彼が麻薬密売に関与していることを見抜いて拘束します。中国では覚醒剤密造は死刑に相当する重罪で、命乞いをするテンミンは、警察の捜査に協力することになります。
テンミンは闇世界の大物であるチャンピャオから原材料をもらい、工場で精製したのち漁港を取り仕切るハハという男に渡していることを白状します。こうして、ジャンや女刑事ベイたちが所属するグループと、チェンビャオの車を追跡するグループによる捜査隊が結成されるのでした。

【承】- ドラッグウォー毒戦のあらすじ2

テンミンは、ハハとの商談にジャンを連れて行きます。ハハはあちこちにシマを持つ韓国マフィアで、日本のヤクザとも関係がありました。彼はアジアの麻薬シンジケートを作ろうと企んでいたのです。
ハハはその名の通り「ハハハ!」と陽気に笑う人物で、ジャンは彼のキャラクターを完璧にコピーします。そして今度は、ジャンはハハになりすましてチャンピャオの甥であるチャンに接触します。
チャンはジャンキーで、ハハを装うジャンにドラッグを吸うように勧めます。ジャンはハハ本人が言っていたように自分ではやらないと拒否しますが、チャンは「吸わないと商談はなし」と宣言するのでした。
ジャンは覚悟を決めてドラッグを吸引し、チャンが去った直後に倒れ込みます。中毒になってしまったジャンに、拘束されているテンミンは氷風呂で身体を冷やすなどのアドバイスをするのでした。

【転】- ドラッグウォー毒戦のあらすじ3

テンミンはジャンたちの命令で、聾唖の兄弟が経営する覚醒剤製造工場を訪ねます。
テンミンはハハとの取引のための出荷作業を進めながら、工場の爆発事故で妻を失ったことを、兄弟たちに涙を流しながら伝えます。すると、兄弟は弔いのために本物の紙幣を燃やすのでした。
その翌日、ハハの漁港で密売取引が行われ、ハハはその場で逮捕されます。同時刻、警察は聾唖の兄弟の工場に突入しますが、予想外の戦闘能力を発揮する彼らに圧倒され、失敗に終わります。このとき、兄弟はテンミンの裏切りを知ります。
死者が出たことに怒ったジャンは、テンミンを警察署に送り返そうとします。死刑を恐れたテンミンは、チェンビャオはダミーに過ぎず、真の黒幕として7名の香港人がいることを暴露します。
翌日、ジャンはハハになりすまして、チェンビャオとチャンを漁港でもてなします。ジャンは彼らの指示通り、港に停泊する全ての船を一斉に出航させます。その周辺には、ドンとサー、テンミンの兄のスー、彼の名付け親であるチュエなど、7名の香港人の姿がありました。

【結】- ドラッグウォー毒戦のあらすじ4

捜査は順調に進んでいましたが、突然テンミンは警察を裏切り、香港人7名に捜査員の存在を知らせます。テンミンは混乱に乗じて仲間をも裏切り、たった1人で逃げ出すという算段を立てていたのでした。
小学校の前で銃撃戦が始まります。テンミンはスクールバスを占拠し、ベイや女刑事を撥ねて逃走を図ります。敵味方が入り乱れる状況で、ジャンは発砲する相手に向かって車で突っ込んで行きます。途中聾唖の兄弟が現れて銃撃戦に加わり、警察側も麻薬組織側も次々と息絶えていきます。
やがてジャンも銃撃に遭い、その場に倒れ込みます。場が収まったことを確認したテルミンは、瀕死の聾唖の兄弟や刑事にとどめを刺します。しかしジャンは、最期の力を振り絞ってテンミンの足に手錠をかけることに成功します。テンミンは手錠を外そうとしますが、その間に警官隊が到着するのでした。
死刑執行の際、テンミンは「自分は色々な情報を持っている」と、必死に命乞いをします。それは完全に無視され、薬物注射によってテンミンの意識が少しずつ遠のいていく場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

テンミンがドラッグ中毒になったジャンを助ける場面で、てっきり立場の異なる2人の友情が芽生えていくのかと思いきや、いい意味で裏切られました。2人の信頼関係はただの一度も成り立たず、ほかの映画ではなかなか観られない超ドライな描写を終始楽しめました。生きることにとことん執着し、自分が助かるためなら手段を選ばないテンミンの生き様はなんとも汚らしかったですが、突き抜けすぎて最終的には爽やかにさえ感じました。個人的におもしろかったのは、普段は仏頂面のジャンがハハの陽気な話し方を完璧にコピーする場面と、聾唖の兄弟のキャラクターです。闇社会で生きている人には見えないひ弱そうな2人が、ひとたび拳銃を握ると無敵になる。印象的な悪役でした。

映画の感想を投稿する

映画「ドラッグウォー毒戦」の商品はこちら