映画:ナチュラルボーンキラーズ

「ナチュラルボーンキラーズ」のネタバレあらすじと結末

ナチュラル・ボーン・キラーズの紹介:クエンティン・タランティーノの脚本を元に(クレジットでは「原案」扱い)、「プラトーン」「JFK」など硬派の社会派作品を手がけてきたオリバー・ストーン監督が作り上げた、バイオレンス劇。無軌道に強盗や殺人を繰り返すカップルが、若者たちを中心に人気を集めながらも刑務所に送り込まれ、そこから脱走するまでを、バイオレンス描写をふんだんに織り交ぜながら描く。

あらすじ動画

ナチュラルボーンキラーズの主な出演者

ミッキー(ウディ・ハレルソン)、マロリー(ジュウリエット・ルイス)、ウェイン・ゲール(ロバート・ダウニー・Jr)、ドワイト・マクラスキー(トミー・リー・ジョーンズ)、スキャグネッティ(トム・サイズモア)

ナチュラルボーンキラーズのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ナチュラルボーンキラーズのあらすじ1

ナチュラルボーンキラーズのシーン1 10代の少女・マロリーは、実の父親に性的虐待を受けており、いつかこの家から逃げ出したいと願っていました。マロリーはそんな時、家に肉を配達に来た青年・ミッキーと、運命的な出会いをします。2人はまさに、出会った瞬間に恋に落ちました。マロリーの父親の車を盗んでドライブに出かけた2人でしたが、ミッキーはすぐに逮捕されてしまいます。しかしミッキーは、刑務所を襲った嵐にまぎれて、脱走に成功。すぐさまマロリーの家へ行き、マロリーの両親を、マロリーと共に殺します。自由になったマロリーはミッキーと、橋の上で2人だけの結婚式を挙げます。ここから2人の、狂気に満ちた惨殺行脚が始まりました。
強盗に入った家や店で、そこに居合わせた人々を容赦なく撃ち殺し、そして必ず一人は殺さずに生かしておくのが2人の特徴でした。生き残った一人に、「これをやったのは、ミッキーとマロリーだ」と世間に知らしめるための証人として、生かしておいたのです。そんな2人を、凶悪犯罪者を特集する番組のリポーターを務める、野心家のウエイン・ゲールが追い始めます。ウェインの番組で2人が取り上げられると共に、「犯罪者カップル・ミッキーとマロリー」は、若者を中心に絶大な支持を集め始めるのでした。

【承】- ナチュラルボーンキラーズのあらすじ2

ナチュラルボーンキラーズのシーン2 ミッキーとマロリーの殺人行脚を、スキャグネッティという蛇のようにしつこい刑事が追っていました。スキャグネッティは犯罪を憎むというより、個人的にマロリーに惚れこみ、自分のモノにしたいという欲望を抱えていました。それどころか、2人を追う最中に実際に売春婦を殺すという犯罪まで犯していたのです。
そんな中、ミッキーとマロリーはとあるインディアン居住地にたどり着きます。老いたインディアンは犯罪者の2人を暖かく迎えてくれたのですが、ミッキーはクスリの影響で悪夢にうなされ、目覚めた瞬間目の前にいた老インデイアンを反射的に撃ち殺してしまいます。マロリーはそんなミッキーを責め居住地を出ようとしますが、周囲にいた毒ヘビに噛まれてしまいます。ミッキーは必死にドラッグストアに駆け込み血清を探しますが、その間に弱ったマロリーは追って来たスキャグネッティに捕らわれてしまいました。手にしたナイフでマロリーを傷つけて脅すスキャグネッティに、ミッキーもたまらず投降します。こうして、40人以上を殺害した2人の殺人行脚は終わりを告げました。

【転】- ナチュラルボーンキラーズのあらすじ3

ナチュラルボーンキラーズのシーン3 ミッキーとマロリーが収監された刑務所は、囚人を暴力によって抑え込むサディスティックな所長・ドワイトが支配する、凶悪犯ばかりを集めた刑務所でした。そこへウェイン・ゲールが、ミッキーの獄中インタビューをしたいとドワイト所長を訪ねてきます。最初は渋っていたドワイトでしたが、TV局の大物の娘と結婚したウェインが裏で手を回し、更に「名前を売るチャンスですよ」とウェインにそそのかされ、インタビューを許可します。こうして、全米の視聴者の目が最も集中すると言われている、アメフトの決勝戦が行われる「スーパー・サンデー」の日、決勝戦の直後にミッキーのインタビューが刑務所から生中継されることになりました。ドワイト所長をはじめ、看守たちが見守る中、ミッキーとウェイン・ゲールの一対一のインタビューが始まります。その頃スキャグネッティ刑事も刑務所を訪れ、マロリーの独房に向かっていました。スキャグネッティは独房の中でマロリーと2人きりになり、マロリーをモノにしようとしていたのでした。

【結】- ナチュラルボーンキラーズのあらすじ4

ナチュラルボーンキラーズのシーン2 緊張感みなぎる中行われたミッキーのインタビューは、刑務所の休憩室でも放送されていました。インタビューでミッキーが、「俺は生まれながらの殺し屋さ」と語ったとたん、休憩室で喝采がおきます。そしてそれは、刑務所内に広がる暴動の始まりでもありました。ミッキーのインタビューに興奮した囚人が火をつけ、それはあっという間に刑務所全体に広がり、手が付けられない状態に。インタビュー室にも暴動は伝えられ、ドワイトがそこを離れた後、ミッキーが看守の隙を見て銃を奪い、ウェインらTVクルーを人質に脱走を図ります。
同じ頃マロリーは、自分をモノにしようと乗り込んで来たスキャグネッティを撃退しますが、看守たちに追い詰められます。そこへミッキーが登場、看守たちを打ち倒し、マロリーもスキャグネッティを殺害。2人は久しぶりに抱き合います。暴動を鎮圧するため機動隊が突入されますが、ミッキーたちはオーエン・トラスクと名乗る囚人に従い、刑務所内の裏道を通って出口へ。しかし出口の目の前で、ドワイトたちに行く手を塞がれます。万事休すかと思いましたが、ミッキーはショットガンの銃口を人質にとった看守とウェインに向けたままガムテープで固定、もし自分が撃たれれば即座に人質も殺せるように仕組みます。そしてそれを、ウェインが持つ手持ちカメラでTVに生中継させます。全米の視聴者が見つめる中で人質の命を見殺しには出来ず、ドワイトはミッキーたちを解放します。その後、出口に殺到した殺気立った囚人たちの群れの中に、ドワイトは飲み込まれていきました。
警察の追跡も振り切ったミッキーとマロリーは、ここまで行動を共にしてきたウェインに銃を向けます。「証人を一人、生き残らせるんだろ?」と命乞いをするウェインに、ミッキーとマロリーは同時に答えます。「残すさ。その、カメラをね」ウェインは覚悟を決め、TVの中継が続く画面の中で、殺されます。そしてミッキーとマロリーはそのまま、どこかへと姿を消すのでした。

みんなの感想

ライターの感想

オープニング、カラカラに乾いた砂漠に伸びるハイウエイの上にいるサソリを、車のタイヤがブチッと容赦なく踏みつけていく。何か悪いことの始まりのような予感をさせながら入ったダイナーにいたのは、ミッキー&マロリー。このオープニングだけでもう「ぞわっ」とさせてくれますが、この短い時間の間だけでも映像のカッティングが細かくせわしなく刻まれ、イメージ的な画像や映像がサブリミナル効果のように一瞬だけスクリーンに映っては消えていく。一体なんなんだこの映画は?と戸惑う方もいらっしゃるのではないかと。
「プラトーン」や「JFK」などで、重厚な作りの作品を連発していたオリバー・ストーンが、大学の映研が作ったみたいな「実験作」のような映画を撮るとは!更に途中、画面は歪むはアニメは挿入されるは、アメリカのTVコメディみたいに「観客の笑い声」が入るは・・・まさにストーン監督のやりたい放題みたいな映画ですが、そりゃあタランティーノも脚本でなく「原案」にしてくれって言うよな、という。
それでも、この映画から発せられる圧倒的なまでのエネルギーは、今もなお見る者を引き付けてやみません。そして出演者たちがみんな、なんと生き生きしていることか!今や世界を救うヒーロー集団のリーダーとなったロバート・ダウニー・Jrも、日本でコーヒーを飲みまくる前のトミー・リー・ジョーンズも、トム・サイズモアも。まあ~ハイテンションにも程がある演技で、本当に楽しそうに極まった悪役を演じてくれてます!何か、ミッキーが一番「まとも」に思えてくるくらいに。
あとわかりにくいのが、終盤唐突に登場してミッキーとマロリーを助ける、オーエン・トラスクの存在ですね。これはノベライズ(タランティーノの脚本に近い形だと言われています)を読むとわかるんですが、冒頭のダイナーのシーンで、惨劇が始まる前に一台車が走り去ってるんですね。この車に乗っていたのがオーエンで、彼は惨劇を寸でのところで免れたわけです。それを後から知って運命的なものを感じ、ウェイン・ゲールの番組なども見て、オーエンはミッキー&マロリーの信奉者となり、わざと犯罪を犯して同じ刑務所に入るのです。(ウェイン・ゲールが刑務所にドワイトを訪ねて来たシーンで、モップで床を拭きながら「あ~ウェイン・ゲールだ~」的な感じで2人を見てるオーエンがちらりと映ります)で、ミッキー&マロリーの脱獄に手を貸すというわけなんですね、小説読んでないと絶対わからない設定ですが。
そんな「わかりにくさ」も十二分に承知した上で、それでもこの映画の爆発的な、暴走的な魅力は、他の映画では得られない快感となって私を今も揺さぶり続けます。オリバー・ストーン、あんたはすげぇよ!

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