「バリー・シール/アメリカをはめた男」のネタバレあらすじと結末の感想

バリー・シール/アメリカをはめた男の紹介:2017年にアメリカで製作されたトム・クルーズ主演の犯罪伝記映画。1980年代のアメリカに実在した航空機パイロット、バリー・シールの数々の犯罪と波乱万丈な人生を描いていく。

予告動画

バリー・シール/アメリカをはめた男の主な出演者

バリー・シール(トム・クルーズ)、ルーシー・シール(サラ・ライト)、モンティ・シェイファー(ドーナル・グリーソン)

バリー・シール/アメリカをはめた男のネタバレあらすじ

【起】- バリー・シール/アメリカをはめた男のあらすじ1

舞台は1978年、アメリカのルイジアナ州バトンルージュ。物語の主人公バリー・シールは卓越した航空技術を持つ大手航空会社のパイロットです。その能力はCIAの知るところとなり、ある日シェイファーという名の青年がバリーをスカウトしにやって来ました。シェイファーがバリーに依頼したのは、政情不安な中米の国々に赴き、偵察写真を撮影すること。その見返りとして最新技術を搭載した小型飛行機を贈られたバリーはすっかり上機嫌になり、シェイファーの申し出を受けることを決断します。安定した生活を望む妻ルーシーには内緒でバリーは航空会社を退職、シェイファーに指示されるがまま中米各国へ飛び、近距離撮影での鮮明な写真をCIAに提供する日々を送り始めます。

1980年、相変わらずシェイファーからの仕事をこなすバリーに新たな仕事が舞い込みました。それはコロンビアを訪れたときのこと。バリーは巨大麻薬カルテルのエスコバルと知り合い、コカインをアメリカに密輸する手助けを求められたのです。麻薬組織との関わりをためらうバリーでしたが、エスコバルは破格の報酬を提示、バリーはただちに大量のコカインを乗せてアメリカへと戻って行きました。しかし、エスコバルとの取引は突然終わりを迎えます。報酬を受け取りにコロンビアのエスコバル宅に行くと、麻薬取締局が突入してきたのです。バリーも拘束の憂き目に遭いますが、事態に気づいたシェイファーの手により間もなく釈放されました。

【承】- バリー・シール/アメリカをはめた男のあらすじ2

その後、シェイファーはバリーにアーカンソー州ミーナに移住するよう指示を与えました。人口が非常に少ない街での新生活スタートに不安げな表情を浮かべる妻ルーシーに、バリーはついにCIAの仕事をしていることを明かしました。ルーシーは最初こそ困惑していたものの、バリーが危険な仕事でどんどん稼いでくる金に目がくらみ、やがて子どもたちとともに豪遊生活を楽しむようになりました。

1981年、バリーはCIAからニカラグアの親米組織コントラへの武器輸送を請け負うようになっていました。しかし、いざ現地に飛ぶと、コントラの兵士たちからはまったく熱意が感じられず、バリーはこの任務に失望するようになっていきます。そんな中、バリーは再び麻薬カルテルと接触、武器の横流しで巨額の報酬を得るようになっていきました。CIAはバリーの悪事に気づかず、さらにコントラへの支援強化を決定。バリーに与えたミーナの広大な土地を使ってコントラ兵士たちの訓練をすることにしたのです。CIA、麻薬カルテル、両者から多大な報酬を受けていたバリーは、やがて現金を隠す場所に不足するほどの金持ちになっていきました。

【転】- バリー・シール/アメリカをはめた男のあらすじ3

そんなある日、バリーはルーシーの希望で不真面目で怠け癖のある義弟JBを仲間に引き入れることに。JBをあまり信用していないバリーは、嫌な予感をなんとなく感じていましたが、その予感は見事的中してしまいます。小さな田舎町で不自然なほど豪遊生活を送っていたバリーとその周辺の人々はFBIにマークされるようになり、大量の札束を持ち歩いていたJBはFBIに捕まってしまったのです。

バリーは釈放されたJBをただちに国外脱出させる手はずを整えますが、望んでいない現状にJBは不満を抱えている様子でした。JBはバリーが用意した車に乗り込むと、バリーや姉ルーシーを口汚く非難してきました。この義弟の言葉に激怒したバリーはJBの車を必死に追いかけますが、JBの車は走り出して数秒後に爆発、JBは命を落としてしまいました。バリーはこの爆発がJBの密告を恐れた麻薬カルテルによる仕業と確信します。

バリーはこの事件の後ただちに逃亡を企てますが、あえなく失敗します。バリーを逮捕するために、FBI、麻薬取締局、州警察が一気にバリーの元に押し寄せたのです。一方、同じ頃、シェイファーはバリーを見限り、バリーに関わる書類の処分を一斉に行っていました。

【結】- バリー・シール/アメリカをはめた男のあらすじ4

シェイファーからの助けも絶望的な状況で、バリーは刑務所暮らしを覚悟していました。ところが、バリーに言い渡されたのは無罪でした。この予想外の結果の裏には、ホワイトハウスのレーガン大統領の思惑がありました。レーガン政権はニカラグアの反米政権サンディニスタが麻薬取引と関わっているという証拠を欲しており、その証拠写真をバリーに撮影させようと裁判所に圧力をかけたのです。レーガン政権はこの証拠を得ることで、サンディニスタとの戦いに国民から支持を得ようとしていました。

バリーはただちに空を飛び、危険を冒して麻薬カルテルとサンディニスタとの関わりを示す写真を撮影します。これでバリーの仕事は一段落するはずでしたが、ホワイトハウスが公開した写真を見ると、そこにはしっかりとバリーの姿が写っていました。バリーはこの写真が原因で逮捕されることとなりましたが、それ以上にバリーが心配していたのは麻薬カルテルによる報復でした。

バリーは1000時間の公共奉仕を条件に間もなく自由の身となりますが、麻薬カルテルが派遣した暗殺者を恐れて家族をバトンルージュに移し、自身はモーテルを渡り歩く生活を送るようになりました。毎夜毎夜、暗殺者の来訪に怯えるバリーでしたが、ある夜、ついにバリーは謎の男たちによって命を奪われてしまいます。このバリーの死から数年後、CIAはコントラへの援助を巡る政治スキャンダル「イラン・コントラ事件」にさらされることとなります。

みんなの感想

ライターの感想

バリー・シールがこなしていた仕事はかなり複雑なので、随所で挿入されるバリー・シール自身の解説とかわいらしいアニメーションがありがたく感じられます。実在の人物ということが観れば観るほど信じがたくなってくる物語で、トム・クルーズの珍しいダメ男ぶりも物語のリアリティを盛り上げています。また、ハイテンションな音楽の連続も魅力的です。特に、この世の春を謳歌するバリー・シールの姿に合わせて流れるディスコ風クラシック名曲のメロディは、主人公が感じている高揚をそのまま観客に伝える役割を見事果たしています。破天荒な物語と俳優の熱演、そして音楽との調和。主人公が迎えるラストは悲劇的ながら、娯楽大作として非常に満足度の高い作品でした。

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