映画:メトロ42

「メトロ42」のネタバレあらすじと結末

メトロ42の紹介:地下鉄のトンネル内で水漏れ事故が起き、それが遂には洪水のような大災害に発展していく様を描いた、珍しいロシア産のパニック映画。この映画のために実物大のトンネルのセットを作り、本物の地下鉄の車両を用いて撮影に臨んだという、その迫力は見応え十分。

あらすじ動画

メトロ42の主な出演者

アンドレイ(セルゲイ・プスケパリス)、ヴラト(アナトリー・ビェリー)、イリーナ(スヴェトラーナ・コドチェンコワ)、クシューシャ(アンフィサ・ヴィスティンガウゼン)、デニス(アレクセイ・バルドゥコフ)、アリーサ(カテリーナ・シュピツァ)、

メトロ42のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- メトロ42のあらすじ1

メトロ42のシーン1 通勤通学のピーク時には道路も渋滞し、地下鉄も満員になる、モスクワ市の金曜の朝。市内を走る地下鉄の環状線を見回っていたベテラン職員が、トンネル内に水漏れがあるのを発見します。職員は長年のカンからこれは「よくない水」だと危険を察知しますが、それを上司に報告しても、普段の酒癖の悪さが災いしてか、まともに聞き入れてくれません。結局水漏れに対してなんの対処もしないまま、その職員は時間になり退勤していきます。これがその後の大災害に繋がるとは、まだ誰ひとり想像していませんでした。
モスクワで医師を務めているアンドレイは、小学生の娘・クシーシャを学校まで送るため、一緒に地下鉄の車両、42号に乗り込みます。クシーシャは、最近母親が出張に出たりしたあとなかなか家に帰ってこないのを、子供心に何かおかしいと思っていました。アレクセイもそれは感じていたのですが、娘にそれを聞かれると、つい苛立ってしまうのでした。実は母親はヴラトという男と浮気をしていて、いつしかそちらが「本命」になり、アンドレイとは離婚するつもりでいたのです。そしてヴラトはなんの因果か、出勤の際に交通渋滞のため進まない車を諦め地下鉄に乗り込むのですが、その列車にはアンドレイとクシーシャも乗っていたのでした。

【承】- メトロ42のあらすじ2

メトロ42のシーン2 アンドレイたちが乗った地下鉄のトンネル内で、水漏れは徐々に大きくなっていました。そして遂にトンネルの天井が決壊し、大量の地下水がトンネルに流れ込みます。運転士がそれを発見し、慌てて急ブレーキをかけます。走行中に急ブレーキがかかった車両内は、乗客たちが慣性の法則で吹き飛ばされ、押しつぶされて大パニックに陥りました。そして車両はそのまま脱線、走行不能に陥ります。
車両内では死人も出る惨事になっていましたが、生き残った乗客たちはそれぞれに車両の外へ出て、地下水が溜まったトンネル内を、徒歩で駅へと向かいます。一方42号と連絡がつかなくなり、地下鉄の管制室は、駅を出発したまま途中で待機していた次の列車に、元の駅に引き返すよう指令を出します。万が一のことを考えて、この列車が引き返した瞬間に電源を切りましたが、間に合いませんでした。地下水の中を駅へ向かっていた人々は、レールから流れた高圧電源に感電し、その場で息絶えてしまいました。かろうじて地下水の溜まっている場所から出ていた乗客たちは、感電して地下水に浮かぶ死体を見つめ、無言のまま再び駅を目指して歩き始めます。
電車待ちでごったがえす駅のホームに、引き返してきた車両が到着します。乗っていた乗客たちはわれ先にと外へ飛び出します。この車両にも乗れないとわかり、待ちくたびれたホームの客たちは怒り始めますが、その時トンネルの中から、徒歩で避難してきた42号の乗客たちがホームにたどり着きます。泥だらけで傷だらけの乗客たちを見て、ホームにいた客たちもパニックに陥ります。駅から出て、助かったとガックリ膝をつく、避難してきた乗客たち。駅に来て間もない人々は、何が起こったのかと驚くばかりでした。

【転】- メトロ42のあらすじ3

メトロ42のシーン3 事故の後しばらくして、気を失っていたアンドレイも息を吹き返し、車両の座席の下に潜り込んでいたクシーシャを発見、無事を確認してひとまずほっとします。別の車両に乗っていたヴラトは、車両を最後尾まで移動する途中でアンドレイとクシューシャを見つけ、合流します。腕を骨折したミハエルという乗客と、酔いどれの女性カリーナ、死んでしまった乗客が抱いていた小型犬チャーフカという、合わせて5人と1匹の生き残りたちは、駅へと戻るため、列車の最後尾への移動を開始します。車両から降りで移動すると車両とトンネルの壁に挟まれる危険があると判断し、死人が溢れる車両内を移動することになります。
ヴラトは、アンドレイの妻・イリーナと再婚するつもりでいるため、クシーシャのことを「プリンセス」と呼んで取り入ろうとします。アンドレイとヴラトは学生時代からの知り合いでこの時久々に再会したのでしたが、何かにつけてクシーシャに近づこうとするヴラトを、まだ彼が妻の浮気相手とは知らないアンドレイは、不審に思い始めるのでした。

その頃、仕事に出かけていたイリーナは、娘ともアンドレイとも連絡がつかないことに不安を抱き始めます。そしてテレビのニュースで、地下鉄の事故のことを知ります。まさかと思い、娘が通っている学校へ電話をすると、娘は今日はまだ来ていないと言われます。イリーナは、この事故が起きた地下鉄に娘が乗っていたに違いないと、仕事を中断し、駅へと急ぐのでした。

地下鉄内を移動するアンドレイたちは、途中で避難して来た若いカップルと合流します。連結が外れてトンネル内を暴走してくる車両や、急激に鉄砲水のように流れ込んでくる地下水など、一同を次々に災難が襲ってきます。ミハイルは犠牲になってしまいましたが、残りの面々はなんとか逃げ延びながら、駅のホームを目指すのでした。
アンドレイたちは、ホームへ向かう途中で昔の防空壕跡らしい場所にたどり着きます。そこにはトンネル内から地上へ通じる長い縦穴が空いていました。大声を出して、地上の人に自分たちに気付いてもらおうとする一同でしたが、地上は大渋滞している路上でクラクションが鳴り響き、地下からの声は届く気配がありませんでした。しかし、トンネル内では繋がらなかった携帯電話が、縦穴の上ではなんとか電波が通じることがわかります。アンドレイの持っていた携帯で、ヴラトはイリーナに電話します。
電話で娘の無事を確認したイリーナは、駅に待機している救助隊に、防空壕跡に人がいることを言いますが、取り合ってもらえません。これを聞いていた地下鉄の職員が、防空壕跡のことを知っていて、イリーナと救助隊をその場所へ案内します。しかし、救助隊が防空壕跡にたどり着いた時には、アンドレイたちはそこを出て、再び駅へと歩き始めていたのでした。

【結】- メトロ42のあらすじ4

メトロ42のシーン2 一方地上では、地下鉄の上層部と軍部とが、災害についての対策を話し合っていました。このまま地下水を放置しておくと、町の中心部まで水が溢れる可能性がある。それを避けるためには、トンネルを封鎖する必要があるのでした。まだ生き残りが残っている可能性を考え、トンネル封鎖をギリギリまで引き伸ばすことになります。そして3名の救助隊員が、生存者を確認するためトンネルへと入っていきます。
アンドレイたち一行は、今は使用していない寂れた駅のホームを発見し、そこに上がってひと息つきます。そこでヴラトはアンドレイに、自分が浮気相手であることを告げ、しかも「この娘のせいで、自分までこんな目に合うことになった」と、無責任な泣き言を言い始めます。アンドレイは激怒しヴラトを殴りつけ、2人のケンカが始まります。頭に血が登ったアンドレイが、ヴラトの首を必死に絞めていると、カリーナが叫ぶような大声を出し、アンドレイはやっと我に返るのでした。
このカリーナの叫び声を、トンネルに入っていた救助隊員が聞きつけます。ケンカを終えた後ぐったりとしていたアンドレイ一同でしたが、クシーシャが自分を照らすライトの光に気付きます。「ねえ、見つけてくれたよ!」救助隊員は「凄い人たちだ」と感心しながら、アンドレイたちと合流しました。
しかし、その喜びもつかの間。地下水の放出で川の底が地盤沈下し、トンネルの屋根を突き破って大量の水が流れ込んで来ました。アンドレイたちが避難していたホームの上まで、水流が押し寄せて来ます。救助隊員はこの事態を見て、「(トンネルを封鎖する)気密扉を閉めろ!」と上層部に連絡するのでした。

地上では、娘が見つからなかったことに落胆し、イリーナが座り込んでいました。イリーナと共に来た地下鉄職員も、諦めてそこを去ろうとした時、防空壕から通じる鉄柵から覗いている手を発見。慌てて救助隊を呼び、鉄柵を外します。アンドレイたちは再び防空壕跡に戻り、そこから脱出を試みていたのです。こうしてようやく、アンドレイたち一行は救助されました。ヴラトはイリーナと話すことなく、そのまま仕事へ向かいます。そして、犬のチャーフカを抱くクシーシャの横で、アンドレイとイリーナは無言のまま、助かった喜びをただ噛み締めていました。

みんなの感想

ライターの感想

地下鉄内での事故でトンネル内に取り残された数名のサバイバルを描くパニック・ムービーですが、モノが水害なので、「ロシアン・ポセイドン・アドベンチャー」みたいな趣があって、かなり楽しめる1作です!ポセイドン・アドベンチャーほど派手ではないですが、実物大のトンネルと本物の車両を使って撮影したという災害シーンは、さすがの迫力で圧巻です。
やはり特筆すべきは、急ブレーキをかけた際の超スローモーションパニックシーンでしょうか、人が地下鉄車内をスローモーションでゆ~~っくりとすっ飛んでいく様は「もののあわれ」すら感じさせるような見事さです。歩いて必死にトンネル内を避難してきた人々と、駅に着いた直後で「朝方家を出たばかりのパリッとした姿」との対比がまた、メリハリ効いてて素敵です!
こういったパニック映画では、序盤に主要登場人物の人間ドラマをじっくりと見せておいて、その人々が災害に直面する悲劇を描き出すのが定番ですが、本作では主人公と彼の妻の浮気相手とのイザコザがドラマのメインになっちゃうのは、ちょっと昼メロっぽくていかがなのもかしらとも思ってしまうのですが。犬を出すのもある意味「反則」ですよね、どうしたって可愛いと思っちゃうし、笑えるシーンを演出してくれるし。あとこういう映画ではお約束の、吸入器が手放せない「喘息持ちの子」もいるしね!登場人物設定は、至れり尽くせり。
そんな定番メニューを取り込んで上手くこなしながら、最後までグイグイと引っ張っていく演出は見事だと思います。救助隊の明かりを見て、「見つけてくれたよ!」なんて泣かせてくれるシーンですしね、と思ったらその後に「もうひと盛り上がり」用意してるしね!ポセイドン・アドベンチャーやタワーリング・インフェルノなど、往年の名作パニック映画に心躍らせた思い出のある世代には、たまらない作品だと思います!

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