映画:ローンウルフ真夜中の死闘

「ローンウルフ真夜中の死闘」のネタバレあらすじと結末

ローンウルフ 真夜中の死闘の紹介:「ザ・ヘル ネクストステージ」や「NITRO ニトロ」など、知る人ぞ知るB級映画の快作を連発している、アルゼンチン出身のアドリアン・ガルシア・ボグリアーノ監督が、アメリカで撮った作品。主演が、こちらも知る人ぞ知るB級映画の快作「ネズミゾンビ」「ステイクランド 戦いの旅路」などで、脚本・主演を務めたニック・ダミチと、比較的地味な内容ではあるが、B級映画ファンにはたまらない顔合わせの作品になっている。

あらすじ動画

ローンウルフ真夜中の死闘の主な出演者

マッケンリー(ニック・ダミチ)、ウイル/マッケンリーの息子(イーサン・エンブリー)、グリフィン(ランス・ゲスト)、アン(エミン・カミングス)、ロジャー神父(トム・ヌーナン)、デロリス(カレン・リー・ゴーニィ)

ローンウルフ真夜中の死闘のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ローンウルフ真夜中の死闘のあらすじ1

ローンウルフ真夜中の死闘のシーン1 元軍人で、ベトナムにも派兵されていた老人・マッケンリーは、戦争時の負傷で盲目になっており、妻の死により1人暮らしになるのをきっかけに、「クレセント・ベイ」という高齢者専用居住地区に移り住むことになります。息子の運転で新しい我が家にやってきたマッケンリーは、部屋の中の様子を手探りで調べ始めます。すると、壁紙に引っかいたような傷があり、そこに動物らしきもののツメを発見します。
無骨で人付き合いの悪いマッケンリーでしたが、隣人の老夫人は、そんなマッケンリーにも優しく接してくれます。しかしある夜、獣が吠えるような声が響き渡り、隣人の女性と、そして謎の獣に対抗したマッケンリーの盲導犬が、無残に殺されてしまうという事件が起きます。
夜が明けて警官がやって来ますが、人が死んだというのに、「ここは森が近いから、野生動物に襲われたりすることは多いんだ、特に老人は逃げ足が遅いから」と、まともな捜査を始めません。マッケンリーは、昨夜が満月だったこと、そして盲目ゆえに人より敏感になった耳と鼻で、昨夜襲撃してきた獣が普通の動物ではなく、「狼男」なのではないか?と考え始めます。

【承】- ローンウルフ真夜中の死闘のあらすじ2

ローンウルフ真夜中の死闘のシーン2 これを期にマッケンリーは、交流を持たないつもりだったクレセント・ベイの住人たちの「調査」を始めます。庭に残った血痕の後を辿って他の住人の家を訪ねたり、日曜日には住人が集まる教会へと出かけます。杖の代わりにシャベルを持ち、迎えのバスに乗り教会へやって来たマッケンリーを見て、町の住人たちは不審がり、教会で神父の手伝いをしているグリフィンという男に相談。住人たちが乗る行き帰りのバスにマッケンリーは乗らず、グリフィンが送り迎えをすることになります。
そしてマッケンリーは、自分の歩数を頼りに家の中を自由に歩き回れるように、部屋の中を配置換えし、包帯や缶詰などを買い込み、腕立てなどをして体を鍛え始めます。死んだ犬のためと言って必要以上に大きな墓石を購入し、庭に設置。墓石屋から聞いた銃器店で、「銀の銃弾」を注文。全ては「次の満月の夜」、狼男がまた現れるだろう夜に備えてのことでした。更にマッケンリーは銃器屋で、以前にも銀の銃弾を注文した客がいたことを知ります。

【転】- ローンウルフ真夜中の死闘のあらすじ3

ローンウルフ真夜中の死闘のシーン3 息子がたびたびマッケンリーを心配して訪ねて来ますが、部屋の様子が変わったり、大きな墓石を買い込む父親を理解出来ません。ある日息子は、妻が妊娠したことを告げ、妻の実家の近くへ引っ越すとマッケンリーに伝えます。そして、頑固者で言うことを聞いてくれない父親に、これから何かあっても連絡しないでくれと宣言してしまいます。
以前銃器屋で銀の銃弾を注文したのは、教会の神父でした。狼男の正体はグリフィンで、神父がグリフィンの「面倒を見て」いたのです。神父の信仰の力で、なんとか変身しないよう自分を抑えようと考えたグリフィンでしたが上手くいかず、満月の夜になると変身を止められなかったのでした。
ある日グリフィンは、マッケンリーが銃器屋の袋を手に帰宅する姿を目撃します。グリフィンも、近づく次の満月の夜、マッケンリーと対決する事になると考え、町の住人数名に噛み付きます。噛み付かれた住人たちも、満月になると狼男、狼女に変身してしまうのです。

【結】- ローンウルフ真夜中の死闘のあらすじ4

ローンウルフ真夜中の死闘のシーン2 そして迎えた、満月の夜。マッケンリーは軍服を着込み、妻の遺品である補聴器を耳にはめ、些細な物音も聞き逃さないよう、聞き耳を立てます。すると家の外に獣の吠える声が聞こえ、しかも1匹ではないことに気づきます。グリフィンは制止しようとする神父を八つ裂きにし、仲間にした者たちと一緒に、マッケンリーの家を襲撃しに来ていたのです。
マッケンリーはショットガンと拳銃で狼男たちに応戦、庭にいる者は大きな墓石の下敷きにするなど、この一ヶ月で進めていた計画を遂行。思わぬ「複数相手」にマッケンリーも傷を負いますが、狼男たちは全滅しました。マッケンリーはよろめきながら、玄関先にある安楽イスに腰掛けます。連絡を受けた息子が駆けつける寸前、「使命」を終えゆっくりと体を揺らすマッケンリーは、静かに息絶えるのでした。

みんなの感想

ライターの感想

「ザ・ヘル ネクストステージ」や「ニトロ」でB級映画愛好家のツボを押しまってくれた、アルゼンチン出身のアドリアン・ガルシア・ボグリアーノ監督、本作がアメリカでの1本目でしょうか?さすがにこれまでとは少し違ったテイスト、より「大衆的」になったかなという気はしますが、それでも見ていくうちに「そうは問屋が降ろさない」とでも言いたげな独特のテイストが滲みでてくるのはさすがであります。
頑固一徹の元軍人親父が、己のアイデンティティたる軍服に身を包み、最後の決戦へ挑む・・・!というプロットは、イーストウッド御大の「グラン・トリノ」を思わせますが、本作はその「狼男版」といった感じでしょうか。
父親を心配しつつ理解出来ない面に悩む息子、息子を愛しているのに盲目の自分が「やっかい者」ではないかと、冷たく当たって遠ざけようとしてしまう父。息子さんの奥様から「最近はしゃべる電子レンジもあるのよ。秒数をカウントしてくれるの」と言われ、「そこまで寂しがり屋じゃない」と答えるシーンは絶品ですね!
主演は、こちらもB級映画愛好家にはたまらないジム・ミックル監督作品「ネズミゾンビ」「ステイクランド」で、脚本・主演を勤めたニック・ダミチ。孤高の誇り高き老兵を、見事に演じてくれています。そして、引っ越してきたばかりの主人公にフレンドリーに接してくれるものの、「最初の犠牲者」となってしまうお隣の老夫人、なんと「サタデー・ナイト・フィーバー」のヒロイン・ステファニーを演じていた、カレン・リン・ゴーニイさんでした!わあああ、見たの何十年ぶりだろう??いや、お年を召してもキュートでございます!
お話メインテーマである狼男の造詣が「まんま着ぐるみ」っていうのも、70~80年代からのB級映画ファンには嬉しい限り。なんですが、やっぱり最近の若い方々には評判悪いようですね、「21世紀にこれはないだろう」みたいな評価で。でも昔はこういう映画ばかりだったんですよ、プードルの着ぐるみが人を襲う「ボーンヤード」って映画もあったんですよ!
そして狼男への変身シーンは、手作りSFX全盛期の80年代を席巻した、「ハウリング」や「狼男アメリカン」へのオマージュと言える仕上がりで、これまた嬉しい限り。ラストの決戦では、もう少し狼男と「狼女」の区別がはっきりしてるといいかな・・・?とは思いましたが。
いずれにせよボグリアーノさんが、これからも注目すべき監督であることは間違いない!と確信致しました、いやあ、こういうB級ホラーアクションって、ほんとにいいものですね!

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