「EAST MEETS WEST(イースト・ミーツ・ウエスト)」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

アクション映画

EAST MEETS WESTの紹介:1995年製作の日本映画。1860年のアメリカ西部を舞台に展開するアクション・コメディ西部劇。監督は「大誘拐 RAINBOW_KIDS」の岡本喜八で、10年前に第1稿のシナリオを書き上げて以来の念願の企画の映画化。全体の9割を占めるアメリカでのロケーションによって完成した。主演は「写楽」の真田広之と「四姉妹物語」の竹中直人。後に岡本監督自ら再編集した海外版(108分)が製作された。

あらすじ動画

EAST MEETS WEST(イースト・ミーツ・ウエスト)の主な出演者

上條健吉=ジョー – 真田広之 為次郎=トミー – 竹中直人 サム少年 – スコット・バッチッチャ ナンタイ – アンジェリック・ローム ハーディ – ジェイ・カー ハッチ – リチャード・ネイソン ガス・テイラー – チップ・メイヤー ジョン万次郎 – 岸部一徳 福沢諭吉 – 橋爪淳 小栗豊後守 – 天本英世 本田博太郎 風間トオル 木村摂津守 – 高橋悦史 勝海舟 – 仲代達矢

EAST MEETS WEST(イースト・ミーツ・ウエスト)のネタバレあらすじ

【起】– EAST MEETS WEST(イースト・ミーツ・ウエスト)のあらすじ1

EAST MEETS WEST(イースト・ミーツ・ウエスト)のシーン1

画像引用元:YouTube / EAST MEETS WEST(イースト・ミーツ・ウエスト)トレーラー映像

現在のアメリカの荒野を、ひとりの老人の男が歩いています。荒野には「EAST」「WEST」と方角が示された看板があり、彼方には朝日がのぼっています。男は小さく歌をつぶやきながら歩きます…(このシーンは映画終盤にまた出てきます)。

(映画タイトル)

1860年(万延元年)2月10日、ブキャナン大統領はかねてより日本に修好条約の批准を求めていました。井伊大老がようやくこれを了承し、日本国使節団がこの春にアメリカへ来訪する運びとなりました。

そして同年2月10日、井伊大老の命により護衛艦・咸臨丸が浦賀を出航し、アメリカへ向かいます。乗り込んだ者は軍艦奉行・木村摂津守、艦長・勝麟太郎、以下96名でした。

同13日出発の第一次日米使節団は、正使・新見(しんみ)豊前守、副使・村垣淡路守、監察・小栗豊後守、以下77名。

使節団を乗せた米フリゲート艦ポーハタン号は早朝の横浜を出航し、アメリカへ向かいました。3月18日午後1時、浦賀出航後38日目に咸臨丸はサンフランシスコに到着します。同24日、井伊大老が雪の桜田門外にて水戸浪士に襲われて暗殺されます。しかしこのことを、渡米の者たちは知る由もありませんでした。

同29日午前9時半、ポーハタン号は横浜出航後47日目にサンフランシスコへ到着しました。一行は来たる4月7日に再び出航し、パナマを経て山を越え、大西洋に出てワシントンへ向かう予定です。

さてその船に、上條健吉という男が通弁士(通訳)として乗り込んでいました。ほかに通弁士として乗っているのは、ジョン万次郎らです。上條は攘夷派の急先鋒・水戸の脱藩浪士でした。井伊大老が派遣した使節団の小栗豊後守らを暗殺し、条約を阻止するのが目的です。船上の上條は、母国日本で仲間が井伊大老の暗殺を完遂したであろうことを期待しつつ、自分の役目を虎視眈々と狙っていました。

【4月3日】【サンフランシスコ】

その頃のサンフランシスコでは金塊が見つかっており、金塊を求めて西へ来た者で沸いていました。いわゆるゴールドラッシュです。やってきた者たちで作った町は急成長を遂げていましたが、悪党も増えていました。

その日、ある金を目当てに強盗たちがオープン前の銀行に乗り込みました。強盗たちは銀行員を縛るとそこで待ちます。

時間は少し前の日にさかのぼります。サンフランシスコに上陸したものの、咸臨丸は修理に1箇月ほど時間を要することが判明していました。勝麟太郎は福沢諭吉とホテルで会話をします。咸臨丸には3000両の小判が積まれているのですが、軍艦の修理のあいだそれを銀行に預けておこうと考えたのです。3000両は当時の金でいえば1万3000ドルほどでした。

ホテルのボーイは日本語を理解しないので勝と諭吉の会話も判らないのですが、勝が言った「1万3000ドル」の英語部分を聞いて理解しました。大金が地元の銀行に運ばれることを知り、ボスのガス・テイラーに知らせました。ガスは強盗の計画を練り、開店前の銀行に手下を遣りました。強盗の狙いは、咸臨丸に積まれていた3000両の小判です。

さてそのパシフィック・バンクが朝9時にオープンすると、日本人の侍たちが小判を運び込みます。なかで潜んでいた強盗たちが、3000両を奪って逃走しようとします。

折しもその近くでは、咸臨丸サンフランシスコ到着を祝う記念式典が開かれていました。

たまたま居合わせた砂金の換金に来ていた父子の父親が、銀行強盗に巻き込まれて射殺されました。幼い少年・サムは父の死を目の前で目撃します。

上條は銀行に小判を運び込む場に同伴していました。銃を持つ強盗にひるむことなく、日本刀でバッタバッタと相手を倒していくのを、サム少年は目に焼き付けます。しかし強盗は小判の入った入れ物を持って裏口から出て行き、それを上條とサム少年が追っていきました。

しかし用意していた強盗団は小判を持って逃げおおせ、上條は捕まえそこねました。正体を隠して船に乗り込んだ身の上條は、今さら戻っても幕府の閣僚らに身分が露見しているであろうと気づき、ひそかにサンフランシスコに戻って小栗豊後守を斬ろうと考えます。

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