「すずめの戸締まり」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

画像引用元：YouTube / すずめの戸締まりトレーラー映像

月夜の草原を、ひとり幼い少女が歩いています。少女が吐く息は白く、夜空に月はあるものの天の川も見えています。

少女は母親を呼びながら歩いていました。靴を泥で汚しながら歩いていた少女が疲れて目を伏せると、足音が聞こえます。

足音を聞いて少女が視線を上げると…。

…それは、17歳の女子高校生・岩戸鈴芽（いわと　すずめ）が幾度となく見る夢でした。ベッドで目を覚ました鈴芽は、叔母の環（たまき）のいる居間へ移動しました。叔母は鈴芽のためにお弁当を作っており、忘れずに持って行けと声をかけます。帰りが遅くなると環が言うので鈴芽がデートかと冷やかすと、環は農業体験の準備で忙しく残業だと答えました。

宮崎県の南部、門波町。2023年9月25日。

家を出て自転車に乗った鈴芽は、高校へ登校します。下り坂を自転車でくだっていると、反対側から整った顔の青年が徒歩でのぼってきていました。鈴芽は草太を見て「綺麗」と思います。青年はすれ違った鈴芽に「ねえ君、この辺りに廃墟はない？　扉を探してるんだ」と聞きました。鈴芽は人が住まなくなった集落がある方角を教えます。

遮断機の下りた踏切のところで同級生のアヤに会った鈴芽は、顔が赤いと言われました。さっき見た青年のせいだと思った鈴芽は、いま来た道を引き返して青年を追いかけます。廃墟の場所として鈴芽が話したのは、門波リゾートという場所でした。そこへ行って鈴芽は青年を探します。「私、あなたとどこかで会ったことあるような気が」と、話しかけることばを考えていた鈴芽は、ホールの中央に扉があるのを見つけました。青年が扉を探していると言っていたことを思い出し、浅い水に靴を濡らしながらそこへ近づきました。扉を開けてみます。

扉の向こう側には、別の世界が見えていました。幼い頃に見た、夢の夜空の景色の草原を見た鈴芽が思わず扉のなかに足を踏み入れますが、そのまま反対側に出てしまいました。振り返ると扉の向こうには夜空の景色が広がっています。

二度三度扉に足を踏み入れた拍子に、鈴芽はホールにあった石に足を取られます。石には動物のような絵が描かれていたので、鈴芽は持ち上げました。すると石は冷たくなり、ぐにゃっとやわらかくなりました。吃驚した鈴芽が思わず手を離すと、猫は逃げていきました。

青年が見つからないので、鈴芽はそのまま学校へ行きます。

学校に着くと昼食時で、同級生たちは弁当を食べていました。鈴芽も弁当を出します。環お手製の弁当は手が込んでいて、愛が深いとアヤたちから言われます。

窓の外に目をやった鈴芽は、門波リゾートのある付近から黒い煙のようなものがあがっているのを見つけました。友人たちにそれを言いますが、アヤたちには見えません。

直後みんなの持っているスマホが一斉に、緊急地震速報のアラートが鳴りました。震度4と表示され、校舎も揺れます。

地震のあと、黒い煙はより一層大きくなりました。それを見た鈴芽は学校を抜け出して、自転車で再び向かいます。

その黒い物体はホールの扉から出ていました。そこに先ほどの青年がおり、扉を閉めようとしています。鈴芽は近寄ると青年を手伝って、扉を閉めようとしました。そこへまた緊急地震速報のアラートが鳴ります。鈴芽を守って青年は左腕にケガをしたので、鈴芽は近寄って扉を閉める手伝いをします。青年は祝詞のようなものを唱え、「お返し申す」と言ってカギを締めます…。（映画タイトル）

青年は鈴芽に、封じているはずの要石がなくなったことでミミズが後ろ戸から出てきたと説明します。鈴芽は青年のケガを手当てするために、家へ連れて行きました。自室で救急箱で手当てすると、青年は宗像草太（むなかた　そうた）と名乗りました。鈴芽も自分の名を教えます。草太は鈴芽の部屋にある、3本脚の子ども用の小さな椅子に缶をつっかいにして腰かけます。

鈴芽がミミズを見えていると知った草太は、日本列島の地下にあるミミズが地上に出てきて地震を起こすこと、災害を防ぐために草太が扉の確認に回っていること、要石で封印しないとミミズがまた出てくることを話しました。

草太と鈴芽が話していると、部屋の窓辺に白い猫がやってきました。痩せていたので鈴芽がニボシと水を与えて「うちの子になる？」と声をかけると、猫は「鈴芽、やさしい。好き」と言いました。「お前は邪魔」と草太に言うと、草太の姿が見えなくなりました。草太は座っていた椅子に姿を変えてしまいます。

椅子になった草太がそのまま猫を追いかけていったので、鈴芽も草太が落とした鍵を持って追いかけます。

玄関に環がいました。地震があったので鈴芽を心配した環は、会社を抜けて戻ってきたのでした。環の制止を振り払って、鈴芽は草太を追いかけます。

白い猫も椅子の草太も、四国・愛媛行きのみかん四国フェリーに乗り込みました。それを見た鈴芽も乗り込みます。甲板で草太は猫を追い詰めますが、猫はジャンプして隣を走っていたボートに飛び移りました。「まーたね」と去っていきます。

鈴芽は環に「アヤんちに泊まる」と連絡しました。環は救急箱が使われていたことを指摘して、変な男と付き合っていないかと心配しますが、鈴芽は電話を切ります。

フェリー内でパンを買った鈴芽は、草太に持って行きました。草太は要石を鈴芽が抜いてしまったため自分が呪われたと話します。草太は扉を閉める「閉じ師」の役目をしていると言い、猫を捕まえて戻すから鈴芽は明日家に帰れと言いました。

…ノートを黒く塗りつぶした幼い鈴芽は、半べそで母親を探していました。うっすら雪が積もるなか扉を開けています…。

そんな夢を見た鈴芽は、フェリーのなかで目覚めました。横で椅子の草太も寝ています。

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