映画:ぼくの名前はズッキーニ

「ぼくの名前はズッキーニ」のネタバレあらすじと結末

アニメ映画

ぼくの名前はズッキーニの紹介:2016年のスイス・フランスの合作で、日本公開は2018年。ジル・パリスの小説をストップモーションアニメで映画化。監督のクロード・バラスは今作が長編デビューながら、世界中の映画祭を席巻する感動作を生み出した。孤児院で暮らすことになった9歳のズッキーニが悪戦苦闘しながらも成長していく姿を、涙あり笑いありで描き出す。

あらすじ動画

ぼくの名前はズッキーニの主な出演者

ズッキーニ<イカール>(ガスパール・シュラター)、カミーユ(シクスティーヌ・ミュラ)、シモン(ポーラン・ジャクー)、レイモン(ミシェル・ビュイエルモーズ)、アメッド(ラウル・リベラ)、アリス(エステル・ヘナード)、ジュジュブ(エリオット・サンチェス)、ベアトリス(ルー・ウィック)、イーダおばさん(ブリジット・ロセ)、パピノー園長(モニカ・ブッディ)、ポール先生(アドリアン・バラゾン)、ロージー(ベロニク・モンテル)

ぼくの名前はズッキーニのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ぼくの名前はズッキーニのあらすじ1

9歳のイカールは2人で暮らすママからズッキーニと呼ばれています。パパが若い女のもとへ去って以来、ママはビールを飲んだくれる生活となり、家事もしなければズッキーニを怒ってばかり。そのためズッキーニは屋根裏部屋でひとり、絵を描いたり、ママが空けたビール缶を積み木にして過ごしていました。ある時ズッキーニは誤って積んだ缶を倒し、階下へ落としてしまいます。怒ったママが屋根裏部屋へ勢いよく上がって来たため、恐怖を感じたズッキーニが慌てて蓋を閉めると、ママは階段から落ちて亡くなりました。
ママの事故を担当した警官レイモンは、ズッキーニが育児放棄されていたこと、それでも彼はママがつけたズッキーニという愛称で呼ばれたがっていることを知ります。ママを恋しがる孤独なズッキーニを不憫に思ったレイモンは、孤児院のフォンテーヌ園への入園手続きを進めてくれました。

ビール缶とパパを描いた凧を形見にし、ズッキーニは園の仲間入りをします。園長のパピノー、教師のポール、世話役のロージー、5人の生徒がズッキーニを迎えました。しかし生徒のリーダーのシモンは、ズッキーニに意地悪な発言をして手荒い歓迎。ズッキーニは仲間たちに心を開くことができませんでした。

翌朝、凧を勝手に使っていたシモンに怒ったズッキーニは、思い切り彼を押し倒しました。園長に喧嘩の理由を尋ねられたズッキーニは「ママのもとへ帰りたい」とのみ発言。そのやり取りを陰で聞いていたシモンはズッキーニの心の傷を慮り、園の仲間それぞれに事情があることを語ります。シモンの両親は薬物中毒、ベアトリスのママはアフリカに強制退去、ジュジュブのママは精神を病み、アメッドのパパは強盗です。アリスはパパに性的虐待を受けたため、殆ど言葉も発さず、今も苦しみ続けています。誰にも愛されていないのは園のみんなと同じだと、シモンはズッキーニを慰めました。

【承】- ぼくの名前はズッキーニのあらすじ2

ズッキーニは園の生活に馴染み始め、面会に来たレイモンに今の暮らしぶりを絵に描いて紹介しました。「いつか会いに来なくなるんでしょ」と淋しそうなズッキーニに、業務ではなく好意で来ているレイモンは「君が好きで来ているんだよ」と優しく答えます。
そんな最中、10歳のカミーユという少女が叔母のイーダに連れられて園に来ます。ズッキーニは一目で彼女に惹かれました。ちょっと大人びたカミーユは、シモンの意地悪な対応もさらりとかわし、入園理由も話しません。そのうえ怯えているアリスには優しく接し、ズッキーニはそんな彼女の虜に。それ故カミーユの入園理由を知りたくなったズッキーニは、シモンと結託して園長の机から書類を盗み見しました。入園の理由は浮気したカミーユのママをパパが殺害し、その後パパも自殺したことで、カミーユ自身もその事実を理解していました。

冬。園のみんなで雪山旅行に出掛けます。就寝時間になっても眠れなかったズッキーニとカミーユは、こっそりと部屋を抜け出しました。ズッキーニは3ヵ月前に過ぎたカミーユの誕生日を祝うため、手作りのブリキの船をプレゼントします。なぜ誕生日を知っているのかカミーユに問われたズッキーニは、書類を見たことを打明けます。するとカミーユは本音を零しました。怒鳴ってばかりのイーダと暮らすより、園にいた方がいいと考えていること、ズッキーニに出会えてよかったと思っていることを…。2人の密会はみんなにばれてしまいましたが、帰りの車でみんながぐっすりと眠るなか、ズッキーニはカミーユにそっとキスをし、彼女の手を握りました。

【転】- ぼくの名前はズッキーニのあらすじ3

ロージーがポールの子供を妊娠し、園のみんなは弟ができると喜びます。ズッキーニはそのことやカミーユが入園したことなどを絵に描き、レイモンへの手紙に添えました。

ある日。イーダが園に来ますが、カミーユは面会を拒みます。園のみんなも派手なイーダを見て毛嫌いしました。イーダが補助金目当てでカミーユとの同居を企んでいると知ったズッキーニは、絶対に家に行かせないと宣言し計画を実行します。その日はズッキーニがレイモンと外出する日で、ズッキーニは仲間の力を借り、カミーユを鞄の中に入れてレイモンの車に乗せたのでした。
カミーユが同乗していることに気付いたレイモンは園に引き返そうとしますが、事情を聞くと園への連絡で留めます。移動途中でズッキーニの家の前を通り郷愁に浸りましたが、その後は3人で遊園地を満喫しました。レイモンの自宅へ行ったズッキーニとカミーユは、彼に息子がいることを初めて知ります。レイモンは離れてしまった息子に会うことは出来ず、親を捨てる子もいるのだと悲しそうに呟きました。

その頃園ではイーダが息巻いていました。カミーユの意思を尊重し、居場所は教えられないと園側に言われたイーダは、自分で探すと躍起となります。園を出掛けのイーダにシモンが「カミーユのお守りだから渡して」とブリキの船を持たせました。
夜。レイモンの家で遊んでいたカミーユは、ズッキーニにキスをされた時に本当は起きていたと彼に告白します。改めて2人はキスしようとしますが、その時イーダがやって来ました。イーダは無理矢理カミーユを連れ帰ってしまいます。

【結】- ぼくの名前はズッキーニのあらすじ4

カミーユがいなくなり、園は暗くなりました。彼女がイーダと暮らすか園に残るかは、判事が決めることに。
一方、淋しく過ごしていたカミーユは、シモンが持たせたブリキの船に録音可能な音楽プレイヤーが隠されていることに気付きます。シモンのママが手紙も添えずに彼に送ってくれた物でした。このままではカミーユがイーダに引取られると見込んだシモンが、イーダの暴言を録音するようプレイヤーに音声を入れておいたのです。

いよいよ判事との話合いの日。カミーユは録音したイーダの罵声を聞かせ、園での生活を勝ち取りました。カミーユが園に戻り、お祝い会が開かれます。実はその日、レイモンがズッキーニとカミーユを引取りたいと判事に申し出ていました。すぐに返事を求められなかったズッキーニには検討することに。
レイモンの会話を盗み聞きしたシモンは淋しくなり、みんなの前でズッキーニたちが退園すると公表してしまいます。拗ねて部屋に籠ったシモンにズッキーニは「ここに残る。みんなと一緒にいないといけない」と告げました。でもシモンの本当の思いは違ったのです。「俺たちの年で養子なんて珍しいんだぞ。だから俺たちのために出て行け」と言ったシモンの優しさに、ズッキーニは彼の胸で泣きました。

ズッキーニとカミーユが退園する日、みんなで記念撮影をしました。残されたみんなが暗くならないよう、シモンは必死にまとめ役に徹します。一方、レイモンの自宅には2人の部屋がそれぞれ用意されていました。涙を零すカミーユに「うれし涙だってあるよ」とズッキーニが穏やかに語りかけました。

その後、園のみんなは生まれたばかりのロージーの息子に夢中で「見捨てないか?」と彼女を問い詰めています。ズッキーニはシモンに絵手紙を送りました。“園では誰にも愛されない人ばかりと言っていたけど、違うと思う。みんなのことを忘れてないよ”と…。みんなで撮った写真を貼った凧が空高く舞っていました。

みんなの感想

ライターの感想

ストップモーションとは思えない滑らかな動きや豊かな表情、細部まで練られた演出に感激しました。
と言うのも本心ですが、最初に見た時はコマ撮りしているだなんてすっかり忘れるほど、ストーリーに没頭しました。3分に一回は胸をギュッ~と締め付けられる場面があり、とにかく切なくて泣きしきりました。実際にある事例なのだろうと自分に言い聞かせて、また落涙。園の子供たち、そして同じ思いをしている子供に幸があるようにと願わんばかりです。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「ぼくの名前はズッキーニ」の商品はこちら