「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦」のネタバレあらすじと結末の感想

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ! アッパレ戦国大合戦の紹介:2002年公開の日本アニメーション映画。テレビアニメ『クレヨンしんちゃん』の劇場作第10弾。野原家のある春日部の戦国時代の夢が出てきて…。本作を原案とした時代劇作品『BALLAD 名もなき恋のうた』が、草彅剛、新垣結衣、武井証ら出演、山崎貴監督で2009年に製作された。

クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦の主な出演者

野原しんのすけ(矢島晶子)、野原みさえ(ならはしみき)、野原ひろし(藤原啓治)、野原ひまわり(こおろぎさとみ)、風間トオル&シロ&かずま(真柴摩利)、桜田ネネ&ねね(林玉緒)、佐藤マサオ&おおまさ(一龍斎貞友)、ボーちゃん&ぼうしち(佐藤智恵)、井尻又兵衛由俊(屋良有作)、春日廉(小林愛)、仁右衛門(緒方賢一)、吉乃(山本圭子)、お里(上村典子)、侍女(永島由子)、鉄砲頭(菅原淳一)、春日家の武将(江川央生)、門番(布目貞雄)、春日和泉守康綱(羽佐間道夫)、犬居兵庫助頼久(大塚周夫)、堀川新八郎忠継(納谷六朗)、榊隼人佐晶忠(玄田哲章)、大蔵井高虎(山路和弘)、真柄太郎左衛門直高&春日部武将(立木文彦)、侍大将(島香裕)、佐久間権兵衛(宇垣秀成)、大蔵井家の重臣(中嶋聡彦)、馬廻衆(柳沢栄治)、狙撃兵(高瀬右光)、鉄砲足軽(ダンス☆マン)、彦蔵(宮迫博之)、儀助(蛍原徹)

クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ある夜野原家はみんな同じ美人の姫の夢を見る。翌日シロが掘った穴で文箱を見つけたしんのすけは、戦国時代へワープし、姫と会う。ひろしは郷土史の春日合戦で自分たちのことが書かれているのを知った。 ②戦国時代に車でワープしたひろしやみさえは史実どおり春日の城主の味方をし、いくさに勝つ。しかし又兵衛は死に廉姫は悲しみつつひとりで生きて行く決意をする。

【起】- クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦のあらすじ1

野原しんのすけは、埼玉県春日部市に住む5歳のやんちゃな男の子です。父はひろし、母はみさえと言います。「しんのすけ」「しんちゃん」と呼ばれます。
しんのすけはスクールバスのあるふたば幼稚園に通い、同級生の風間トオルくんや桜田ネネちゃん、佐藤マサオくんやボーちゃんと仲良くしています。
ふたば幼稚園の園長はヤクザに似ています。しんのすけはよしなが先生のクラスです。よしなが先生はまつざか先生となにかと張りあっています。
しんのすけには愛犬・シロがいます。また妹・ひまわりも生まれました…。

…ある夜、しんのすけは不思議な夢を見ました。
和服姿の女性が座って空を見上げています。空には丸い雲が浮かんでいます。
花をいじってまた立った女性は、湖のほとりで水をすくい、口を寄せました。
そんな夢を見て夜中に起きたしんのすけは、女性の美しさに「うふー」という声を洩らしました。横ではみさえとひまわりは熟睡し、ひろしは枕にチュッチュしていました。
しんのすけは美しい女性の夢の続きを見たくて、また布団に入ります。
翌朝、野原一家は全く同じ夢を見たことが、朝食で話題になりました。会話ができないひまわりとシロも、その夢を見たようです。
なぜ同じ夢を見たのだろうという疑問が浮上しますが、朝の忙しさにとりまぎれます。
昼間、シロは一心に庭を掘りました。
幼稚園で風間くんが考えた大河ドラマごっこをして遊んだしんのすけ、風間くん、マサオくん、ネネちゃん、ボーちゃんは、途中からしんのすけが忍者だと言い出し、しんのすけの「忍法ケツ刃取り」で大河ドラマごっこはむちゃくちゃになりました。
幼稚園のスクールバスで帰宅したしんのすけは、シロが庭に深い穴を掘ってみさえに叱られているのを見ました。みさえは、飼い主のしんのすけも責任を取って穴を埋めろと命令します。
穴を埋めようとしましたが、シロが止めました。花咲かじいさんの話を思い出したしんのすけは、大判小判目当てに掘り進め、文箱(ふばこ 手紙を入れる箱)を見つけます。
文箱には、しんのすけ自身の字で書かれた手紙が入っていました。しかし、しんのすけには覚えがありません。
手紙はすべてひらがなで(ひらがなだと読みにくい&誤字脱字があるので勝手ながら漢字変換します)「とーちゃん かーちゃんへ オラ天正二年にいる。お姫様は超美人だぞ。春日のお城は遠いから、お車で来た方がいいぞ。早く来てね。じゃ、そういうことで」と書かれていました。横に、しんのすけが描く「ぶりぶりざえもん」の絵までついています。
超美人のお姫様とは、あの夢の女性だと思ってしんのすけが興奮していると、いつのまにか夢で見た湖のほとりの景色のところへタイムワープしていました。
家を探して森の中を進むと、やがて戦場に着きます。時代劇の撮影だと思ったしんのすけは、手前に匍匐(ほふく)前進で進む2人組を見つけて声をかけました。
しんのすけが2人組にちょっかいを出したので馬上の武士に気づかれ、2人組は退散します。
しんのすけにお礼を言った武士は、鬼の井尻と呼ばれる井尻又兵衛由俊(いじり またべえ よしとし)という侍でした。

【承】- クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦のあらすじ2

井尻の戦う敵方はおされ、退散していきますが、井尻は引き揚げを指示し、深追いはしないと言います。相手の大将は岩月という武士でした。
お礼に春日の城に案内されたしんのすけは、道中、又兵衛と会話がかみ合わないことに気づきます。又兵衛もそれを感じ、服装や言葉からしんのすけが未来から来たのではないかと思いました。
今年は2002年かと聞いたしんのすけに、又兵衛は天正二年と答え、「てんしょうにねん」という言葉をつい最近知ったと、しんのすけは思います。それもそのはず、先に見たしんのすけの手紙に書かれていたのです。
しんのすけは武蔵の国春日領の城主・春日和泉守康綱(かすが いずみのかみ やすつな)と謁見しました。康綱はしんのすけから未来の話を聞き、未来には人知を超えるものがたくさんあると知ります。空を飛ぶ乗り物や、遠くの人と会話できるもの、かれえ(カレー)なる食べ物に興味を示しました。康綱はしんのすけを預かれと、又兵衛に命じます。
しんのすけを連れた又兵衛は城内で廉姫と会い、しんのすけは夢で見た美人だと言いました。廉姫は又兵衛のことを「青空侍」と呼びます。又兵衛が事あるごとに空を眺めているからです。
廉姫と又兵衛は幼い頃は共に遊んで育ちましたが、15歳の時から又兵衛がいくさに出るようになったので、疎遠になっていました。
しんのすけは廉姫に、明日夢の内容を聞かせてくれと頼まれます。
又兵衛の家には、仁右衛門とその妻・お里が住んでいました。又兵衛の母は病で死に、父と兄はいくさで死んでいます。
その夜、しんのすけは又兵衛の家で寝ました。

同じ頃、現代の野原家では、しんのすけがいないことで騒動が起きていました。
みさえは警察に通報し、ひろしは発掘されたしんのすけの手紙を読んでいます。
図書館で調べたひろしは、郷土史で天正二年(1574年)に春日合戦という歴史事件を見つけました。
『大蔵井高虎は2万余の軍勢を率い、力押しに春日康綱の居城を攻め落とそうとした。数で劣る春日側は野原信之助とその一族らが奮戦。』
この記事を見たひろしは、自分たちも過去に行くことになるのだと考え、車にありったけの道具を詰め込み始めます。
みさえは帰る方法をひろしに問い詰めますが「しんのすけのいない現代に未練はない」という言葉を聞き、みさえも覚悟を決めました。ひまわりとシロも乗せますが、どうやって過去に行くのか考えます。
ひろしは、シロが掘った穴がヒントだと考え、車を家にこすり、シロの家を破壊しながらも庭に突入し、その時を待ちました。

翌日、廉姫のところへ行ったしんのすけは、未来の話をします。ひろしとみさえの夫婦喧嘩の様子を聞いて笑った廉姫は、しんのすけが住む未来は平和なのだと知りました。
文箱のことを聞いた廉姫は、その手紙を書かねばならないと言います。しんのすけが字を書けることに感心し、未来の手紙は横書きなのだということも感嘆します。
文箱を埋めに行くことと、しんのすけの両親が来ていないか確認するよう、廉姫は又兵衛に言いました。

【転】- クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦のあらすじ3

未来の結婚を聞いた廉姫は、身分の差がなく好きな相手と結婚できると知ります。
廉姫に大蔵井高虎(おおくらい たかとら)との縁談の話が出ていると知ったしんのすけは、がっかりしました。
又兵衛が廉姫を好きだと知ったしんのすけですが、又兵衛は口外しないでくれと頼みます。男同士の約束に、刀を柄から少し抜いて戻して音を鳴らす「金打(きんちょう)」の儀式を、しんのすけは又兵衛と交わしました。
城下で自分と同じ年齢の少年少女と見かけたしんのすけは、それがマサオくんそっくりのおおまさ、風間くんそっくりのかずま、ネネちゃんそっくりのねねを見つけます。風間くんの先祖は殿さまといつか自慢していましたが、本当かどうか怪しくなりました。ねねはうさぎが嫌いと言い、ネネちゃんと少し違うと思います。
もう1人、ボーちゃんを探したしんのすけは、ボーチャンそっくりのぼうしちも見つけました。
子どもたちと打ち解けたしんのすけは、秘密の場所に案内してもらいますが、そこは夢で見た湖のところでした。そこへ廉姫が馬に乗って現れ、子どもたちは隠れます。
廉姫を狙う5人の野伏(のぶせり 野盗)を倒そうとした子どもたちですが、全員捕まってしまいました。そこへ又兵衛が現れ、助けます。廉姫が「殺すな」と命じたので又兵衛は殺さず、野伏を撃退すると自分の持つ金子(きんす お金)を渡し、「もう一度仕官してやり直せ」と言いました。
湖のほとりで手紙を入れた文箱を埋めた次の瞬間、スタンバイしていた野原家の車が出没しました。ひろしとみさえはしんのすけを回収すると、すぐに元の時代に戻ろうとしますが、戻れませんし戻る方法が分かりません。
又兵衛は、戻れないならばひとまず城へ来ればどうかと提案しました。ひろしとみさえはその通りにします。
城へ戻る道中、先ほどの野伏の2人・彦蔵と儀助けが追ってくると、又兵衛に家来にしてくれと頼みます。もらった金子はあとの3人に渡して国へ帰したそうです。
子どもたちと廉姫が車の後部座席に乗り、又兵衛は廉姫の乗ってきた馬を引きながらあとをついていきました。
持ってきたカレーライスを食べさせると、殿・康綱は辛いけれどもおいしいと感激します。
大人のひろしからさらに未来の様子を聞いた康綱は、戦国時代の今、必死で戦っていても、ひろしたちのいる未来では、大国ですら滅びて存在しないことを知り、目先の小競り合いの戦いなどむなしいと感じました。そして、廉姫の縁談を断ることにします。
又兵衛の家でビールを飲んだひろしたちは、又兵衛がまだ30歳だと知りました。見た目はもっと老けて見えます。
縁談を断られた大蔵井高虎は、それを口実に戦いを挑もうと決めました。
庭の樹木から花が落ちるのを見た廉姫は、大蔵井の軍勢が攻めてくることを予感します。
そのとおりでした。翌日、大蔵井の軍が城を取り巻いて、苅り働き(収穫間際の麦を刈って、相手にダメージを与えること)をします。

【結】- クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦のあらすじ4

春日の小さな城に対し、相手は大勢で攻めてきました。大蔵井は「頃合いを見て和睦する」と言いながら、実際は「和睦に応じて出てきた相手の男どもは討ち取り、女子どもは頂く」というのが作戦です。
又兵衛たちは野原家を逃がそうと考えました。又兵衛たちは夜明け前に出陣することを決め、その隙に逃げろと言います。又兵衛はひろしに刀をプレゼントし、別れを惜しみました。
又兵衛たちは戦いに臨みましたが、見過ごせないひろしたちは、助太刀を考えました。
「ファイヤー」と叫びながら車で突進し、クラクションとパッシングで敵勢に乗り込んで暴走します。
見たことのない車に敵陣は驚きました。車はそのまま敵の本陣へなだれこみ、又兵衛も車の後について本陣に馬で乗り込みます。
車からおりたひろしは、又兵衛からもらった刀を出そうとしますが、間違って健康器具のボディブレード(中央を持ってぶんぶん振り、筋肉をつける器具)を持ってしまいます。
又兵衛は高虎の家臣の直高(なおたか)とまず戦います。その隙に高虎が逃げよとしましたが、しんのすけが立ちはだかり、刀を持ってしんのすけを斬ろうとした高虎にみさえが鞘入りの刀で阻止し、ひろしがボディブレードで叩きました。さらにしんのすけが高虎の股間に頭突きし、高虎を倒します。
大将を倒したので、戦いは決まりました。
又兵衛は直高との戦いで優勢でしたが、「やらん、あんたは惜しい」と刀をおさめます。
高虎の首を取ろうとした又兵衛に、しんのすけたちは反対しました。又兵衛は首をとらず、もとどり(ちょんまげ)を切って「いくさに勝利した」宣言をします。
勝利して意気揚々と帰るしんのすけを馬に乗せ、又兵衛は褒美に何が欲しいかと聞きました。しんのすけは又兵衛の持つ小さな刀を欲しがりますが、又兵衛はその刀は父の形見だと言い、殿がもっといいものをくれるだろうと言います。
うきうきしながら城に帰るその時、突然の銃声が響き渡りました。又兵衛が倒れます。
又兵衛は銃弾に倒れましたが、誰に撃たれたというわけではありませんでした。
又兵衛は本来、しんのすけが現れた時に見つけた匍匐前進で進む2人の侍に、本来撃たれて死ぬ筈だったのです。ところがしんのすけの出現で狂った歯車が、この瞬間に是正されたのでした。
又兵衛は、大切な国と人を守るためにしんのすけが命を長らえさせてくれたことに感謝し、小さな刀を渡して亡くなりました。しんのすけは号泣します。

別れの日、しんのすけは廉姫に、又兵衛のことが好きだったか聞きました。廉姫は小さくうなずくと、もう誰にも嫁がないと告げます。
しんのすけは又兵衛の気持ちを伝えようとしますが、廉姫は遮りました。しんのすけは代わりに、又兵衛にもらった刀で金打(きんちょう)をします。
しんのすけたちの車は消え、湖には廉姫だけとなりました。
現代に戻ったしんのすけが空を見上げると、そこには又兵衛の旗の印である丸い雲が浮かんでいました。しんのすけは「おじさんの旗だ」と言います。
戦国時代では、廉姫が同じ雲を見ながら「おい、青空侍」と声をかけていました。

みんなの感想

ライターの感想

ハッピーエンドにみせかけての、まさかの又兵衛の死には、涙なしでは見られない。
これは本当は、ネタバレを知らずに白紙のまま見てもらいたいところ。
知っていても涙なくしては見られないかも。
子ども向けアニメとあなどるなかれ。言葉づかいは難しいし、細部にわたって描かれるいくさの様子は、子ども向けと思えないレベルの高さ。
大人だと、これもひとつの幸福の形なのかなと納得できるのだが、子どもは到底、納得できるラストじゃないかも。
  • 蚊帳の外さんの感想

    草なぎ剛の「バラッド」の原作で、クレヨンしんちゃんの中でも突出した名作であり異色作品。尻出しやおバカもあるにはあるが、戦の怖さや後半〜ラストのしんのすけの「子供だからこその純粋な気持ち」を吐き出し、ぶつける姿はもはやテレビで見るクレしんではない。話も子供達には受け入れられない様で数あるクレしん作品でも「大人評価は高く、本来のターゲット層は弱い」作品である。ある意味、「宮崎駿監督のカリオストロの城」「押井守監督のうる星やつら2ビューティフルドリーマー」に並ぶ「原作付きアニメなのに監督色が出過ぎて賛否ある作品」の一つ。
    この作品のしんのすけはいつものしんちゃんではない。大人の言えない、相手に伝えられない思いを代弁し、人の死に直面し、主人公ではなく狂言回しの様な立ち位置である。通常、子供が大人の言えない事を言うとなると、綾瀬はるかの「秘密のアッコちゃん」みたいに「もぅ〜〜〜っ、黙ってろ!」なガキんちょになりかねないけれど、原監督はしんのすけのキャラを壊さず殺さずに「代弁者」として成立させています。

    因みに、草なぎ &新垣結衣の「バラッド」の場合はしんのすけに相当する少年の成長の話としてのラストになっています。「バラッド」を見た後にまたこの作品を見返すと、しんのすけは一つ大きな成長をしたと感じられますが…普段のテレビ版では全くそんな事ないので、これはパラレルワールドなんでしょね(汗

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