「ダム・キーパー」のネタバレあらすじと結末の感想

ダム・キーパーの紹介:汚染された空気を街の外へ出すダム・キーパーの豚の少年。学校にキツネの転校生がやってきたことで、孤独な豚の人生が変わっていく。
『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』でアートディレクターを務めた堤大介とロバート・コンドウが監督した短編アニメーション作品。2015年米アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされたほか、国際映画祭での受賞は20以上にのぼる。

予告動画

ダム・キーパーの主な出演者

ナレーション(ラーズ・ミケルセン)

ダム・キーパーのネタバレあらすじ

【起】- ダム・キーパーのあらすじ1

世界は激しい大気汚染という問題にまみれていました。そんな情勢下、淀んだ大気から逃れていた小さな街がありました。

豚の少年は、家族代々から受け継いだダム・キーパーです。ダム・キーパーとは、黒く汚れた空気を8時間に一度風車を稼働させ、外へ排出させる仕事のことです。
豚の父はダム・キーパーとは街を暗闇から守る仕事だと言い続けてきました。風車を動かす度に手も顔も煤で汚れる大変な業務ですが、今では豚の少年が一人で行っています。何よりこの街を守る重大な仕事ですが、街の人々はダム・キーパーの存在など忘れてしまっていました。だから孤独な豚には、風車の窓から見える黒い雲も、街の連中も暗闇に見えていました。
豚は街の人からも学校の同級生からも嫌われ、いつも一人ぼっちなのです。

【承】- ダム・キーパーのあらすじ2

ある日クラスに転校生のキツネがやってきます。彼は明るく、絵が得意な生徒でした。
同級生に落とされた教科書を拾った豚は、ブルドッグの先生に頭を叩かれます。その様子を見たキツネは、ちょっとからかったような先生の似顔絵を描いて豚に渡しました。
キツネが学校に忘れたスケッチブックを見た豚は、先生の他にも自分をいじめた奴の似顔絵が描れていることを知ります。

翌日豚が登校すると、カバたちにトイレで酷いいたずらを受けてしまいます。それを知ったキツネがトイレに駆けつけてくれました。豚はキツネに誘われてカバたちの絵を描きました。キツネはそれを便器に張り付け、二人は大笑いします。パステルを持った手や、手が触れた顔は真っ黒になり、二人はその汚れた姿も喜び合いました。

【転】- ダム・キーパーのあらすじ3

すっかり人気者になったキツネの周りには同級生がたくさん集まっていました。そこへ豚が近づく、とキツネは“DIRTY”と記した豚の絵を描いていて、悲しくなった豚は絵を破って持ち去りました。

豚はとても落ち込み、家にも帰らず街の公園のブランコで、一人
涙を流していました。やがて仕事の時間を告げるアラームが鳴り響きますが、豚は仕事をボイコットし、防毒マスクを被って街に佇んでいました。

しばらくすると辺りは真っ黒な空気に覆われ、暗闇と化していきます。街には人々の叫び声が響いていました。
暗闇の中で豚はキツネの絵を見直すと、自分とキツネの絵が描かれ、“どろんこ仲間”と記されていたことに気付きます。ハッとした豚は、困っている老人に自分のマスクを貸し、急いで風車のある家へ向かいました。

【結】- ダム・キーパーのあらすじ4

豚が家へ着くと、強風によって風車の羽根が一つ壊れてしまい、彼の上に落ちてきます。それでも負けずに、豚は風車を回しました。
豚が必死に風車を回したお陰で黒い大気は排出され、街は徐々に明るさを取り戻していきました。
豚はダム・キーパーの仕事内容は聞いていましたが、街が暗闇に囲まれた時にどうすればよいのかは教えてもらっていませんでした。汚れた家を掃除する街の人々を風車の窓から見た豚は、申し訳ない気持ちにあふれ、うなだれました。

豚はキツネに謝ろうと思い、家を飛び出そうとしました。扉を開けると、ちょうどキツネがやってきます。
天真爛漫なキツネは風車の複雑なカラクリを見て、興味津津です。そして懸命に仕事をして、顔も体も真っ黒になった豚の姿に、キツネはニッコリと笑いました。
分かりあえた二人は、家の中を仲よく走りまわりました。

みんなの感想

ライターの感想

環境破壊、人種差別にいじめ…。アニメだからこそ、無性に身につまされるものがありました。絵のタッチがやさしいことがまた、切なさを増大させているように思います。

豚の父が、街が暗闇になった時の対処法を教えていないということは、彼は仕事を休んだことがないし、きっと息子も休まないと信じていたということなのでしょう。胸に響きました。

レンタルショップではキッズコーナーに配置されている作品ですが、大人こそ観るべきだと感じました。

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