「レッドタートル ある島の物語」のネタバレあらすじと結末の感想

アニメ映画

レッドタートル ある島の物語の紹介:2016年公開の日・仏・ベルギーの合作。無人島に漂着した男は島を脱出しようとするが、不思議な力によって引き戻されてしまう。そこへ1人の女性が現れて…。オランダのマイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督がスタジオジブリのプロデュースで製作。アーティスティック・プロデューサーは高畑勲。カンヌ国際映画祭では「ある視点」部門で特別賞を受賞した。

予告動画

レッドタートル ある島の物語の主な出演者

なし

レッドタートル ある島の物語のネタバレあらすじ

【起】- レッドタートル ある島の物語のあらすじ1

ある男は小舟から嵐の海に放り出されます。激しく荒れ狂う波に男は溺れかけますが、九死に一生を得ました。
男が目覚めると見知らぬ島に漂着していました。島の中を探ってみても鳥や海辺の生物しか見当たらず、どうやらここは無人島。島には池や竹林などが存在しています。男は島の丘から辺りを確認しますが見渡す限り海で、周囲に他の島など見えません。食料と言えば島になっているパパイヤぐらいでした。
男が島を巡っているうちに夜になります。人の気配もない島に、もちろん照明などありません。照らすのは月と星の微かな光だけ。男は寝床にした砂浜で、孵化したウミガメの赤ちゃんが、海へ向かう姿を目撃しました。

翌日男は島を脱出するため、竹を拾い集めて小舟を作りました。いざ海へ出ると、下から何かに衝突され舟は無残に壊れてしまいます。男は自力で泳いで島に戻りました。
男は前回よりもさらに大きく丈夫な舟をこしらえ、再び海へ出ます。ところがまたもや舟は見事に破壊され、男は仕方なく海へ戻るのでした。

【承】- レッドタートル ある島の物語のあらすじ2

体力を使い果たした男は、疲れ切ってしまいます。着ていた服ももうボロボロ…。孤独と不安に苛まれた男には、幻覚や幻聴の症状が現れます。それでも男は生きるために、オットセイ(トドかも)の死骸を見つけては皮を剥いで自身のズボンにし、今までよりも強固な舟を作り上げました。
今度こそは…。そんな表情で海に出た男が攻撃されることに備えていると、そこに現れたのは赤いウミガメでした。ウミガメはやはり舟を破壊したため、男はまたもや島へ戻る羽目に。男は苛立ちました。先ほどのウミガメが島へやって来たのを発見した男は、ウミガメをひっくり返して踏んづけました。ウミガメはじたばたしますが、陸の上では自力で転がることができません。男はそんなウミガメを放置し、再び舟を作り始めました。

そのまま日が明けます。島での生活も長くなってきた男は腹も減ったのか、魚を仕留めて食しますが、相変わらずウミガメには振り向きもしません。しかし夜になってウミガメが昇天する夢を見た男は、ハッと目が覚め砂浜のウミガメを確認しにいきます。ピクリとも動かなくなったウミガメに動揺した男は慌てて水をかけてやりますが、すでに手遅れでした。男は自責の念に苛まれました。
眠ることしかできなかった男は、ウミガメの腹甲部(甲羅のお腹側)が割れる音で目覚めます。男がその現象に呆然としていているうちに、なんと甲羅の中身が人間の女性に変わっていました。男は目を疑います。女は目を閉じているものの、心臓の音を確認した男は急いで彼女に水を飲ませました。

【転】- レッドタートル ある島の物語のあらすじ3

男は強い日差しから女を守るために日よけを作り介抱しました。その後強い雨が降り出すと、水分を含んだためか、女は甲羅から抜け出し姿を消しました。男は必死で島の中を探しますが、女を見つけ出せません。
翌朝、海の中に現れた女は再び姿を消したかと思うと、空になった甲羅を海へ流しました。それに応えるかのように男もまた、作りかけていた舟を海へ流し、島の脱出をやめるのでした。男が海の中に潜ると女がやって来て、貝の食べ方を手ほどきします。男は女の正体が、自分が殺めてしまったウミガメなのかと思うと、自らの過ちに心を痛めます。辛そうな表情の男を見た女は、彼の顔に優しく触れました。そして島へ戻った2人は愛し合うのでした。

その後男と女は息子を授かり、家族仲睦まじく島で暮らしていました。何もないような島でも幼い息子にとっては楽しいことがいっぱいで、流れ着いた空き瓶が彼の宝物となりました。好奇心いっぱいな息子は、岩から海に落ちてしまいます。その場所はかつて男(父)も落ちたことがあり、男はすぐに息子を助けにいこうとしますが、女(母)が止めました。こうして息子は自然と泳ぎを覚えるのでした。やがて息子は少年から青年へと成長していきます。海に囲まれて育った息子は、泳ぎはお手の物。友達はウミガメで、泳ぎ方もそっくりでした。

【結】- レッドタートル ある島の物語のあらすじ4

ある時鳥や島の生き物が異常に騒ぎ、海の潮が引く現象が起きました。3人はそれぞれ不思議に感じていると、海の向こうからこちらに向かう波が見えました。津波です。3人は島の中へ走って逃げますが、凄まじい勢いの波は島の竹林や生き物を飲み込んでいきました。
竹のがれきの中で助かった息子は自力ではい出し、浜辺の方に向かうと島の変わり果てた姿を目の当たりにしました。両親を探しにいった息子は、まずは女を発見します。息子は脚に怪我を負った彼女を残し、男を見つけるために海へ入りました。ウミガメたちは友を助けようと駆けつけ、息子を背中に乗せて遠くまで運んでくれます。すると海中でたった一本の竹に掴まっていた男を見つけることができました。ウミガメたちは男と息子を乗せ、島まで帰してくれます。男は荒れた島を見て心を痛めました。それでも3人は僅かな魚を食べながら、がれきを片付け島を元に戻すために動き出します。大きな災害に見舞われながらも、息子が大切にしていた空き瓶も奇跡的に見つかりました。

次第に息子は独り立ちを考えるようになります。思いを告げられた男と女は、息子の意思を受け入れました。そして息子はウミガメと共に島を旅立ちます。淋しさで涙をこぼす女を男は優しく包みこみました。
男と女は穏やかな2人暮らしに戻り、年を重ねていきます。ある夜、男は月を眺めながら生涯を終えました。それに気づいた女は、男の隣に横たわり優しく彼の手をさすります。すると女の姿はあの赤いウミガメに変わり、静かに海へ帰っていくのでした。

みんなの感想

ライターの感想

写実的な風景と、あえて簡素にしたと感じられる人物の顔が、現実か否かを曖昧にさせ不思議な感覚になりました。しかしながらこの島はまさに地球、そして人生の縮図だと感じました。抗えない自然の力、生きるために必要な行為…。自分も様々な尊い生物の生命によって生かさせてもらっていると考えさせられました。
ウミガメの真意は分かりません。男に島を守ってほしかったのか、恋をしたのか、はたまた舟を壊し島へ戻したことへの贖罪の思いだったのか…。真相は謎であろうとも、ウミガメがそっと男の手をさすった最後のシーンでは涙がこみ上げてきました。
高畑勲氏が関わったものとしては、最後の映像作品になるのでしょうか。実に偉大な映画人でした(涙)

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