映画:動物農場

「動物農場」のネタバレあらすじと結末

動物農場の紹介:1954年に制作された海外アニメ映画。ジョージ・オーウェルの原作小説を基に、権力の腐敗を描き出している。20世紀前半のスターリン主義を痛烈に批判した作品としても知られる。

あらすじ動画

動物農場の主な出演者

ナポレオン、スノーボール、メージャー爺さん、スクィーラー、ボクサー、ベンジャミン、犬、ヒツジたち、ニワトリたち、ジョーンズ、ウィンスパー(全動物・人間の声:モーリス・デナム)

動物農場のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 動物農場のあらすじ1

不運続きで落ちぶれてしまった「荘園農場」では、家畜の動物たちが不満を抱いていました。
支配者であるジョーンズは四六時中飲んだくれており、動物たちに水やエサを満足に与えず、日常的に八つ当たりをしていたのです。

そんな待遇に我慢ならなくなった動物たちは、豚の長老であるメージャー爺さんをリーダーに、動物会議が開かれます。
メージャー爺さんはすべての動物の平等と自由を主張する「動物主義」を唱えます。動物たちは立ち上がり、歌をうたいますが、メージャー爺さんはジョーンズを倒しても悪習を受け継いではいけないと力説しました。
その後、メージャー爺さんは息を引き取ります。

メージャー爺さんの意思を引き継いだのが、食肉用の有能な豚であるナポレオンとスノーボールです。
彼らはほかの動物たちを扇動して、ついに革命を起こします。ジョーンズは仲間を率いて反撃し、互いに犠牲を出した結果、戦いに勝利したのは動物たちでした。
ジョーンズの支配から解放された動物たちは歓喜に沸き、人間専用の道具を焼き払い、たき火を囲んで革命の歌をうたいました。
こうして彼らは理想を掲げて、動物たちで農場を経営することにします。荘園農場を「動物農場」と改め、動物たちが自由に生きていくために必要な法律を定めます。

「ベッドで眠ってはならない、酒を飲んではならない、4本足はよい・2本足は悪い、ほかの動物を殺してはならない、すべての動物は平等である」

【承】- 動物農場のあらすじ2

支配者がいなくなった動物農場では、皆が懸命に働き始めました。
幼いヒナも広大な畑に出て、大人の真似をしながら草の刈り取りをおこないました。
なかでも農場で一番の力持ちである馬のボクサーは、そりや馬くわを装着して、馬3頭分の働きをしていました。
羊や牛、ヤギたちも干し草を懸命に集めます。あひるや鶏は、干し草をくちばしでくわえて動き回りました。
動物農場の仕事は毎日正確におこなわれ、動物たちには理想的な食事が与えられました。収穫は大成功を収めて、皆とても幸せでした。

しかし、そんな幸せな日々も数カ月しか続きませんでした。
本を読んで学問を習得したスノーボールは、動物たちの教育を開始します。しかし、能力差は著しく、ボクサーはアルファベットの「D」から後ろの文字を覚えられず、ベンジャミンに至っては居眠りをしていました。
羊やニワトリたちは、アルファベットを覚えることすらできませんでした。

やがてスノーボールとナポレオンの間で意見が対立し始めます。
メージャー爺さんの教えを忠実に守るスノーボールは、動物農場をよくするために風車建設や農場電化計画を進めていました。
対するナポレオンは権力欲にまみれた豚で、目先の収穫にばかりこだわっていたのです。やがて彼は、スノーボールのことを疎ましく思うようになります。
あるときナポレオンは、革命時に母犬を亡くした幼い犬たちを隔離し、彼らに洗脳教育を加えて、自分専用の部隊を作ることをひらめきます。

ある日、スノーボールは動物たちを集めて、新計画を投票で決めることを提案します。
そこへ成長して凶暴な番犬となった犬たちを率いて、ナポレオンが参上します。ナポレオンは、スノーボールが動物農場の破壊を企んでいると濡れ衣を着せます。
スノーボールは慌てて否定し、新計画が成功したら週に一度の労働でよくなるのだと断言します。ナポレオンはそれを「ナンセンス」と嘲笑します。
動物たちの心は揺らぎますが、ナポレオンの演説に誘導されて、スノーボールをジョーンズのスパイと決め込んでしまいます。こうしてナポレオンは番犬を駆り立てて、邪魔者のスノーボールを追放しました。

動物農場の指導者になったナポレオンは、さっそく風車の建設に取りかかります。
雄弁家で自分の腰巾着である豚のスクィーラーと、恐怖の番犬たちを従えて、無敵の存在となった彼は、文字通り農場を支配するようになったのです。

風車建設においても、肉体労働をすべてほかの動物にやらせて、豚たちは頭脳労働と称して休んでばかりいました。働かない豚たちが十分なエサにありつく一方で、ほかの動物は革命以前よりも劣悪な待遇を強いられるようになったのです。
それでも働き者のボクサーと、彼の親友であるロバのベンジャミンは、皆が休んでいる最中も重い石を運び続けました。

【転】- 動物農場のあらすじ3

あるとき、動物農場のウワサを聞きつけて、人間の商人であるウィンスパーがやってきます。ナポレオンは、ウィンスパーが自身の大好物の瓶詰め(人間用)を所有していることを知り、大歓迎します。
ナポレオンは私利私欲のために、宿敵だったはずの人間と取引をおこなうようになります。

ニワトリたちは大切な卵を奪われるようになり、当然の権利として怒り出します。
しかし、ストライキを起こしたニワトリたちは、ナポレオンに見せしめとして消し去られてしまいました。
さらに、一頭の羊と一羽のあひるも裏切りを白状し、皆の前で殺されました。

やがてナポレオン率いる豚たちは、人間の生活に憧れるようになります。
彼らは法律で禁止していたはずの酒を飲み始め、人間のベッドで眠るようになりました。
豚たちは革命時に誓った精神を忘れ去っていました。「ベッドで“シーツ”を敷いて眠ってはならない、“理由なく”ほかの動物を殺してはならない」といったように、自分たちの都合のいいように、どんどん法律を作り替えていきます。

そんなとき、ジョーンズが風車建設の話を知ることになります。
ナポレオンと取引し、金持ちになったウィンスパーを妬んだジョーンズは、仲間を引き連れて農場を取り戻すことを決意します。
武器を持って現れた人間たちに、動物たちは果敢に挑んでいきます。しかし、多数の犠牲を生んでしまい、働き者のボクサーも足を負傷してしまいました。
アルコール中毒で廃人と化したジョーンズは、建設が進んだ風車に爆薬を詰め込んで、己もろとも跡形もなく壊してしまいました。
安全な屋敷の中で命令していただけのナポレオンだけは、全くの無傷でした。

動物たちの食料は日に日に減っていきましたが、風車を再建するために、地獄のような労働を強いられることになります。
ついに農場で一番の働き者であるボクサーが倒れ、ベンジャミンが悲痛な叫びを上げます。ボクサーは一命を取り留めますが、もう働くことはできなくなっていました。
そこでナポレオンは医者と偽って、屠殺業者を呼びます。ベンジャミンはボクサーが売り飛ばされることを察して、仲間を集めて人間たちの侵入を阻止しようとしますが、すでに手遅れでした。
追いかけるベンジャミンの様子から、自分の未来を悟ったボクサーは必死に抵抗しますが、無意味でした。

【結】- 動物農場のあらすじ4

いつのまにか動物農場は、豚たちが経営する劣悪な農場と化していました。
厳しい冬が訪れ、農場の収穫は減る一方でした。動物たちはわずかな食料で重労働に耐えていましたが、豚たちはリンゴを一口かじって捨てるなど、裕福な暮らしをしていました。
農場にはナポレオンの肖像画が掲げられ、革命時に作った法律にはこのように書き加えられていました。
「すべての動物は平等である。“しかしある動物はもっと平等である”」

親友だったボクサーをボロ雑巾のように捨てられたベンジャミンは、我慢の限界を迎えようとしていました。
やがてベンジャミンの悲痛な呼びかけによって、動物たちが再び集結します。ほかの農場の動物たちも鳥からウワサを聞き、農場に駆けつけてくれました。

ある夜、ナポレオンは近隣の農場の経営者を家に招き入れます。
豚たちはカードゲームに興じ、窓の外から様子を見ていたベンジャミンは、人間と豚の区別がつかなくなってしまいます。ベンジャミンには、豚たちがかつての農場主のジョーンズに見えたのです。
今では豚たちは、人間たちと何ら変わらない存在となっていました。豚たちは2本足で歩き、人間のように服を着て、胸には勲章をつけていました。
そして、豚以外の動物を「下等な動物」と蔑視していたのです。

怒りに燃えて目を真っ赤にさせた動物たちは、ベンジャミンの合図で屋敷の中に突入します。
ナポレオンは慌てて番犬たちを呼びますが、彼らは酒を飲んで眠っていました。
こうしてナポレオンの肖像画が破壊され、人間のような豚たちが次々と殺されていく場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

いかにもディズニーらしい牧歌的な絵柄なのに、テーマが大人でもげんなりするほど暗く、衝撃を受けました。本作では動物たちが自由を求めて反乱を起こしますが、結局その中でも新しい指導者が登場して、独裁社会に苦しめられることになります。社会というものは、どうあっても指導者がいる方が物事が進みやすくなるので、「支配する者」と「支配される者」という構図をなくすことはできないのかもしれません。しかし、痛々しいほど伝わってくる動物たちの差し迫った感情によって、完璧な平等は難しくても、身勝手な私欲を押しつけるようなことは、絶対にいけないと思わされました。

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