「名探偵コナンコナンと海老蔵歌舞伎十八番ミステリー」のネタバレあらすじと結末の感想

名探偵コナン コナンと海老蔵歌舞伎十八番ミステリーの紹介:テレビアニメ『名探偵コナン』放送20周年記念スペシャル番組。2016年1月9日・16日の2週連続で日本テレビ系列にて放送されたスペシャルアニメ番組。歌舞伎役者の市川海老蔵が、本人役でアニメ声優に初挑戦した。

名探偵コナンコナンと海老蔵歌舞伎十八番ミステリーの主な出演者

江戸川コナン(高山みなみ)、毛利蘭(山崎和佳奈)、毛利小五郎(小山力也)、灰原哀(林原めぐみ)、吉田歩美(岩居由希子)、円谷光彦(大谷育江)、小嶋元太(高木渉)、鈴木園子(松井菜桜子)、目暮十三(茶風林)、白鳥任三郎(井上和彦)、高木刑事(高木渉)、千葉刑事(千葉一伸)、市川海老蔵(市川海老蔵・本人)、藪崎由幸(菅生隆之)、岩見進之介(うえだゆうじ)、箕輪卓三(星野充昭)、金子英司(成田剣)、細尾拓也(津田英三)、潮路ゆかり(櫻井智)、高橋鈞(加藤康之)

名探偵コナンコナンと海老蔵歌舞伎十八番ミステリーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①歌舞伎の面を届けに行く細尾社長の車の事故を防いだコナンは海老蔵に紹介される。その面が盗難に遭い秘書・高橋が死体で発見される。コナンは拉致されカメラマン・金子の遺体と壊れた面も発見された。 ②犯人は細尾社長。面は複製で本物は壊れていない。経営難に陥った会社を、高橋にかけた保険金で立ち直らせようとしていた。金子を殺したのは脅されたから。

【起】- 名探偵コナンコナンと海老蔵歌舞伎十八番ミステリーのあらすじ1

東京都米花市に住む高校生探偵・工藤新一は、幼馴染みで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行った際に、黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃します。
取引を見るのに夢中になっていた新一は、背後から近づいてきたもう1人の仲間に捕らえられ、毒薬を飲まされました。
ところが目が覚めると、小学生並みに身体が縮んでしまっていました。毒薬の副作用です。
「工藤新一が生きているとばれたら、また命を狙われ、周囲の人間にも危害が及ぶ」という阿笠博士の助言で、新一は正体を隠すことにし、江戸川コナンと名乗りました。そして情報を掴むために、蘭の家に転がり込みます。
蘭の父は探偵・毛利小五郎でした。ここぞというところで小五郎になりかわるコナンのおかげで、小五郎は名探偵と呼ばれます。
コナンは小学校に通い、クラスメートの歩美や元太、光彦に少年探偵団を結成させられました。
コナンの正体が新一だと知る者は、阿笠博士、新一の両親、怪盗キッド、大阪の高校生探偵・服部平次と、悪の組織の元一味で抜け出そうとして薬を飲み、新一同様幼児化した灰原哀です。
阿笠博士が作ってくれる便利メカを使って、コナンは事件を解決します…。

(オープニング)平成28年をもって、名探偵コナンのテレビ放送が20周年を迎えたことを、歌舞伎座の壇上でコナンがお礼申し上げます。
そのうえで、今回はスペシャルゲストとして、歌舞伎役者・十一代目市川海老蔵が登場することを告げます。

〔前編〕
空き地で少年探偵団の光彦、元太、コナンがサッカーで遊び、歩美と哀がそれを見ています。
空き地から出たサッカーボールを拾いに出たコナンは、そばの車道にブレーキオイルが落ちているのを見つけ、その先に暴走車を見ました。スケートボードで追跡します。
そのままいくと踏切に飛びこむと判断したコナンは、サッカーボールを巨大化して踏切前のカーブで車の進路を変えさせました。車は古紙再生工場の段ボールに突っ込み、事なきを得ます。
車の運転手はHOホールディングス社長・細尾拓也でした。
ブレーキホースが切断され、明らかに何者かが切れこみを入れたと思われます。
警察の聴取を振り切り、細尾は「時間がないんだ」と、どこかへ移動したがりました。
たまたま事件を目撃した園子が電話をし、蘭と小五郎も駆け付けます。
園子は運転手の細尾と知り合いでした。細尾とは歌舞伎の舞台で何度も会っていると言います。
細尾が小五郎の名を聞いて反応しました。実は細尾は十一代目市川海老蔵に頼まれて、「二表の面(におもてのめん)」を運んでいる最中でした。海老蔵がミステリー好きで、小五郎のファンだと指摘します。
細尾の秘書・高橋鈞の車に細尾、園子、蘭、小五郎、コナンが乗り、一同は歌舞伎座に行きました。
皆を迎えたのは、頭取の男性・薮崎由幸です。頭取とは歌舞伎界の言葉で、俳優全体を管理する人のことです。

歌舞伎座では稽古の最中でした。来月に上演する次の舞台として『七つ面』という演目をするのだそうです。
『七つ面』は江戸時代から続く歌舞伎の演目で、五つの面を使って演じられるものでした。
五つなのにタイトルがなぜ七なのかとコナンが聞くと、当初から『七つ面』には五つしか出てこず、そのうちに江戸時代の原本の脚本が焼失したため、現在となっては謎なのだ…と、アンチョコを見ながら園子が答えます。
(詳細を知りたい方は調べてください)
海老蔵はそれを現代風にアレンジし、平成風の『七つ面』を演じたいと考えていました。

【承】- 名探偵コナンコナンと海老蔵歌舞伎十八番ミステリーのあらすじ2

カメラマンの金子英司も顔を出します。
みんなの見る前で、細尾が持つアタッシェケースが開かれました。中の「二表の面」は見る角度によって表情が変わる、鎌倉時代からの由緒ある骨董品です。
海外のコレクターが持っていたものを、細尾が買い戻したそうです。
ところで海老蔵は本当に小五郎ファンで、というかミステリーファンでした。コナンのことも知っています。
海老蔵の紹介で、小五郎、蘭、園子、コナンたちは舞台の見学を許されました。
人にはいろんな面があり、それを歌舞伎で表現したい、歌舞伎とは人間のミステリーを描くものだと海老蔵はコナンに言います。
稽古の最中、若手の劇作家・岩見進之介が体調を崩し、保亜路病院に担ぎ込まれます。
別れ際に、また稽古の見学に来てくれと、海老蔵はみんなに言いました。
その日の稽古の後、頭取の藪崎がロッカーに「二表の面」をしまいます。

細尾の車の件で、事情聴取が行なわれます。
問題の車が最後に使われたのは昨日の夜で、細尾の自宅の車庫にしまわれました。
車庫には監視カメラがあり、そこには不審人物の映像はありません。カメラでは過去72時間の映像が保存される仕組みです。

翌日。
舞台に来た頭取の薮崎は、ロッカーが乱暴に破壊されて面が盗まれていることを知りました。
さらに、新聞配達員が、車中で死んでいる秘書の高橋を見つけます。
助手席に空っぽのアタッシェケースがあり、車のラジエーターが高橋の首に巻かれていたことから、自殺の線も考えられました。
エンジンをかけるとラジエーターの紐が絞まる仕組みです。
しかしコナンは不審に思いました。
エンジンをかけてもすぐには作動せず、冷却水の温度が上がらないとラジエーターが作動しないのです。
自殺の場合だと「タイムラグ」が発生させる意味はありません(自分が死ぬ気だから)。
他殺だろうと思っていると、珍しく小五郎も同意見でした。
高橋の死を知り、HOホールディングスの秘書をしている女性・潮路ゆかりが嘆きます。ゆかりと高橋は恋人同士でした。

歌舞伎座では警備員の箕輪卓三が、指紋を採取されたことで「自分が容疑者だと疑われているのか」と、疑心暗鬼になっていました。白鳥警部が「関係者全員の指紋を採取し、警備員室の指紋と照合してそれ以外の指紋がないか調べているのだ」と説明しても、納得しません。
コナンは、他の部屋の鍵は荒らされずに開けているのに、ロッカーだけは乱暴に開けられていることから「舞台関係者の仕業」と見当をつけました。部屋の鍵を開けるピッキングの技術を持っているのならば、ロッカーだって簡単に開けられるからです。
通用口から駐車場に出られると知ったコナンは、ここが脱走経路だと踏みました。
箕輪から「0106」と書かれたメモを警察関係者に渡すよう託されたコナンは、その後、駐車場にいるところを海老蔵に会います。
車中の会話から、海老蔵はコナンが明晰な頭脳を持つ少年だと看破しました。今までの事件の推理にも関わっているのではないかと、探りを入れます。
一緒に事件を解決しようと、海老蔵とコナンは協力を言い合いました。

細尾社長は小五郎を呼び、ボディガードの依頼をしました。車に細工をされたことで、命の危険を感じています。
海老蔵とコナンは、岩見の病室に見舞いに行きました。岩見は部屋から飛び降りようとして、女性看護師に止められていました。

【転】- 名探偵コナンコナンと海老蔵歌舞伎十八番ミステリーのあらすじ3

看護師によると、岩見は昨日の夜3時にも暴れていたそうです。しかし看護師が言うには、自殺は狂言の可能性もあるそうです。
岩見を抜擢したのは海老蔵で、それがプレッシャーになったのではないかと、海老蔵は心配しました。
病院を出たコナンは、カメラマンの金子と会います。
金子は探偵のように、あちこち探り回っていました。「読み違えると命取りになる」と、コナンに警告して去ります。
金子が撮った写真の中には、秘書の高橋が死亡した車内映像が、俯瞰で撮影されていました。
その後、コナンの携帯にカメラマンの金子からまた連絡が入りました。コナンは銀座の路地裏に行きます。
どうして亡くなっている写真が撮れるのかとコナンが考えていると、背後からスタンガンで気絶させられます…。

〔後編〕
気絶から目を覚ましたコナンは、解体中のビルに閉じ込められていました。
携帯電話も眼鏡も、拉致された時に落としており、コナンは少年探偵団のバッジで連絡を取ろうと試みます。

同じ頃、コナンから舞台関係者全員の調査を頼まれた哀が、コナンと連絡が取れないと困っていました。
蘭もコナンと連絡が取れず、心配します。
哀が携帯電話のGPSで調べると、銀座3丁目の路地を示しました。しかしGPSは動いておらず、携帯だけが落ちている可能性を哀が指摘します。
少年探偵団と蘭がその場に行き、携帯を見つけました。さらに落ちた眼鏡を見つけた哀は、コナンが拉致された可能性を考えます。
園子も合流します。

コナンも必死で外に知らせようとしていました。ところが解体工事の最中で騒音が響くので、コナンの声はかき消されます。
さらに運の悪いことに、コナンは地下に幽閉されていました。電波も届きません。
コナンが行方不明だと蘭が小五郎に電話をし、同席していた海老蔵が知ります。
一緒に犯人を探そうと言っていたコナンの失踪に、海老蔵は反応しました。急いで銀座に駆け付けます。
哀は携帯の着信履歴を見て、海老蔵に該当する番号がないかと聞きました。海老蔵はダイヤル番号を入力することで、発信者がカメラマンの金子だと知ります。
コナンがバッジの声が届く場所まで移動させ、解体中のビルの地下にいることを告げました。
付近の解体中のビルを見つけた海老蔵は、工事作業員たちに大声で知らせ、作業を中断させます。
コナンは無事に保護されました。

一番下のフロアにカメラと、後頭部を殴られたカメラマン・金子の遺体が発見されます。さらにそばには、壊れた「二表の面」がありました。
おおかた、金子を犯人に仕立て上げたかったのだろうと、コナンは推理します。
コナンはスタンガンで気絶させられた時、とっさに相手のジャケットのボタンをもぎ取っていました。手がかりを得ることで、のちのち有利に物事を運べるという配慮です。
回収されたカメラには映像が残っていませんでしたが、コナンは「カメラマンならデータは保存してある」と考え、金子の自宅パソコンから映像を得ます。
コナンは真犯人を突き止めました。あとはどう説明するか考えます。

小五郎は途中からずっと、海老蔵を犯人だと思い込んでいました。犯人が分かったと、宣言します。
翌日の舞台稽古後に教えてくれと海老蔵が言い、小五郎も応じました。舞台関係者全員の前で言うことになります。
コナンと哀はそれまでに準備を整えます。

舞台の通し稽古が行なわれた後、小五郎が切り出し始めました。

【結】- 名探偵コナンコナンと海老蔵歌舞伎十八番ミステリーのあらすじ4

出だしはよかったのですが、途中からまるきり違うことを言い始めたので、コナンが麻酔銃で眠らせ、推理を始めます。
照明係と哀が、スクリーンに写真を映します。

面が盗まれた日、劇作家の岩見は病院を抜け出し、歌舞伎座に行っていました。
特に理由はないのです。単に行くあてがなく、歩いていると歌舞伎座に足が向かっていただけでした。
ところがその写真を金子に撮られ、岩見は脅されていました。岩見はATMで現金をおろし、金子に金を渡します。
金子は岩見の件で「証拠写真を見せれば相手は金を渡すのだ」と確信し、真犯人を脅そうとして殺されたのでした。
岩見が「面を盗んだ犯人でない」ことは、金子のカメラに残っていました。何も持たずに出てくる岩見の写真が、証明していました。(要は金子が脅し、びびった岩見が金を払っただけ)

大金を積んで金子の持つ写真を買い取った真犯人は、細尾社長でした。
細尾社長のブレーキオイルの痕は、車道の頂上付近以降に現れており、それまではありませんでした。
歌舞伎座までのルートも不自然で、さらに空き地には車が衝突しても大丈夫なように、緩衝材用の水を入れたウォータークッションが置かれています。

つまり、細尾社長が狙われたというのは狂言でした。監視カメラは細尾社長宅のものなので、いくらでも操作が可能です。
その証明として、コナンは社長宅の最寄りのコンビニから得た監視映像との違いを証明しました。コンビニには赤いスポーツカーが通過した時刻の前後に、社長宅に何も写っていないことから、映像に細工がなされたという裏付けが取れます。
「細尾社長の狙いは二表の面」だということを、コナンが言います。
潮路ゆかりが、「面の複製を作るよう頼まれた」と答えました。
ビルの地下で発見された、壊れた面は偽物でした。社長はゆかりに「本物は本番までしまっておく」という名目で、面の複製を作らせていました。
また死んだ秘書・高橋には、HOホールディングスの会社が高額の保険金をかけていました。
細尾社長の会社は経営難に陥っており、保険金でその損失を補てんしようと考えていました。

コナンが拉致された時にかぶせられたものから得たボタンを見せます。
細尾社長は「私がいつジャケットを着替えたか」と答えました。コナンは「ジャケットとは言っていない」と応じます。
さらにコナンは細尾社長に、売りつけた画像を見せました。カメラマン・金子はやはり画像を消しておらず、自宅パソコンに隠していました。何度も脅すつもりでした。
問題の映像は「高橋が亡くなった時のエンジンルームに落ちていたボタン(左下にある。この時に細尾のジャケットから落ちた)」「空き地に設置されていたウォータークッション(自分の自動車事故を回避するつもりだった)」「細尾のガレージの中にあるビニール手袋の箱(オイルで手が汚れないよう、使い捨てのものを用意していた歌舞伎座で面を盗んだ時に使用した可能性もあるかも)」「コナンが解体中のビルは、以前、細尾社長が入っていたビル」「地下のフロアがスタッフルームで、細尾社長がビル内の間取りに詳しいであろう証拠」でした。
細尾社長は、会社を守るために殺人を犯したことを認めます…。

(エンド後)名推理に感動した海老蔵は、小五郎に「ぜひ次の舞台で使わせてくれ」と握手する。
眠りから覚めた小五郎は、自分が犯人であると思っていた海老蔵がなぜ逮捕されていないのか不思議に思う。
コナンが「俺の役って誰がやるの?」と苦笑しつつ思う。

みんなの感想

ライターの感想

今回は視聴者に考えさせるスタイルというよりは、歌舞伎界を取り入れてみました的な感じ。
一見するとつじつまが合う感じなのだが、あとで考えると「あと出しの証拠がいっぱい」出てくるので、視聴者に推理させる気はなさそう。
動機も「経営難に陥った会社を立て直すため」という、いまいちな内容。
それでも、歌舞伎界のことが話題になっていたり、七つ面の舞台についての説明があったりなど、ふむふむと思えるものがあった。
たまにはこういう放送回も、あってもいいのかな。

映画の感想を投稿する

映画「名探偵コナンコナンと海老蔵歌舞伎十八番ミステリー」の商品はこちら